しもきた (列車)
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しもきたとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が青森駅・八戸駅・野辺地駅~大湊駅間を東北本線・大湊線を運転している快速列車である。
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[編集] 運行形態
- 使用車両
- キハ100系気動車
- キハ40系気動車(キハ100系検査期間や恐山大祭期間中、旧盆・年末年始の多客期のみ)
- 1~2両編成で運転される。なお大湊線内はワンマンカーで運転される。ただしキハ40系気動車で運転される場合には車掌が全区間乗務する。
青森・八戸方面から下北を結ぶ列車として利用者が多い。しかし一部列車はキハ100系1両編成で運転され着席定員が少なく、繁忙期でも増結されないことから始発駅で前もって並ばなければ座ることはできない。そのため繁忙期の大湊駅では駅舎からはみ出る程の乗客が1両編成の「しもきた」へ乗るために列を成している(次の停車駅で中心街に近い下北駅からも多く乗るため混雑は更にひどくなる)。また青森駅でも日常的に列車入線前から多くの利用者が列を成している。繁忙期は野辺地駅で八戸からの特急から乗り継いでも座れる確率は少ない。
- 停車駅
- ●:停車、|:通過、▲:一部列車停車、空欄・∥:経由せず。
路線名 | 駅名 | 青森駅発着 | 八戸駅 発着 |
大湊線内 線内運行 |
|
---|---|---|---|---|---|
全区間 快速運転 |
大湊線内各駅停車 | ||||
大湊線 | 大湊駅 | ● | 線内各駅停車 | ● | ● |
下北駅 | ● | ● | ● | ||
近川駅 | | | ▲ | | | ||
陸奥横浜駅 | ● | ● | ● | ||
野辺地駅 | ● | ● | ● | ||
東北本線 | |||||
小湊駅 | ● | ● | ∥ | ||
浅虫温泉駅 | ● | ● | ∥ | ||
青森駅 | ● | ● | ∥ | ||
三沢駅 | ● | ||||
八戸駅 | ● |
[編集] 大湊線優等列車の沿革
- 1959年7月 - 盛岡駅~大鰐駅間を運行する準急列車「八甲田」の運行開始。
- 後に、「八甲田」に鮫駅発着列車を連結する。
- 1961年10月1日 - 盛岡駅・鮫駅~大鰐駅間の準急「八甲田」を改称し準急「しもきた」誕生。上り列車のみ大畑駅~青森駅間運転。「八甲田」の名称は上野駅~青森駅間急行列車名称に採用される。(以降は、こちらを参照のこと。)
- 1962年10月1日 - 準急「しもきた」の鮫編成を分離し、久慈駅~盛岡駅間を運行する準急「うみねこ」運転開始。
- 1965年10月 - 準急「しもきた」を「みちのく」に改称。
- 1966年10月1日 - 急行「うみねこ」廃止、盛岡駅~大鰐駅(上り)・碇ヶ関駅(下り)間急行「しもきた」復活、運転開始(下り弘前駅~碇ヶ関間普通列車)。
- 1968年10月1日 - 青森駅~鮫駅・大湊駅間急行「なつどまり」運転開始(大湊編成・鮫編成は青森駅~野辺地駅間併結運転)。
- 1978年10月2日 - 「なつどまり」が快速列車に格下げ(運転区間・併結運転はそのまま)。
- 1982年11月15日 - 急行「しもきた」廃止
- 1988年3月13日 - 快速「なつどまり」を分割。大湊編成を快速「うそり」、鮫編成を快速「うみねこ」にする。青森駅~野辺地駅間における併結運転は上り列車のみ引き続き実施。「うそり」をキハ40系に置き換えた上、3往復とし、大湊線内でのワンマン運転開始。
- 1993年12月1日 - 青森駅~大湊駅間の快速「うそり」をキハ100系に置き換えた上、快速「しもきた」に名称変更。5往復化。
- 1999年5月 - 横浜町の「菜の花フェスティバル」に合わせて、快速「しもきた」1往復を「菜の花トレイン」としジョイフルトレイン「Kenji」で運転。
- 2000年5月 - 前年と同様、快速「しもきた」1往復を「Kenji」で運転。
- 2001年5月 - 快速「しもきた」1往復をジョイフルトレイン「エーデルワイス」で運転。
- 2002年7月 - 八戸駅~大湊駅~蟹田駅~八戸駅間臨時快速「きらきらみちのく」運転開始。
- 2002年12月1日 - 東北新幹線八戸延伸に伴い、快速「しもきた」青森駅発着の1往復を八戸駅発着にする。
- 2004年7月18日 - 青森駅~鮫駅間で「なつかしの急行なつどまり号」が復活運転。