魔法先生ネギま!の魔法・技
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魔法先生ネギま!の魔法・技(まほうせんせいネギま!のまほう・わざ)では、漫画・アニメ「魔法先生ネギま!」 で登場する魔法・技について、詳細に解説する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 魔法系統
作中では現在、大きく分けて西洋魔術と東洋呪術の二系統が登場している。更に、日本の東洋呪術においては陰陽術を用いる陰陽道が一部勢力を成している。
[編集] 魔力と気
- 魔力
- 作中における魔力とは、水や空気等、人間の周囲に存在する万物に宿るエネルギーである。主に西洋魔術の世界で用いられるが、陰陽術でも併用される。
- 呼吸をするように体内に取り込み、呪文と魔法発動体によって魔法を実行する(呪文と魔法発動体を要しない例外もある)。個人が扱える魔力の量には限界があり、魔力を大量に使用すると、精神力を消耗して疲弊(限界を超えると気絶)してしまうが、休息を取ることで回復できる。また、周囲の空間に満ちている魔力の「濃度」によって効力が変化する力でもある。
- 魔力は、魔法社会の専門的な教育を受けなければ扱うことのできないものであり、一般人の手に届かない力である。
- 気
- 魔力に対して気は、人間の体内に秘められた生命エネルギーを根源とするものであり、使用者の体力を消耗させて用いる。陰陽術をはじめ、京都神鳴流や中国拳法などの達人技にも使用される。
- 魔力とは異なり、呪文も発動体も必要とせず、また厳しい修練によって自然と体得できるものであるため、魔法の世界に携わらない一般人であっても使える者がおり、ただの人間が超人的な強さを手に入れる由来になっている。
- 魔力と気
- いずれも高度な戦闘においては肉体強化の手段として効果を発揮するエネルギーであるが、魔力と気は相反する性質を持っており、「咸卦法」または「魔力と気の合一(シュンタクシス・アンティケイメノイン)」と呼ばれる特殊な技術を習得しなければ、同時に用いることはできないとされる。
- 東洋思想の用語においては、魔力と気のどちらも「気」の概念の中に含まれるとされる。その場合、魔力とは「陽気」のことであり、気とは「陰気」を指した言葉ということになる。
[編集] パクティオー
ラテン語で「契約」の意。西洋魔術師が、ミニステル・マギ(魔法使いの従者)とパートナー関係を結ぶための契約のこと(従者は魔法使いであってもなくとも良い)。
本契約とは別に、期間限定の仮契約があり、作中で主に登場しているのは仮契約の方である。ただし、どちらも「パクティオー」と一括して呼ばれることが多い。
ちなみに本契約と仮契約の違いは不明であり、作中でも本契約に関する詳細な説明はまだ無い。(唯一確認されているのは仮契約は複数人に可能だが本契約は1人のみ)また、人形やロボットなどを従者とする場合はドール契約と呼ばれる形式が用いられるようである。
なお「世界パクティオー協会」という組織の存在が確かめられているが、従者に与えられるアーティファクトの管理などを行っているらしいという以上の情報は出されていない。
- 仮契約
- 仮契約が成立すると、契約者の似姿が描かれた「パクティオーカード(従者のカード)」がその証として出現する。ちなみに一番簡単な仮契約方法は、契約魔法陣上で魔法使いとキスすることである。なお、唇以外の場所や形代にキスを行うと不完全な契約となり、「スカ」カードが出現する(本契約と違い非常にチェックが甘い為)。仮契約を行うと、(それが不完全な契約であっても)契約者の潜在能力を引き出せる場合がある。
- 契約魔法陣を扱うには専門的な知識が必要であり、作中では、ネギの使い魔であるカモが使用している場面が見られる。
- パクティオーカード(従者のカード)
- 仮契約によって出現したカードは「仮契約カード」と呼ばれることも多いが、本契約によるカードをも含めた場合は「パクティオーカード」で総称される。
- パクティオーカードは、魔法使いがオリジナルのカードを所持した上で、外見上は全く同じであるコピーカードをそのパートナー(従者)に付与することができる。この「コピーカードの作成」にも専門的な知識が必要であり、作中ではカモがその作業を担当している。
- 詳細はパクティオーカードの項を参照。
- ネギとの契約者とそのジョブ名
- 以下はマガジン2006年43号の時点におけるメンバーである(ジョブの命名はカモによるもの)。
- アニメでは最終回で全員が契約しているがアニメオリジナルであるため詳細は不明。
[編集] アーティファクト
パクティオーによってミニステル・マギに与えられる、従者の潜在能力を引き出す魔法具のこと。
従者自身がアーティファクトを呼び出す際は、パクティオーカードのコピーを手に持って「アデアット(来たれ)」という呪文を唱える必要がある(呪文の意味を理解する必要はない)。すると、カードと入れ替わりでアーティファクトが出現し、従者に装備させられる。しまう際は「アベアット(去れ)」と唱えればカードに戻る。
ちなみに「アーティファクト(artifact)」という単語は「人工物」を意味しているため、何者かが作り上げた既成の魔法具を譲渡あるいは借り受けているものと思われる。のどかが所有する『いどの絵日記』の巻末説明にも、そのような事実をほのめかす記述がある。
なお、3-Aの生徒が所持するアーティファクトについては、各人物別のページを参照。
- 神楽坂 明日菜(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『ハマノツルギ(エンシス・エクソルキザンス:ENSIS EXORCIZANS)』
- 宮崎 のどか(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『いどのえにっき(ディアーリウム・エーユス:DIARIUM EJUS)』
- 桜咲 刹那(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『匕首・十六串呂(シーカ・シシクシロ)』
- 近衛 木乃香(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『コチノヒオウギ(フラーベルム・エウリー:FLABELLUM EURI)』
- 『ハエノスエヒロ(フラーベルム・アウストラーレ:FLABELLUM AUSTRALE)』
- 綾瀬 夕映(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『世界図絵(オルビス・センスアリウム・ピクトゥス:ORBIS SENSUALIUM PICTUS)』
- 早乙女 ハルナ(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 『落書帝国(インペリウム・グラフィケース:IMPERIUM GRAPHICES)』
- 長谷川 千雨(契約者:ネギ・スプリングフィールド)
- 名称不明(ステッキ)
- 春日 美空(契約者:不明)
- 名称不明(靴)
- 佐倉 愛衣(契約者:不明)
- 『オソウジダイスキ(ファウオル・ブールガンディ:FAVOR PURGABDI)』
- 箒のアーティファクト。漢字表記は「お掃除大好き」か。
- 異界国境魔法騎士団という組織の制式箒と同様のもの。汎用性に富むアーティファクトで、多くのオプション機能を持つらしい。以下は作中の実用例。
- 地面を掃くように振り回すことで、「全体(アド・スンマム)武装解除(エクサルマティオー)」という、範囲の広い武装解除呪文を唱えることができる。ちなみに「風花・武装解除」や「氷結・武装解除」のように、衣服を千切ったり砕いたりするなどの破壊効果は無く、吹き飛ばすだけのようである。
- 魔法の杖の代わり(魔法発動体、飛行用の乗物)にもなる。
- ちなみに「ファウオル・ブールガンディ」はラテン語で「掃除のお世話」くらいの意味。
- アルビレオ・イマ(契約者:不明)
- 『イノチノシヘン(ハイ・ビュブロイ・ハイ・ビオグラフィカイ:άι βυβλοι άι βιογραφικαί)』
- 無数の本のアーティファクト。漢字表記は「命の紙片」。数枚の栞が付属する。
- 本そのものは「半生の書」とも呼ばれ、一冊ずつが他者一人の半生を詩篇形式で記した人生録である。表紙には「BIBLIOLOGIA」(「書籍学」の意)あるいは内容の人物の氏名が題されている。この「半生の書」は二種類の能力を持ち主に与える。
- 一つ目は、「半生の書」に記された人物への変身。外見的特徴と身体能力(技術的な能力も含む)を再生できるが、自分よりも能力に優れた人物の再生は数分間に限られる。一人再生するごとに栞を一枚消費する(栞の枚数制限は不明で、最大4枚までが同時に確認されている)。
- 二つ目は、「半生の書」作成時点における対象人物への変身および全人格の完全再生。再生時間は10分間のみで、使用後は半生の書も魔力を失いただの人生録になる。
- 新たに「半生の書」を作製するには、対象者と対面し本当の名前を聞き出したうえで、特殊な儀式を行わなければならない。ちなみに「ハイ・ビュブロイ・ハイ・ビオグラフィカイ」は古典ギリシア語で「人生を描き出す本」の意味。
- どちらの能力にせよアルビレオは「あまり使えない」と公言している。
[編集] 西洋魔術
[編集] 呪文と始動キー
- 西洋魔術の呪文は、ラテン語または古典ギリシア語が用いて詠唱される。ラテン語と古典ギリシア語では、後者の方が上位の魔法であるとされる。
- 呪文を唱える前に始動キーという、言葉としては意味を持たないパスワードのようなものを唱えなければならないが、簡単な魔法ならば修練次第で省略できる。ウェールズの魔法学校の生徒には「プラクテ・ビギ・ナル」という練習用の「始動キー」が与えられ、正式な始動キーは学校卒業時に自分で考える。意味の無い文字列である始動キーは、ラテン文字をラテン語読みすることが多いようだが英語読みやフランス語読みなども混在している。また、キリル文字を用いる例もある。
- 各自のキーは以下の通り。
- ネギ:「ラス・テル・マ・スキル・マギステル」(ras tel ma scir magister)
- ※ネギま!?英語版の字幕では、Rastel Maskil Magisterのスペルになっている。
- エヴァンジェリン:「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」(lic lac la lac lilac)
- フェイト:「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト」(висю тал ли сютал вангэит)
- 愛衣:「メイプル・ネイプル・アラモード」(maple naple à la mode)
- 弐集院:「ニクマン・ピザマン・フカヒレマン」(nicman pizaman fucahireman)
- 神多羅木:「ディグ・ディル・ディリック・ヴォルホール」(dig dir dilic volholl)
- 萌:「ラプ・チャプ・ラ・チャップ・ラグプウル」(rap tjap la tjap ragpur)
- 超:「ラスト・テイル・マイ・マジックスキル・マギステル」
- ネギ:「ラス・テル・マ・スキル・マギステル」(ras tel ma scir magister)
[編集] 魔法使いの杖
- 魔法発動体として使用する他、魔女の箒のようにまたがって飛ぶこともできる(飛行速度は自動車程度)。ネギが愛用している杖は、6年前に父親らしき男からもらったもの。
- 練習用(携帯用)の小型の杖や、杖以外の形(箒や指輪など)をした魔法発動体もある。
[編集] 戦闘スタイル
- エヴァンジェリンによると、西洋魔術師のスタイルは、パートナー(従者)が前衛で自らが後衛というように役割分担を徹底する魔法使いタイプと、自らもパートナーと共に戦う魔法剣士タイプの二種に分けられる。ただし作中に登場する西洋魔術師は魔法剣士タイプが多く、あるいはこうしたスタイル分けが無意味なほど高レベルの者が多数を占めている。
- 一方、陰陽術師は強力な式神である「前鬼」と「後鬼」を護衛に配することが多く、更に神鳴流の剣士が護衛に付くこともある。
[編集] ネギの戦闘魔法
- 魔法の射手(サギタ・マギカ:SAGITTA MAGICA)
- 召喚した精霊を「矢」として射る。精霊の属性(光・風・雷・闇・氷・火など)と一度に出す本数を指定、もしくは一本ずつ数えながら唱える。また、「矢」の放ち方には「連弾(セリエス)」と「集束(コンウェルゲンティア)」の二通りがある。ちなみに、数字に付く「柱」とは、神や精霊などを数える単位である。
- 攻撃魔法としては、ウェールズの魔法学校で一番最初に教えられるものであり、無詠唱で戦闘に用いる魔法の代表格でもある。
- それぞれの精霊には光(ルーキス)なら破壊、雷(フルグラーリス)なら電撃、などの属性効果があり、中でも火(イグニス)は可燃物への類焼を引き起こすため、「魔法の射手」の中でも特に破壊的な威力を持つ。また、風(アエール)には捕縛の効果があり、「戒めの風矢(アエール・カプトゥーラエ)」として区別される。
- 矢を拳または全身に乗せて打撃を強化することもでき、ネギは応用技としてオリジナル拳法を使用している。
- 本数は素数という設定だったが、コナミのゲーム版で素数以外の倍数が使用されたので、何本でも出せることになった(作者Q&Aより)。
- 武装解除(エクサルマティオー:EXARMATIO)
- 相手を傷つけずに、身に付けている物を吹き飛ばしたり砕いたりして丸腰にする魔法。魔法の射手と同様、精霊の属性を指定して唱える。
- ネギが使用する「風花・武装解除(フランス・エクサルマティオー)」は、強力な風によって持ち物を吹き飛ばし、衣服などの柔らかい物は千切って花弁に変えてしまう効果がある(初期の頃、ネギがくしゃみをするたびに女の子の服が破れたのはこの術が暴走したことによる)。エヴァが使用する「氷結・武装解除(フリーゲランス・エクサルマティオー)」は、相手の持ち物を氷結させ、衣服などは(直接肌には凍傷を負わせることなく)冷凍粉砕させる効果を持つ。
- 風花・風塵乱舞(フランス・サルタティオ・ブルウェレア)
- 強力な風を巻き起こす魔法。
- 呪文の詠唱は「吹け、一陣の風(フレット・ウヌス・ウェンテ)」
- 雷の暴風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス)
- ネギが使う攻撃魔法のなかで最も威力のある魔法で、強力な旋風と雷を発生させ敵を攻撃する。
- 呪文の詠唱は多少長いが、エヴァンジェリン戦で一発、京都修学旅行戦で二発、と利用しているためその威力をネギがどれだけ頼っているのかがわかる。またサウザンドマスターも使っていたが、そちらは山肌を削るほどの威力があった。
- 呪文の詠唱は「来たれ雷精、風の精。雷を纏いて吹きすさべ南洋の風(ウェニアント・スピーリトゥス・アエリアーレス・フルグリエンテース・クム・フルグラティオーニ・フレット・テンペスタース・アウストリーナ)」
- 精霊召還(エウォカーティオー・スピリトゥアーリス)
- 精霊を召還し、使役するというサモン・エレメンタルの魔法。魔法の射手と同様、精霊の属性と数を指定して唱える。
- 作中では、ネギが風精召還として「戦の乙女(ウァルキュリース・モルティフェリス)」を、超が火精召還として「槍の火蜥蜴(サラマンドリス・ランキフェリス)」を召還、攻撃に使用している。
- 風精召還・剣を執る戦友(エウォカーティオー・ウァルキュリアー・コントゥベルナーリア・グラディアーリア)
- 上記の「風精召還・戦の乙女」と同じくサモン・エレメンタルの魔法だが、こちらは呪文で数を指定しない(ネギの場合は8体召還していた)。
- 術者の姿をコピーした中位精霊(風の精霊だが、死神の一種でもあるらしい)を召喚し、捕獲や迎撃などに使用する。
- 白き雷(フルグラティオー・アルビカンス)
- 掌から迸る熾烈な電撃で敵を殺傷する魔法。物質に対しての破壊力はさほどでもないが、人間や動物に対しては極めて攻撃性の高い本格的な戦闘用魔法。
- 呪文の詠唱は「闇夜切り裂く一条の光、我が手に宿りて敵を喰らえ(ウーヌス・フルゴル・コンキデンス・ノクテム・イン・メアー・マヌー・エンス・イニミークム・エダット)」
- 風楯(デフレクシオー)
- 物理的な攻撃を受け流す魔法の楯を発生させる。ネギは風の魔法を得意とするので「風の楯」を発生させている。「風花・風障壁」に比べると防御力に劣るが、持続的に展開しつづけることができる。
- 契約執行(シス・メア・パルス)
- 「魔法使いの従者」にみずからの魔力を分け与え、魔法障壁で防護すると共に、身体能力を超人的に向上させる魔法。執行時間と対象契約者の名前を指定して唱える。
- 複数を対象にする場合は「システィス・メアエ・パルテース」、従者の意思で魔法使いから魔力を借り受ける場合は「シム・トゥア・パルス」となる。自分自身を対象にする場合は「シム・イプセ・パルス」と唱えるが、本来の用途とは異なる強引な術式であり、不完全な効果しかない。
- 風花・風障壁(フランス・パリエース・アエリアーリス)
- 物理的攻撃を防ぐ風の障壁。10tトラックの衝撃をも防げるほどの強度を持つが効果は一瞬で、連続使用ができないのが弱点。その代わり、呪文を唱えはじめてから効果が発動するまでの時間も非常に短く、咄嗟の攻撃にも対応しやすい。
- 風花旋風 風障壁(フランス・パリエース・ウェンティ・ウェルテンティス)
- 数分間持続する竜巻を発生させ、外部から身を守る魔法。竜巻の周辺は、激しい気流が流れており危険だが、その内部は台風の目のように静か。逆に相手を閉じ込める檻としても応用でき、その場合は「風花旋風 風牢壁(フランス・カルカル・ウェンティ・ウェルテンティス)」という魔法になる(神多羅木が使用)。
- 呪文の詠唱は「逆巻け、春の嵐。我らに風の加護を(ウェルタートゥル・テンペスタース・ウェーリス・ノービス・プロテクティオーナネム・アエリアーレム)」
- 戦いの歌(カントゥス・ペラークス)
- 自分自身の肉体に魔力を供給し、従者への契約執行と同様の効果を及ぼす。「シム・イブセ・バルス」とは違い、肉体の安全も考慮された完成度の高い呪文であり、白兵戦を行う「魔法剣士」にとっては必修の魔法である(また、急襲された「魔法使い」が護身として使うこともあるという)。なお、両拳のみに魔力を供給する「簡易版」も存在する。
- 雷の斧(ディオス・テュコス:ΔΙΟΣ ΤΥΚΟΣ)
- 基準は分からないが威力は中の上ほどあり、詠唱も短く、決め技としてはそれなりの効果がある雷系の上位古代語呪文(ハイエンシェント)。
- これと無詠唱近接魔法の射手との連携はナギが好んで使っていたらしい。
- 呪文の詠唱は「来れ、虚空の雷、薙ぎ払え(κευότητοζ άστράπσατω δέ τεμέτω'(ケノテートス・アストラプサトー・デ・テメトー))」
- 眠りの霧(ネブラ・ヒュプノーティカ)
- 相手を眠らせる霧を発生させる魔法。
- 呪文の詠唱は「大気よ、水よ、白霧となれ、彼の者等に一時の安息を(アーエール・エト・アクア・ファクティ・ネブラ・イリース・ソンヌム・ブレウェム)」
- 風陣結界(リーメス・アエリアーレス)
- 気流を利用した、中規模の魔法障壁を周囲に展開させる。
- 炎、毒ガス、冷気、エコーなど、空気を媒体にした攻撃等から身を守るのに適している。空気を用いた魔法の中では、質量の高い固体の衝突を防ぎきるようなポテンシャル・エネルギーを展開させる「風楯」や「風花風障壁」に比べ、基本的な魔法である。
[編集] 他者の戦闘魔法
- 氷楯(レフレクシオー)
- 敵からの攻撃魔法をはね返す魔法の楯を出現させる。「レフレクシオー」というラテン語に「氷」の意味は含まれていないが、この魔法を使ったエヴァンジェリンは氷の魔法を得意とするので「氷の楯」を発生させていた。
- 氷爆(ニウイス・カースス)
- 空気中に大量の氷を瞬時に出現させ、凍気と爆風との両方で相手を攻撃する魔法。エヴァンジェリンが使用する。
- こおる大地(クリュスタリザティオー・テルストリス)
- 大地から巨大な氷柱を出して攻撃。上手くかわさなければ足を地面に凍結され身動きがとれなくなる。飛行できない敵には、かなりの攻撃性を発揮する魔法。エヴァンジェリンが使用する。
- 呪文の詠唱は「来たれ氷精、大気に満ちよ。白夜の国の凍土と氷河を(ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス・エクステンダントゥル・アーエーリ・トゥンドラーム・エト・グラキエーム・ロキー・ノクティス・アルバエ)」
- 完全凍結呪文
- 150フィート四方の空間の温度を絶対零度近くにまで下げ、そこにあったすべてを凍結。
- その後、凍結した対象物をそのまま粉砕する、『おわるせかい(コズミケー・カタストロフェー)』と、そのまま半永久的に氷柱の中に封印する『こおるせかい』のどちらかを選んで繋ぐことで完成する。エヴァンジェリンが用いる攻撃魔法の中でも、かなり強い部類に入る。
- 呪文の詠唱は「契約に従い、我に従え、氷の女王。来れ、とこしえのやみ、えいえんのひょうが。全ての命ある者に等しき死を。其れは、安らぎ也(ト・シュンボライオン・ディアーコネート・モイ・ヘー・クリュスタリネー・パシレイア・エピゲネートー・タイオーニオン・エレボス・ハイオーニエ・クリュスタレ・パーサイス・ゾーアイス・トン・イソン・タナトン・ホス・アタラクシア)」
- 闇の吹雪(ニウィス・テンペスタース・オブスクランス)
- 強力な吹雪と暗闇を発生させる攻撃魔法。エヴァンジェリンが使用する。
- ネギの雷の暴風と打ち合うために一回だけ出しており、呪文の構成も良く似た同レベルの魔法だと思われる。
- 呪文の詠唱は「来たれ氷精、闇の精。闇を従え吹雪け常夜の氷雪(ウェニアント・スピーリトゥス・グラキアーレス・オブスクーランテース・クム・オブスクランティオーニ・フレット・テンペスタース・ニウァーリス)」
- 氷神の鉄槌(マレウス・アクイローニス)
- 氷塊を作り出し対象にぶつけて攻撃する魔法(作中では呪文の詠唱ができず、念じただけ)。
- 低温を扱う魔法としては極めて単純なもので、扱う質量が大きいという点を除いてはさほど高度な魔法ではない。そのためか、エヴァンジェリンは無詠唱でも発動させることができた。
- エクスキューショナー・ソード(エンシス・エクセクエンス)
- 氷の剣を作り出し、攻撃する魔法(作中では呪文の詠唱が出来ず、念じただけ)。
- エヴァンジェリンは無詠唱で発動させていたので、彼女が用いる魔法の中ではさほど高度なものではないと思われるが、物理的な殺傷性は極めて高い。
- 石の息吹(プノエー・ペトラス)
- フェイトが用いた石化呪文で、石化する煙を発生させる。
- 呪文の詠唱は「小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ。時を奪う毒の吐息を(バーシリスケ、ガレオーテ、メタ・コークトー・ポドーン・カイ・カコイン・オンマトイン・プノエーン・トゥ・イウー・トン・クロノン・パライルーサン)」
- 石化の邪眼(カコン・オンマ・ペトローセオース)
- フェイトが用いた石化呪文で、指先から石化する光線を出す。
- 呪文の詠唱は「小さき王、八つ足の蜥蜴、邪眼の主よ。その光、この手に宿し、災いなる眼差しで射よ(バーシリスケ、ガレオーテ、メタ・コークトー・ポドーン・カイ・カコイン・オンマトイン・ト・フォース・エメーイ・ケイリ・カティアース・トーイ・カコーイ・デルグマティ・トクセウサトー)」
- 障壁突破『 石の槍 』(ト・ティコス・ディエルクサストー・ドリュ・ペトラス)
- フェイトが用いた攻撃魔法で、遅廷呪文(ディレイ・スペル)によって二種類の魔法を同時発動させたもの。
- 鋭く尖った石柱を発生させ敵を攻撃する魔法「石の槍」に、魔法障壁を突破せしめる呪文を追加している。かなりの高等技術が要求されるコンボである。
- 封魔の瓶(ラゲーナ・シグナートーリア)
- 魔法の瓶を用いて、比較的霊格の高い存在者(上位悪魔など)を幽閉し無力化する魔法。
- 魔法使いでなくとも、呪文を知っていれば使用することができる。スタンはこの瓶でヘルマンとスライム3人組を、のどかと夕映はスライム3人組のみを再封印した。
- 呪文の詠唱は「六芒の星と五芒の星よ、悪しき霊に封印を(ヘキサグラマ・エト・ペンタグラマ・マロース・スピリトゥス・シギレント)」
- 黒衣の夜想曲(ノゥクトゥルナ・ニグレーディニス)
- 物体の影から使い魔を作り出す魔法「操影術」の接近戦闘最強奥義。大型の使い魔を召喚し、使い魔の懐の中で守られながら使い魔の持つパワー、スピードで白兵戦を仕掛けるという攻防一体の戦闘。流石に接近戦闘最強奥義と云われるだけはあり、使い魔の召喚は一瞬であり、その後は従者の護衛すらも必要としない。
- 影の使い魔だけあり、高音の動きをなぞるようにして動いていた。
- 確かに強力だが、実はある「とんでもない欠点」を抱えており、ある意味高音のキャラを象徴する技。
- 紅き焔(フラグランティア・ルビカンス)
- 熾烈な炎を発生させ、対象を焼き払い破壊する魔法。ネギの「白き雷」と同レベル。水中や真空中でも炎を発せられる。愛衣、超が使用。
- 呪文の詠唱は「ものみな焼き尽くす浄化の炎、破壊の主にして再生の微よ、我が手に宿りて敵を喰らえ(オムネ・フランマンス・フランマ・プルガートゥス・ドミネー・エクスティンクティオーニス・エト・シグヌム・レゲネラティオーニス・イン・メアー・エンス・イニミークム・エダット)」
- 風花旋風 風牢壁(フランス・カルカル・ウェン・ティ・ウェルテンティス)
- 敵を竜巻の中に閉じ込める。竜巻の周辺は激しい気流が流れており危険だが、無理矢理脱出しなければ安全。神多羅木が使用。
- 呪文の詠唱は「逆巻け、夏の嵐。彼の者らに竜巻く牢獄を(ウェルタートゥル・テンペス・タース・アエスティーウア・イリース・カルカレム・キルクムウェルテンテム)」
- 流水の縛り手(ウィンクトゥス・アクアーリウス)
- 水柱を発生させ、その内部に敵を捕縛する。水柱の内部は高濃度の酸素で充たされており、エラ呼吸の出来ない生物も生け捕りに出来るが、酸素を遮断してしまえば溺れさせる事も可能。魔法生徒の1人、萌が使用。
- 呪文の詠唱は「目醒め現れよ、浪立つる水妖。水床に敵を沈めん(エクス・リムノー・エクシスタット・エクスンダンス・ウンディーナ・イニミークム・インメルガット・イン・アルウェウム)」
- 紫炎の捕え手(カプトゥス・フランメウス)
- 円筒状の火柱を発生させその内部に敵を捕縛する。火柱は円筒状なので、内部に捕らわれても炎に焼かれる事は無いが、サウナの様に熱い。火柱の外に出る為には、何らかの魔力を行使して結界を破らねばならないが、脱出できずにいると周りの炎が発する熱に当てられ、脳をはじめとする身体全体の血液循環に支障をきたし熱射病にかかる。愛衣が使用。
- 呪文の詠唱は「目醒め現れよ、燃え出る火蜥蜴。火を以ってして敵を覆わん(エクス・リムノー・エクシスタット・エクスーレンス・サラマンドラ・イニミークム・インウォルウアット・イグネー)」
- 燃える天空(ウーラニア・フロゴーシス)
- 熱線を放ち、大気中に大爆発を起こす古代語魔法。超が使用。
- 呪文の詠唱は「契約に従い、我に従え、炎の覇王。来たれ、浄化の炎、燃え盛る大剣。ほとばしれよ、ソドムを焼きし火と硫黄。罪ありし者を、死の塵に(ト・シュンボライオン・ディアーコネートー・モイ・ホ・テュラネ・フロゴス・エピゲネーテートー・フロクス・カタルセオース・ロンフィア・フロギネー・レウサントーン・ピュール・カイ・ティオン・ハ・エペフレゴン・ソドマ・ハマルトートゥス・エイス・クーン・タナトゥ)」。
[編集] その他の魔法
- 火よ灯れ(アールデス・カット)
- 魔法学校で最初に教えられる呪文であり、杖の先端から炎を発して火を灯す初級の魔法。一見地味ではあるが、真空中でも炎を発する事ができる。術者の魔力によっては、凄まじい勢いで燃え盛ることもある。
- 占いの魔法
- 精霊によって未来予報を行う。火よ灯れと並んで、魔法使いが最初に習う、最も基本的とされる魔法のひとつ。
- 小物を動かす魔法
- 精霊の力で小さな部品などを操る。こちらも魔法使いが最初に習う、基本的な魔法のひとつ。しかし、高度な術式設定を施すことによってナノ秒以下の単位の精密操作を行うことまでできるようである。
- 飛行魔法
- 魔法の杖や箒にまたがったり、掴まったりして空を飛ぶ魔法。呪文詠唱などは必要としないようである。
- 杖自身が推進する効果だけでなく、搭乗者の体重を軽くする効果もあるようである。そのため、魔法無効化能力者が搭乗した場合、その荷重が軽減されないために飛行が不安定になる可能性がある。
- 杖(箒)の周囲に力場が存在しているため、手を放しても落下することはない。また、普通は認識阻害の魔法が組み合わされているらしく、上空を飛んでいても一般人から視認されにくいようである。
- ネギは加速(アクケレレット)、最大加速(マークシマ・アクケレレット)という呪文を唱えることで二段階の加速をしていた。更に急速停止(ラビデー・スブシスタット)と唱えることで急ブレーキをかけることや、高速機動(モービリテル)と唱えることで俊敏な回避運動を行うことなどもできる。
- 魔法薬調合
- ネギが「魔法の素丸薬七色セット(大人用)」で惚れ薬の精製をする時に用いた呪文。本来は違法である。
- 呪文の詠唱は「いざ、生ぜん、恋の媚薬よ(アゲ・ナスカートゥル・ポーティオ・アモーリス)」(age nascatur potio amoris)
- 乳房増幅
- ネギの友達である大気の精霊の力を借り、空気を操る呪文の応用。明日菜の胸元に気泡を作って巨乳に見せかけたが、勢いあまって破裂してしまった。
- 呪文の詠唱は「大気よ、大気よ、乳房を増幅せしめん(アーエール・アーエール・アンプリフィケット・マンマース)」
- 物体操作
- 物を自在に操る魔法。原作・アニメではブラシを操った。
- 呪文の詠唱は「踊れよ、ブラシ達(サルテント・ペーニキルリー)」
- 魔法封印
- ネギはこの魔法で3日間魔法を封じた。本来は敵の魔法を封じるもの。
- 呪文の詠唱は「誓約の黒い三本の糸よ、我に三日間の制約を(トリア・フィーラ・ニグラ・プロミッシーワ・ミヒ・リーミタチオーネム・ペル・トレース・ディエース)」
- 気分リフレッシュの魔法
- 気分がリフレッシュするだけの単純な魔法。ネギは花を触媒にして効力を高めた。
- 呪文の詠唱は「花の香りよ、僕の仲間に元気を、活力を、健やかな風を。活力全快(フラーグランティア・フローリス・メイス・アミーキス・ウィゴーレム・ウィーターリターテム・アウラーム・サルーターレム レフェクティオー)」
- 杖よ(メア・ウィルガ)
- 魔法杖を呼び出す魔法。杖が手から離れた時や、急に杖が必要になった時に頻繁に使われる。有効範囲は不明。
- おそらくは使用者が杖の位置を認識していることが条件だと思われる。
- 夢見の魔法
- 眠っている者の夢を覗き込む魔法。
- 呪文の詠唱は「夢の妖精、女王メイヴよ、扉を開けて夢へといざなえ(ニュンファ・ソムニー・レーギーナ・メイヴ・ポルターム・アペリエンス・アド・セー・メー・アキアリット)」
- 登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)
- ナギがエヴァにかけた、かなり奇妙な魔法。強制的に通学を続けさせ、通学範囲(エヴァの場合は麻帆良学園都市内)の外にも出られなくなる呪いをかける。本来は不登校の生徒を登校させるのに用いられた魔法のようだが、呪いを解かない限り卒業することもできない(一年生から進級をやりなおすというループが続く)という欠陥もある。
- 現在に至るまで、エヴァを15年もの間苦しめている呪い。
- 人払いの魔法
- 一定区画内に人を近づけさせない魔法。結界のように弾いたりするのではなく入ろうという考えを打ち消し自然と足が遠のくように仕向ける。ちなみに幽霊と魔法が働いていることに気付いている者には効かない。
- 念波妨害(インテルフアーテイオー)
- 魔法使い同士の念話を妨害する。カモが使用した「オコジョ魔法」で、呪文詠唱の内容は判然としない。
- 意識シンクロ
- 対象の意識をして術者の記憶を体験せしめる魔法。言語は自動的に翻訳されるようである。
- 呪文の詠唱は「ムーサ達の母、ムネーモシュネーよ、おのがもとへと我らを誘え(マーテル・ムーサールム・ムネーモシュネー・アド・セー・ノース・アリキアット)」
- 風よ、我等を(ウェンテ・ノース)
- 複数人を風で包み、落下の衝撃などから体を保護する魔法。ネギが使用した。
- ほどけよ、偽りの世界 (セー・ディソルウアント・キルクムスタンティア・ファルサ)
- 幻覚を破る魔法。「世界図絵」で対抗策を調べた夕映が使用した呪文だが、夕映自身では力不足であったため、明日菜のアーティファクトである「ハマノツルギ」を媒介にすることでその効力を大きくし、幻覚を打ち破った。
- 夕映がこの呪文をすぐには用いなかったことからすると、術者がある程度「幻覚である」ということを確信していなければ効果を発揮しにくい呪文なのだと思われる。
- 治癒(クーラ)
- 木乃香が会得している初歩の治癒術。擦り傷などの軽傷なら一瞬で治せる模様。
- 呪文の詠唱は「汝が為にユピテル王の恩寵あれ(トゥイ・グラーティアー・ヨウイス・グラーティア・シット)」
[編集] 東洋呪術
作中では陰陽師、呪符使い、退魔師、狗神使いなどの系統が登場している。基本的に「気」をエネルギー源とする。 陰陽道では、梵語や祝詞を呪文に用いる。西洋魔術とは異なり、始動キーは存在しない。
- 符術
- 呪符使いの術。様々な効果を持つ呪符を作成し、駆使するものを指す。攻撃用の符や防御用の護符など、種類は多彩。
- 退魔術
- 退魔師の術。神鳴流の剣士が補助的に学ぶことが多く、攻防に関係した、戦闘的な性格の強い技が主。
- 式神
- 符術のバリエーションの一つ。形代を用いて、様々な形状・能力の式神を作り出して使役する。「身代わりの紙型」が代表的。
- 妖怪の召喚
- 魔界の妖怪や、封印されていた妖怪を召喚して使役する。「オンキリキリヴァジャラウーンハッタ」と唱える。
- この術を使用した千草は、木乃香の魔力で170体の鬼神を手当たり次第に召喚した。
- 無間方処の呪法
- 半径500mの半球状の結界を作り出し、中に居る者を閉じ込める。この中に居る限り、どの方向にどれほど進んでも、同じ場所から脱出することはできない。
- オンアクヴィラウンキャシャラクマン ヴァン
- 水などの液体を破裂させ、霧を作り出す術。ちびせつなが使用。
- 無間方処返しの呪
- その名の通り、一度破った無間方処の呪法を再度発動させ敵を封じ込める。「ヴァン・ウーン・タラーク・キリーク・アク」と唱える。
- 狗神
- 小太郎が用いる術。狗神という、式神のようなものを呼び出して使役する。
- キャーヤ
- 符術で人形のような姿となった分身を等身大にする。
- 水妖陣
- 符術の一つ。「ヴァーリ・ヴァンダナ」と唱えることで、水の精に対象を捕縛させる術。作中では、湯船のお湯が無数の腕となって明日菜の動きを封じようとしたが、なぜか本来の効果を発揮せず、全身をくすぐりつづけていた。
- ラーク
- 東洋の符を用いて西洋の悪魔を召喚する、かなり珍しい術。
- シャダ
- 天ヶ崎千草から救出した木乃香の額の呪符を剥がすために刹那が使用した。
- ラン
- 指から火を発する術。刹那が使った。火力を調節できるかは不明。
- 稲交尾籠(いなつるびのかたま)
- 退魔術の一つ。手裏剣や短刀などを地面に突き立てて結界とし、対象を電撃によって捕縛する技。刹那は匕首・十六串呂を利用して発動させていた。ちなみに「稲交尾(イナツルビ)」は稲妻の異名である。
- ペイ
- 刹那が超鈴音の電撃攻撃を受けた直後に使用した法術。「ペイ」という梵字は薬師如来を表す字であり、その所縁から応急治療的な効果を発揮する。
[編集] 京都神鳴流
京都神鳴流は『ラブひな』にも登場した架空の剣術流派。本作では関西呪術協会と強い関係があることになっている。巨大な野太刀を愛用する者が多いが、二刀流などの技術も存在する。
詳細は京都神鳴流の項を参照。
[編集] 中国拳法
- 八極拳・八卦掌
- ネギはこの二種類の拳法を使う。刹那は「剛の八極拳と柔の八卦掌」と言っている。
- 八極拳の技
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- 転身股打
- 攻撃を受け流し、横回転をつけて振り向きざまに腕全体でチョップする技。
- 攉打頂肘
- 相手を掴み肘打ちを放つ技。
- 双撞掌
- 両手で掌打を相手の中段に叩き込む技。
- 絶招 通天砲
- 相手の攻撃を両手で叩き受け流した後、右掌を相手に添えつつ、瞬時に左拳を叩き込む技。
- 翻身伏虎
- 上段に腕全体を振り下ろして叩き付ける技。
- 硬開門
- 踏み込みを入れた肘打ち。
- 弓歩沖拳
- 踏み込みをいれた中段への打撃。
- ネギオリジナルの技
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- 雷華崩拳・風華崩拳・桜華崩拳
- 雷、風、光の魔法の矢を拳に載せ、それぞれの属性効果を付けた打撃を加える。命名者は古菲とカモ。
[編集] 忍術
- 分身・影分身
- 分身・影分身は、楓や小太郎が好んで使う忍術。分身と影分身の大きな違いは、実体があるかないかで、分身は縮地法で高速移動した時の残像で、影分身は質量があるもので意思を持っている模様。
- さらに影分身は、密度の調整が可能なようで、それにより分身の数も変えることができる。ただ密度が薄いと、攻撃の威力が少なくなり、逆に密度が高いほど本体に近い攻撃力を持つ。本体とほぼ同じ密度、質量をもつ分身は楓でも4体が限界らしく、相当の技術が必要とされる。
- 楓の技
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- 朧十字
- 最高密度の影分身3体と共に、四方から気が込められた掌底や拳で攻撃する。
- 結界破壊
- 掌打で結界(作中では魔法障壁)を破る技。
- 縮地无疆
- 足場に対してほぼ垂直方向に跳び、超長距離の瞬動術(縮地法)を行う。作中では750mの距離を一気に縮めている。
- 踏み込み時の威力があまりにも強いため、生半可な足場だとその足下が粉々になる(楓の場合は、足場にしていた建物の一角が崩れた)
- 小太郎の技
- 彼の使う技は基本的には我流で、狗神使いとしての能力に多少忍術を織り交ぜているだけである。
- 空牙
- 気弾を飛ばす技。連射も可能(我流)。
- 狼牙双掌打
- 両手で作った気弾を打つ技。連続使用可能かどうかは不明(我流)。
- 疾空黒狼牙
- 複数の犬神を召喚する技。小太郎が多用している。
[編集] 科学
主に、超とハカセが共同で開発したオーバーテクノロジーによって使用可能になる兵器である。
- 強制時間跳躍弾
- 略称は「B・C・T・L」。作中では、超鈴音、真名、田中さん軍団、茶々丸の妹たちなどが使用している。
- 被弾した目標を「数時間後の未来における特定空間」へと強制的に転移させる銃弾である。
- 麻帆良祭の最終日限定の装備だが、超曰く「最強の弾丸」。エヴァンジェリンでもかすりさえすれば回避は困難らしい。
- 動力源こそ魔力ではあるが、魔法ではなく科学による作用であることに加え、魔法障壁ごと包み込む形での転移であることによって、防御がほぼ通用しない。被弾から転移終了まで若干のタイムラグは存在するが、被弾した時点で脱出不可能となるようである。ただし、後述の時間ターン回避行動のみが例外的に回避を可能にする。
- 弾頭が対象に触れた瞬間に効果を発揮する着弾式の弾丸と、跳弾などに適した時限式の弾丸との二種類があるようである。
- 航時機使い
- 携帯型タイムマシンであるカシオペアを戦闘に利用する者を「航時機(カシオペア)使い」と呼ぶ。作中では、超鈴音とネギが該当している。
- 以下は麻帆良祭の最終日限定の能力である。実戦応用には、時間跳躍先の地点を割り出す超高度な計算や、事象予測、カシオペア自体の精密操作などの問題があるため、最高性能の人工知能で制御する必要がある。ただし、ネギはそれを「占いの魔法」と「小物を動かす魔法」に高度な術式設定を施すことでクリアしている。
- 時間ターン回避行動
- 攻撃を受けた際に、未来の別空間へと跳躍しつつ体勢と位置を変化させ、現在への帰還を行うことで、回避と反撃を一瞬で行うことが可能になる。
- 葉加瀬の説明によると、(人工知能による制御の場合は)跳躍して回避していられる時間はものの数秒間に限られ、回避距離にも十数m以内という制限が付くようである。
- 擬似時間停止
- ほぼ同時刻に向かって連続した時間跳躍を行うことで、擬似的に「自分以外の時間が停止したような状態」を作り出すことがことできる。作中では、具体的な描写がされないままカシオペアが使用不能となり、台詞による解説以上の詳細は不明である。
- 葉加瀬の説明によると、(人工知能による制御の場合は)2秒程度までしか停止状態を連続させられないようである。
[編集] その他の特殊能力・体術
- 魔法無効化(マジックキャンセル)能力
- 魔力無効化、完全魔法無効化、魔法完全無効化とも呼ばれ、表記は一定しない。
- 神楽坂明日菜が持つ特殊能力。極めて強力かつ希少な能力で、魔法界でも現在「片手で数えられる程」の人数しか能力の持ち主が記録されていない。
- 明日菜の場合、攻撃的あるいは敵意による魔法(気を用いた技や呪術、魔法によって生み出された物質での物理攻撃までをも含む)を自動的に打ち消し、逆に善意による魔法はそのまま受け付け、敵意と善意が曖昧なケースなら本人が意識的に受け入れようとしない限り自動的に無効化能力が働くという設定。
- 魔法使いの魔法障壁を無視して突破することなども可能。以上は、作者コメントによる情報も含む。
- 無効化が働くのは明日菜の肉体や精神に影響するもののみであり、着ている衣服や、周囲の空間そのものなどは魔法の影響を受けるようである。ヘルマンは「放出型に対しては完全」と評していたが、夕映やカモの弁によると「空間系」には無効化能力が働かないようだ。ただ、「放出型」「空間系」という分類の定義は定かでない(空間系の例には無間方処の呪法が挙げられている)。仮契約カードによる召還に対しては抵抗しても無効化できなかったという事例もあるが、これも「召還」の効果が空間そのものに作用するものであったからだと思われる。
- 魔法使いの杖や箒による飛行魔法に同乗しようとした際、相手に敵意も無く、明日菜自身も同意済みだったのだが、「体重を軽減する効果」のみを受け付けず、かえって危険性を増していたケースもあった(「飛行すること」自体は受け入れていても、飛行魔法が及ぼす補助的な効果は「曖昧なケース」扱いとして打ち消された、などの理由が考えられる)。
- アーティファクト『ハマノツルギ』は、この魔法無効化能力と似た力を持ち、更に能力の適用範囲を広げることもできる(盾のように用いる、他者にかけられた魔法を破るなど)。このことから、「魔法無効化能力者専用の武器」としてハマノツルギが存在しているのだとも想像される。
- 咸卦法
- 体内の気と魔力を融合させることで爆発的なエネルギーを身に纏わせる戦闘技術。修得が非常に困難とされ、死にもの狂いの修業や特殊な素質を必要とする。高畑、ガトウ、明日菜などが用いることができる。
- 「咸卦」という語は易経における「沢山咸」の卦に由来しており、陰陽の気が交わる様子を象徴している。エヴァは「気と魔力の合一」(古典ギリシア語によるルビは「シュンタクシス・アンティケイメノイン」)と呼んでおり、東洋での呼び名が「咸卦法」、西洋での呼び名が「気と魔力の合一」なのだと思われる。
- 無極而太極斬 (トメー・アルケース・カイ・アナルキアース)
- 魔法無効化能力を用いて咸卦法を破るための手段。
- 夕映がアーティファクト「世界図絵」の情報から導き出し、明日菜に実行させた。明日菜が上記の呪文を唱えた後、自身のアーティファクト「ハマノツルギ」で対象に触れることで発動する。
- 対象となった高畑が幻覚だったため「無極而太極斬」自体は不発に終わり、どういった形で咸卦法を破るのかは不明である。
- 「無極而太極(無極よりして太極あり)」とは、万物が「陰陽」に分かれていく原理を説明する言葉であり、咸卦法が「陰陽の気が交わる」ことでエネルギーを生む技法だとすれば、その陰陽の交わりを解く(斬る)ことを目的にした技なのだと想像される。
- 瞬動術
- 足の裏に、気または魔力を集中させることで瞬間移動のようなスピードのステップを行う歩法。小刻みに連続して使用すると、忍術でいう分身になる。
- 達人同士の戦いでは必須のテクニックとされる。小太郎のものは我流で、古菲が言うには多少バタつく欠点があるらしい。小太郎の他には、ネギ、高畑などが使用しており、楓は瞬動術に縮地法を加え完成させた「縮地」を身に付けている。
- 縮地法
- 東洋の伝統武術に伝わる歩法。楓や刹那などが使用している。古菲は「八極拳の活歩」という歩法をネギに伝授していたが、活歩も「縮地法」に分類できるようである。
- 瞬動術と縮地法は、見た目の効果は似ているが、多少異なる原理によるものらしい。どちらも、移動に入る瞬間を「入り」、移動が終わる瞬間を「抜き」という。両者の歩法を大雑把に総称する時は「瞬動」、両者を統合した完璧な歩法を指す時は「縮地」と略して呼ぶような傾向もある。
- 楓の用いる技の中に、縮地无疆という発展技も存在する(忍術の項参照)。
- 虚空瞬動
- 虚空を蹴ることで、空中で行う瞬動術のこと。瞬動中の方向転換にも用いられるようである。
- 浮遊術
- 原理や力の源は不明だが、杖やマントを用いずに宙に浮く術のこと。いわゆる「舞〇術」。エヴァ、フェイト、ナギなどが用いる。
- ナギの話によると、虚空瞬動や浮遊術はハイレベルな戦いで必要不可欠なものらしく、彼自身はネギと同じ年齢で双方を身に付けていたようだ。
- 居合い拳
- 高畑が、師匠であるガトウから受け継いだ技。ズボンのサイドポケットに納めた拳による居合い抜きを、魔力で超高速化し、「見えない拳圧」を飛ばすことができる。咸卦法を発動させることで「豪殺・居合い拳」という大砲並みの威力を持った攻撃にもなる。
- ちなみに『学園帝国 俺はジュウベイ!』という漫画に登場する「真田流居合拳」が元ネタである。
- 布槍術
- 古菲が用いる中国武術の一つ。細長い布を、槍や鞭のようにしならせて攻撃する。分類でいうと「軟器械」に属する武器術。
- 投擲術
- 飛び道具のエキスパートである龍宮真名は、鉄串やコインなどを投擲具として用いている。ちなみに豪徳寺薫はコインの投擲術を「羅漢銭」と呼んでいたが、それが正式な名称というわけではない。
- 合気柔術
- エヴァは大東流のものと思しき合気柔術および合気鉄扇術を達人クラスで修得している。また、雪広あやかは「少々武術を嗜んでいる」と自称し、我流の(雪広あやか流)合気柔術を使用している。
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メディア展開: | アニメ - ハッピー☆マテリアル - ネギまほラジお - ヒミツの放課後 | ||||
設定: | 魔法・技 - パクティオーカード - 京都神鳴流 - 麻帆良学園都市 | ||||
魔法先生ネギま!の登場人物 | |||||
担任: ネギ・スプリングフィールド | |||||
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