エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
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エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(Evangeline.A.K.McDowell)は赤松健の漫画作品『魔法先生ネギま!』に登場する架空の人物。麻帆良学園中等部2-Aおよび3-Aの生徒。3巻の背表紙に登場。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 人物
姿はネギ・スプリングフィールドと同じくらいの歳の女の子だが、実は吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)であり、老練の魔法使いである。
ミドルネームは「Athanasia Kitty(アタナシア・キティ)」。裏の世界では「闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)」「人形使い(ドール・マスター)」「不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトゥ)」などの異名を持つ。
[編集] 生い立ち
生年などに関しては一切が謎のままだったが、学園祭の武道会の桜咲刹那戦の後、自分の出自を神楽坂明日菜と桜咲刹那に語っている。エヴァが10歳だった頃のことをチャチャゼロが百年戦争の頃(1337年~1457年)と説明していることから、作中の時制である2003年時点での年齢は600歳前後(556歳~676歳)と判断できる。
貴族の家に預けられて人間として生活していたが、10歳の誕生日に目覚めたときに吸血鬼となっていた。自分を吸血鬼化した人物に復讐を果たした後、時に人を殺めながら数百年もの間チャチャゼロと共に生きてきた。一度間違って魔女裁判にかけられたこともあったらしい。最終的に南海の孤島で一人で生きながらえていた。
ちなみに百年戦争時代には、吸血鬼ドラキュラのモデルであるヴラド・ツェペシュも生まれている(1431年~1476年)。
約100年前にも来日し、体術(合気柔術?)を修得したとの「本人談」あり。
[編集] 人間関係
ナギに求愛しており、目下の目的は呪いを解いてナギを探しに出ることの模様(まほら武道会で擬似的に再会することができた)。
ネギの魔法面での師匠だが、その修行は、ネギが思い出すだけで震えだしたほど過酷を極めるという。とはいえ、自分を慕って師事しているネギには何かと目を配ってやっており、ネギを強くするために様々なサポートをしてくれる良き師匠でもある。こうした理由のひとつには、ネギに彼の父親ナギの面影を見ているからということもあるのだが(カモミールが後に曰く「ゆがんだ愛」)、そのことは決して表には出さない。ちなみに、ネギから弟子にしてもらうよう懇願されたとき「足をなめろ」と言って、明日菜にハマノツルギで叩かれた(これは今やエヴァンジェリンを代表する台詞となっている)。
時折ネギが迷いを見せたときには人生(?)の先輩としてのアドバイスも行うのだが、様々な苦渋を舐めた人生経験によるものか、基本的に「綺麗事だけではなく、汚れるような行為を恐れるな」といった観点による意見が多い。これらの意見はまだ9歳であるネギにはあっさりとは受け入れられていない。
高畑とは同じ時期に学校に通っていたため「エヴァ」「エヴァンジェリン」と呼び捨てにされている。同じく高畑のことを「タカミチ」と呼び捨てで返しているが、学園長のことは「じじぃ」、カモを「小動物」と呼ぶなど、他人の名前を直接呼ぶことはあまり好まないような節もある。 クラスメイトへの呼びかけ方に関しては、ある程度親しい・あるいは心を開いているらしい者に関しては茶々丸、刹那、サツキ、ハカセなど一般的な呼びかけ方をするが、あまり近しい関係ではないらしい神楽坂明日菜、近衛木乃香、宮崎のどかなどに対してはフルネームで呼ぶ傾向がある。但し麻帆良祭のネギと超鈴音の戦いでは、ネギチームにも茶々丸のいる超チームにも加わらず、中立を保っている。
[編集] 能力
氷系と闇系の魔法を得意とする。通常は「学園結界」によってほとんどの魔力を封じられているが、その制限が解かれると非常に強大な魔法を扱うことができる。魔法先生ネギま!の魔法・技も参照。
他にも、催眠術、再生、肉体各部の蝙蝠化といった吸血鬼の能力を始め、人形使いのスキル、達人級の合気柔術(合気鉄扇術)など、その力は計り知れない(但し不死身のため、回復系の魔法は苦手)。合気柔術は昔に「ちんちくりんのおっさんから教えてもらった」と発言している。
始動キーは「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」(lic lac la lac lilac) 。
[編集] 性格
女子供は殺さないというポリシーを持つ。過去の境遇ゆえに、自分には悪党としての生き方しかできないと思っており、それを示すように常に尊大な態度を取ろうとしているが、周囲の強烈なボケ・ツッコミに巻き込まれてしまい、思うように効果は上がっていない。また現在は、ネギの話を聞いて情にほだされて思わず涙ぐんだり、ネギのピンチに動揺したり、物事の貸し借りにこだわったりと、チャチャゼロから「丸くなった」と評されることも多い。
「悪い魔法使い」を自称する「最強クラスの化け物」だが、ナギ・スプリングフィールドに「登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)」の呪いをかけられた上、魔力を極限まで封じられ、生徒兼警備員として麻帆良学園にとどまっている。呪いを解くためには、ナギの血縁者の血が大量に必要らしく、ネギの血を死ぬまで吸うと脅したこともある(17時間目参照)が、23~25時間目では「別に殺しはせん」とも言っており、必ずしも即死するほどの致死量である必要は無いようである。
ただ、ネギま!?では序盤で謎の敵に憑りつかれそうになるなど、「最強クラスの化け物」とは言い難い立場にある。
[編集] 日常生活
花粉症持ちでカナヅチ(泳げない)、居眠りとサボりの多い女の子。魔力の減少した状態においては10歳の少女同然で、風邪で寝込むことも。本来この学園は全寮制なのだが、学園内にあるログハウスで茶々丸と暮らしている。また外部での1時間が1日になる特別な空間に別荘"EVANGELINE'S RESORT"を持つ。南国リゾート風の造りで広大な海や本人は泳げないのにプールがある。制服のタイの形状は、彼女だけ他の生徒と違うもの(蝶結びした紐タイ)をつけている。服のセンスはゴスロリ系が多く、ニーソックスをよく履いている。
吸血鬼のはずだが、一時期を除いて麻帆良学園では血を吸っておらず、かつては人と交わらずに過ごしていた時期もあったことから、血を吸わなければ死んでしまうということはないようだ(魔力を得るために血を吸うことはある)。茶々丸が入れたお茶を好み、トマトジュースやコーヒー、秘蔵のジュース、ワインなども飲む。
日本文化や日本の景色を愛好しているらしく、囲碁部と茶道部に所属し、学園長と囲碁を打ったり、自宅に茶室を構えたりしている。1980年代に流れた公共広告機構のテレビCMで知られる、『もったいないおばけ』の絵本を読んでいる描写もある(76時間目)。
なぜかよくコケる(その際によく鼻血が出る)。
魔法先生ネギま! | |||||
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メディア展開: | アニメ - ハッピー☆マテリアル - ネギまほラジお - ヒミツの放課後 | ||||
設定: | 魔法・技 - パクティオーカード - 京都神鳴流 - 麻帆良学園都市 | ||||
魔法先生ネギま!の登場人物 | |||||
担任: ネギ・スプリングフィールド | |||||
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