高橋良輔 (アニメ監督)
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高橋 良輔(たかはし りょうすけ、1943年1月11日 - )はアニメ監督。脚本家。演出家。プロデューサー。明治大学文学部中退。ペンネームは「高橋和十八」「山口和十八」「奇数和十八」。倉敷芸術科学大学非常勤講師。
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[編集] 略歴
1964年に虫プロへ入社。虫プロ時代は手塚治虫原作のアニメ作品の脚本、演出を担当した。1969年の『どろろ』を担当した後に虫プロを退社して、CM制作会社グループダートへ移籍。その後、虫プロ出身者がアニメ制作会社サンライズを立ち上げると、『ゼロテスター』以後は同社作品を中心に携わった。代表作は『装甲騎兵ボトムズ』。
同作品が有名すぎるがゆえに、しばしばリアル系作品のみしか作っていないと思われがちであるが、実際はギャグ系・ほのぼの系のホームアニメの監督もしており、その守備範囲は広い。
[編集] 受賞歴
- 1984年『第6回アニメグランプリ』 男性キャラクター部門 第一位 キリコ・キュービィ (『装甲騎兵ボトムズ』)
- 1985年『第2回日本アニメ大賞・アトム賞』 OVA部門 最優秀作品賞 『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラスト・レッドショルダー』
- 1986年『第3回日本アニメ大賞・アトム賞』 演出部門 1986年度『蒼き流星SPTレイズナー』監督において、最優秀演出賞を受賞
[編集] 作品歴
[編集] テレビアニメ
- W3(ワンダースリー) (1966年、虫プロ) 各話/演出
- 悟空の大冒険 (1967年、虫プロ) 各話/演出
- リボンの騎士 (1967年、虫プロ) 各話/演出
- おらぁグズラだど (1967~1968年、虫プロ) 各話/演出
- どろろ、どろろと百鬼丸 (1969年、虫プロ) 各話/演出
- ムーミン (1969~1970年、虫プロ) 各話/演出
- さすらいの太陽 (1971年、虫プロ) 各話/演出
- 国松さまのお通りだい (1971~1972年、虫プロ) 各話/演出
- ゼロテスター、ゼロテスター地球を守れ! (1973~1974年) 監督・各話/脚本/演出/絵コンテ
- クムクム (1975年) 各話/演出
- まんが日本昔ばなし (1975~1994年) 各話/制作/脚本/演出/絵コンテ/作画
- まんが世界昔ばなし (1976~1979年) 各話/演出
- 超電磁ロボ コン・バトラーV (1976~1977年) 各話/絵コンテ
- まんが偉人物語 (1977年) 各話/演出
- アルプスの音楽少女 ネッティのふしぎな物語 (1977年) 各話/演出
- サイボーグ009(新) (1979~1980年) 監督
- 鉄腕アトム(新) (1980~1981年) 各話/脚本/絵コンテ
- 太陽の牙ダグラム (1981~1983年) 原作(星山博之と共同)・監督(神田武幸と共同)・各話/脚本/絵コンテ
- 装甲騎兵ボトムズ (1983~1984年) 原作・監督・各話/脚本
- 機甲界ガリアン (1984~1985年) 原作・監督
- 蒼き流星SPTレイズナー (1985~1986年) 原作(伊東恒久と共同)・監督・各話/脚本
- 機甲戦記ドラグナー (1987年) 各話/脚本
- 鎧伝サムライトルーパー (1988~1989年) シリーズ構成(第1話~第19話)
- 魔動王グランゾート (1989~1990年) 各話/脚本
- 魔神英雄伝ワタル2 (1990年) 各話/脚本
- RPG伝説ヘポイ (1990~1991年) 演出協力・各話/脚本
- ゲンジ通信あげだま (1991~1992年) 演出協力
- ママは小学4年生 (1992年) 各話/脚本
- 姫ちゃんのリボン (1992~1993年) 演出協力・各話/脚本
- 赤ずきんチャチャ (1994~1995年) 演出協力・各話/脚本
- ナースエンジェル りりかSOS (1995~1996年) 演出協力
- こどものおもちゃ (1996~1998年) 演出協力・シリーズ構成・各話/脚本
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (1996~1998年) 演出協力
- 勇者王ガオガイガー (1997~1998年) プロデューサー(共同)
- ガサラキ (1998~1999年) 原案・監督
- BLUE GENDER (1999~2000年) 企画協力
- 今、そこにいる僕 (1999年) 特別協力
- 風まかせ 月影蘭 (2000年) 各話/脚本
- エリア88 (2004年) 演出協力
- モリゾーとキッコロ (2004年) 監督
- 火の鳥 (2004年) 監督
- SAMURAI 7 (2004年) 演出協力
- アニマル横町 (2005年) 演出協力
[編集] インターネット配信
- FLAG (2006年) 原作/総監督
- 幕末機関説 いろはにほへと (2006年) 原作/総監督
[編集] OVA
[編集] 新作
- 装甲騎兵ボトムズ
- ザ・ラストレッドショルダー (1985年) 原作・監督
- ビッグバトル (1986年) 原作・監督
- レッドショルダードキュメント 野望のルーツ (1988年) 原作・監督
- 赫奕たる異端 (1994年) 総監督
- 沈黙の艦隊 (1995年) 監督
- VOYAGE2 (1997年) 監督
- VOYAGE3 (1998年) 監督
- 機甲界ガリアン 鉄の紋章 (1986年) 原作・監督
- 蒼き流星SPTレイズナー ACT-III「刻印2000」 (1986年) 原作(伊東恒久と共同)・監督
- ボトムズ外伝・機甲猟兵メロウリンク (1988~1989年) 原作・シリーズ構成・各話/脚本
- TAMA&FRIENDS 3丁目物語 (1988年) 脚本
- 藤子不二雄Aのアニメ・ゴルフ・ルールブック (1989年) 制作(共同)
- 英雄凱伝モザイカ (1991年) 制作(共同)・監督
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY (1991~1992年)各話/脚本
- ザ・コクピット 鉄の竜騎兵 (1993年) 監督・脚本
- 紺碧の艦隊 (1994年) 脚本
- 闇夜の時代劇 甚助の耳 (1995年) 監督・脚本
[編集] 再編集作品
- 装甲騎兵ボトムズ
- VOL.I STORIES OF THE 'A.T. VOTOMS' (1985年) 原作・監督 新作カット原画/塩山紀生
- VOL.II HIGHLIGHTS FROM THE 'A.T. VOTOMS' (1985年) 原作・監督 新作カット原画・ビデオ版ED/塩山紀生
- ウド (1986年) 原作・監督 OP・EDジオラマ/MAXファクトリー
- クメン (1986年) 原作・監督 OP・EDジオラマ/MAXファクトリー
- サンサ (1988年) 原作・監督 ビデオ版OP/谷口守泰、ED/塩山紀生
- クエント (1988年) 原作・監督 ビデオ版OP/谷口守泰、ED/塩山紀生
- LD-BOX「ベスト・コレクション」 (1991年) ボーナスディスク 「VOL.X 証人喚問」 高橋良輔、塩山紀生、大河原邦男インタビュー (再販のLD-BOX「コンプリート・コレクションIII」版 インタビュー未収録)
- ブリーフィング I (1994年) 対論・高橋良輔VS塩山紀生
- ブリーフィング II (1994年) BGMレコーディング・レポート/乾裕樹インタビュー 対論・大河原邦男VS出渕裕
- 機甲界ガリアン
- I 大地の章 (1986年) 原作・監督 高橋良輔インタビュー巻末収録
- II 天空の章 (1986年) 原作・監督 塩山紀生インタビュー巻末収録
- 蒼き流星SPTレイズナー
- ACT-I「エイジ1996」 (1986) 原作(伊東恒久と共同)・監督 新作カット原画/谷口守泰
- ACT-II「ル・カイン1999」 (1986) 原作 (伊東恒久と共同)・監督 新作カット原画/谷口守泰
[編集] 劇場アニメ
- ユートピア (1972年) 出演 (キッド旅行団) 原作:東由多加 監督・製作:古沢憲吾 [実写作]
- 悪魔と姫ぎみ (1981年) 監督
- シリウスの伝説 (1981年) 設定協力
- ドキュメント 太陽の牙ダグラム (1983年) 原作(星山博之と共同)・監督
- チョロQダグラム (1983年) 原案・絵コンテ
- 日本サンライズ・アニメフェスティバル (1986年) 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー 原作・監督
[編集] 著作
[編集] 小説
- 機甲猟兵メロウリンク 1 (イラスト:谷口守泰) 発行:1989年3月(朝日ソノラマ)
- モザイカ (イラスト:塩山紀生) 発行:1992年8月(富士見書房)
- equalガネシス (イラスト:村瀬修功)「月刊ニュータイプ」1993年~1994年連載(角川書店) <未単行本化>
- こどものおもちゃ ガールズバトルコメディ (1)~(7) (原作・イラスト:小花美穂) 発行:1996年6月~1997年8月(集英社)
- ガサラキ
- 戦術甲冑(タクティカル・アーマー)(著者:野崎透 原案:高橋良輔 イラスト:村瀬修功、出渕裕、武半慎吾、深野洋一) 発行:1999年4月(角川書店)
- 傀儡子(くぐつ)(著者:野崎透 原案:高橋良輔 イラスト:村瀬修功、出渕裕、武半慎吾、深野洋一) 発行年月:1999年6月(角川書店)
- 接触(ふれあい)(著者:野崎透 原案:高橋良輔 イラスト:村瀬修功、出渕裕、武半慎吾、深野洋一) 発行:1999年8月(角川書店)
- 未来(あした)(著者:野崎透 原案:高橋良輔 イラスト:村瀬修功、出渕裕、武半慎吾、深野洋一) 発行:1999年9月(角川書店)
- DEAD POINT 1 ―死点― デッドポイント (原作:高橋良輔 イラスト:吉原昌宏) 発行:2000年7月(集英社)
- ガサラキ 村井中尉(ムラチュー)の決心(著者:野崎透 原案:高橋良輔 イラスト:植田洋一、深野洋一) 発行:1999年7月(角川書店)
- DEAD POINT 2 ―死点― デッドポイント (原作:高橋良輔 イラスト:吉原昌宏) 発行:2000年8月(集英社)
- 妖怪モバイラーズ カイ@ポー(カイアンドポー)(著者:田中祥介 原案:高橋良輔 イラスト:水玉螢之丞) 発行:2002年9月(集英社)
- 装甲騎兵ボトムズ
- ウド編 (イラスト:大河原邦男、塩山紀生) 発行:2002年11月(角川書店)
- クメン編 (イラスト:大河原邦男、塩山紀生) 発行:2003年2月(角川書店)
- サンサ編 (イラスト:大河原邦男、塩山紀生) 発行:2003年6月(角川書店)
- クエント編 (イラスト:大河原邦男、塩山紀生) 発行:2003年10月(角川書店)
- 日経キャラクターズ!9号7月号~ 『小説VOTOMSいちぶんの一』 イラスト・題字/高橋良輔 <連載中> 発行:2005年05月25日~(日経BP社)
- 日経キャラクターズ!11号01月号 装甲騎兵ボトムズ『孤影再び』掲載 題字/高橋良輔 イラスト/塩山紀生 発行:2005年11月25日 (日経BP社)
- 日経エンタテインメント!05月号~ 装甲騎兵ボトムズ『孤影再び』 題字/高橋良輔 イラスト/塩山紀生 リニューアル掲載開始、<連載中> 発行:2006年04月04日~(日経BP社)
- ホビージャパン01月号~ ディオラマストーリー装甲騎兵ボトムズ『コマンドフォークト』 文・題字/高橋良輔 (05月号~イラスト/塩山紀生) <連載中> 発行:2005年12月25日発売~(ホビージャパン)
[編集] 漫画原作
- 太陽の牙ダグラム (1)~(3) 作画:森藤よしひろ 発行:1982年12月~1983年3月(講談社)
- 装甲騎兵ボトムズ (1)~(4) 作画:のなかみのる 発行:1983年10月~1984年3月(講談社)
- 機甲界ガリアン 作画:すがい優 「月刊コミックボンボン」 1984年~1985年連載(講談社) <未単行本化>
- かっとびアニメ丸 作画:金山明博 「月刊コミックボンボン」1985年連載(講談社) *無敵ロボ トライダーG7 DVDメモリアルボックス 発売:2005年9月(バンダイビュジュアル)特典として「かっとび アニメ丸」復刻版が初回封入
- 装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 作画:今掛勇 発行:1995年7月(メディアワークス、主婦の友社)
- ARMORED TROOPER VOTOMS 作画:TIM ELDRED 発行:1997年(New York: US MANGA CORPS)
- ガサラキ(壱)~(四) 作画:Meimu 発行:1998年12月~2000年6月(角川書店)
[編集] 作詞
未発表曲に『英雄凱伝モザイカ』 (1991年)の主題歌がある。製作・販売のウォカーズカンパニーが倒産、制作はディーンで続けられ、キングレコードが販売を担当するのだが、そこでキングの意向(キング所属の新人アーティストのタイアップという)で主題歌の差し替えが生じたのだった。
虫プロ制作『W3』(1966年)では、劇団状況劇場を旗揚した頃の唐十郎 が多く脚本を執筆しているが、その担当演出が主に高橋だった。明治大学では戯曲を専攻していた事もあり、虫プロ退社後はアンダーグランド演劇に一事傾倒。東由多加主宰の東京キッドブラザースに参加し、ディスカッション・ドキュメンタリー『ユートピア』(1972年)において、キッド旅行団の一員として漂流の旅をする、そのキッドのメンバーとのコラボレートした主題歌が制作されていた。
- 愛する大地 (作曲:山本直純 編曲:山本直純 歌:ロイヤルナイツ) 『0テスター』 EDテーマ 発売:1973年 (ワーナーパイオニア)
- さらばやさしき日々よ (作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル) 『太陽の牙ダグラム』 OPテーマ 発売:1981年 (キングレコード)
- 風の行方 (作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル) 『太陽の牙ダグラム』 EDテーマ 発売:1981年 (キングレコード)
- 父よ (作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル) 『太陽の牙ダグラム』 挿入歌 発売:1982年 (キングレコード)
- EXODUS (作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル) 『太陽の牙ダグラム』 挿入歌 発売:1982年 (キングレコード)
- 炎のさだめ (作曲:乾裕樹 編曲:乾 裕樹 歌:TETSU) 『装甲騎兵ボトムズ』 OPテーマ 発売:1983年 (キングレコード)
- いつもあなたが (作曲・編曲:乾裕樹 歌:TETSU) 『装甲騎兵ボトムズ』 EDテーマ 発売:1983年 (キングレコード)
- たのまれグッバイ (作曲・編曲:乾裕樹 歌:川浪葉子) 『装甲騎兵ボトムズ』 挿入歌 発売:1983年 (キングレコード)
[編集] 舞台
- 武器屋 (『装甲騎兵ボトムズ』の舞台化) 座長/三ツ矢雄 演出/高橋良輔 青山劇場 1996年
[編集] 関連書籍
- ボトムズ・オデッセイ OUT’85年1月増刊(『ザ・キリコ』仮想小説/高橋良輔 イラスト/塩山紀生) 発行:1984年12月(みのり書房)
- 青の騎士ベルゼルガ物語 『BLUE KNIGHT』(映像化仮想脚本/高橋良輔 イラスト/塩山紀生) 発行:1987年XX月 (ホビージャパン)
- 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー 著者:吉川惣司(イラスト:塩山紀生 解説:高橋良輔) 発行:1988年12月(徳間書店)
- ポップ・カルチャー・クリティーク 0 『エヴァ』の遺せしもの 著者:霜月たかなか (『装甲騎兵ボトムズ』雑感 稲葉振一郎) 発行:1997年12月(青弓社)
- ドキュメント・ボトムズ―高橋良輔アニメの世界 編著者:霜月たかなか 発行:2000年5月(三一書房)
- ボトムズ・アライヴ オタク学叢書VOL.4 著者:岡島正晃、あさのまさひこ、中島紳介 発行:2000年8月(太田出版)
- ボトムズバイブル 装甲騎兵ボトムズ全記録集1 (MEMORY OF VOTOMS―高橋良輔インタビュー /大徳哲夫)発行:2001年9月(樹想社)
- ボトムズアーカイヴ 装甲騎兵ボトムズ全記録集2 (高橋監督のベトナム旅行記) 発行:2002年6月(樹想社)
- 宝島COLLECTION 一億人の手塚治虫 編者:一億人の手塚治虫編集委員会 (発言引用『文藝春秋デラックス アニメーションの本 /1977年10月「裏方もまた楽し テレビ・アニメの内幕」高橋良輔×光延博愛×柴山達雄』『手塚治虫アニメ選書⑤W3.バンパイヤ.新宝島 /1978年7月「演出家座談会 W3を語る」杉山卓×高橋良輔×月岡貞夫』) 発行:1989年8月(JICC出版局)
- サイボーグ009(1)神話・伝説編 著者:石ノ森章太郎 (解説:高橋良輔) 発行:1994年8月(秋田書店)
- サイボーグ009コンプリートブック 編者:ゼロゼロナンバープロジェクト (CYBORG009 THE ANIMATION 1979‐1980―高橋良輔インタビュー) 発行:2001年10月(メディアファクトリー)
- ロボット・オペラ 著者:瀬名秀明 (ロボットアニメとエンターテインメント産業/高橋良輔) 発行:2004年6月(光文社)
- ROBOT Operation 編者:日経キャラクターズ! (押井守、大河原邦男、高橋良輔 アニメ・クリエーター インタビュー) 発行:2004年11月15日(日経BP社)
- タタキツクルコト 1/1スコープドッグ制作日誌 著者:倉田光吾郎 (大河原邦男×高橋良輔×塩山紀生 ビッグ3鼎談収録)インフォバーン発行:2005年05月 (インフォバーン)
[編集] 講演
- 第25回日本SF大会「日本SF―その成果と未来」DAICON5『ロボットのある街』吹田市文化会館 1986年8月24日 15:10開始
- 『ジャパニメーション1963~2004』(招聘/独立行政法人国際交流基金) 併催/指田英司講演
- メキシコ・メキシコシティー メキシコ国立工科大学[マヌエル・モレノ・トレス講堂] 公演日:2004年03月11日
- コスタリカ・サンホセ [fanal劇場] 公演日:2004年03月XX日
- アメリカ・アトランタ エモリー大学[ハーランドシネマ講堂] 公演日時:2004年03月15日17:30開場/18:00講演
- 『ジャパニメーション1963~2004』倉敷芸術科学大学 公演日:2004年06月28日 ゲスト/山浦栄二、松谷孝征
- 『高橋良輔監督が語る‐アニメーション演出とこれからの監督像‐』WAOクリエイティブカレッジ東京校 公演日:2005年12月10日
- 『押井守監督×高橋良輔監督が語るアニメーション演出』WAOクリエイティブカレッジ東京校 公演日:(2006年04月06日予定が順延)
[編集] イベント・テレビ出演
- 第25回日本SF大会「日本SF―その成果と未来」DAICON5『MEDIC メカデザイン・コンテスト』吹田市文化会館 1986年8月24日11:40開始 出演者/佐藤元、谷口守泰、吉田徹、高橋良輔、永野護
- ボークス「1/8スコープドッグ」発売記念スペシャルイベント『ボトムズを創った男達の同窓会』 1995年12月17日 ゲスト/高橋良輔、塩山紀生、大河原邦男
- 中国デザイン専門学校「アニメフェスタ2000」岡山市オルガホール 2000年XX月XX日 パネリスト/芝山努、高橋良輔、肝付兼太、たてかべ和也
- 『ブルージェンダー』の後始末「セックス抜きのアニメなんて」新宿ロフトプラスワン 2000年06月07日 18:30開場/19:30開演 MC/大畑晃一 ゲスト/高橋良輔、大地丙太郎
- 『ダグラム&ボトムズナイト』「リアルロボット黄金期を振り返る」 高橋良輔&塩山紀生トークショー 池袋新文芸坐 2003年08月16日 開場22:45/開演23:00
- 『サイボーグ009』DVD発売記念イベント 高橋良輔、芦田豊雄、井上和彦トークショー 2004年01月18日
- 土曜特集『火の鳥からのメッセージ~手塚治虫・いのちの物語』「演出家、高橋良輔の挑戦」 NHK総合 2004年04月03日 19:30放送 出演/高橋良輔、中島美嘉
- 『第7回ROBO-ONE』(サンライズ、マイクロソフト) 日本科学未来館 2005年03月19日~20日開催 特別審査員/大河原邦男、プレゼンター/高橋良輔
- 日本工学院専門学校(蒲田キャンパス) 「スペシャル・トークショー」2005年09月11日 ゲスト/富田祐弘、高橋良輔、樫村行弘、森浩美
- 『広島・アジア アニメーションシンポジウム』(招聘/ビエンナーレ基金、広島市、広島市文化財団、中国経済産業局、(財)貿易研修センター) リーガロイヤルホテル広島 2005年10月7日 パネリスト/松谷孝征、高橋良輔、キム・ムンセン、金井宏一郎 進行/片山雅博
- 第18回東京国際映画祭/animecsT!FF T!FFアニメCGフェスティバル『★最強のSF伝説』「ウルダ」「ペイル・コクーン」「火の鳥」上映 VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズART SCREEN 公演日時:2005年10月29日 (ゲストトーク/高橋良輔)
- グレートメカニック&月刊ホビージャパン プレゼンツ『ボトムズ野郎ども』新宿ロフトプラスワン 2006年02月12日 MC/木原浩勝 ゲスト/高橋良輔、井上幸一、MAX渡辺 、岡島正晃ほか
- WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU2『Max Talk Battele Atage』東京ビッグサイト 2006年02月19日 MC/MAX渡辺 ゲスト/高橋良輔
[編集] その他
高橋が原作を手掛けたアニメ作品は、いずれも同時期のヒット作品の要素を採り入れており、一部のファンからは「引用の達人」と称されている。元ネタと思われる作品を挙げると、
- 太陽の牙ダグラム/装甲騎兵ボトムズ : 機動戦士ガンダム
- 機甲界ガリアン:聖戦士ダンバイン
- 蒼き流星SPTレイズナー:銀河漂流バイファム/北斗の拳
- ガサラキ:新世紀エヴァンゲリオン
ただし『ボトムズ』においては『ガンダム』の引用という形容は早計で、『ガンダム』では決してキャラクターの域を出るものではなかった兵器全般のデザイン、運用を、その概念、描写も含めてミリタリーの域まで徹底的に引き上げた。これはアニメに本格的な軍事を持ち込んだという意味でエポックと評しても過言ではないとも言えるだろう。
さらに高橋は『ボトムズ』で示した「超人思想」、そして『ガリアン』『レイズナー』と展開された「支配という論理に立ち向かう反骨のヒロイズム」など様々な設定を、硬質で巧みな作劇によって見事に昇華させ(アイデア溢れる各コンテワーク、作画スタッフの健闘と相まって)監督としての独自の確固たる思想を見せた。
とは言え、決してワンマン監督などではなく、参加スタッフの進言を積極的に取り入れる事でも有名である。『レイズナー』前半のキャラクターが『バイファム』と似ているのは『バイファム』の植田プロデューサーの意向を汲んだものとみられ、後半でのキャラクター造形が『北斗の拳』に類似したのは、デザイナーの谷口守泰の意向が大きく反映したものである。これは谷口が『北斗の拳』の原画を担当していた経緯と『北斗』のファンでもあったためだが、逆に『北斗』が『レイズナー』の芝居や台詞を引用するなど逆転現象も起き、ファンの語り草にもなった。
そして、高橋作品が盛り込んだガジェットが後のロボットアニメ・ゲームにおいて多くのフォロワーを生んだ点も特筆するべきであろう。ローラーダッシュ、パイルバンカー(土木工事の杭打ち機がモチーフ)、片眼・ヘッドマウント式の照準スコープ、蛇腹状に変形する剣、ロボットに搭載される音声ナビゲート式のコンピューター(とそれとの対話による戦闘演出)などは(ロボットアニメでは)どれも高橋作品を発祥とするものである。
『ガサラキ』に関してはキャラクター造形を始め『エヴァンゲリオン』と類推したストーリー展開に評判は芳しく無かった。(小林プロデューサーの意向が強く反映、根を上げたデザイナーの村瀬は『エヴァ』のキャラ表をトレースしたかと思われる程のデザインを上げるに至る)だが、メカニック描写は期待通りに『ボトムズ』に益し極北を極め、高橋の健在ぶりを示した。アニメファンの間ではとかく失敗作として挙げられる事の多い同作だがDVD売り上げは好調であり結果的には黒字決算となっている。
また、アニメ制作会社・スタジオぎゃろっぷがオリジナル作品を制作するにあたり、同社社長と虫プロ時代からの友人ということから企画・文芸・演出を総括したブレインとして長期に数々の作品のバックアップに尽力する。ぎゃろっぷ作品に「演出協力」として名を連ねることが多いのはその流れからである。
[編集] 外部リンク
- Armored Homepage(高橋良輔監督のロボット作品を扱ったページ)