川崎市交通局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川崎市交通局(かわさきしこうつうきょく、川崎市営バス、川崎市バス)は川崎市全域に路線を構えるバス事業者で、川崎市の地方公営企業の一つである。 同じ県内の公営バスである横浜市交通局のバスは『市営バス』と呼ばれることが多いのに対し、川崎市交通局のバスは主に『市バス』と称される。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 路線
川崎市川崎区の東扇島から多摩区稲田堤駅周辺まで川崎市全域に路線がある。例外として、2つの系統が横浜市港北区、都筑区に乗り入れる(西原、高田町)。
また、川崎駅から東京湾アクアラインを経由して房総半島の木更津駅と袖ヶ浦駅を結ぶ高速バスも京浜急行バス、川崎鶴見臨港バス、小湊鐵道バス、日東交通、東京ベイサービスと共同で運行していたが、川崎~袖ヶ浦線は2002年に廃止、川崎~木更津線は2004年に撤退している。
[編集] 料金
均一料金制を採用しており、運賃は大人200円・小児100円(ただし深夜バスおよび臨時快速バス「ミューザ」は大人400円・小児人200円、川崎病院線は大人・小児とも100円)、乗降方式は前乗り後降りである。なお、横浜市に属する高田町・西原で乗降する場合は、例外として横浜運賃が適用される。この場合、乗車時に乗務員に行き先を告げる必要がある。(2006年7月現在、川崎運賃は大人200円・小児100円、横浜運賃は大人210円・小児110円で横浜運賃の方が10円高い。)
一日乗車券は市内を同様に走る東急バス(大人500円・小児250円)などより安い400円(小児200円)に設定(深夜バス・ミューザはこのほかに200円(小児100円)の運賃が必要)されている。
また他社局ではあまり類を見ないと思われる"一日家族乗車券"も設定。
料金は600円で、一回の乗車につき同居の家族/大人・小児合わせて3人まで、一日何回でも利用できる。ただし土日祝日とお盆、年末年始のみしか利用できない。
どちらも西原・高田町停留所、川崎病院線は利用できない。
環境定期制度を実施しており、土日祝日に通勤定期券を持っている人に同伴する同居の家族は半額料金で利用できる。
[編集] 歴史
戦前、川崎市内のバス路線は概ね、東海道線以南が川崎鶴見臨港バス、東海道線以北溝口までが東京急行電鉄バス、溝口以北を南武鉄道がそれぞれ運行していた。
戦後、川崎市は民営各社が運休中の折、市民の足を確保する目的で市バス運行を企画。1950年に臨海部~東横線の地域で運行を開始した。1951年、南武鉄道のバスを承継した立川バスより4路線を譲受。市内全域を運行地域とする。その後は先発の臨港バス・東急バス、後発の小田急バスと競合しながらも路線網を拡充。今日に至る。
なお、1944年から1969年まで路面電車の川崎市電を、1951年から1967年まで川崎駅前~桜本でトロリーバスを運行していたこともある。
PASMOは2007年3月に導入されることになっているが、今のところ車内設備において準備が行われている様子は見受けられない。 。
最近では共同運行している向01系統・競合している溝03系統を東急バスに移譲。競合により利用者の少ない溝04および溝05小杉線・等々力線の運行区間短縮を行ったほか、上平間営業所を平成19年4月より川崎鶴見臨港バス子会社の臨港グリーンバスに管理業務委託することや経費削減が柱となるニュー・ステージプランを導入実行中。 近年赤字続きであった交通局バス部門も2005年度はわずかながら黒字に転換するなどの効果が出ている。
[編集] 営業所・路線等
[編集] 車両
塗装は基本的には上半分がスカイブルーで下半分が白の塗りわけ。川崎病院線はエメラルドグリーンと小豆色で独自の塗りわけ。近年はラッピングバスも多数ある。このカラーに変更する際に公害のイメージが強かった川崎を、公害のない青い空と白い雲のようなイメージにしようという願いを込めてできあがったカラー。 ちなみに同市の清掃車も同じ色である。
元アクアライン高速バスの塗装はエメラルドグリーンをベースに白い2本の弧と水玉。1997年のアクアライン開通時に導入された日産ディーゼル・スペースアロー2台、2001年に横浜市交通局から購入した日野・セレガ1台があり、全車補助席付き60人乗り。現在は貸切バスとして活躍するほか、川崎駅西口のミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサート開催時に不定期で運行される川崎駅~宮前平駅~新百合ヶ丘駅間の臨時快速バス「ミューザ」には専用車として投入される。
2006年3月にUD尿素車が33台、いすゞV型8気筒CNG車が2台の計35台が導入された。
同時期に車両番号は不明だが1993年2月いすゞ製一台が新潟県の越後交通北長岡営業所に移籍された。
[編集] その他
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
発行事業者 | 東急バス・京王電鉄バス・西東京バス・関東バス・西武バス・国際興業・小田急バス・立川バス・京浜急行バス・東武バス・神奈川中央交通・相模鉄道・川崎鶴見臨港バス・江ノ島電鉄・箱根登山鉄道・京成バス・船橋新京成バス・富士急湘南バス・千葉中央バス・千葉海浜交通・千葉内陸バス・ちばレインボーバス・東京ベイシティ交通 |
---|---|
発売事業者 | 東急トランセ・京王バス東・京王バス中央・京王バス南・京王バス小金井・多摩バス・ケイビーバス・西武自動車・西武観光バス・小田急シティバス・羽田京急バス・横浜京急バス・湘南京急バス・ちばシティバス・京成タウンバス・ちばフラワーバス・ちばグリーンバス・市川交通自動車(市川ラインバス)・京成トランジットバス・東武バスウエスト・東武バスイースト・朝日自動車・茨城急行自動車・川越観光自動車・国際十王交通・湘南神奈交バス・津久井神奈交バス・横浜神奈交バス・相模神奈交バス・藤沢神奈交バス・相鉄バス・臨港グリーンバス・江ノ電バス・箱根登山バス・習志野新京成バス・松戸新京成バス |
発行事業者(公営) | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
---|---|
中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
カテゴリ: 予定 | 地方公営企業 | 川崎市交通局 | 関東地方の乗合バス事業者 | 神奈川県の交通 | かつて存在した路面電車事業者