岡山県立岡山朝日高等学校
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岡山県立岡山朝日高等学校 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 岡山県 |
設立年 | 1874年(明治7年) (藩校は1666年創立。 最も古い公立学校の 一つとも言われる) |
教育方針 | 自主自律 |
シンボル | 中国神話に登場する三足烏 |
創立記念日 | 11月21日 |
創立者 | 池田光政 |
共学・別学 | 男女共学 |
学科 | 普通科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒703-8278 |
岡山県岡山市古京町2丁目2-21 | |
電話番号 | 086-272-1271(代表) |
FAX番号 | 086-272-1273 |
外部リンク | 公式サイト |
岡山県立岡山朝日高等学校(おかやまけんりつ おかやまあさひ こうとうがっこう)は、岡山県岡山市古京町にある公立高等学校である。県内随一の進学校で東大、京大、岡大などの名門大学へ毎年多数の合格者を輩出している。通称は朝日。旧制岡山一中の流れを汲み、かつての旧制第六高等学校(現岡山大学)の跡地に所在する。藩校まで遡れば日本最古の高校である。
目次 |
[編集] 校風
「自主自律」「自重互敬」「のびのびときまりよく」などが方針として掲げられている。[1]
[編集] 沿革
[編集] 年表
- 1666年(寛文6年) 岡山藩主池田光政が岡山城西ノ丸(現在の岡山市民会館)に仮学館を設置する。
- 1874年(明治7年) 岡山城西ノ丸に教員養成の目的で温知学校が開設され、予科に教員志望でない生徒を収容した。この年を創立年とする。
- 1879年(明治12年)岡山中学校として独立する。
- 1921年(大正10年)岡山県第一岡山中学校と改称。
- 1922年(大正11年)岡山県第二岡山高等女学校を岡山県女子師範学校内に創設。
- 1948年(昭和23年)学制改革により、両校はそれぞれ岡山県立岡山第一高等学校、岡山県立岡山第二女子高等学校となる。
- 1949年(昭和24年)高校再編成により上記2校を統合し、岡山県立岡山朝日高等学校となる。
- 1974年(昭和49年)創立100周年記念式が挙行される。
- 2004年(平成16年)創立130周年記念式が挙行される。
- 通常創立記念式は学校敷地内にある旧制六校跡地に建てられた「大講堂」が使用されるが、この130周年記念式は岡山市民会館で挙行された。
- 2004年(平成16年)創立130周年記念行事が行われる。
- 記念演奏会:ヴァイオリン奏者ワディム・レーピンのリサイタル。ピアノ伴奏はニコライ・ルビンスキー。於岡山シンフォニーホール。
- 29会主催記念講演会:講演者に「バカの壁」の養老孟司、司会は児玉清。於岡山シンフォニーホール。
- 同講演会ではピアノ奏者イリーナ・メジューエワのリサイタルも同時に行われた。
- 3月には130周年記念行事の幕開けとして同窓会がホームカミングデーを行い、2500名余の同窓生が母校を訪れた。
[編集] 朝日高校と旧制六高
本校は旧制第六高等学校(旧制高校のナンバースクール)跡に立地しており、これを記念した六高記念館が校内に置かれている。当時の建物のうち書庫・柔道場・プールが現存している(ただしプールは老朽化が激しいため使用されていない)。なお、武蔵高等学校、広島大附属高、都立大附属高のように後継校もしくは後継校の附属校が旧制高校の校地を使用しているケースはあるがこれらは旧制高校(ネームスクール)ではあるもののいわゆるナンバースクールではなく、ナンバースクールの旧制高校の跡地を高校が使用しているのは岡山朝日高校が全国で唯一である。
[編集] 学校行事
- 朝日祭(学園祭文化祭と体育祭を3日通して行なう)
- 創立記念式(年1回)
[編集] 生徒会活動・部活動など
運動部 | 文化部 |
他、休部中の部活動や、同好会また部への昇格を行うためにメンバー集めをしているものがいくつかある。
[編集] 出身者
[編集] 政治家・官僚
- 鶴見祐輔 - 元厚相、進歩党幹事長、長男は鶴見俊輔
- 星島二郎 - 元衆議院議長
- 岸信介(途中転校) - 元首相
- 三木行治 - 元岡山県知事
- 江田五月 - 参議院議員、民主党・新緑風会議員会長、元社民連代表、元科学技術庁長官
- 片山虎之助 - 参議院自由民主党幹事長、元総務大臣
- 大野勝三 - 郵政事務次官
[編集] 財界人
[編集] 学問
[編集] 文化人
- 満谷国四郎 - 洋画家
- 近松秋江 - 自然主義作家
- 薄田泣菫 - 詩人、ジャーナリスト、エッセイスト
- 中塚一碧楼 - 俳人
- 内田百間 - 小説家、随筆家
- 吉行エイスケ - ダダイスト詩人、小説家
- 石津謙介 - VAN創業者、ファッションデザイナー
- 高畑勲 - 映画監督
- 本郷功次郎 - 俳優
- 加藤晋介 - 辰己法律研究所専任講師、弁護士
- 内藤啓史 - NHKアナウンサー
- 藤井康生 - NHKアナウンサー
- 逸見明正 - KBCアナウンサー
- 小川洋子 - 作家(芥川賞)
- 中江功 - ドラマ演出家
- 板野博行 - 予備校講師
[編集] その他
- 宇垣 纏 - 海軍中将
- 谷 寿生 - 陸軍中将、南京事件を問われ南京にて銃殺刑(昭和22年)。府立四中へ転校
- 坂野常善 - 海軍中将 海軍良識派の1人だったが新聞記者の陰謀により予備役に編入される
- 星島一太 - プロボクサー精神保健福祉士
[編集] 進学実績
- 2003年 東京大学20人 京都大学15人 岡山大学90人 国公立大学合計255人
- 2004年 東京大学13人 京都大学10人 岡山大学73人 国公立大学合計251人
- 2005年 東京大学22人 京都大学17人 岡山大学83人 国公立大学合計272人
- 2006年 東京大学22人 京都大学14人 岡山大学68人 国公立大学合計247人