頸城トンネル
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頸城トンネル(くびき-)は新潟県内の北陸本線にあるトンネルである。
[編集] 概要
能生駅~名立駅のほぼ全ての区間がこのトンネル内である。全長11,353mで、途中には筒石駅が存在する。
元々、この付近の北陸本線は海岸沿いを走っていたが、フォッサマグナに位置し、地盤が脆弱で地滑り事故が多発していた。1963年(昭和38年)3月16日には小泊地区で地滑りが貨物列車を海まで流す惨事となり、SLは海岸でそのまま解体されるというようなこともあった。そのため新線付け替えは焦眉の急を要した。
なおかつ、電化・複線化と併せ、一直線にトンネルで抜ける経路に切り替えたことでこのトンネルが完成した。工事は難航を極め、鉄砲水はおろか石油が湧き出した地点もあったという。
1969年(昭和44年)9月29日に供用を開始したが、同時に地上にあった筒石駅はトンネル内に移転し、長い階段を上り下りして地表との間を結ぶ駅となった。
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