京福電気鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 京福 |
本社所在地 | 604-8811 京都府京都市中京区壬生賀陽御所町3番20号 |
電話番号 | 075-841-9385 |
設立 | 1942年(昭和17年)3月2日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 山村勝保 |
資本金 | 10億円 |
売上高 | 27億円(2004年度・単独) |
従業員数 | 106人(2005年3月31日現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | 京阪電気鉄道 42.9% 財務大臣 8.8% |
外部リンク | www.keifuku.co.jp/ |
京福電気鉄道株式会社(けいふくでんきてつどう)とは、京都市内で軌道事業(路面電車)とケーブルカーを運営している会社である。大証二部に上場している。本社は京都府京都市中京区壬生賀陽御所町3番地の20。
目次 |
[編集] 概要
社名が示す通り、以前は福井県内でも鉄道事業を行っていたが、2003年をもってえちぜん鉄道に譲渡し撤退したため、京都での軌道事業と福井での小規模な不動産業を残すのみとなっている。 以後、同社唯一の軌道事業として残る嵐山本線・北野線は、嵐電(らんでん)と呼ばれ親しまれており、2006年11月からそれが公式呼称となった。
京福の社名は、鉄道事業を行っていた京都と福井の頭文字を採ったものだが、京都と福井を結ぶ鉄道計画があったわけではない。京都は祇園を始め夜間の電力需要が多く、福井は逆に織物工場が稼動する昼間の電力需要が多い、そこで互いの電力を融通するために京都電燈が建設した「京福送電線」が語源となっている。
大正期には競合する京阪電気鉄道と激しく争ったが、のちに資本を受け入れ現在は京阪電気鉄道が42.9%の株式を保有し京阪グループに入っている。現在大株主として財務省も8.8%の株式を保有しているが、これは以前の個人大株主の死去により、相続税の物納として同社株式が納められたことによるものである。
なお、福井県の三国競艇場の施設を保有している。
[編集] 歴史
配電統制令により、京都電燈が配電事業を関西配電(関西電力の前身)・北陸配電(北陸電力の前身)へ、発送電事業を日本発送電へ譲渡し解散するのに伴い、同社の京都(嵐山線・北野線・叡山線)と福井(越前電気鉄道線)での鉄軌道事業を引き継ぐため1942年に設立された。同年中に傍系の鞍馬電気鉄道・三国芦原電鉄が合流した。
1944年には永平寺鉄道・丸岡鉄道も合併し、1950年頃には京都と福井で合わせて120.9kmもの路線網を擁することになったが、車社会の進展に伴い1960年代から1980年代にかけて、不採算路線・区間の廃止や、叡山本線・鞍馬線を叡山電鉄として分社化するなどの合理化を進めている。
2000年12月と2001年6月、福井の越前本線で僅か半年間に2度の電車同士の正面衝突事故(京福電気鉄道越前本線列車衝突事故を参照)を起こし、国土交通省から福井地区各線の列車運行停止を命ぜられた。京福電気鉄道は事業継続が困難になったとして、2003年に福井地区の鉄道事業(越前本線・三国芦原線)をえちぜん鉄道へ譲渡し撤退した。
越前本線からの撤退で京福は経営不安が表面化したため、2002年に保有する叡山電鉄の株式を全て京阪電鉄に売却している(親会社京阪による救済策とされる)。これにより、叡山電鉄は京阪電鉄の完全子会社となった。
なお、京福においては、過去にも1964年1月には当時の鞍馬線で正面衝突炎上事故を起こし、わずかその7ヶ月後の同年8月には、越前本線発坂付近で下り旅客列車が貨物列車に追突する事故を起こしている。またバス部門においても、1985年10月に2階建て観光バスが、中央自動車道においてガードレールを突き破り県道に転落する事故を起こし、乗客3名死亡、57名が重傷、運転していた乗務員は、その場で自殺するという痛ましい事故を起こしている。
京福の事業はいずれも小規模でスケールメリットを享受できないことから収益性が低く、歴史的に経営基盤が脆弱になりがちである。このため、十分に安全投資ができず安全管理がおろそかになったのではないか、との指摘がある。
- 1942年3月2日 設立。京都電燈の鉄軌道事業を継承。
- 1942年8月1日 鞍馬電気鉄道・三国芦原電鉄を合併。鞍馬線、三国芦原線とする。
- 1944年12月1日 永平寺鉄道・丸岡鉄道を合併。永平寺線、丸岡線とする。
- 1963年8月1日 福井県乗合自動車を合併し、福井地区のバス事業を直営化。
- 1968年7月11日 丸岡線を廃止。
- 1978年10月19日 叡山本線・鞍馬線の日本国内最後となるトロリーポール集電が廃止。全車パンタグラフ化。
- 1986年4月1日 叡山本線・鞍馬線を叡山電鉄に分離譲渡。
- 2000年4月1日 福井地区で行っていた直営バス事業を子会社の丸岡バスに譲渡。丸岡バスは京福バスに改称。
- 2000年12月17日 越前本線志比堺~東古市(現在の永平寺口)間で正面衝突事故。運転士が死亡。
- 2001年6月24日 越前本線保田~発坂間で正面衝突事故。福井地区各線の列車運行停止。
- 2002年10月21日 永平寺線を廃止。
- 2003年2月1日 福井地区の鉄道事業をえちぜん鉄道へ譲渡。
[編集] 路線
[編集] 現有路線
[編集] 譲渡・廃止路線
- 叡山本線(現:叡山電鉄叡山本線)
- 鞍馬線(現:叡山電鉄鞍馬線)
- 越前本線(現:えちぜん鉄道勝山永平寺線)
- 三国芦原線(現:えちぜん鉄道三国芦原線)
- 永平寺線
- 丸岡線
[編集] 車両
京福電気鉄道では車体デザインは大きく変更しながらも、全車が同一性能を持つという車両設計の元、1990年代後半になるまでモボ101形の主要機器類を踏襲した自動加速制御の吊掛け駆動車を導入してきた。これは鉄道事業者としては異例である。だが、最新のモボ2001形でWN平行カルダン駆動方式やVVVFインバータ制御を採用するなど、最新技術を多数採用している。
叡山本線・鞍馬線の車両は叡山電鉄、旧福井鉄道部の車両はえちぜん鉄道を参照。
[編集] 現有車両
- モト1001形(電動貨車)
[編集] 過去の車両
[編集] 運賃
嵐山本線、北野線を通じて、大人200円、子供100円の全線均一運賃である(2005年2月1日現在)。かつては180円、210円、230円の距離制運賃であったが、スルッとKANSAI加盟に際し、下車時のみのカード処理で済ませられるよう、2002年7月1日から均一運賃となった。なお、定期運賃は現在も距離制である。
乗車時の改札はなく、下車時に有人駅(四条大宮、帷子ノ辻、嵐山、北野白梅町)では改札口で、無人駅では運転士に、運賃を支払うか定期券を提示する。現金での支払いのほか、有人駅ではあらかじめ乗車券や回数券を購入することもできる。スルッとKANSAI対応カードは、路線バスに設置されているものと同様の処理機に通す。
[編集] その他
2003年に、大手ゲームメーカータイトーの列車運転ゲーム『電車でGO! 旅情編』に、京福電鉄として登場している(路線は、嵐山本線、北野線)。
またテレビアニメ『ふたりはプリキュア Max Heart』の第35話『マジヤバ修学旅行!思い出作りは危険な香り』 に嵐電の停留場と嵐電のモボ611形、モボ621形、モボ631形のいずれかと思われる電車が登場した。ワンマン表示・車内も再現されていた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | ☆阪急電鉄・☆阪神電気鉄道・☆京阪電気鉄道・☆南海電気鉄道・近畿日本鉄道 |
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中小私鉄・第三セクター等 | ☆能勢電鉄・☆北大阪急行電鉄・☆大阪府都市開発(泉北高速鉄道)・神戸電鉄・☆神戸高速鉄道・☆北神急行電鉄・☆山陽電気鉄道・☆神戸新交通・☆大阪高速鉄道(大阪モノレール)・京福電気鉄道・比叡山鉄道・叡山電鉄 |
公営地下鉄 | ☆大阪市交通局・☆神戸市交通局・京都市交通局 |
公営バス(外郭団体を含む) | ☆大阪市交通局・大阪運輸振興・高槻市交通部・尼崎市交通局・尼崎交通事業振興・伊丹市交通局・神戸市交通局・神戸交通振興・京都市交通局 |
民営バス | ☆阪急バス・阪急田園バス・近鉄バス・南海バス・南海りんかんバス・南海ウィングバス金岡・南海ウィングバス南部・☆大阪空港交通・京都バス・☆京阪バス・京阪シティバス・京阪宇治バス・山陽電気鉄道・阪神電気鉄道・阪神バス・神鉄バス・★神姫バス・★神姫ゾーンバス・和歌山バス・和歌山バス那賀 |
関西圏での参入予定社局 | ☆京阪京都交通・★奈良交通・★エヌシーバス |
関西圏外の事業者 | ★岡山電気軌道・★両備バス・★下津井電鉄 |
関西圏外での参入予定社局 | ★静岡鉄道・★しずてつジャストライン |
- 記号の意味
- ☆印の社局はPiTaPa加盟社局。
- ★印の社局はPiTaPaのみの加盟社局(スルッとKANSAIは非対応)。
- 無印の社局はスルッとKANSAIのみ対応。
日本の路面電車 | |
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公営: | 札幌市 | 函館市 | 東京都 | 熊本市 | 鹿児島市 |
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