叡山電鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
叡山電鉄株式会社(えいざんでんてつ、Eizan Electric Railway Co.,Ltd.)は、京都市左京区の出町柳駅から八瀬・鞍馬への路線を運営する鉄道会社。本社は京都府京都市左京区田中上柳町25番地の3(出町柳駅隣接)。京福電気鉄道の子会社として設立されたが、2002年から京阪電気鉄道の完全子会社となっている。
目次 |
[編集] 概要
叡山本線・鞍馬線の2路線を運営している。これらの路線は京福電気鉄道が運営していたが、京都市電が廃止され他の鉄軌道線との連絡が絶たれると離れ小島状態になり利用客も減少した。そのため京福電気鉄道は叡山電鉄を設立して、この2路線を分離した。 1989年に京阪鴨東線が開業し出町柳駅で連絡するようになると、大阪方面からの利便性が向上し再び活気を呈するようになった。
略称は「叡電」(えいでん)。ただし、この呼び方は現在の叡山本線が京都電燈の叡山電鉄部であったことに由来し、京福電気鉄道となったあとも、叡山本線・鞍馬線の総称として一般に使われていた。分社によって、略称が文字通り会社名の省略形となった。
市営地下鉄烏丸線が国際会館駅まで延長された影響などでまた利用者が減少しつつあるが、パノラミック電車「きらら」を登場させ、各種イベントを開催するなど積極的な利用者確保を行なっている。 2005年は、NHK大河ドラマ「義経」のために鞍馬方面の観光がブームになり、近年にない賑わいを見せた。
スルッとKANSAIでカードに印字される符号はEZである。
[編集] 歴史
- 1985年(昭和60年)7月6日 設立。
- 1986年(昭和61年)4月1日 京福電気鉄道から叡山本線・鞍馬線を譲り受け営業開始。
- 1997年(平成9年)10月4日 パノラミック電車「きらら」運転開始。
- 2004年(平成16年)3月1日 スルッとKANSAI対応カードが全線で利用可能に。
[編集] 路線
全線が京都府京都市左京区内にある。叡山本線の八瀬比叡山口駅からは京福電鉄のケーブルカー・ロープウェイで比叡山の山頂まで行ける。鞍馬線鞍馬駅近くの鞍馬寺には非常に小規模ながら鞍馬ケーブルカー(運営主体は鞍馬寺)が走っている。 多客時は臨時ダイヤで運転されることがあり、特に毎年10月22日に行われる鞍馬の火祭においてはほぼ全ての車両をフル稼働させるぐらいの運転となるが、それでもピーク時には長蛇の列(乗車までに数時間の待ち時間)となる。また、2004年1月からは全路線で一部列車を除いて終日ワンマン運転を行っている。
各路線の詳細については以下の項目を参照。
[編集] 車両
伝統的に「デナ」「デオ」といった独特の形式称号が使われている。営業用車のカタカナの2文字目については、旧国鉄の客車の重量記号に倣って付けられたといわれる。
[編集] 現存車両
- 営業用
- 事業用
- デト1001形(電動貨車)
[編集] 過去の車輌
- デナ1形
- デナ11形
- デナ21形
- デオ200形
- デオ300形
- デナ500形
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | ☆阪急電鉄・☆阪神電気鉄道・☆京阪電気鉄道・☆南海電気鉄道・近畿日本鉄道 |
---|---|
中小私鉄・第三セクター等 | ☆能勢電鉄・☆北大阪急行電鉄・☆大阪府都市開発(泉北高速鉄道)・神戸電鉄・☆神戸高速鉄道・☆北神急行電鉄・☆山陽電気鉄道・☆神戸新交通・☆大阪高速鉄道(大阪モノレール)・京福電気鉄道・比叡山鉄道・叡山電鉄 |
公営地下鉄 | ☆大阪市交通局・☆神戸市交通局・京都市交通局 |
公営バス(外郭団体を含む) | ☆大阪市交通局・大阪運輸振興・高槻市交通部・尼崎市交通局・尼崎交通事業振興・伊丹市交通局・神戸市交通局・神戸交通振興・京都市交通局 |
民営バス | ☆阪急バス・阪急田園バス・近鉄バス・南海バス・南海りんかんバス・南海ウィングバス金岡・南海ウィングバス南部・☆大阪空港交通・京都バス・☆京阪バス・京阪シティバス・京阪宇治バス・山陽電気鉄道・阪神電気鉄道・阪神バス・神鉄バス・★神姫バス・★神姫ゾーンバス・和歌山バス・和歌山バス那賀 |
関西圏での参入予定社局 | ☆京阪京都交通・★奈良交通・★エヌシーバス |
関西圏外の事業者 | ★岡山電気軌道・★両備バス・★下津井電鉄 |
関西圏外での参入予定社局 | ★静岡鉄道・★しずてつジャストライン |
- 記号の意味
- ☆印の社局はPiTaPa加盟社局。
- ★印の社局はPiTaPaのみの加盟社局(スルッとKANSAIは非対応)。
- 無印の社局はスルッとKANSAIのみ対応。