つくばみらい市
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2005年8月24日に開業した首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の沿線にあり、ニュータウンも造成中で、将来は5万人都市になることを見込んでいる。
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[編集] 地理
つくばみらい市は茨城県の南部、県庁所在地の水戸市から60km、東京都心から40kmに位置する。 標高は約5~25mで、市内には鬼怒川・小貝川が流れ、小貝川沿いの低地部は広大な水田地帯となっている。東部や西部は常総台地の一部である丘陵地で、集落や畑地、低地林が広がっている。
[編集] 地区
合併前の旧町村名で、伊奈地区・谷和原地区と呼ばれ、さらに小学校の学区域で分けられている。みらい平地区は、TX沿線開発地区の新しい地区である。
[編集] 伊奈地区
(旧伊奈町の区域)
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[編集] 谷和原地区
(旧谷和原村の区域)
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[編集] みらい平地区
(伊奈・谷和原丘陵部・みらい平駅周辺開発計画区域)
- みらい平地区 - 陽光台・紫峰ヶ丘・富士見ヶ丘
※現在は小張地区の一部と谷原地区の一部に当たる区域でしか過ぎないが、将来的には地区内に小中学校も建設され、1つの独立した地域になる予定である。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 地名の由来
市内全域が旧筑波郡(当市の成立により消滅)に属していたことと市の中心駅である首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の駅名「みらい平」、そして直前まで進行していた水海道市・谷和原村・伊奈町の一市一町一村合併(合併調印直前で市役所設置位置で対立した水海道市が離脱、合併後の新市名として決定していた「常総市」を持って石下町と合併した)の際考えられた合成地名(みつかいどうの「み」・やわらの「ら」・いなの「い」)に由来している。市域が「みらい」もしくは「未来」と称されたことは歴史上なく、駅名の由来も「未来」という語の先進性にあやかったものと考えられ、市名そのものはいわゆる瑞祥地名である。
- 市名は住民アンケートを基準として候補を選出し、合併協議会委員の投票によって決められたが、住民アンケートで「つくばみらい」の名を書いた票は谷和原村分の36票のみ、一番投票の多かった市名の2割にも満たなかった。また、市名決定の合併協議会当日、その席上で市名候補(5つ)が発表されるのにも関わらず、前日に谷和原村議会が臨時会を開催し、発表前の新市名候補「つくばみらい」を推すことを全会一致で決議した。このことを谷和原村側委員が合併協議会席上で発表して「つくばみらい」を強硬に主張したことから協議会は紛糾し、二度の休憩を挟んで最終的には二度目の休憩中、公開の場でない別室で伊奈町長・谷和原村長(協議会開催前日に公職選挙法違反で書類送検を受けていた)の間で「手打ち」のような形で市名が決定した。市名候補を選出する小委員会の委員長が谷和原村議会議長を兼ねており、また、この際の紛糾ぶりが合併協議会議事録から一部削除・改変されていることもあって、市名決定の手続きの不透明さが指摘されている。
- このつくばみらい市という名称に住民の大半が反対であるなど、行政の対応の悪さが顕著化しており、この後、つくばみらい市がどういう変化を遂げるのかは依然不透明である。
[編集] 歴史
- 1889年(明治22)4月1日:市町村制度施行により現在の市域にあたる以下の村が発足。
- 1896年(明治29)3月29日:北相馬郡長崎村が筑波郡に移行。
- 1913年(大正2)11月1日 常総鉄道(現在の関東鉄道常総線) 取手~下館間開業。小絹駅設置。
- 1938年(昭和13)4月17日:鹿島村・長崎村が合併し、谷原村が発足。
- 1954年(昭和29)7月1日:三島村・谷井田村・豊村・小張村が合併し、伊奈村が発足。
- 1955年(昭和30)2月21日:久賀村が伊奈村と北相馬郡藤代町に分割編入。
- 1955年(昭和30)3月1日:谷原村・十和村・福岡村が北相馬郡小絹村と合併し、谷和原村が発足。
- 1955年(昭和30)6月10日:板橋村が伊奈村に編入。
- 1981年(昭和56)4月27日:常磐自動車道柏IC~谷田部IC開通、谷和原IC設置。
- 1985年(昭和60)4月1日:伊奈村が町制施行し伊奈町となる。
- 2000年(平成12)4月21日:町立(現在は市立)歴史公園 ワープステーション江戸オープン。
- 早くもその2年後に、来場者数が減少し8億円の負債を抱えて県と町が出資した運営会社が破綻した。
- 2005年(平成17)8月24日:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業。みらい平駅設置。
- 2006年(平成18)3月27日:筑波郡伊奈町と谷和原村が合併・市制施行し、つくばみらい市が発足。
[編集] 行政
[編集] 市長
※旧伊奈町の町長を4期務め、市長職務執行者も飯島氏であった。
[編集] 市役所庁舎
つくばみらい市は本所機能を分散させた分庁舎方式を採用する。
- 伊奈庁舎 - 〒300-2395 つくばみらい市福田195(※市役所所在地)
・秘書広聴課・企画政策課・情報政策室・総務課・財政課・人事課・税務課・収納対策室 ・生活環境課・市民窓口課・社会福祉課・児童福祉課・介護保険課・国保年金課・会計課
- 谷和原庁舎 - 〒300-2492 つくばみらい市加藤237
・市民窓口課・会計課・議会事務局・学校教育課・生涯学習課・文化振興課・農政課 ・産業立地課・商工観光課・地籍調査課・都市計画課・建設課・特定事業推進課・農業委員会
[編集] その他の出先機関
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[編集] 広域事務組合
- 常総地方広域市町村圏事務組合
- 守谷市に組合運営の常総環境センター(ごみ処理施設)・組合事務所・常総運動公園が設置されている。
[編集] 消防
- 常総広域消防(上記の広域事務組合に属する広域消防で、常総市(旧水海道市地区)・守谷市・つくばみらい市が管轄地域である。)
- つくばみらい消防署 - 福田759
- つくばみらい消防署谷和原出張所 - 加藤507-2
- つくばみらい消防署東部出張所 - 台628-4
- つくばみらい市消防団 - 第1分団~第11分団
[編集] 警察
- 常総警察署(隣の常総市にある警察署で管轄は常総市と当市である。)
- 伊奈地区交番 - 福原230-4
- (旧伊奈町にある交番で県道19号取手つくば線沿いに位置する。)
- 谷原駐在所 - 古川858
- 上長沼駐在所 - 上長沼1943-4
- 福岡駐在所 - 台6
- 小絹駐在所 - 筒戸2196-2
[編集] 郵便
- 伊奈郵便局(集配局)- 板橋2788
- 谷井田郵便局 - 谷井田1535-3
- 谷和原郵便局(集配局)- 古川1067-2
- 小絹郵便局 - 小絹1219-1
- 福岡郵便局 - 福岡1439-5
[編集] 経済
[編集] 特産品
- 太郎兵衛煎餅
- コシヒカリ
- 黒豆・緑豆
- 巨峰
- みつば
[編集] 企業
[編集] 商業施設
[編集] スーパー
[編集] コンビニエンスストア
[編集] 家電・ホームセンター他
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[編集] 地域
[編集] 金融機関
[編集] 銀行
[編集] JA・農協
- JA茨城みなみ本店
- JA茨城みなみ伊奈中央支店
- JA茨城みなみ板橋支店
- JA茨城みなみ谷和原支店
- JA茨城みなみ十和支店
[編集] 信用組合
- 茨城県信用組合伊奈支店
[編集] 教育
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
[編集] 小学校
[編集] 幼稚園
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[編集] 保育所
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[編集] 養護学校
[編集] 交通
最も主要な交通手段は自家用車で、市内を貫いている県道が主な移動道路である。市内を貫通している、主要道の国道294号・国道354号は、市の一部を通過してるのに過ぎないため、県道を通る経路の道路が必須である。
[編集] 鉄道路線
- 関東鉄道常総線:小絹駅
- 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス:みらい平駅、総合基地(基地自体の所在地は市内であるが、車両基地所在駅は前駅の守谷駅になる。)
- みどりの駅も利用可能
- 中心となる駅:みらい平駅(旧伊奈町と谷和原村の境に設置されたことと、これからの沿線開発終了後の展望)
[編集] バス路線
つくばエクスプレス開業までは旧伊奈町内唯一の公共交通機関だった。太字は市内主要停留所。
- 関東鉄道バス
[編集] 隣接市町村への連絡
- 取手市:関東鉄道常総線(戸頭駅、稲戸井駅、新取手駅、寺原駅、西取手駅、取手駅)・JR常磐線(取手駅、藤代駅)
- 守谷市:つくばエクスプレス線(守谷駅)・関東鉄道常総線(守谷駅、新守谷駅、南守谷駅)
- 常総市:関東鉄道常総線(水海道駅、北水海道駅、中妻駅、三妻駅、南石下駅、石下駅、玉村駅)
- つくば市:つくばエクスプレス線(つくば駅、研究学園駅、万博記念公園駅、みどりの駅)
つくば駅からみらい平駅までは区間快速で12分、取手駅から小絹駅まではおよそ25分。
[編集] 都道府県庁への連絡
- 関東鉄道常総線取手駅にてJR常磐線へ乗り換え、水戸駅へ。取手駅~水戸駅の所要時間は普通列車で1時間半前後。
- つくば駅から急行バスTMライナー利用。
- 上野駅(平日の上りのみ)・東京駅行き関鉄・JR高速バス(水海道駅・岩井始発)利用(絹の台・小絹十字路・小絹中学校(久保ヶ丘・水海道車庫も至近))
[編集] 道路
[編集] 高速道路
- 市内にあるインターチェンジ:常磐自動車道谷和原インターチェンジ
[編集] 一般国道
[編集] 主要県道
- 茨城県道3号つくば野田線
- 茨城県道19号取手つくば線
- 茨城県道46号野田牛久線
- 茨城県道127号谷田部小張線
- 茨城県道130号水海道取手線
- 茨城県道211高岡藤代線
[編集] つくばナンバー
- ご当地ナンバーである「つくばナンバー」に守谷市・つくば市・常総市など県南・県西地域13市町に参加しており、他のナンバー地域と違い、茨城県の新県税システムの導入時期に合わせ、2007年2月13日から導入される。(他のナンバーは2006年10月10日に導入された。)
- ナンバー導入は合併前から既に決定していており、つくばみらい市という市名が決定したのも、このナンバーが決定していたという背景がある。
[編集] 空港
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 板橋不動尊
- 市立歴史公園 ワープステーション江戸
- 間宮林蔵記念館
- 国重要無形民俗文化財である、綱火(市内には、小張松下流綱火と高岡流綱火の二流派存在する)
[編集] つくばみらい市の出身有名人
- 間宮林蔵(旧伊奈町) - (北樺太を探検し、樺太と大陸は陸続きではなく、樺太が島で、大陸との間に海峡があることを発見した。それを讃えたシーボルトによって、その発見した海峡をマミヤ(日本語名:間宮海峡)と名付られた)
- 黒澤栄一 イネの馬鹿苗病の原因毒素(ジベレリン)が発見する。
[編集] その他
- 市外局番は0297(取手市・守谷市・常総市と共通)
- 市営公共交通バス、コミュニティバス方式での導入を来年度位までに運行開始できるように検討中。(近隣の守谷市や取手市は導入済)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 茨城県の自治体
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