つくば駅
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つくば駅(つくばえき)は、茨城県つくば市吾妻2丁目にある首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の駅。
つくばエクスプレス線の終点で、筑波研究学園都市の中心市街地(センター地区)にあり、同学園都市の中心駅である。従来からの交通ターミナルである「つくばセンターバスターミナル」に直結しており、筑波大学構内等学園都市内各地、筑波山の他、真壁・岩瀬など各方面を結ぶ路線バスとの結節地点であるとも言える。駅番号は20。
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[編集] 駅構造
- 島式ホーム1面2線の地下駅である。茨城県内では初の地下駅で、2006年現在でも茨城県内唯一の地下駅である。
- 駅構内にはコンビニエンスストア「am/pm」が店舗を構えており、これはフランチャイズで首都圏新都市鉄道株式会社が営業しているものである。
- 改札口及び出入口はバスターミナルやつくばセンタービルのある駅北東側(行き止まり側)にのみ存在し、駅南西側(秋葉原方)の住宅地には出口を設けていない。
- のりば
1 | TX | 守谷・流山おおたかの森・南流山・北千住・秋葉原方面 |
2 | TX | 守谷・流山おおたかの森・南流山・北千住・秋葉原方面 |
[編集] 出入口
南北自由通路の地上側出入口が、事実上当駅の出入口となっており、そこにはTX・つくばエクスプレスロゴと駅名が表示されている(地下自由通路との記載はない)。
A1~A5までの五つの出口があるが、実際には他にも、地上1階のバスターミナル内に上がれるエレベータ、ショッピングセンター「Q't」の地上1階フロアにつながるエスカレータ専用口が存在する。このことは公式サイトにも詳しい記載がない。
出口と周辺施設の位置関係は後述するが、簡単に説明すれば、バス、タクシーはA4又はエレベータ、ショッピングセンターはA5又はフロア内直結出口の利用となる。つくばセンタービルはA3、A4の何れかで、駅前広場(バスターミナル)内を通り抜ける。
[編集] つくば市総合案内所
2006年6月11日、改札口前コンコースと地上出入口をつなぐ南北自由通路(鉄道会社所有ではない地下通路扱い)に「つくば市総合案内所」が置かれ観光案内などを行っている。改札口を出た直ぐのところにあり、これにより、列車からバスへ乗り換える経路の途中で観光に関する情報を得ることができるようになっている。
従来より「つくばターミナル」ビル内に市の案内所(1階)及び観光案内所(2階)が置かれ当駅開業後も営業されていたが、土地勘の無い市外からの観光客にとって地上のビル内の一角にある案内所を見つけることは非常に難しく、駅前交番で勤務する警察官に筑波山へのアクセス手段を尋ねるといったことがしばしばあり、「駅に観光案内が無い」との不満が少なくなかった。臨時で案内職員を南北自由通路(改札前)に派遣することはあったが、駅開業後約9ヶ月経って常設の総合案内所が開設されたものである。同時に従来の案内所は閉鎖されている。
- 市内に関する観光案内など総合的な案内を行っている。営業時間は、毎日8時30分~18時30分で、12月29日~1月3日は休業となる。
- 運営はつくば市観光協会で、職員2名が常駐する。
- レンタサイクル(貸し自転車)受付も行っている(身分証明書が必要。料金は1日500円。受付時間は9:00~18:30。乗り捨て不可)。
なお当駅・駅周辺に対しては「土産物屋が無い」といった不満・指摘もあり、筑波山観光のメインルートでもありながら、案内情報以外の観光的なサービスが乏しい点が指摘されている。
[編集] 駅周辺
駅前は、よく整備された交通広場(バスターミナル等)、百貨店などの施設があり、幅の広い幹線道路交差点付近に駅出入口がある。南側は商業施設やオフィスビル、北側は公園などがあり、その外周には中高層の集合住宅群が存在する。センター地区と呼ばれる筑波研究学園都市の中心部であるが、駅周辺に研究所は見当たらない。
当駅とつくばセンターバスターミナルを併せて交通の拠点である上、学園都市随一の商業集積地であり、人の流れが集中する地点にあるが、道路も広く、交通広場やつくばセンター広場を挟んで高層建造物があり、電線も地中化されているため、駅出口からみて視界が広く、広々とした印象を与える。「国策」により計画的に整備されているため、日本の他の主要駅前に見られるような大きな屋外広告看板などは見当たらない他、中小規模のいわゆる雑居ビルが存在しない。TX開業後、交通広場(一般車レーン)へのキスアンドライドが、ほぼ全時間帯に見られる。
[編集] 徒歩約10分以内の主な施設
[編集] 駅南側
[編集] 【A3】【A4】出口
- つくばセンター交通広場(「駅前」広場) -出口前
[編集] 【A5】出口
[編集] 駅北側
[編集] 【A1】出口
- 駐車場(北) -出口前
- 通信総合研究所つくばJGNIIリサーチセンター
- つくば市情報ネットワークセンター
- 筑波大学春日キャンパス(旧図書館情報大学)
- ビジネスホテル山久
[編集] 【A2】出口
[編集] バス路線
つくばセンター交通広場は1985年に完成し、筑波研究学園都市の公共交通拠点として機能してきたが、2005年8月24日のつくばエクスプレス開業後も、近・中・長距離バス路線が乗り入れている。バスへの乗り換えは改札口を出てからエレベータまたはエスカレータで上がれるため便利である。A3、A4出口を利用する。
つくばエクスプレス開業の2005年8月24日時点では、東京駅行き高速バス「つくば号」は、値下げ(¥1,250→¥1,150)はあっても減便は無く、つくばエクスプレスと競合する形となった。しかし、つくばエクスプレスの影響は大きく、2005年11月1日から減便等の措置が講じられた。
[編集] 主な路線バスの行き先
※路線の詳細は、つくばセンターを参照のこと
- 市内、近郊
- 急行、高速バス等
- 真壁・岩瀬
- 水戸(TMライナー)
- 成田空港(NATT'S)
- 東京駅(つくば号)
- 羽田空港
- 大宮
- 長距離夜行バス
- 大阪駅(JRバス関東、西日本JRバス)
- あべの橋(関東鉄道、近鉄バス)(よかっぺ関西号)
[編集] 歴史
[編集] 隣の駅
- 首都圏新都市鉄道
- つくばエクスプレス線