膣内射精
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膣内射精(ちつないしゃせい)とは、男女が性交でコンドームを使わず性器を結合し、男性が女性器の中(膣内)に直接射精すること。通常は俗語で中出し(なかだし)と呼ばれる。
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[編集] 実生活における膣内射精
性器を直に結合する快感を中断することなくエクスタシーを迎えられることと、男性が射精の深い満足感を得られ、女性も膣内で射精される感覚や射精に伴うペニスの律動感を楽しむことができる自然な行為である。人工受精等によらない自然な妊娠を望む夫婦にとっては、他のほ乳類と同様に必須の行為である。
一般には結婚した夫婦間の性行為で行うことが多いが、性行為を行う女性・男性ともに妊娠を望まない場合においては、事前にピル(低容量ピル)を服用するなどの避妊により、妊娠リスクを回避している。コンドームを嫌うカップルも少なくないが、夫婦間以外でもコンドームに因らない避妊法により膣内射精による性行為の敷居が低くなった。ただし、妊娠・中絶・性行為感染症などのリスク・倫理観には注意を払うべきである。
[編集] 主観評価
精液は妊娠させるための物質で膣内に留まろうとする性質があるので、実際の性行為で中出ししても膣から精液が糸を引いて流れ出すシーンを見ることは難しい。膣の奥のほうで射精した場合には、膣分泌液と精液が混じった液体が膣口に滲み出す程度である。膣の入り口近くで射精すれば精液が溢れ出す様子が見えることはある。後述のアダルトビデオ作品のようにはいかないので、落胆することも少なくない。
[編集] 宗教における性行為の教義
カトリック教会では信者に対し、人工的な避妊を禁止している。従って、この形の性行為以外は教義に反することになる。 [1]
[編集] ポルノ業界における位置付け
[編集] ジャンル
1990年代前半、日本のアダルトビデオでは膣外射精(外出し)が殆どを占めていた。これは精液が目に見える形で外に出されることにより、見せ場となる射精の瞬間を明瞭にできるという演出上の効果が高いと考えられていたからであると言われる。それまでにも見せ場が膣内射精になる演出の作品も一部存在したが主流ではなかった。しかし1990年代後半になると膣内射精を好む客層がいることが製作者サイドに認識され始め、”中出し”がジャンルとして登場した。近年のアダルトビデオや出版物においては自然な性交感を演出したり、鑑賞者の性的興奮をより高めるために膣内射精が用いられることがある。”中出し”のアダルトビデオは、膣から精液が糸を引いて流れ出すシーンが魅力であるが、このシーンの演出は大きく2つに分けられる。ひとつは、女優が膣内射精を許容する演出の作品であり、2000年代前半から半ばにかけてアダルトビデオ作品で広く見られるようになってきた。もうひとつは、膣内射精に際して激しく抵抗して半ば強姦され、妊娠の可能性に対する恐れや女としての自信の喪失のために泣き叫ぶ様子を演出する作品があり、一例として死夜悪レーベル作品(2006年現在)が挙げられる。
[編集] "中出し"の実際
ただし、日本のアダルトビデオではほとんどの作品が実際には膣内射精は行われず、映される精液は疑似精液(卵の白身やローション、ミルクの混合物)であるとされる。これは実際に妊娠してしまう可能性があることは勿論だが、女優の精神面へ配慮しなければならない事情がある点に理由がある。また性病の検査をしていても性病の潜伏期間が存在する等の理由により性病感染の恐れがあることにも起因する。疑似精液を使った場合、色合いが本物の精液とは違っていたり、粘度が低くすぐに膣から流出するので疑似精液の扱い方の難しさも手伝って鑑賞者に見破られがちであるが、生々しい描写を求める一部の作品では実際に膣内射精をしている。
[編集] 欧米およびキリスト教文化圏における"中出し"事情
元来膣内射精を生殖行為と見るキリスト教的な考えが支配的だった欧米では、長らく膣内射精はタブーとされていた。しかし昨今では出演者の民族・宗教の多様化などが進み、海外のポルノでも膣内射精の作品が見られるようになってきている。なお、海外ではモザイク処理を施す義務が法律で定められておらず、交接部が隠されることのない状態で性行為が行われる。男優が実際に射精する様子を鑑賞者は確認することができるので、疑似精液を膣に注入するなどの小細工は効かない。因みに米国では膣内射精を「Internal Cumshot」と呼び、膣から精液が溢れ出す様子をCream Pie と呼ぶ。
[編集] ジャポルノ[2]
緻密なカメラワークを売りにしているジャポルノでは、膣に交接したままのペニスが射精で律動する様子を撮影したり、膣内射精直前に膣からペニスを外して精液が出始めた様子を見せた後膣に挿入し直し射精を続けるなど、本当の膣内射精であることを強調する表現手法を盛り込んでいる。
[編集] 性風俗業界における位置付け
性風俗業界(特にソープランド)では コンドームを使わないという意味でNS(ノースキン)と呼ばれる。不特定多数の男性に対して性サービスを提供するため性感染症に罹患しやすく、エイズなどの重篤な病に発展する恐れもある。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
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