ぶっかけ (アダルト用語)
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ぶっかけとはアダルト用語の一つで、女性の顔面をはじめとして女性の身体の一部や衣類、その他の性的対象物に射精し精液をかける事。かつては1人の男性が1人の女性の顔に射精する顔射の事も「ぶっかけ」と呼んでいたが、近年のアダルトビデオでは単なる顔射は「ぶっかけ」と言わず、多人数の射精専門のAV男優汁男優)が1人のAV女優の顔に立て続けに射精し精液をかける事を特に「ぶっかけ」と表現する。
詳しい発祥は不明だが、80年代末にはこれに類する行為がすでにみられていた。 雑誌等では1985年頃から大洋図書のマスカットノート(絶版)、ミルキー通信(絶版)、Galsシャワー等で紹介されたのが黎明期である。 そもそもは性的表現の規制が厳しかったこの時代に、規制対象外の精液を活用する事から派生したと思われる。 この頃は1人の男性が1人の女性の顔に射精する顔射の事を「ぶっかけ」と呼んでおり、まだ汁男優なる存在はなく、男性カメラマンや男性編集者がAV女優に射精し精液をかける役目を果たしていた。
80年代末の先駆的メーカーではシャトルジャパンやハウスギルドが挙げられる。 しかし、当時はまだキワモノ扱いだった為に「ぶっかけもの」として日の目を見るのには90年代末まで待たなければならなかった。
90年代末には顔面に射精する事を特に顔面射精、略して顔射と呼び大流行した。 その後、顔射という言葉は廃れたが、より過激さを求める層からは一定の支持を集め、前述したように多人数でのぶっかけがアダルトビデオの一つのジャンルとして確立している。
ぶっかけが流行した要素としては、まず女性や対象物を汚す事による征服欲とサディズム的性欲の充足、そしてもう一つは日本の法律では局部をモザイクで隠す必要があるため、その代わりとしてアダルトビデオのより過激な演出としての必要性などが考えられる。
ぶっかけは日本が生み出したジャンルとして、「Bukkake」として各国に通じる言葉である。