美津島町
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美津島町（みつしまちょう）は、九州の北沖、長崎県の北部にある対馬の中南部の町である。2004年3月1日に上対馬町・上県町・峰町・豊玉町・厳原町と合併（新設合併）し、対馬市の一部となった。
尚、対馬市の地名として残っている「美津島町」の読みは「みつしままち」である。
- キャッチフレーズ：「海が光る、緑が燃える美津島町」
- イメージソング：『海の彼方に』
※ この項では「けち」に「鷄知」の漢字を当てるが、「け」の正しい字は「鷄」の字のつくりが「鳥」ではなく「隹」である。
目次 |
[編集] 地理
リアス式海岸がよく発達しており、海岸線の総延長は403.3kmで日本一海岸線が長い町として知られる。 標高は低いが全体に山がちで、陸地の87%は山地である。特に南西部の厳原町との町境付近には300～500m級の急峻な山が連なる。一方北部の浅茅湾岸は50～200mほどの丘陵性の山地である。 有人島は対馬島の他に沖島、赤島、島山島があり、沖島と島山島は対馬島と、赤島は沖島とそれぞれ橋で結ばれている。 集落は鷄知地区と大船越地区を除けば人口50～300人程度の小規模のものが27個、入り江に点在している。大船越地区は浅茅湾と対馬東海岸を繋ぐ人口の水路である大船越瀬戸に面し、人口約人である。鷄知地区は町役場所在地で町の中心地区であり、1990年代以降は大型店が複数立地し、対馬商業の新たな中心となった。人口は約3,000人である。これらの集落間は数km離れている。
- 山：白嶽(519.0m)、遠見岳(377.5m)、上見坂(370.0m)、紅葉山(328.6m)、根緒山(321.3m)、ニガカシ山(310.1m)、城山(274.9m)、前嶽(275.0m)、大山岳(187.6m)
- 河川：洲藻川、鷄知川、加志川、今里川
- 湾：浅茅湾、三浦湾、芦ケ浦
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
平安時代後期に対馬国国司である阿比留氏の在庁が置かれ、宗氏が国司となるまで対馬の中心であった。江戸時代には対馬の西海岸と東海岸を繋ぐ初めての水路である大船越瀬戸が開削された。明治時代には海軍要港部が置かれ、日本海軍によって万関瀬戸が開削された。
[編集] 古代、中近世
- 664年 - 城山に金田城が築かれる。
- 736年 - 遣新羅使船が浅茅浦、竹敷浦に停泊する。
- 1019年 - 刀伊の入寇で被害を受ける。
- 1419年 - 朝鮮軍17,000人が浅茅湾に攻めてくる（応永の外寇）。
- 1672年 - 大船越の堀切が完成する。
- 1859年 - イギリス艦アクティオン号が尾崎湾に入る。
- 1861年 - ロシア軍艦ポサドニック号が尾崎沖の浅茅湾に停泊し、芋崎を6ヶ月間占拠する（ポサドニック号事件）。
[編集] 近現代
- 1896年 - 竹敷に海軍竹敷要港部が置かれる。
- 1897年 - 陸軍対馬警備隊司令部が鷄知に置かれる。
- 1900年 - 日本海軍が万関瀬戸を開削する。
- 1908年4月1日 - 島嶼町村制施行により、下県郡鷄知（けち）村・竹敷（たけしき）村・船越（ふなこし）村が発足する。
- 1912年 - 竹敷要港部が廃止され、防備隊に縮小される。
- 1915年 - 竹敷の海軍防備隊が廃止される。
- 1932年4月1日 - 鷄知村が竹敷村を編入する。
- 1940年10月17日 - 鷄知村が町制施行し、鷄知町となる。
- 1955年3月1日 - 鷄知町と船越村が合併（新設合併）し、美津島町が発足する。
- 1956年4月 - 町立大山小学校を町立内海小学校と改称。
- 1956年4月 - 町立鶏鳴幼稚園が発足
- 1955年5月 - 万関橋架け替え工事完成。
- 1958年4月 - 町立大船越小学校緒方分校が開校。
- 1958年10月 - 役場新庁舎が完成。（木造2階建て）
- 1961年7月 - 美津島町商工会を結成。
- 1962年7月 - 辺地に係る公共施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律に基づく辺地地域に指定される。
- 1964年4月 - 町章を制定。
- 1964年5月 - 旧対馬空港（水上空港）オープン。
- 1964年7月 - 中央公民館が開館。
- 1965年2月3日 - 役場庁舎が全焼する。
- 1965年4月 - 町立鴨居瀬小学校浦浜分校が独立し、町立浦浜小学校となる。
- 1966年3月 - 役場新庁舎が完成。（鉄筋コンクリート3階建て）
- 1971年4月 - 過疎地域対策緊急措置法に基づく過疎地域に指定される。
- 1971年8月 - 住吉大橋が開通。沖島と対馬島が結ばれる。
- 1972年10月 - 国民宿舎「対馬」オープン
- 1975年3月 - 万関瀬戸航路拡幅工事が完成。
- 1975年10月 - 対馬空港（現在の空港）オープン。
- 1977年4月 - 町立竹敷小学校を町立鶏鳴小学校に統合。
- 1978年8月 - 役場庁舎増築工事が完成。
- 1980年4月 - 町立養和小学校・町立浦浜小学校・町立内海小学校を統合し、町立北部小学校とする。
- 1980年5月 - 赤島大橋が完成。赤島と沖島が結ばれる。
- 1980年9月 - 美津島町文化会館が開館。
- 1982年7月 - 町民体育館が開館。
- 1982年10月 - 町の木・町の花・町の鳥・キャッチフレーズを制定。
- 1984年4月 - 町立養和中学校と町立鴨居瀬中学校を統合し、町立浅海中学校とする。
- 1988年3月 - 対馬グリーンパーク（美津島町総合公園）オープン。
- 1992年4月1日 - 町営ケーブルテレビ局「MYT-3ch（美津島町有線テレビ）」開局。
- 1993年7月 - 太田浦海水浴場（現、美津島町海水浴場の一部）オープン
- 1994年5月 - 『NHKのど自慢』が収録される。
- 1994年6月 - 浅茅ベイパーク（浅茅湾海浜公園）オープン。
- 1994年11月 - 浅茅パールブリッジが開通。島山島と対馬島が結ばれる。
- 1995年3月 - 町立大船越小学校緒方分校が廃校。
- 1996年9月 - 万関橋架け替え工事が完成。三代目万関橋が開通。
- 1998年7月 - 国民宿舎「対馬」跡地に「対馬グランドホテル」が開業。
- 1999年8月 - 勝見浦海水浴場がオープン。大田浦、勝見浦一帯を「美津島町海水浴場」と改名。
- 1999年10月 - グリーンピア対馬に美津島町総合福祉保健センターが開所。
- 2003年5月 - グリーンピア対馬に湯多里ランド対馬がオープン。
- 2003年12月 - グリーンピア対馬に対馬ふるさと伝承館がオープン。
- 2004年1月 - 二代目住吉橋が開通。
- 2004年3月1日 - 大規模合併により対馬市の一部となる。
[編集] 行政
歴代町長
- 浦瀬勝一（1955年～1963年）
- 酒井豊（1963年～1975年）
- 山本清吉（1975年～1978年）
- 賀原安雄（1978年～1982年）
- 松村良幸（1982年～2004年）
[編集] 経済
[編集] 産業
- 主な産業
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- 水産業
- 産業人口
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- 第一次産業:1,502人(36.1%)
- 第二次産業:723人(17.4%)
- 第三次産業:1,938人(46.5%)
[編集] 地域
[編集] 教育
- 町立小学校
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- 今里小学校
- 大船越小学校
- 鶏鳴小学校
- 北部小学校
- 町立中学校
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- 浅海中学校
- 今里中学校
- 大船越中学校
- 鷄知中学校
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 道路
- 国道382号
- 長崎県道24号厳原豆酘美津島線
- 長崎県道64号対馬空港線
- 長崎県道179号グリーンピアつしま線
- 長崎県道197号竹敷鷄知線
[編集] 船舶
- 最寄り港湾は厳原港
[編集] 観光
- 祭事
- 対馬ちんぐ音楽祭（8月）
- 観光地
- 金田城跡
- 根曽古墳群
- 梅林寺
- 対馬グリーンパーク
- 浅茅ベイパーク
[編集] 参考文献
- 長崎県立対馬歴史民俗資料館パンフレット『対馬歴史年表』
- 『対馬新考 日韓交流「宝の島」を開く』 2004年 梓書院 ISBN 4-87035-240-0
[編集] 外部リンク
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