万関瀬戸
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万関瀬戸(まんぜきせと)は、対馬(長崎県対馬市)の中央よりやや南の東部にある延長約500mの運河。対馬西部の浅茅湾(あそうわん)と東部の三浦湾(みうらわん)を接続する。
対馬西岸と東岸を結ぶ運河はもう1本大船越瀬戸がここより約2km南にあるが、万関瀬戸に比べて狭く、浅い。また、万関瀬戸が航路であるのに対し、大船越瀬戸は漁港となっている。このため、多くのの船舶は万関瀬戸の方を通行する。
対馬島の上島と下島の境であり、ここより北部を上島、南部を下島と言う。運河上には万関橋(国道382号)という橋が架けられている。現在の橋は3代目。
[編集] 歴史
1900年に旧大日本帝国海軍によって、浅茅湾内の竹敷港にあった海軍要港部から対馬東海上までの所要時間を短縮するための航路として開削された。当時は幅約25m、深さ約3mであった。
1955年に万関橋が架け替えられた。この2代目の万関橋は綱製のアーチ橋で、バスの通行が可能になった。
1974年7月に開発保全航路に指定され、1975年3月には幅40m、深さ4.5mに拡張された。
1990年代に航路の再拡張が計画されたが、実現していない。1996年に架け替えられた三代目の万関橋はこの計画に沿って設計されたため、下島側の取付部が内陸に入り込んでいる。また、同様の理由で下島側の道路脇に設けられた公園も運河に面していない。