網走バス
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網走バス(あばしり - )は、北海道網走市を中心に運営する、名鉄グループ所属のバス会社である。乗合事業、貸切事業、旅行業、自動車整備事業等を行なっている。
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[編集] 概要
- 昭和27年1月1日 北見バス(現在の北海道北見バス)から網走地区の営業を分離し網走バス株式会社設立
- 車両は全車三菱ふそうトラック・バス社製。自社導入車両が多いが、近年は名鉄バスなどから中古車両を導入している
- 都市間高速バスは専用塗装と貸切共通塗装。一般路線バスは名鉄カラーと呼ばれる赤と白の2色塗装で一部にラッピング広告車両がある。貸切車両は独自塗装、ひがし北海道観光バス(バスセンター)塗装、旅行会社塗装がある
[編集] 本社・営業所・案内所
- 本社・網走営業所 - 北海道網走市南2条西1丁目15 網走バスターミナルビル
- 小清水営業所 - 北海道斜里郡小清水町519
- 札幌営業所 - 北海道恵庭市戸磯536-10
- 佐呂間案内所 - 北海道常呂郡佐呂間町永代町
- 常呂交通ターミナル - 北海道北見市常呂町字常呂
[編集] 路線バス
[編集] 乗り入れる市町村
- 網走市 (全路線)
- 大空町 (札幌線、美幌線、女満別空港線、知床線)
- 美幌町 (札幌線、美幌線)
- 北見市 (札幌線、常呂線、湧網線)
- 札幌市 (札幌線)
- 佐呂間町(湧網線)
- 湧別町 (湧網線)
- 上湧別町(湧網線)
- 小清水町(知床線、斜里線、小清水線)
- 斜里町 (知床線、斜里線)
[編集] 都市間バス
札幌線 ドリーミントオホーツク号 北海道中央バス・北海道北見バスと共同運行
[編集] 定期路線バス
- 運賃後払い。中扉より乗車(前扉のみの車両は前扉より乗車)、前扉より降車
- 整理券は、券なし→1→2→・・・となる
- 回数券は金券式で、普通回数券は11枚綴りを10枚分の金額で販売。昼間割引回数券は平日・土曜の降車時が10時~16時、日曜・祝日は時間制限なく有効で、13枚綴りを10枚分の金額で販売。回数券の車内販売はない
- 平日ダイヤを基本に、土曜休日運休便、高校休校日運休便が設定される。年末年始は12月31日は特別ダイヤ、1月1日は湧網線と女満別空港線のみ通常運行で、その他の路線は全便運休。1月2日・3日は土曜休日ダイヤとなる
- 路線全体のダイヤ改正はなく、需要等に応じ路線毎に適時ダイヤ改正を行なっている
[編集] 郊外線
- 湧網線
- 常呂線
- 網走バスターミナル~網走駅~能取漁港~常呂
- 湧網線とは別路線扱い。湧網線運行開始以前から運行している
- 美幌線
- 女満別空港線
- 網走バスターミナル~網走駅~呼人駅~女満別空港
知床線 6月1日~10月15日運行(オホーツク知床線)、2月1日~3月31日運行(冬の知床ライナー)
- ウトロ温泉各ホテル~知床観光船営業所(夏期のみ)~知床観光案内所~知床斜里駅~北浜駅~網走バスターミナル~(女満別空港線と同経路)~女満別空港
- 網走バスターミナル→女満別空港間は飛行機出発に合わせ時刻変更(女満別空港線と合便)の場合あり
- 斜里バスとの路線競合の関係で、ウトロバスターミナルと斜里バスターミナルには乗り入れず、周辺道路の別停留所となっている。
- 斜里線
- 網走駅~網走バスターミナル~つくし団地中央~北浜駅~原生花園~18線~止別入口~知床斜里駅
- 美幌線との直通系統あり
- 知床斜里駅前停留所は斜里バスターミナル
- 小清水線
- 網走駅~網走バスターミナル~つくし団地中央~北浜駅~原生花園~18線~小清水ふれあいセンター~小清水営業所
- 美幌線との直通系統あり
[編集] 市内線
- つくしヶ丘団地線
- つくしヶ丘団地~南8条/南ヶ丘高校~網走バスターミナル~西7丁目/エコーセンター~網走駅~大曲2丁目
- つくしヶ丘団地~南ヶ丘高校~網走バスターミナル~向陽入口~中央小学校~向陽団地中央
- 羽衣団地・向陽団地線
- 羽衣団地~第三中学校~潮見中央~総合グラウンド~桂町3丁目~南ヶ丘高校~網走バスターミナル~向陽入口~中央小学校~向陽団地中央~向陽道職員住宅
- 潮見中央→総合グラウンド/潮見4丁目→桂町3丁目→南ヶ丘高校→網走バスターミナル→西7丁目→網走駅
- 東京農大線
- 東京農大~潮見4丁目~桂町3丁目~南ヶ丘高校~網走バスターミナル~西7丁目/エコーセンター~網走駅
- 網走市内コミュニティーバス
- つくしヶ丘団地~潮見中央~総合グラウンド/潮見4丁目~桂町3丁目~南ヶ丘高校~網走バスターミナル~西7丁目/エコーセンター~網走駅
- 天都山線(網走市内観光施設巡り)
- 網走バスターミナル~網走駅~網走刑務所~博物館網走監獄~天都山(オホーツク流氷館)~北方民族博物館
- 2月 1日~3月中旬は、おーろらターミナル発着
- この路線に限って有効の2日間フリー乗車券、女満別空港線を加えた3日間フリー乗車券がある
流氷砕氷船連絡バス 1月20日~ 4月第1日曜日運行
- 網走駅~網走バスターミナル~おーろらターミナル
[編集] 休廃止路線
釧路線 特急流氷号 夏期、流氷観光期運行 くしろバスと共同運行
- 網走~小清水~川湯~標茶~釧路
北見線 北海道北見バスと相互乗り入れ
- 網走~美幌~緋牛内~端野~北見
川湯線 夏期運行
- 網走~小清水~野上峠/藻琴山~川湯
サロマ湖線 夏期運行
- 網走~常呂~サロマ湖栄浦
中園線
- 網走~八坂~中園~豊郷~鱒浦~網走
浦士別・音根内線
- 網走~北浜~浦士別~音根内~丸万~北浜~網走
車止内線
- 網走~車止内
能取美岬線(夏期)・のっとりランド線(冬期) 夏期、のっとりランド開催期間(冬期)運行
- 網走~二ツ岩~能取美岬
買物バス
- つくしヶ丘団地~旭ヶ丘団地~潮見団地
小清水斜里線
- 小清水~斜里
二ツ岩線
- 網走~海岸町~二ツ岩
病院循環線
- つくしヶ丘団地~潮見中央~桂ヶ丘クリニック~網走バスターミナル~網走駅
[編集] 定期観光バス
花街道号 6月1日~9月30日運行 要予約
- 網走バスターミナル→網走駅→網走市内各ホテル→女満別空港→感動の径→オシンコシンの滝→知床さいはて市場(自由食)→≪知床観光船乗船、知床五湖いづれか選択≫→網走バスターミナル→網走駅→網走市内各ホテル
- 6月1日~7月25日は上記に加え、朝日ヶ丘展望台、小清水原生花園、以久科原生花園に立ち寄る
- 7月26日~8月31日は上記に加え、朝日ヶ丘展望台、小清水リリーパーク、小清水原生花園に立ち寄る
- 9月1日~9月30日は上記に加え、卯原内珊瑚草群落地、以久科原生花園に立ち寄る
- 知床観光船の乗船料は含まれていない
流氷バス 1月25日~3月31日運行 予約不要
- 網走バスターミナル→網走駅→(能取美岬・博物館網走監獄・オホーツク流氷館・白鳥公園・おーろらターミナル)→網走駅→網走バスターミナル
- おーろらの乗船料は含まれていない
[編集] 周遊バス
阿寒号(阿寒湖行)・知床ウトロ号(ウトロ行) 5月1日~10月31日運行 阿寒バスと共同運行
ウトロ・網走・女満別空港号 1月20日~3月31日運行 斜里バスと共同運行
- ウトロ温泉~知床斜里駅前~おーろらターミナル~網走バスターミナル~網走駅~女満別空港
- おーろらの乗船料は含まれていない
- おーろら欠航時は博物館網走監獄またはオホーツク流氷館に立ち寄る(入館料は含まれていない)
- 1月20日~1月31日と3月21日~3月31日は要予約、2月1日~3月20日は予約不要
紋別・サロマ・女満別空港号 2月 1日~3月20日運行 北紋バスと共同運行
- 女満別空港~おーろらターミナル~網走バスターミナル~網走駅~常呂~サロマ湖鶴雅リゾート~浜佐呂間~ガリンコステーション~紋別ターミナル
- 一部、オホーツク紋別空港経由
- 便によって、女満別空港~網走駅間の停車順序が異なる
- おーろらの乗船料は含まれていない
冬期は上記の他、宿泊者限定等の周遊バスがある。easthokkaido.comを参照
[編集] その他
- 貸切事業は、網走支庁・釧路支庁・根室支庁・十勝支庁・石狩支庁・後志支庁・雨竜郡を除く空知支庁管内での事業が認められている。
- 網走交通バスと経路重複(網走駅~網走バスターミナル~つくし団地中央~藻琴駅間)、停留所ポール共用区間(西7丁目~網走バスターミナル~駒場8丁目間)があるが、定期券・回数券は乗車した会社の物のみ使用可能。つくし団地中央は網走交通バス大橋商店前と同一場所。
- 1995年、鱒浦海岸走行中の同社観光バスがスリップして横倒しになった写真は全国の一般紙でも一面に掲載された[1]。
- 2003年5月11日に同社の乗合バスが車検切れのまま運行していたことが、呼出監査を実施した結果判明、制裁措置として行政処分。[2]。
[編集] 関連企業
何れも名鉄グループに所属しており、代表取締役社長は網走バスも含めた3社同一人物である。
- 網走ハイヤー
- ハイヤー事業を行う。塗装と行灯は名鉄交通と同じだが、行灯の社名表示は「網走」となっている。本社は網走バス新町車庫と、小清水営業所は網走バス小清水営業所と同じ場所にある。
- 道東観光開発
- ホテル事業、船舶事業等を行う。ホテルは網走湖畔温泉にある「網走観光ホテル」で、本社も同居する。船舶事業は夏期はウトロより「知床観光船」、冬期は網走で「流氷観光船」を運航。ウトロでは冬期に「流氷ウォーキング」等も行う。
[編集] 注記
- ↑ 網走市でも、久々に発生した「衝撃的な事故」と受け止められ、網走市公式Webの年表にも記載されている。
- ↑ 北海道運輸局自動車交通部発行「一般乗合旅客自動車運送事業者の法令違反に対する行政処分等の状況について」より。
[編集] 外部リンク
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