王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
王(おう、わん)
- 国王。王国の君主。
- 皇帝から国王として冊封された者。この場合、王は臣下の爵位の一つであって、皇帝などに従属しているという意味が強い。
- 王 (皇族)(おう、みこ、おおきみ)。皇族および王公族(旧大韓帝国皇族)の分類の一つ。通常、皇孫である三世王から五世王の代までに臣籍降下或いは出家するのが通例だが、花山源氏の白川伯王家のように職務上の必要から一旦臣籍降下した家系に対しても王号が授けられた例も存在した。現在は皇室典範に基づいて、天皇から三親等以下の男子の身位とされる。平安時代、皇室から分かれていまだ賜姓されていない(つまり皇別氏族になってない)「○○王」と称した人々を「諸王」とよんだ。諸王は賜姓されていない皇胤だが臣籍に分類されていたので、この諸王たちのまとめて、「源氏」「平氏」「藤原氏」などのような一つの氏族とみなして「王氏」といった。
- 王 (こにきし)。日本の飛鳥時代に作られた姓(かばね)の一つ。百済王族ら少数の渡来人に与えられた。百済王(くだらのこにきし)の様に使われていた。
- その方面での第一人者。例:鉱山王、石油王。
- スポーツなどの大会の優勝者。チャンピオン。
- 王将。将棋の駒の一つ。
- 姓の一つで、読み方は「ワン」。中国に多い(例:王貞治)。朝鮮では、高麗の王家が「王」姓であったため、その後の李朝時代になってから迫害を恐れ、「王」姓の多くは「全」や「玉」に変えたとも言われる。
- 儒教的な立場からは、徳をもって国を治めるものが「王」、武をもって国を治めるものが「覇」であると言われている。
[編集] 関連項目
このページは曖昧さ回避のためのページです。一つの言葉や名前が二つ以上の意味や物に用いられている場合の水先案内のために、異なる用法を一覧にしてあります。お探しの用語に一番近い記事を選んで下さい。このページへリンクしているページを見つけたら、リンクを適切な項目に張り替えて下さい。