松重閘門
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松重閘門(まつしげこうもん)とは、愛知県名古屋市中川区にある閘門である。現在は使用されていない。「名古屋のパナマ運河」とも呼ばれる。
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[編集] 概要
もともと、名古屋市都市計画事業の一環として既存河川の改造による中川運河の整備が計画されたが、その際に並行して流れる堀川との連絡を図る必要性もあげられた。しかし堀川と中川運河では堀川の方が約1m水位が高いため、閘門によりその調節を行う事にし、1930年(昭和5年)に片側2本ずつ計4本の高さ約21mの尖塔を持つものとして建設を行い、翌年供用が開始された。
水上交通が輸送の主役を担っていた時代は利用する船も多かったというが、自動車にそれが取って代わられると閘門の必要性も減少し、1976年(昭和51年)に使用が停止された。
当初は取り壊される予定であったというが、住民運動などによって存続し、1993年(平成5年)には名古屋市の都市景観重要建築物に指定されている。周囲は「松重閘門公園」とされて整備され、夜間にはライトアップもなされている。
なお閘門は、東海道本線・中央本線・東海道新幹線・名鉄名古屋本線などからよく見える位置に存在している。
[編集] その他
- 設計者 藤井信武(名古屋市建設課)
- 長さ 9.1m
- 全長 90.9m
- 材質 鉄筋コンクリート(一部花崗岩張り) 人造石塗り洗出し
- 最大通行可能船舶重量 60t
- 通行時間 約20分
- ライトアップ時間 日没から午後9時まで
- 備考 現在閘門の上を名古屋高速道路都心環状線と一般道路が通過している
[編集] アクセス
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