松平健
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松平 健(まつだいら けん、本名:鈴木 末七(すずき すえしち)、1953年11月28日 - )は、日本の俳優である。愛称は「マツケン」「ケン様」など。本名の末七の由来は7人兄弟の末っ子だからである。
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[編集] 来歴・人物
- 愛知県豊橋市出身。愛知県立豊橋工業高等学校中退。
- 1969年、劇団フジに入団。
- 1974年に勝新太郎のプロダクション勝プロに入り、勝の付き人を経験する。
- 1974年に勝主演のフジテレビ系ドラマ『座頭市物語』でテレビデビュー。
- 1978年、テレビ時代劇の『暴れん坊将軍』(テレビ朝日)の主役に抜擢され、以降2004年まで放送回数831回を数える長寿番組となりブレイクする。
- 舞台公演のフィナーレでは歌と踊りでファンを魅了してきた芸達者である。
- 2004年6月、『新説!歴史将軍』(フジテレビ)に出演。バラエティ番組初司会で話題となる。
- 2004年、大地真央(女優・元宝塚歌劇団月組トップスター)と離婚。その離婚騒動の取材に訪れた筈の芸能マスコミから、同年夏、舞台公演の終わりにド派手な衣装で熱唱する『マツケンサンバ』のパフォーマンスが大きな注目を浴びる事となり、それがきっかけで大ブレイクした。それまで同曲のCDは公演会場でのみ売られていたが、この評判を受け『マツケンサンバII』が2004年7月7日に全国発売された。また、この曲の話題で離婚騒動もその後遺症も見事に消し飛ばしてしまった。
- 『マツケンサンバII』は初登場オリコンシングル部門17位を記録。同年8月の『神宮外苑花火大会』では歌と自慢の踊りを披露、25,000人の観客は総立ちとなった。
- 『マツケンサンバII』はこの年の秋、宝塚歌劇団の運動会の入場行進でも踊られた。
- 2004年12月31日、『NHK紅白歌合戦』及び『日本レコード大賞』に『マツケンサンバII』で出場し、両者ともに出場したすべての男性歌手で最も高い視聴率を記録する。
- 2005年3月にはアメリカのニューヨークでも『マツケンサンバ』が放映される。
- 又、2005年3月8日には東京ドームでマツケンサンバのコンサートも行い、ウッチャンナンチャンの南原清隆や、SMAPの香取慎吾(“カツケン”名義)と共に出演したことがある。
- 2005年4月からフジテレビの『バニラ気分!』内で『マツケン・今ちゃん・オセロのGO!GO!サタ』を放送し、バラエティ番組にも本格的に進出する。
- 2005年9月14日、『マツケンサンバII』の続編に当たる『マツケンサンバIII』が発売され、初登場オリコンシングル部門17位を記録。
- 又、2005年9月17日の愛・地球博(愛知万博)の会場内で、『マツケンサンバIII』を披露、10,000人の観客は総立ちとなった。
- 2005年10月12日に、14歳年下である元タレント・女優の松本友里と再婚、2006年10月31日に、長男が誕生した。
- 2005年の紅白歌合戦にまさかの落選。2004年に最高視聴率をとった実績と『マツケンサンバIII』のヒット、さらにはNHK大河ドラマ「義経」への出演と、出場は確実とみられていたが、不可解といわれたこの年の選考の煽りをまともに受ける形で涙を呑んだ。松平はその悔しさを晴らすべく、紅白の裏番組である『年忘れにっぽんの歌』に出演し、紅白が開始される19:30から延々20分間にわたって『マツケンサンバI・II・III』をメドレーで熱唱した(ちなみに2004年に瞬間最高視聴率をとった「FNS歌謡祭」にも呼ばれなかった)。
- 2006年に『マツケンのAWA踊り』を発売。今回は振付を真島ではなくパパイヤ鈴木が担当し真島の振付よりも多少地味な感じの曲になっている。
- 2006年に地元・豊橋市の豊橋ふるさと大使に任命され、同年の豊橋まつりで豊橋発祥のええじゃないかをテーマにした『マツケンのええじゃないか』を豊橋球場で披露、約1万人を集める。
[編集] 出演作品
[編集] テレビドラマ
- 剣客商売(1973年・フジテレビ、俳優座、東宝)15話「信濃の老虎」の回、端役
- 太陽にほえろ!(1973年・日本テレビ・東宝)81話「おやじバンザイ」犯人:小野役
- 座頭市物語(1974年)
- 人間の條件(1976年・フジテレビ、梶役)
- 俺たちの朝(1977年、日本テレビ) - 18話「初恋の人とろうけつ染とカアコの御主人」高岡役
- 華麗なる刑事(1977年5月、フジテレビ・東宝) 5話「銃弾の男よ!妹の声を聞け」矢島(兄)役
- 暴れん坊将軍(1978年 - 2004年・テレビ朝日、主役:徳川吉宗役)
- 花神(1977年・NHK大河ドラマ、時山直八役)
- 草燃える(1979年・NHK大河ドラマ、北条義時役)
- 走れ!熱血刑事(1980年・テレビ朝日)
- 峠の群像(1982年・NHK大河ドラマ、石野七郎次(架空の人物)役)
- 元禄繚乱(1999年・NHK大河ドラマ、色部又四郎役)
- 利家とまつ(2002年・NHK大河ドラマ、柴田勝家役)
- 夜桜お染(2003年・フジテレビ、ゲスト出演)
- 大友宗麟~心の王国を求めて(2004年・NHK、大友義鎮(宗麟)役)
- 忠臣蔵(2004年・テレビ朝日、大石内蔵助役)
- 義経(2005年・NHK大河ドラマ、武蔵坊弁慶役)
- 額田王(ABC・大海人皇子(天武天皇)役)
- 死亡推定時刻(2006年・フジテレビ)
- 遠山の金さん(2007年・テレビ朝日、主役:遠山景元役)
[編集] 映画
- ストロベリーロード(原作・石川好 1991年東宝 石井久役 ※婚約中だった大地真央も特別出演)
- 石井のお父さんありがとう~石井十次物語(2004年、石井十次役)
- バルトの楽園(2006年6月公開予定、松江豊寿役)
- MAMAN(2006年1月公開予定、DJケント役)
[編集] バラエティ
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ):1991年5月14日のテレフォンショッキングのゲスト
- 新説!歴史将軍(2004年・フジテレビ)
- マツケン&くりぃむの珍説!奇天烈学会(2004・フジテレビ)
- バニラ気分!『マツケン・今ちゃん・オセロのGO!GO!サタ』(フジテレビ)
[編集] テレビCM
- 紳士服コナカ
- トヨタ自動車 ビスタ(1982年)
- 富士フイルム:フジカラー (2004年)
- 任天堂:ゲームキューブ『ドンキーコンガ3 食べ放題!春のもぎたて50曲』(2005年)
- ノバルティスファーマ:爪白癬(爪の水虫)(2005年 - )
- メガネトップ(2005年)
- 味の素 パルスイート(2006年)
[編集] ディスコグラフィー
- 夜明けまで(1980年11月。デビュー曲)
- マツケン音頭(1984年)
- マツケン数え歌(1987年)
- マツケンマンボ(1987年)
- マツケン小唄(1989年)
- マツケンサンバI(1992年)
- マツケンサンバII(1994年)
- マツケンサンバII・2004年バージョン(2004年)
- マツケンサンバIII(2005年)
- マツケンのAWA踊り(2006年)
- マツケンでGO!(登場年不明)
- マツケンのええじゃないか(2006年・愛知県豊橋市限定発売)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 松平健公式サイト・華鳥風月
- マツケンサンバII - ジェネオンエンタテインメント