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杜の都 - Wikipedia

杜の都

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

杜の都(もりのみやこ)とは、宮城県仙台市の異名。「杜の都・仙台」として、全国的に認知されている。

目次

[編集] 「杜」

本来の「杜(ト)」とは、中国古来の意味では山野に自生する落葉果樹(ヤマナシ、コリンゴなど)を指すが、国訓としての「杜(もり)」は、神社の「鎮守の森」、「ご神木」を意味し、漢語(自然林)と国訓(人工林、二次林)の間には意味の差異がある。

仙台の場合は、「杜(もり)の都」と国訓を使っていることからも判るように、藩祖伊達政宗公の積極的な植林奨励策によって城下町・仙台に植えられた「人工林」「屋敷林」の多さと美しさから、あたかも杜の中に街が出来たかのように見えたため、大正時代頃から一般にこの異名が定着したと考えられている(実際は「街に杜が」育った)。

[編集] 仙台平野と城下町・仙台

政宗公の仙台開府以前、この土地が「宮城野」と呼ばれていたことからも分かるように、仙台平野には風雪を防ぐ一本の木もなかったと言われている。また、仙台という土地の気候風土や地形的な特色のため、城下町を開くには、城下町に積極的な植林奨励策が必要であった。樹木は、防風林・防雪林・防火林として機能したのであり、現在よりも森林が豊であったであろう江戸時代に、わざわざ美観のためだけに植林したのではない。

防風林・防雪林・防火林としての樹種は、スギマツなどの常緑樹の他、カラマツなどの落葉樹も用いられた。

[編集] 防風林・防雪林

仙台平野の旧来の農家を見てみると、(小山・丘も含む)と平野田んぼ)との際に立地していることが多い。山と平地との境は井戸の水位が浅い、という利点もあるが、山によって冬季の北風西風(ナライ)が遮られるため、強度をあまりあげなくても住宅(茅葺木造)を建てることが出来る利点がある。

山から離れた平野に建っている旧来の農家の住宅には、ナライに対するため、例外なく北側から西側にかけて防風林・防雪林が植えてある。これはイグネ(居久根…屋敷まわりの杜)と呼ばれる。

即ち、仙台平野で住宅を建てる場合は、冬季の風雪に耐えるための屋敷林が必要であることが分かる。仙台平野に至る秋の台風は、ほとんど「雨台風」であって風速がそれほど大きくないため、屋敷林に台風対策の面はあまりない。

[編集] 防火林・水利

冬の仙台平野は、基本的に奥羽山脈で雪雲が遮られるため、晴天で乾燥し、空っ風が吹く。このために火事が頻発し、木造住宅が密集して建ってしまうと類焼が起きてしまう。江戸の場合、町人町で木造住宅が密集していたが、この冬季の火事類焼を防ぐために「火消し」集団を組織したり、防火水槽を設置したりして対応している。

仙台は河川中流域の河岸段丘上に城下町が開かれたが、一般的な河岸段丘とは異なり、地下5-10mにある不透水層のおかげで井戸の水位は浅くも深くもなかった。しかし、火災のような緊急の場合には充分な消火用水を確保できない。そのため侍屋敷では、建坪を200坪以上の広さにし、居久根を築いた。即ち、屋敷同士を離して防火林を植えることで類焼対策とした。また、屋敷林を増やすことにより井戸の水位もさらに浅くなったと考えられている(城下町の人口増に対応するため、四ツ谷用水という上水道も整備された)。

[編集] 「杜の都」

[編集] 第二都市・仙台

明治時代も半ばを迎えると、仙台は、1889年に市制をしき、第二高等中学校東北帝国大学が設置されるなど、上述の第二師団も含めて何かと「二番目」(または三番目)に国の主要機関が設置されていたため「第二都市」と呼ばれ、六大都市に次ぐ東北地方第一の都となっていた(→市制#1889年の都市人口都道府県庁所在地#1920年(大正9年)の人口順位)。

[編集] 日露戦争と仙台城天守台の一般開放

仙台藩戊辰戦争で敗北し、仙台城明治新政府に接収されて東北鎮台が置かれた。仙台城は山城で、山頂の天守台(本丸)は険しい山の上にあり、江戸時代から通常の本拠は川面に近い二の丸が使われた。東北鎮台も二の丸に本拠を置き、後に仙台鎮台第二師団と改称改組されたが、基本的に二の丸に本拠が置かれた。

日露戦争によって大量の戦死者が出ると、1904年明治37年8月27日仙台城天守台(本丸)に招魂社(のちの宮城縣護國神社)が建立され、第二師団管下と山形県の戦死者の一部を祀った。この期に及び、天守台が初めて一般開放されたことになる。

[編集] 「杜の都」の誕生

天守台からの仙台の眺めは、周囲の丘陵地の森林に加え、広瀬川沿いに生えた草木、段丘崖に繁茂する樹木、そして河岸段丘上の屋敷林に囲まれた旧・侍屋敷など、視野全体に広がる緑に覆われた街であった。ただし、仙台城からの眺められる範囲にある屋敷は、ほぼ全て仙台藩の上級家臣の邸宅であり、庶民が住んだ現在の都心部は遠くに霞むかたちになっている。

「杜の都」の称は、このような仙台の発展と天守台の一般開放が重なった明治時代後期から言われるようになったといわれ、大正時代には仙台の異名として定着した。

[編集] 「杜の都」の再生

[編集] 戦災と復興

第二次世界大戦の末期、1945年7月10日に仙台市街は戦略爆撃によって焼き尽くされた(仙台空襲)。この空襲によって市街地にあった屋敷林も同時に焼かれ、仙台は「杜の都」とは言えない状況になった。

戦後の復興において、市当局は市街地を縦横に貫く広幅員の街路を計画し、計画線上の家屋は取り壊された。防風林としての機能があった屋敷林が戦災で無くなったこと、広幅員の道路が風をよく通したこと、細い道も含めて道路舗装が中々行き届かなかったこと、等等のため、復興期の仙台の街では埃が舞って「仙台砂漠」とまで言われた。

「杜の都」の再生を願い、街路への植樹が段階的に行われ、青葉通りでは1950年(昭和25年)頃から1965年(昭和40年)頃までにケヤキが植えられた。

[編集] 市電の廃止

1926年11月25日から半世紀に渡って市民の足となってきた仙台市電が、1976年3月31日に廃止された。これにより、道路に余裕が出来たため、市電の通っていた道路では中央分離帯に植樹がなされたり、両脇の歩道を広げて植樹がなされた。

[編集] 宮城県沖地震

1978年6月12日の宮城県沖地震では、ブロック塀の下敷きになって死亡する例がみられた。そのため、ブロック塀から生垣への作り替えに市が助成を出すようになり、市中心部のみならず、郊外においても緑化が促進された。結果として、仙台市全体が緑の多い都市へとなっていくことになった。

[編集] スパイクタイヤ問題

仙台都市圏郊外化が進んだ1970年代以降、モータリゼーションが浸透して、冬季のスパイクタイヤによる粉塵が問題になった。市内では、常緑樹が粉塵にまみれ、積もったも黒くなり、空っ風が吹くと服が埃まみれとなるほどだった。ここにきて、再び冬季には「仙台砂漠」と呼ばれるようになった。粉塵は仙台市上空まで舞い上がり、郊外から眺めると茶色い笠が市街地にかかっているように見えるほどだった。宮城県当局の「脱スパイクタイヤ宣言」とキャンペーン、そして条例によって市内の車はスタッドレスタイヤに順次替わり、「仙台砂漠」から脱却した。

[編集] 現在

戦災や都市の近代化の流れの中、屋敷林(常緑樹)は失われてゆき、替わって定禅寺通りなどの並木道(落葉樹)や緑化公園、または都心周囲の保全林などに「杜」の象徴が移った。特に定禅寺通りのケヤキ並木は市民に親しまれ、江戸時代の屋敷林に用いられたスギ・マツ・カラマツから、「ケヤキ」が「杜」の象徴へと変化しつつある。また、宮城県沖地震の後は、ブロック塀から生垣への作り替えなども加わって、新しい「杜の都」に変貌した。

すなわち、「杜の都」との称が定着した大正時代には、眺める対象としての「杜の都」であったが、現在は生活の場にある身近な緑が「杜」の象徴となり、市民は本当の「杜の都」の中で生活している。そのため、仙台の都市イベントは、その「杜」の中心である定禅寺通りや勾当台公園で好んで開催されている。定禅寺ストリートジャズフェスティバル in SENDAISENDAI光のページェントなど、市民ボランティアが中心となって開催される仙台の風物詩は「杜」の中で開催され、多くの市民を惹き付けている。

[編集] 仙台を表す記号

近年、「杜」(もり)の一文字で「仙台」を表す例が増加している。「杜の囲碁サロン」「杜のホテル」、その他店舗の名前として、自然林とも人工林とも関係なく、明らかに仙台都心部に存在しているのに「杜」という言葉が用いられている。当然、「杜」は仙台を指しているが、仙台を指す場合は「杜の...」「~の杜」というように「杜」単独で用いられることは少ない。ただし、団体名において、「杜都」と書いて「もりと」「とと」と読ませる例も見られる。

他の地方でも「自然と共生」している施設や公園などに「杜」という言葉を使う例があるが、宮城県では「仙台郊外」または「仙台都市圏」という意味が付加されていることが多い。例としては、国営みちのく杜の湖畔公園の他、自然の多い住宅地や自然の中の喫茶店などに「~の杜」という命名も見られる。住宅地の場合は「~の丘」「~ヶ丘」と命名する代わりに用いられていると考えられるが、いずれにせよ、「仙台市または仙台郊外」「自然と共生」という意味を含んでいる。

以上のように、宮城県において「杜」「けやき」は仙台を表す記号として用いられている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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