指差喚呼
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指差喚呼(しさかんこ)とは、危険予知 (KY) 活動の一環として、信号、標識、計器、作業対象、安全確認などの目的で、指差を行い、その名称と状態を声に出して確認することである。この際、状況などにより手や足も使うことがある。
業界や部門、事業所によって指差確認喚呼(しさかくにんかんこ)、指差呼称(しさこしょう・ゆびさしこしょう)、指差称呼(しさしょうこ・ゆびさししょうこ)、指差唱呼(しさしょうこ・ゆびさししょうこ)とも言う。
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[編集] 概要
指差喚呼は、そもそも日本国有鉄道(国鉄)の運転士が行う信号確認の動作に始まった安全動作である。
- 目で見て
- 腕を伸ばし指で指して
- 口を開き声に出して「○○○、ヨシ!」
- 耳で自分の声を聞く
という一連の確認動作を注意を払うべき対象に対して行うことにより、ミスや労働災害の発生確率を格段に下げることができることが証明されている。 ひとりの作業員が行った指差喚呼に続いて、協働する作業員がそれを復唱することを喚呼応答(かんこおうとう)といい、指差呼称の効果を高めるものとされている。
指差喚呼による確認は、ただ見て頭の中で確認するだけの場合に比べて誤り率が少ない。このため中央労働災害防止協会(中災防)では指差喚呼を有効な安全衛生対策として推奨し、現在では指差喚呼発祥の鉄道関係者や、エアライン、建設業、製造業、電力業の間で広く行われている。
各業界のコマーシャルでは、従業員がりりしく指差喚呼する映像も見受けられる。
[編集] 指差喚呼の例
[編集] 鉄道の場合
列車の運転士や車掌などが「出発進行!」と喚呼して指差す場合、ホーム前端にある出発信号が進行状態(青信号)であることを指差呼称で確認している。
[編集] 運転士の場合
- ○○駅△番線の場内信号機が停止現示の場合
- 「○○△番場内停止!」と○○駅△番線の場内信号機を人差し指で差して指差喚呼する。
- □□線△番線の出発信号機が進行現示の場合
- 「□□△番出発進行!」と□□線△番線の出発信号機を人差し指で差して指差喚呼する。
[編集] 製造業の場合
特にプレス機械作業の場合、挟まれ災害を防止する観点から指差喚呼を行うことを推奨されている。
- 日常点検・始業前点検の場合
- 「モーター停止よし!」 「一工程一停止よし!」 「安全装置動作よし!」などと動作を確認しながら人差し指で差して指差喚呼する。
- 金型の取付・取り外し・調整作業の場合
- 「金型の締め付けよし!」 「心出しよし!」などと金型の取付状態を確認しながら人差し指で差して指差喚呼する。
[編集] 参考文献
- 田辺肇 『危険予知活動実践マニュアル』 1984年、中央労働災害防止協会
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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