安芸 (戦艦)

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安芸（あき）は日本海軍の戦艦。日露戦争中に臨時軍事費（明治37年度）で計画され、薩摩とともに建造された。

30.5cm45口径連装砲2基と25.4cm45口径連装砲6基の主砲、中間砲は薩摩と同じであるが、副砲は異なり15cm45口径単装砲8基である。また、主機に日本の戦艦として初めてタービン機関が搭載された。その結果出力は25,000馬力となり、速力も20ノットを発揮できた。加えて、煙突が薩摩が2本なのに対して安芸は3本になっている。常備排水量、全長は共に薩摩より若干増加し19,800トン、140.2mである。

一応戦艦薩摩と並んで「 薩摩型」と称されているものの、前述の通り、タービン機関を搭載する本艦は外見からして薩摩とは全く異なる。筑波型・ 鞍馬型装甲巡洋艦（後に巡洋戦艦）と同一行動が可能であり、戦術的価値としては薩摩よりも遥かに上であった。また薩摩がドレッドノート竣工によって旧式戦艦の烙印を押されたのに対して、安芸は機関と速度だけはドレッドノートに匹敵する存在であった。

1906年3月15日呉海軍工廠で起工。1907年4月15日進水。1911年3月11日竣工。第一次世界大戦に参加後1923年9月20日に除籍され、翌1924年9月6日房総半島野島崎沖で戦艦長門、陸奥の標的艦として使用され沈没した。