房総半島
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房総半島(ぼうそうはんとう)は、関東地方の南東部、太平洋に面した半島。千葉県の大部分を占める。
「房総」という地名は、令制国の安房国と上総国と下総国の三国に跨がる事に由来する。現在の千葉県と茨城県の間に「古鬼怒湾」があり、殆ど「島」の状態であったのは、それほど古いことではない。
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[編集] 地理
三浦半島とともに東京湾を囲み、浦賀水道を経て太平洋へ通じる。東部は九十九里浜が延び、九十九里平野が広がり犬吠崎が最東端である。南部は房総丘陵が広がり、南房総国定公園に指定されている。最南端は野島崎である。
気候は温暖な太平洋側気候を呈しており、特に南房総と呼ばれる半島南部は、菜の花で有名な観光地帯となっている。
[編集] 歴史
律令時代以前は、阿波、長狭、伊甚、馬来田、須恵、武社、菊麻、上海上、下海上のそれぞれの国造の領域だったとされる。又、下海上国造の領域を分離して匝瑳郡と香取郡が設置されたとされるが、これも律令制以前のことと考えられる。
律令制において全体が総国とされ若干の経緯を経て、阿波国造の領域と長狭国造の領域を併せて安房国に、(房総半島には含まれないと考えられる)印波国造の領域と(匝瑳郡と香取郡を含む)下海上国造の領域を併せて下総国、残りの部分が上総国になったとするのが一般的であろう(但し、令制国は天智天皇政権下で成立したとするのが一般的であるが、房総三国は孝徳天皇政権下には成立していたと見るむきもある)。
[編集] 産業
沿岸漁業、園芸農業がさかん。東京湾沿岸は重化学工業地帯となっている。地下資源では、天然ガスを豊富に埋蔵しており、太平洋側の九十九里平野を中心に天然ガスの採掘が盛んに行われるほか、副産物として大量のヨウ素が生産されている。
[編集] 交通
[編集] 鉄道
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[編集] 道路
- 国道
- 有料道路
[編集] 関連
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