塩化ナトリウム
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塩化ナトリウム | |
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IUPAC名 | 塩化ナトリウム |
別名 | 塩、食塩 |
組成式 | NaCl |
式量 | 58.44 g/mol |
形状 | 無色結晶 |
結晶構造 | 面心立方格子 |
CAS登録番号 | [7647-14-5] |
密度と相 | 2.2 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 | 35.9 g/100 mL (℃) |
融点 | 801 ℃ |
沸点 | 1465 ℃ |
出典 |
塩化ナトリウム(えんかナトリウム、sodium chloride)は化学式 NaCl で表されるイオン性物質である。単に塩、あるいは食塩と呼ばれる場合も多いが、本来「食塩」は食用、医療用に調製された塩化ナトリウム製品を指す用語である(記事 塩に詳しい)。人(生体)にとっても重要な物質である。また、氷点が水と比べて低いため、道路の凍結防止剤として、塩分濃度 18%–20% に希釈して広く使用されている。 哺乳類をはじめ、地球上の過半数の生物にとっては必須ミネラルとして、生命維持になくてはならないものである。
天然には岩塩として存在する。また、海水の主成分として世界に広く分布する塩でもある(約2.8%)。
目次 |
[編集] 性質
塩の一種。結晶構造は塩化ナトリウム型構造で、ナトリウムと塩素から成るイオン結晶であり絶縁体である。ただし溶液は伝導性を有する。常温、大気圧下で白色の固体。無臭だが、独特の鹹味を持つ。純粋な塩化ナトリウムは20℃では湿度75%まで潮解性を示さない。融点 801℃。
塩酸と水酸化ナトリウムの中和によって得られ、水溶液は中性を示す。
塩化ナトリウムの溶解度は温度変化によりほとんど変わらない為、冷却して再結晶化させることは困難である。水を蒸発させて溶液の濃度を高めるか、塩化水素ガスを吹き込んで溶液中の塩化物イオン濃度を高めて結晶化させる方法がとられる(原理は記事 溶解度積を参照)。
[編集] 資源
資源としての塩化ナトリウムは、もっぱら岩塩が利用される。
存在量としては膨大であるが海水中の塩化ナトリウムは食用塩の一部に利用される程度である。
[編集] 用途
主要化学原料である塩素、塩酸、水酸化ナトリウムの原料として工業的に大量に消費され、これらの製品を通じて間接的に様々な化学製品に利用されている。
氷(雪)に塩化ナトリウムを混ぜたものは、寒剤として利用される。水と塩化ナトリウムを3:1の割合で混ぜると温度が-21度までになる。
調味料の塩としてほとんどの料理に利用される。但し、摂取し過ぎると高血圧の要因となる。また、胃にも多大な負担を掛けてしまい、胃炎から胃癌になってしまう原因になる。