堺屋太一
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堺屋 太一(さかいや たいち、男性、1935年7月13日 - )は元官僚、作家、評論家、政治家、内閣特別顧問。早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、東京大学先端科学技術研究センター客員教授。財団法人2005年日本国際博覧会協会顧問。
大阪市生まれ。本名は池口 小太郎。大阪府立住吉高等学校を経て東京大学工学部入学後、経済学部へ転入し卒業。その後通商産業省入省。「堺屋」の由来は、先祖が大阪府堺市から谷町筋に移住し、屋号とした商店に由来する。
通産省時代に万博開催を提案、1970年の大阪万博で成功を収める。その後、沖縄開発庁に出向、沖縄海洋博も担当した。1978年に退官。退官した後も、イベント・プロデューサーとして数々の博覧会を手掛る。愛知万博でも最高顧問であったが、お祭り色の強い博覧会を考えた堺屋と長期的計画を望んだ地域の意図が合わず、2001年6月28日に辞任した。ただし、最高顧問辞職後も、顧問として愛知万博協会に関係した。また、通産省時代に後輩として小林興起がいた。
近未来の社会を描いた小説『油断!』で小説家としてデビュー。他に有名な著作として小説『団塊の世代』がある。この作品より、1940年代後半のベビーブーム世代が「団塊の世代」と呼ばれるようになった。また、『峠の群像』『秀吉』は大河ドラマの原作となった。
東郷青児美術館大賞の受賞歴を持つ池口史子(ちかこ)は妻。「もう一人の愛する家族」はシーズーの“悟空”。趣味は女子プロレス観戦で、草創期からの熱心なファン、特に尾崎魔弓のファンとして有名である。またプロレス会場にも使われたライブハウス「新宿リキッドルーム」閉鎖後のプロレス会場「新宿FACE」開設に尽力した。
小渕恵三政権・森喜朗政権の時代に経済企画庁長官を務めた。インターネット博覧会(通称インパク)の発案者としても知られる。
かつて日本テレビの『あすの世界と日本』というドキュメンタリー番組のナビゲーターを務めていた。
2006年3月現在、日本経済新聞でチンギス・ハーンを描いた小説「世界を創った男 チンギス・ハン」を連載中。
目次 |
[編集] 著書
- 『巨いなる企て』主人公は石田三成。関ヶ原が起こっていく様をあたらな視点から掘り起こしている。
- 『峠の群像』忠臣蔵の話しだが、当時の時代背景やらが分かるノンフィンクション風小説。
- 『豊臣秀長』全く無名でかなりの大物である秀吉の弟からみた戦国時代。
- 『危機を活かす』
- 『知価革命』
- 『平成三十年』
- 『組織の盛衰』
- 『日本の盛衰』
- 『時代末』
[編集] その他
[編集] 関連項目
- Ozアカデミー