和歌山県立耐久高等学校
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和歌山県立耐久高等学校(わかやまけんりつたいきゅうこうとうがっこう)は、和歌山県有田郡湯浅町にある県立の高等学校である。
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[編集] 概要
1852年(嘉永5年)に初代駅逓頭(かつての郵政大臣に相当)であり「稲むらの火」の主人公(五兵衛)として知られる濱口梧陵(ヤマサ醤油当主)により創設された。耐久高校HPでも創立150年を超える日本有数の歴史を持つ公立学校であることを強調している。なお国内には、岡山県立岡山朝日高等学校(1666年創立、2006年で340周年)や長崎県立大村高等学校(1670年創立、2006年で336周年)など、江戸時代前期以来の歴史を誇る創立330年超の公立高校が2校ある。元々が藩校である岡山朝日高等学校は公立高校としては日本最古であるといえるだろう。
男女共学校であり、国際交流が盛んである。 校訓は「真・健・美」。 かつては進学校として国立大・有名私大にも多くの卒業生を輩出したが、近年は和歌山市内への通学可能圏でもあり中堅校となっている。現在は、人格を育て社会に貢献できる実践的な教育に力を入れている。
ちなみに和歌山県広川町に存在する広川町立耐久中学校は、本校の前身である旧制和歌山県立耐久中学校の跡地に設立されたことに校名の由来がある。
[編集] 学科
[編集] 沿革概略
- 1852年(嘉永5年)耐久舎の前身となる稽古場を創設。
- 1892年(明治25年)耐久学舎と改称、普通教育開始。
- 1908年(明治41年)中学校令により私立耐久中学校と改称。
- 1920年(大正9年)和歌山県立耐久中学校に移管、改称。
- 1948年(昭和23年)学制改革により和歌山県立耐久高等学校発足(普通科)。
- 1969年(昭和44年)理数科を設置(1977年廃止)。
- 2000年(平成12年)グローバル探求科設置(2004年廃止)。
[編集] 教育課程
- 1時限65分制(1995年実施)
- 2期制を採用(1995年実施)
- 1994年度まで「夏時間」を採用していた。
- 公立高校には珍しい海外姉妹校があり、留学が可能。姉妹校以外への留学も盛んである。
- 定期試験
[編集] 制服
- 男子冬服は詰襟の黒学生服。夏服は白カッターシャツに黒学生ズボン。ネクタイは不要。
- 女子冬服は紺のセーラー服に紺のスカーフ、襟には白の3本ライン。夏服は斜めに3本タックの入った白シャツに紺色のネクタイ、紺色のプリーツスカート。この夏服は和歌山県立向陽高等学校の夏服と酷似している。
- 近隣の広川町立耐久中学校、湯浅町立湯浅中学校、有田川町立吉備中学校と冬服が似ているのは出費のかさむ高校進学時に制服を買い換えずに済ませるためだという説がある。実際、この3校からの進学であればスカーフ、ボタンの取替えや校章の付け替えなどすれば制服をそのまま着続けることができる。
[編集] 学校行事
- ロングハイキング
- 修学旅行
- 体育祭
- 文化祭
[編集] クラブ活動
[編集] 姉妹校
- Cambridge-Isanti High School(アメリカ、ミネソタ州)。
- Kerikeri High School(ニュージーランド)Keriはマオリ語で「掘る」の意味。
- 広雅中学校(中華人民共和国)
[編集] 著名な卒業生
- 西博義 - 衆議院議員、公明党所属
- 吉井和視 - 和歌山県議会議員、自由民主党所属
- 松坂英樹 - 和歌山県議会議員、日本共産党所属
- 浦口高典 - 和歌山県議会議員、新生わかやま所属
- 浅井修一郎 - 和歌山県議会議員、自由民主党所属
[編集] 所在地
- 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1985番地