伝染病
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伝染病(でんせんびょう)は感染症のうち、感染した人間から他の人間へ感染が広がる(伝染する)性質を持つものを指す。 社会に感染者がいると、伝染によって次々と感染者が増える可能性があることから対策には社会的な対応が必要となり、公衆衛生学などにより予防対策なされている。 しかし、伝染予防を目的として行われる隔離は患者の人権を制限するものであるだけでなく、患者への差別が生じて人権が回復しがたい侵害を受けてしまう場合もある。
社会基盤に打撃を与えるほどの被害を及ぼした伝染病は疫病(えきびょう)と呼ばれる。 歴史上はペスト、スペイン風邪などの重大な伝染病が流行して非常に多くの死者を出したことが有名である。 また、天然痘は撲滅されるまでのあいだ長期にわたって全世界で死者を出し続けてきた。 現代でもSARSの流行によるパニックは記憶に新しい。 スマトラ沖地震の津波災害では熱帯気候による死体の腐乱により疫病の流行が懸念された。
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[編集] 伝染の形式
[編集] 接触感染
[編集] 飛沫感染
[編集] 空気感染(飛沫核感染)
[編集] 血液感染
[編集] 母子感染
[編集] 歴史的に著名な伝染病
- 古代ギリシアのペロポネソス戦争初期にアテナイを襲った疫病は指導者・ペリクレスを初めとする多くの市民を死亡に至らせて、劣勢(やがて敗戦)に追い込まれる一因となった。
- 日本では737年と995年に大規模な伝染病が都を直撃して(前者は天然痘、後者ははしかと推定)、政府高官が多数死亡して政治が麻痺状態に陥った。
- 14世紀のヨーロッパで流行した黒死病。当時のヨーロッパ人口の3分の1が死亡した。
- スペイン風邪
[編集] 植物病害
植物病害の名称としての疫病については、疫病 (植物病害)を参照。
[編集] 参考文献
- 『ネズミ・シラミ・文明』 - 伝染病の歴史的伝記 - ハンス・ジンサー
[編集] 関連項目
- 感染症
- 伝染病予防法(現在廃法)/感染症新法
- 医学/歯科学
- 医療/医療行為/医業/歯科医業/院内感染/細菌叢調査
- 公衆衛生学/疫学
- 微生物学/細菌学/ウイルス学/免疫学/生化学/分子生物学
- 感染症専門医/インフェクションコントロールドクター/感染制御専門薬剤師/感染症対策看護師(感染症管理看護師)/医療環境管理士
- 医師/歯科医師/臨床検査技師/薬剤師/看護師/歯科衛生士
- 風邪はうつすと治る