亡命政府
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
亡命政府(ぼうめいせいふ)とは、クーデターや他国による占領などでその国の政治から排除された元首または国民などが組織する政府組織。通常は転覆された政権のメンバーが中心となって亡命先で結成し自らの正統性を主張、いくつかの国家の支持・支援を受けているものを呼ぶ。
目次 |
[編集] 現在の亡命政府
[編集] アジア
- ガンデンポタン(チベット亡命政府) - 1959年、旧関係者らにより再結成。本拠地はインド。
- 東トルキスタン共和国亡命政府 - 2004年、独立運動組織により結成。本拠地はアメリカ。
- 自由ベトナム政府 - 1995年、旧ベトナム共和国関係者により結成。本拠地はアメリカ。
- ビルマ連邦国民連合政府- 1990年、軍事政権(国家法秩序回復評議会)に対抗する民主活動家により結成。本拠地はアメリカ。
- 自由アチェ運動
- 南マルク共和国- 本拠地はオランダ。
[編集] アフリカ
- サハラ・アラブ民主共和国(西サハラ) - 1976年、独立運動組織により結成。本拠地はアルジェリア。
- ビアフラ国臨時政府 -
- 南カメルーン連邦共和国 -
- 赤道ギニア亡命政府 - 2003年、野党勢力により結成。本拠地はスペイン。
[編集] 過去の亡命政府
[編集] 日本併合地域
[編集] 中華民国
[編集] イラク占領地域
[編集] 第二次世界大戦
- 自由フランス - 1940年、ビシー政権を認めない亡命軍人により結成。戦争の推移によりフランス海外領土を徐々に傘下に置く。大戦後の1945年に成立したフランス第4共和国の母体となる。
- フランス組織 - 1944年、自由フランスを連合軍の傀儡政権と見て、連合軍との徹底抗戦のためにドイツに逃れた亡命政権。
- カタルーニャ州亡命政府 - 1975年のフランシスコ・フランコ総統の死去による民主化の流れで、晴れて帰国が実現(Generalitat de Catalunyaと呼ばれる)。
- ポーランド亡命政府 - イギリスに亡命した旧政権首脳部で戦争にも参加したが復帰できず
- 自由インド仮政府 - 1943年、反英独立運動組織により日本支配地域に結成。一時期実効支配をした地域あり。大戦後の1945年に自然解体。
- ユーゴスラビア亡命政府 - 現在も「国王」が存在
- オランダ亡命政府 - 戦後復帰
- ノルウェー亡命政府 - 戦後復帰
- シャム王国亡命政府
- フィリピン亡命政府
- フィリピン独立準備政府 - 第二次世界大戦後に独立
[編集] 歴史上の亡命政府
現代的には亡命政府とは言えないものもあるが、近代国家成立以前と現代とでは国家の概念が異なることを考慮して、類似した概念の事例を以下に示す。