アイコン
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アイコン (icon) は、物事を絵で簡単にあらわそうとするもの。アメリカの哲学者パースによる記号の三分類の一つ。コンピュータ上の絵柄の付いた記号をいうことが多い。アイコンは、キリスト教の聖人を描く宗教芸術イコンの英語読みである。
[編集] コンピュータのアイコン
コンピュータにおけるアイコンはプログラムの内容を図や絵にして分かりやすくしているもので、多くは16×16ピクセル~128×128ピクセルほどの大きさの画像で表示される。
アイコンは、初心者がコンピュータインターフェースを操作するのを容易にするために、1970年代にゼロックス・パロアルト研究センターで最初に開発された。アイコンで操作されるインターフェースは、アップル社のマッキントッシュによってその後通俗化された。主なオペレーティングシステムは、ユーザへの情報を表示するためにアイコンベースのGUIを使用している。
[編集] 関数とアイコン
CUI上のプログラムでは、ユーザが機能を呼び出すためには、その機能が割り当てられたファンクションキーを押すことなどで行っていた。GUI中のほとんどの関数はアイコンによって表わされる。アイコン上にカーソルを移動させて、マウス(あるいはトラックボールなどのポインティングデバイス)でボタンをクリックすることで、機能を呼び出したりプログラムを開始する。アイコンは判別しやすく、機能を連想させる絵柄で、小さいものでなければならない(ユーザビリティの観点から、大きなアイコンが用いられる例もある)。多国間での使用を想定したソフトウェアの場合、文化の違いを考慮する必要がある。
コンピュータ上のアイコンは、絵だけで意味がわかることは多くなく、何らかの形で説明のための語がついているものが多い。
[編集] 関連項目
カテゴリ: シンボル | グラフィカルユーザインターフェイス | 情報技術史