メタルギアの用語一覧
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メタルギアの用語一覧では、コナミが発売しているアクション潜入ゲーム「メタルギア」シリーズで登場する用語について詳細に解説する。 複数作品に跨って関係する用語については、原則として作品名の略称はつけない。
目次 |
[編集] 事件
- バーチャスミッション(Virtuous Mission)(MGS3)
- 1963年に行われたソ連科学者ソコロフの救出作戦であり、ゼロ少佐が提唱したFOX部隊の実証試験をかねた作戦。詳細はMGS3を見よ。
- スネークイーター作戦(Operation Snake Eater)(MGS3)
- バーチャスミッション失敗一週間後に行われたソコロフ奪還、ザ・ボス(最強戦士、凄腕スナイパー)とヴォルギン暗殺、シャゴホッド破壊を任務とする作戦。詳細はMGS3を参照。
- アウターヘブン騒乱(Outer Heaven incident)(MG)
- 1995年、南アフリカのアウターヘブンでメタルギアが開発されていることを知った西側諸国の依頼で、FOXHOUNDの工作員がアウターヘブンに潜入した。
- ザンジバーランド蜂起(Zanzibar Land incident)(MG2)
- 1999年、中央アジアのザンジバーランドが多国籍軍の介入を退け、軍事的な優位に立とうとチェコのキオ・マルフ博士を誘拐した事件の後、博士の奪還を目論んだソリッドスネークとザンジバーランドとの戦い。
- シャドー・モセス事件(Shadow Moses Incident)(MGS)
- 2005年、アラスカのフォックス諸島沖にある孤島シャドー・モセス島の核兵器廃棄所でメタルギアREXの演習を行っていたFOXHOUNDと次世代特殊部隊が同島を占拠した事件。
- タンカー沈没事件(Tanker incident)(MGS2)
- 2007年に起こった過激派NGOフィランソロピー構成員ソリッド・スネークの手によって、タンカーがニューヨーク沖で沈没させられた事件。被害は甚大で、沈没海域は原油で汚染されてしまった。しかし、それは表向きの話であり、実際は愛国者達による巧妙な陰謀によって引き起こされた事件だった。
- ビッグ・シェル占拠事件(Big Shell incident)(MGS2)
- ロビト島事件(Lobito Island incident)(MGA)
- ブラウリオの惨劇(Praulia Massacre)(MGA2)
[編集] 地名
- ツェリノヤルスク(Tselinoyarsk)(MGS3)
-
- ソ連領内にある山岳地帯、地名には処女地のある絶壁という意味がある。実験により本来は存在しないはずの多数の動植物が持ち込まれて野生化しており、生態系に異常が起きている。また、この地にはGRUのヴォルギン大佐とザ・ボスが核兵器を打ち込んでおり、核汚染地域となっている。
- サンヒエロニモ半島(San Hieronymo Peninsula)(MPO)
- ザンジバーランド(Zanzibar Land)(MG2)
-
- アフターヘブン蜂起後、ビッグボスが中央アジア少数民族自治区に建国された武装要塞国家。1997年にロシア軍を中心とした多国籍軍の攻撃を受けるも、多数の傭兵がザンジバーランド側に参戦、多国籍軍に大打撃を与え、撃退に成功する。その後、チェコのキオ・マルフ博士を拉致し、石油を自然精製できる『OILIX』を手に入れようとするが、マルフ博士奪還を試みたソリッド・スネークたった一人に陥落させられる。
- シャドーモセス島(Shadow Moses Island)(MGS)
-
- アリューシャン列島最東部アラスカはフォックス諸島に属するウニマク島の活火山、オールド・モセスの活動によって戦後誕生した孤島。島は断崖絶壁に囲まれ、一般の地図には表記されておらず、付近の漁師からは「影のモセス」と呼ばれ、伝説の島として語り継がれている。付近の漁師ですら容易に近づく事ができない土地。極秘裏に核廃棄施設が建造されている。しかし、その裏ではアームズテック社とダーパ局長の手によってメタルギアが建設されていた。
- ロビト島(Lobito Island)(MGA)
- セレナ共和国(The republic of Serena)(MGA2)
-
- 独裁軍事政権が存在したが、3年前におきたプラウリオの惨劇直後に現れたレジスタンス側の傭兵・スネークによって打倒され、共和制が布かれた。しかしスネークらレジスタンスによって国務長官が暗殺され、アメリカに対して彼らの引渡しを要求する。
[編集] 組織
- アームズ・テック社(AT社)
- シアトルに本社を持つ軍事兵器開発会社。軍需産業最盛期であった冷戦時代に急成長、業界2位にまでのし上がる。SDI計画に荷担し、レールガン等の開発に取り組んでいたが、計画の中止に伴い大きな損害を出してしまう。また、ステルス技術に関して業界随一の技術力を持っているにも関らず、コスト面での折り合いがつかずに時期主力戦闘機での競争入札から外される等、最近の業績は停滞気味である。
- ATGC社
- バイオテックベイを拠点としたバイオビジネスの大手企業。ATGCとは、塩素配列のアデニン、チミン、グアニン、シトシンの頭文字を並べたもの。次世代特殊部隊への遺伝子治療は、国防省とATGC社の共同プロジェクトである。
- DARPA
- 国防省付属機関先進研究局(Defence Advanced Research Projects Agency=防衛高等研究庁)軍事利用を前提とした、様々な技術を研究開発する機関。1993年から96年まではARPAと呼ばれていた。
- GRU
- NEST
- KGB
- アウターへブン(Outer Heaven)
- 1980年代後半にビッグボスにより南アフリカに設立された巨大傭兵派遣会社。別名「武装要塞国家」。そこで行われていたTX-55メタルギアの開発をソリッド・スネークにより阻止され、ビッグボスの敗北とともに崩壊した。
後にリキッド・オセロットによって再び組織され、全世界のPMC派遣企業のほとんどを掌中においている。
- 1980年代後半にビッグボスにより南アフリカに設立された巨大傭兵派遣会社。別名「武装要塞国家」。そこで行われていたTX-55メタルギアの開発をソリッド・スネークにより阻止され、ビッグボスの敗北とともに崩壊した。
- 愛国者達(Patriots)
- 12人の老人による「賢人会議」から成る、アメリカを真に支配している組織。合衆国大統領もこの組織が選定している。アメリカという国家そのものであり、「秩序」そのものでもある。もともとはアメリカ国内の「賢者達」であったが、1970年、世界中に散らばった「賢者の遺産」の多くを回収したことで「愛国者達」に改名した。
- 賢者達(Wisemen)(MGS3)
- 愛国者達の前身組織。アメリカ、中国、ソ連を裏で牛耳る実力者たちが結成した。しかし、1900年代に突入して以降、実力者たちが死去、あるいは模範と化した組織自体に抹殺され、模範が全てを統括し、一人歩きする組織になっていた。
- ストラテロジック社(SaintLogic)(MGA2)
- フィランソロピー(Philanthropy)
- フィランソロピーは元来「慈善活動」のこと。作中世界では国連にもNGOとして登録されている、シャドーモセス事件後にスネークやオタコンが組織した反メタルギア財団の名称。リボルバー・オセロットの暗躍で世界中に拡散した亜種メタルギアの破壊・根絶を目的とする(初期の設定では、メンバーはソリッドスネーク、オタコン、メイ・リン、ナスターシャ・ロマネンコであり、資金源はナスターシャが書いた本「シャドーモセスの真実」の売上金であったそうだ)。
- 資金繰りに苦労している。MGS2SSのSNAKE TAILSにおけるメイ・リンの発言によると、その月の家賃(?)すらも払えるかどうか危ないらしい。任務に使用する装備がほとんど現地調達なのはこのためで、たまに何かを装備していても、大抵はメイ・リンが軍から横流しした代物である。
- らりるれろ(La-li-lu-le-lo)
- 「愛国者達」の隠語。一部の者は、体内に注入されたナノマシンの操作により、「愛国者達」と発言しようとすると舌がもつれて「らりるれろ」と言ってしまう。
[編集] 部隊
- FOX(Force Operation X)
- ゼロ少佐がCIAに提案した、単独潜入任務を旨とする次世代の諜報組織。その有用性を証明するための場として用意されたのが、部隊初の実戦任務となった「バーチャスミッション」、そして「スネークイーター作戦」であった。
- ビッグボス除隊後の1970年には南米のサンヒエロニモ半島で武装蜂起を起こすも、FOX討伐のためビッグボスを司令官として新たに組織された次世代特殊部隊FOX HOUNDによって壊滅させられた。
- ゼロ少佐がCIAに提案した、単独潜入任務を旨とする次世代の諜報組織。その有用性を証明するための場として用意されたのが、部隊初の実戦任務となった「バーチャスミッション」、そして「スネークイーター作戦」であった。
- FOXHOUND
- 特務部隊FOXの後継として1971年にビッグボスが組織した次世代特殊部隊。単独潜入・隠密任務を基本とし、携行品は無線機のみで、武器をはじめとする一切の装備は現地調達となる。名称には「(前身である)FOXを狩る者」という意味が込められている。
- アウターヘブン騒乱後にビッグボスが行方不明になると、副司令官であったロイ・キャンベルが司令官となり、衛星などを駆使したハイテク特殊部隊として作り変えた。
- 2005年、実戦部隊がリキッド・スネークに率いられアラスカのシャドーモセス島で武装蜂起を起こすも、ソリッド・スネークによって壊滅させられた。この後に事件の責を負って部隊は解散したとされる。
- 特務部隊FOXの後継として1971年にビッグボスが組織した次世代特殊部隊。単独潜入・隠密任務を基本とし、携行品は無線機のみで、武器をはじめとする一切の装備は現地調達となる。名称には「(前身である)FOXを狩る者」という意味が込められている。
- ゲノム兵(Genome Soldiers)(MGS1)
- 正式名称「次世代特殊部隊(Next-Generation Special Forces)」。FOXHOUNDの予備員部隊。建前上は対テロ特殊部隊を前身とするが、実態は隊員のほとんどがアウターヘブンの元傭兵。ビッグボスの死後、傭兵はアウターヘブンごと軍に買収され、編入されて「次世代特殊部隊」として再編された。隊員のほとんどは実戦経験がないが、遺伝子治療による視聴覚の鋭敏化と数多くのVR訓練を施されており、潜在的な戦闘能力は高いと言える。
- コブラ部隊(Cobra Unit)(MGS3)
- ザ・ボスが第二次世界大戦で率いた特殊部隊。通常では行えない影の任務を引き受け、連合国を勝利に導いた。数々の大作戦にも参加し、ノルマンディー上陸作戦にも参加した過去がある。大戦後、所属隊員は故国に帰り、大半の者は現役を引退したかあるいは死去し、生き残ったのはわずか五名となっていた。大戦中、所属隊員は決して敵に捕らえられてはならず、また自ら自決しても死体を残さないために体内に小型爆弾を仕込んでいる。隊員名はそれぞれが戦場で得た感情を由来としている。
- ゴルルコビッチ兵(Gurlukovich's Soldiers)(MGS2)
- GRUの元大佐セルゲイ・ゴルルコビッチ率いる私兵部隊の通称。旧ソ連の崩壊により行き場を失った軍人たちの身柄をゴルルコビッチが引き取り、傭兵部隊としてまとめ上げた。以来、祖国ロシアの再興を夢見つつ世界各地の紛争地域を渡り歩いている。
「MGS1」ですでにその存在が示唆され、シャドー・モセス事件を起こしたリキッド・スネーク率いるゲノム兵部隊にゴルルコビッチが自身の部隊を合流させようとしていたことが窺える(メタルギアREXの技術提供を受ける見返りに、ハインドDなどの武器・兵器を供給していた)。
- GRUの元大佐セルゲイ・ゴルルコビッチ率いる私兵部隊の通称。旧ソ連の崩壊により行き場を失った軍人たちの身柄をゴルルコビッチが引き取り、傭兵部隊としてまとめ上げた。以来、祖国ロシアの再興を夢見つつ世界各地の紛争地域を渡り歩いている。
- サンズ・オブ・リバティ(Sons of Liberty)(MGS2)
- 和名では自由の息子たち。海上除染施設「ビッグ・シェル」を占拠した、ソリダス・スネーク率いるテロリストの自称。デッドセルやゴルルコビッチ兵、ソリダス・スネークが大統領時代に組織した大統領警護隊から成る混成組織。
- スペツナズ(Spetsnaz)
- GRU管轄下の特殊任務部隊。ゲーム内では、MGS2においてスネークが仕込みナイフを操るオルガに対して放ったセリフ等で名前が登場する。実在の部隊なので詳細はスペツナズを参照。
- デッドセル(Dead Cell)(MGS2)
- ジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)が大統領時代に組織した、アメリカ大統領直属の特殊部隊。表向きには、アメリカ海軍特殊部隊SEALSの下部組織。
元来は、政府の重要施設を抜打ちで襲撃し保安設備のチェックを行う対テロ訓練部隊であった(組織の名称も、「テロ組織(セル)に死を与える」という意味合いが込められている)。だが、部隊のリーダーであったジャクソン大佐(フォーチュンの亡夫)が汚職の容疑で収監された末に獄死してからは、友軍や民間人に死傷者を出させるなど暴走を始める。その粛清として、2008年にデッドセルは壊滅させられる(この時に生き残ったのが、フォーチュン、ヴァンプ、ファットマンの計3人)。彼らは、「サンズ・オブ・リバティ」に参加することでその復讐を果たそうとする。
- ジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)が大統領時代に組織した、アメリカ大統領直属の特殊部隊。表向きには、アメリカ海軍特殊部隊SEALSの下部組織。
- 天狗兵(Tengu Soldiers)(MGS2)
- 「サンズ・オブ・リバティ」の兵士は、起動したアーセナルギアに乗り込んだ後にそれまでの武器・装備を破棄しアーセナルギア内専用兵装に換装した。その特殊兵装を装備した兵士が、ゲーム内で「天狗兵」と呼称されている。
この特殊兵装は、DARPAで研究されていた外骨格技術を導入したもので、全身の装甲化による生存性の向上と、人工筋肉のアクチュエーター採用による戦闘能力の増強を実現した「強化装甲服」と呼ぶべき代物である。これにより、兵装着用者は「天狗」の名に違わぬ超人的な身体能力を発揮することができる。
外見的な特徴として、兵装や武器に日本的な意匠が採り入れられていることが挙げられる。ヘルメットは兜のようだし、スーツは日本古来の鎧を想起させる。ブーツは親指部が分かれており地下足袋状になっている(これは、雷電のスカルスーツやソリダス・スネークのパワードスーツにも見られる)。主武装の一つが忍者刀である(その他の武装はP90と投げナイフのみと、きわめてシンプル)。
- 「サンズ・オブ・リバティ」の兵士は、起動したアーセナルギアに乗り込んだ後にそれまでの武器・装備を破棄しアーセナルギア内専用兵装に換装した。その特殊兵装を装備した兵士が、ゲーム内で「天狗兵」と呼称されている。
- ハイテク兵(High-tech Soldiers)(MGS2)
- ソリダス・スネークが大統領時代に組織した大統領警護隊の通称。シークレット・サービスの中でも精鋭といわれる大統領警備課のCAT(Counter-Assault Team 対襲撃部隊)の経験者で構成され、隊員の実戦経験は豊富である。
「サンズ・オブ・リバティ」に参加しているが、ともに参加のゴルルコビッチ兵とは異なる専用兵装を装備しており、20世紀末からアメリカ陸軍で研究されていた、情報処理・通信能力と生存性を向上させた新世代の歩兵装備「ランド・ウォーリアー・システム」がベースになっている。
具体的な外見の特徴は、HMD内蔵型のヘルメット(形状的に、バイク用のフルフェイスヘルメットに似ている)、大振りのネックガードやショルダーパッド、ボディアーマーや厚手のスーツ等で、全体的にかなりでっぷりとした印象である。しかし、天狗兵と同様にDARPAの外骨格技術を応用した人力増幅(Human Strength Amplification)機能が採用されており、動きは意外と軽快なようである(人工筋肉アクチュエーターが露出している天狗兵とは異なり、スーツの内側に組み込まれているのかも知れない)。なお、防御は全身に施されたセラミックプレート入り防弾装備によっている。武装は、M4カービン(M203グレネードランチャー付属)とM9ピストルである。
ゲーム中では、エイムズとの接触後にシェル1外周部を巡回するようになる。
- ソリダス・スネークが大統領時代に組織した大統領警護隊の通称。シークレット・サービスの中でも精鋭といわれる大統領警備課のCAT(Counter-Assault Team 対襲撃部隊)の経験者で構成され、隊員の実戦経験は豊富である。
- 山猫部隊(Ocelot Unit)(MGS3)
- GRU管轄下の特殊部隊スペツナズからさらなる選抜を受けた隊員で構成される超エリート部隊。隊長はオセロット少佐。一般のスペツナズ兵士よりも高度な戦闘訓練を受けており、侮り難い存在である。兵装もスペツナズ兵士とは異なり、赤いベレー帽に黒基調の戦闘服といった独特のデザインが採用されている。主武装はAMD-63の試作カービン型で、場合によりスコーピオンも用いる。狙撃兵はSVDを使用する。他にはM37やM63といった西側の鹵獲兵器をよく用いている。当時最新式のスタン・グレネードを装備しているなど、エリート部隊だけあって装備は充実しているようである。
その他の特徴として、隊員のオセロットに対する異常なまでの忠誠・心酔ぶりがある。きわめて高いポテンシャルを秘めているとはいえ、20歳そこそこの「若造」になぜあれほど忠実に従っているのかは謎である。
- GRU管轄下の特殊部隊スペツナズからさらなる選抜を受けた隊員で構成される超エリート部隊。隊長はオセロット少佐。一般のスペツナズ兵士よりも高度な戦闘訓練を受けており、侮り難い存在である。兵装もスペツナズ兵士とは異なり、赤いベレー帽に黒基調の戦闘服といった独特のデザインが採用されている。主武装はAMD-63の試作カービン型で、場合によりスコーピオンも用いる。狙撃兵はSVDを使用する。他にはM37やM63といった西側の鹵獲兵器をよく用いている。当時最新式のスタン・グレネードを装備しているなど、エリート部隊だけあって装備は充実しているようである。
[編集] 施設
- OKB-754(MGS3)
- 通称ソコロフ設計局。局長はニコライ・ステパノビッチ・ソコロフ。ソ連国内に複数ある秘密設計局の中でも特に機密性が高く、どのような技術研究が行われているのかは謎とされていたが、バーチャスミッションに参加したネイキッド・スネークがソコロフに接触したことにより、そこで開発されていたシャゴホッドの存在が明らかになった。設計局から程近いツェリノヤルスクの野外演習場でシャゴホッドの試験が行われていたが、政権奪取の切札を欲するヴォルギンによりソコロフは拉致され、シャゴホッドも持ち去られてしまう。さらにヴォルギンは、ザ・ボスが亡命の「手土産」に持ち込んだデイビー・クロケットを撃ち込んで設計局も破壊してしまう。
- OKB-812(MGS3)
- 通称グラーニン設計局。アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニンが局長を務める、OKB-754と同様秘匿性の高い設計局。ソコロフが設計したシャゴホッドに対抗して、二足歩行戦車(メタルギアの原型)の研究が行われていた。グラーニンがヴォルギンに取り入って研究資金の援助を受けていたが、研究内容に見切りをつけたヴォルギンに見捨てられ、資金援助が打ち切られてしまう。その報復に、彼は二足歩行戦車の研究データをアメリカに売り渡そうとする。
- グロズニィグラード(Groznyjgrad)(MGS3)
- ヴォルギン大佐が管轄する大要塞。ロシア名も同じような意味である。警備は非常に厳重で、広大な面積を保有する。滑走路までついており、兵器廠と呼ばれる施設が要塞中心部に存在しており、そこではシャゴホッドの開発が行われていた。
- ビッグ・シェル(Big Shell)(MGS2)
[編集] 計画
- S3計画(Selection for Societal Sanity)(MGS2)
- この用語については二つの意味があることを先に述べておく。
-
- まず第一の意味が、愛国者達からリボルバー・オセロットからソリダスに伝えられた『ソリッド・スネーク・シミュレーション』である。これは表向きの話であり、メタルギアの世界でも存在しない用語であり、愛国者達がオセロットに伝えたデタラメである。
ある設定、ある状況を背負わせることにより、新兵でも老兵の戦果をあげることのできる新兵養成シミュレーションのことをいう(つまり、シャドーモセス事件でソリッド・スネークが体験した事実をヴァーチャル・リアリティで再現し、雷電にそれを体験させ、あたかかも自分も経験したように思わせたことである)。
-
- 第二が、愛国者達の目的であった情報統制のための計画をいう(オセロットには教えていない)。GWという大規模情報検閲装置などにも関連することであるが、ある状況や設定をコンピューターで管理、統制、制御、抑制が可能かどうかを見極めるための計画である。2007年のタンカー沈没事件及び2009年のサンズ・オブ・リバティ決起事件はその計画のために引き起こされたものだった。
- 「恐るべき子供達」計画(Les Enfants Terribles)
-
- アメリカ政府の一部勢力が行った、最強の兵士を人為的に作り出すことを目的とする計画。アナログなクローン技術とスーパー・ベイビー法を用いて、ビッグボスの体細胞からソリッド、リキッド、ソリダスの3人が作られた。ソリッドは優性遺伝子、リキッドは劣性遺伝子を発現させられていると思われていたが、リボルバー・オセロットの発言によると、実際はソリッドが劣性遺伝子、リキッドが優性遺伝子であった。残るソリダスは、ジョンソン大統領曰く「固体(ソリッド)でも液体(リキッド)でもない、均整の取れた傑作」である。
MGS1では「レス・エンファントス・テレブレス」(Les Enfants Terribles)と呼称されていたが、MGS2より「恐るべき子供達」と呼ばれるようになる。
- アメリカ政府の一部勢力が行った、最強の兵士を人為的に作り出すことを目的とする計画。アナログなクローン技術とスーパー・ベイビー法を用いて、ビッグボスの体細胞からソリッド、リキッド、ソリダスの3人が作られた。ソリッドは優性遺伝子、リキッドは劣性遺伝子を発現させられていると思われていたが、リボルバー・オセロットの発言によると、実際はソリッドが劣性遺伝子、リキッドが優性遺伝子であった。残るソリダスは、ジョンソン大統領曰く「固体(ソリッド)でも液体(リキッド)でもない、均整の取れた傑作」である。
[編集] 兵器
- メタルギア各機体については、「メタルギア (架空の兵器)」を参照のこと。
- メタルギア(Metal Gear)
- 核搭載可能歩行戦車。その主目的は様々な状況・地形から世界中に向けて各種の核弾頭を発射する事にある。単なる核発射モジュールではなく、独自の移動力を持ち、自らの核発射を支援できる武器を装備。これまで世界の核戦略マップから漏れていたすべての地域での活動が可能となる為、核抑守バランスを崩壊させる兵器として全世界に大きな影響と脅威を与えた。原案は、「MGS3」に登場するグラーニンによる。彼は「兵器は時代を動かす歯車」だと捉え、自らが開発中の新兵器に「METAL GEAR(金属の歯車)」と名づけた。
- サイファー(Sypher)(MGS2)
- シコルスキー社が開発した実在の無人偵察機。アメリカ海兵隊が試験採用した。小型の垂直離着陸機で、離昇と前進にダクテッド・ファンを使用する。文字通り空飛ぶ円盤の形で、きわめて小型なので、ステルス偵察および特殊任務装備として大いに期待されている。普通は本体下部にカメラが装備されているが、その部分に銃が付いた「ガンサイファー」もある。
- 純粋水爆(Purified hydrogen bomb)(MGS2)
- デイビー・クロケット (戦術核兵器)(Davie crocket)(MGS3)
[編集] 装備品
- 強化骨格(Exoskeleton)
- 人の戦闘能力を極限にまで高める内装式強化装備。人体組織に骨格レベルからサイバネティック・モジュールを組み込む事により、驚異的な戦闘能力を生み出す事を可能にした。既存のサイバネティック技術では解決する事の出来なかった応力集中や拒絶反応も、遺伝子治療を施す事により克服している。
- ステルス迷彩(Stealth Camouflage)
- アームズ・テック社がかねてより研究を重ねていたステルス技術の枠を集めた新型迷彩。リアルタイムで光学的屈折処理を行うことで、対象を光学的に風景と同化させる技術。視認性を極限まで低める事を可能とした。透明に近い状態になることができ、迷彩としての効果が高い。ハル・エメリッヒにより初めて実用化された。
- スニーキングスーツ(Sneaking Suit)
- 光ファイバーを用いた電気紡績技術で作られる、潜入任務用の特殊兵装。体表に密着させることで内臓の保護と強度の向上を図っている。有害物質を遮断し、各種センサーを装備。ナノマシンとも連動する。雷電が着用するスニーキングスーツは、そのデザインから特に「スカルスーツ」と呼ばれる。また、「MGS3」にはソ連製のスニーキングスーツが登場し、ネイキッド・スネークやザ・ボスが着用している。
- ソリトンレーダー(Soliton Radar)
- 「MGS」から登場するレーダー。プレイヤーはこれにより敵の位置と視界、遮蔽物などの情報を得ることができる。kdv方程式を利用し、生体反応に起因する電磁波を利用。衛星から放たれたソリトン電磁波が地上の遮蔽物から戻ってきた時の減衰率を計算、それを地上に送り、地上の計算センターが建物の内部構造を推測する。だだし、狭い場所では音響反射が強く使えないなどの問題もある。考案者はメイ・リン。
[編集] 科学技術
- PAL
- パーミッシブ・アクション・リンク。すべての核ミサイルに組み込まれている安全制御システム。PALを用いる事なく核ミサイルの発射/解除を行うことは出来ない。
- OILIX(MG2)
- VR訓練(Virtual Reality Training)
- コンピュータが生み出した仮想空間上での戦闘訓練プログラムのこと。あらゆる事件・状況を容易に再現でき、被験者の生命を脅かすことなく、安全に訓練することができる。また仮想空間上の戦闘訓練とはいっても五感もあり、攻撃されると痛みなども感じる。ただし、「現実と虚構の判別能力の低下」や「実戦下での倫理観の麻痺」などの弊害もあり、ゲーム感覚で人を殺す兵士が出現するといった危険性も孕んでいる。ソリッド・スネークは、VR訓練を受けた次世代特殊部隊や雷電のことを「テレビゲーム世代の兵士」「デジタル世代のグラント」と皮肉った。また戦闘訓練だけでなく、他にヘリやメタルギア等の兵器の操縦訓練用にも応用されているようである。ちなみに雷電はこのプログラムによって、スネークが関わったシャドー・モセス事件やタンカー沈没事件を追体験していることになっている(前作をプレイした人のための配慮であり、前作と違う操作をする部分は「VR訓練の時とは違う」などとゲーム中で説明されることがある)。
- 遺伝子治療(ジーンセラピー)
- 人の遺伝子マップ(ゲノム情報)を解析し、有用な遺伝子のコピーを対象の細胞に導入する。この技術を用いて、優秀な兵士の遺伝子を付与、戦闘力を作り出したのが次世代特殊部隊である。
- コペルソーン・エンジン(Koppelthorn Engine)
- ナノチップエキスパンション(Nano chip expansion)(MGAシリーズ)
- 多目的型凡用プログラム。大脳に複数のナノチップを注入し、それを媒体にさまざまな行為を行える。たとえば、SOCOMピストルの使用データをナノチップにプログラミングすると、SOCOMピストルを使えるようになる。このプログラムのキャパシティには限りがあり、戦闘などによる経験を重ねることでプログラム可能なデータが増えていく。プレイヤーから見れば、このデータは「カード」、キャパシティは「デッキの構築限度枚数」となっている。
- ナノマシン(nanomachine)
- MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術によるマイクロメートル単位(1000分の1mm)の大きさの極小機械の総称。超小型発信機や医療用DDSに用いられる。大きさはマイクロメートルスケールだが、単電子トランジスタやシナジーセラミックス等、ナノスケールの技術を利用している為、一般的に「ナノマシン」と呼称されている。静電気により駆動する。体内に直接投与することにより、ホルモンの調整、体内循環のフィードバック、出血量の確認などさまざまな分子レベルの作業を行える。
- 被験体(Test subject)(MGA2)
[編集] その他
- G.W.(MGS2)
- J.F.K.(MGS2)
- 『シャドー・モセスで明かされた驚愕の陰謀』(原題:The Shocking Conspiracy behind Shadow Moses)
- シャドーモセス事件について書かれたノンフィクション小説。MGS2で閲覧できる。内容はシャドーモセス島で起こった事件に興味を持ったフリーライターが単身で島に接近、上陸するも謎の組織に捕らえられ、拷問にかけられるも正体不明の存在に助けられた経緯を描いている。この本の著者は原稿を編集部に送りつけた後、行方不明となっている。
- 『シャドー・モセスの真実』(原題:In the Darkness of Shadow Moses)
- シャドーモセス事件の一部始終を描いた小説。著者はナスターシャ・ロマネンコ。彼女は作戦に参加していた人物で、事件背後にある存在も知っている立場にあり、その衝撃的な内容から大ベストセラーになった。ちなみにフィランソロピーの設立資金はこの本の売り上げだそうだ。
- ディープスロート(Deep throat)(MGS)
- シャドー・モセス事件で、ソリッド・スネークに無線で助言を行った謎の人物が自ら名乗った名前。もともとは、ウォーターゲート事件の内部告発者の偽名。その後、正体はグレイ・フォックスであることが明らかになる。
- ブラックケース(Black case)(MGS2)
- 「ビッグ・シェル」占拠事件で、「サンズ・オブ・リバティ」が持ち込んだとされる(実際は持ち込まれたのではなく、最初から「ビッグ・シェル」内にあった)核兵器の起爆コードを入力するための装置の暗号名。実際は、「ビッグ・シェル」を隠れ蓑にして極秘裏に開発されていたアーセナルギアの起動キーの機能も兼ねていた。
具体的な特徴として、合衆国大統領(ジェームズ・ジョンソン)のDNA情報およびコード入力時の生体データ(鼓動・脳波・血圧等)を認証キーとする暗号システムを採用していることが挙げられる。大統領の体内に注入されたナノマシンから送信されたDNA情報および生体データを、何らかの方法でブラックケースに読み取らせているらしい。この暗号システムは非常に複雑で、「最新の超並列コンピューターを使っても破ることはできない」(エイムズ談)らしい。
コード入力は、大統領の脳波や心拍数等が通常の状態でなければ無効と判定されるようになっているため、薬物や脅迫によって強制的に入力させることは不可能である。つまり、大統領本人が自分自身の意志で入力しなければならない。さらに、入力後も一定時間ごとにIDの確認が求められ、それが行われない場合はコード入力が取り消される仕組である。非常用のシステムらしく、一度でも認証に失敗するとコード入力は不可能になる模様だ。
- 「ビッグ・シェル」占拠事件で、「サンズ・オブ・リバティ」が持ち込んだとされる(実際は持ち込まれたのではなく、最初から「ビッグ・シェル」内にあった)核兵器の起爆コードを入力するための装置の暗号名。実際は、「ビッグ・シェル」を隠れ蓑にして極秘裏に開発されていたアーセナルギアの起動キーの機能も兼ねていた。
- ルシンダ・ライブラリ(Lucinda File)(MGA2)
- ワーム・クラスター(Worm cluster)