マップス
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マップス | |
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ジャンル | SF(スペースオペラ) |
漫画 | |
作者 | 長谷川裕一 |
出版社 | 連載中 学習研究社 文庫版 メディアファクトリー |
掲載誌 | 月刊コミックNORA |
レーベル | 連載中 ノーラコミックス 文庫版 MF文庫 |
連載期間 | 1985年 - 1994年12月号 |
巻数 | ノーラ版 本編全17巻・外伝全2巻・ワイド版全1巻 MF文庫版 全10巻 |
話数 | 本編全91話・番外編全1話・外伝全10話 (ノーラ版に基づく話数表記) |
OVA: マップス 伝説のさまよえる星人たち | |
監督 | 早川啓二 |
アニメーション制作 | 学研アニメ映像事業室 |
リリース日 | 1987年7月21日 |
話数 | 全1話 |
OVA: マップス | |
監督 | 西沢晋 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社・KSS |
リリース日 | 1994年7月8日 - 1995年2月24日 |
話数 | 全4話 |
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日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
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漫画雑誌 |
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漫画作品 |
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漫画作品 - 漫画家 |
『マップス』(en:MAPS)は、長谷川裕一の漫画作品およびこれを原作としたOVA作品(2作品存在する)である。
天使型宇宙船リプミラ号とその分身である女性型ビメイダー(人造人間の一種で長谷川裕一による造語、詳しくは用語の節を参照のこと)のリプミラ・グァイスと出会った地球人の少年十鬼島ゲンが宇宙に旅立ち、銀河系全域を舞台に全宇宙の存亡を賭けた壮大なスケールの冒険を繰り広げる痛快娯楽スペースオペラ漫画である。
目次 |
[編集] 概要
- 長谷川裕一の出世作にして代表作である。
- SF漫画、特にワイドスクリーン・バロックスタイルのスペースオペラ分野の代表的な作品のひとつである。
- 学研の「月刊コミックNORA(正確には前身である「SFアニメディア」創刊号から)」で1985年から1994年12月号にかけて(外伝を含めると1997年まで)連載された。同誌最大のヒット作であり、『おざなりダンジョン(こやま基夫)』『NERVOUS BREAKDOWN(たがみよしひさ)』とともに三大看板の一角をなす。
- 1987年に学研、1994年にKSSがOVA版を制作している。
[編集] 連載初期の背景
- 最初の企画時、作者が準備したのはリプミラ号のラフスケッチ1枚のみであったという。
- 当初、作者は読みきりのつもりで描いていたため掲載誌に「マップス 次回お楽しみに」と書かれているのを見て驚いたという。これは「創刊号掲載作はすべて連載にする」という編集部の方針が連絡ミスで作者に伝わっていなかったからである。
- 編集部は当時の大ヒット作『うる星やつら』のようなSFラブコメ路線を打診したが、本格的なSFものの連載が難しかった当時それがやりたかった作者はこれをつっぱねてACT.2でリプミラ号を宇宙へ旅立たせてしまったため、編集部も当初の路線計画はあきらめてしまったという。ちなみに、同時期に白泉社が立ち上げた「月刊コミコミ」では『アウトランダーズ(真鍋譲治)』や『エルフ17(山本貴嗣)』といったスペースオペラものの作品が連載されており人気があった(両作品ともOVA化されている)。
- 作者が目指したのは『レンズマン』に匹敵するような非常にスケールの大きいスペースオペラである。
- 当初は掲載誌である「SFアニメディア」が不安定であったため、初期の頃はいつ終了してもいいようにということから1話完結的なエピソードが多い。本格的にストーリーが動き出したのは「SFアニメディア」が「コミックNORA」にリニューアルしてからである。ちなみに、リニューアルした理由のひとつは本作のOVA(1987年版)が企画されたからである。
[編集] 単行本
[編集] ノーラコミックス(学研)
本編全17巻・外伝全2巻およびワイド版が刊行されている。いずれも絶版となっているが、ワイド版以外は現在でも比較的入手しやすい。本編第1巻のレーベル内通し番号は「NC-001」、つまりノーラコミックスの第1冊目である。なお、本編第1巻~第5巻の初期の版にはISBNコードが付与されていない(制度開始前に刊行されたものであるため)。
[編集] 本編
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[編集] 外伝
- 第1巻 1996年10月6日初版・ISBN 4-05-601433-7
- 第2巻 1997年8月6日初版・ISBN 4-05-601725-5
- 第2巻は「月刊コミックノーラ」1997年2月号~7月号にかけて短期集中連載された『マップス超外伝』をまとめたもの。
[編集] ワイド版
- マップス SUPER WIDE 長谷川裕一の世界(ノーラコミックスワイド・1991年3月6日初版・ISBN 4-05-104949-3)
-
- パズル1 千光の聖櫃(アーク)
- 後に一部を描きなおした上で外伝第1巻に再録
- マップス異星人名鑑
- 長谷川裕一初期作品
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- 『トゥインク』(初出・「アイム・チャンピオン」1985年創刊号)
- トゥインクはヒロインの名前で、後に『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の外伝シリーズによく似た同名の人物が登場しているが別人。また、主人公の名前が君塚シンジであるが、星見の親縁者かどうかは不明。
- 『アルキメデスは生きている!!』(初出・「月刊少年チャンピオン」1984年5月号)
- 『からまわりした時計』(初出・「月刊少年チャンピオン」1984年8月号)
- 『ビクトリィマンまいあがる!』(初出・「月刊少年チャンピオン」1984年12月号)
- 雑誌掲載時のタイトルは『真実(ドキュメント)はまいあがる!』。「怪奇!辺境惑星地球に超人の異常繁殖を見た!」はこの作品が初出である。また長谷川裕一原作のOVA『EXPER ZENON』の主人公のデザインのルーツでもある。
[編集] 補足
本編以外に、次に挙げるものが収録されている。ちなみにMF文庫版にはいずれも収録されていない。
- リプミラ号特別図解(第1巻巻頭)
- 図解!! 幽霊船+1(第5巻巻末、幽霊船4機とカミオ星人の解説)
- こだわる人のための『マップス』用語解説(第7巻巻末)
- 長谷川裕一短編作品
- 『フェアリーマスター』(第4巻巻末)
- 『8時限目の授業』(第15巻巻末、初出・「アニメディア」1988年7月号)
- 『探偵ファントム』(外伝第1巻巻末、初出・「月刊コミックNORA」1993年11月号)
[編集] MF文庫(メディアファクトリー)
全10巻。ノーラ版では番外編として扱われていた回も話数にカウントしたため、ノーラ版とは途中から話数の表記がずれている(詳しくはサブタイトルの節を参照のこと)。外伝は第10巻に収録され、ノーラ版と異なり時系列順に並び替えられている。なお、第3巻の目次でACT.29が抜けているという校正ミスがあるがACT.29自体は抜けなく収録されている。
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[編集] 翻訳版
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
以降の文章における巻数・話数の表記は特に断りのない限りノーラコミックス版に準じるものとする。
[編集] あらすじ
ある日地球に高層ビルをも上回る巨大な天使型宇宙船が現れた。ごく普通の高校生であった十鬼島ゲン(ときしま げん)と君塚星見(きみずか ほしみ)は宇宙船から現れた宇宙海賊カリオンと名乗る女性に宇宙船内に捕らえられてしまう。彼女が言うにはゲンはかつて全宇宙を放浪した民族「さまよえる星人(さまよえるほしびと)」の子孫で、彼らが2万年前に地球に隠した秘宝「風まく光」のありかを示す人間地図(マップマン)であるというが・・・。
伝承773 風まく光
- 時 凍てつく時 大地に 間ある時 白き地図・・・ ・・・人"風まく光"を示す・・・・・・
- ・・・・・・風は翼に乗り 翼は風に乗る かの地 4枚の地表を持つ星に至りし時"苦しみの刃(やいば)"翼割ることあれば― 注意せよ 風は光をもってその印を 銀河になすであろう・・・・・・
- ・・・・・・三枚の星図 そろう時 静止し 月の背 見つめる 青き円卓に 風に呼ばれし 十の魔物 七つの軍団 光をもって 印たるものに集う すなはち 地図たち(マップス)
本作は、大きく分けて次のエピソードから構成されている。
- 初期編 ACT.1~ACT.7
- 生贄砲計画編 ACT.8~10
- 六人の幽霊船編 ACT.11~ACT.19
- 放浪編 ACT.20~ACT.25
- 龍のとりこ編 ACT.26~ACT.34
- 帰還編 ACT.35~ACT.37
- 青き円卓編 ACT.38~ACT.43
- 統一編 ACT.44~ACT.50
- 遊撃編 ACT.51~ACT.63
- 第八の軍団編 ACT.64~ACT.71
- -幕間- ACT.72~ACT.73
- 決戦編 ACT.74~ACT.90
- エピローグ ACT.91
[編集] サブタイトル
ノーラコミックス版とMF文庫版の話数の表記は太字で示した回のカウントによって、それ以後の回でずれが生じている。ちなみに、総ページ数は本編が3572ページ・外伝が376ページ・番外編と無番が33ページ、合計で4019ページである。
[編集] 本編
MF文庫 | ノーラコミックス | サブタイトル | エピソード | NORA掲載号 | 頁数 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
巻 | ACT. | 巻 | ACT. | ||||
1 | 1 | 1 | 1 | 地図は白かった | 初期編 | SFアニメディア Vol.1 | 45 |
2 | 2 | P.S.地上(ここ)より永遠(とわ)に | SFアニメディア Vol.2 | 54 | |||
3 | 3 | 天使の報復 | SFアニメディア Vol.3 | 68 | |||
4 | 4 | その名はダイナック | SFアニメディア Vol.4 | 49 | |||
5 | 2 | 5 | トラベラーの報酬 | SFアニメディア Vol.5 | 102 | ||
6 | 6 | ニュウ・エイブは愛に死なない | SFアニメディア Vol.6 | 46 | |||
7 | 番外編 | 超機動グラジオン | (stub) | 24 | |||
8 | 7 | 歌う流星 | 1986年9月(創刊)号 | 47 | |||
2 | 無番 | 3 | 無番 | プロローグ | プロローグ | 単行本描きおろし | 3 |
9 | 8 | プロジェクト・生贄(サクリファイス) | 生贄砲計画編 | 1986年11月号 | 28 | ||
10 | 9 | 前兆・来たる | 1987年1月号 | 36 | |||
11 | 10 | パトズマの火 | 1987年3月号 | 48 | |||
12 | 11 | 銀河障壁 | 六人の幽霊船編 | 1987年5月号 | 50 | ||
13 | 12 | 天使の末裔 | 1987年7月号 | 56 | |||
14 | 4 | 13 | 接触(コンタクト)・∞ | 1987年9月号 | 40 | ||
15 | 14 | 伝説の終焉 | 1987年11月号 | 38 | |||
16 | 15 | カミオの受難 | 1988年1月号 | 32 | |||
17 | 16 | 幽霊船の宴 | 1988年3月号 | 34 | |||
18 | 17 | 空気 風になる! | 1988年5月号 | 43 | |||
3 | 19 | 5 | 18 | 黒い炎 | 1988年7月号 | 40 | |
20 | 19 | 眠る記憶の間で | (stub) | 42 | |||
21 | 20 | 銀河をつかむ男 | 放浪編 | (stub) | 44 | ||
22 | 21 | 暗殺者 | (stub) | 40 | |||
23 | 22 | 罠 | 1989年1月号 | 46 | |||
24 | 6 | 23 | 溝 | 1989年2月号 | 40 | ||
25 | 24 | 両天秤 | 1989年3月号 | 40 | |||
26 | 25 | 星見ちゃん、気をつけて | 1989年4月号 | 36 | |||
27 | 26 | このましからざる再開 | 龍のとりこ編 | 1989年5月号 | 32 | ||
28 | 27 | イヴから生まれたアダム | 1989年5月号 | 24 | |||
29 | 28 | 天使を呑む | 1989年6月号 | 24 | |||
4 | 30 | 29 | 龍の末裔 | 1989年8月号 | 25 | ||
31 | 7 | 30 | "とらわれの姫"暴れる | 1989年9月号 | 26 | ||
32 | 31 | 銀河に何が起こったか | 1989年10月号 | 26 | |||
33 | 32 | 正しい選択 | 1989年11月号 | 28 | |||
34 | 33 | 狂龍、吼える | 1989年12月号 | 24 | |||
35 | 34 | 龍の穴 | 1990年1月号 | 71 | |||
36 | 35 | 幕間は長くない | 帰還編 | 1990年2月号 | 41 | ||
37 | 8 | 36 | 配役は替わった | 1990年3月号 | 44 | ||
38 | 37 | うごめく者たち | 1990年4月号 | 32 | |||
39 | 38 | 嵐の前 | 青き円卓編 | 1990年5月号 | 36 | ||
40 | 39 | 断頭台の上の円卓 | 1990年6月号 | 40 | |||
5 | 41 | 40 | リプミラV.S.ラドウ | 1990年7月号 | 36 | ||
42 | 41 | シアンV.S.伝承族 | 1990年8月号 | 32 | |||
43 | 9 | 42 | 燃える円卓 | 1990年9月号 | 70 | ||
44 | 43 | 伝説の日 | 1990年10月号 | 48 | |||
45 | 44 | もろもろの事情 | 統一編 | 1990年11月号 | 41 | ||
46 | 45 | 真・銀河統一会議 | 1990年12月号 | 32 | |||
47 | 46 | 伝説は誰も選ばない | 1991年1月号 | 30 | |||
48 | 10 | 47 | 膨張する首 | 1991年2月号 | 24 | ||
49 | 48 | 極点の炎 | 1991年3月号 | 45 | |||
50 | 49 | そして新たなる敵、新たなる・・・ | 1991年4月号 | 23 | |||
6 | 52 | 50 | 旅立ちの前に | 1991年5月号 | 50 | ||
53 | 51 | 放たれた針 | 遊撃編 | 1991年6月号 | 42 | ||
54 | 52 | 牙を持つ翼 | 1991年7月号 | 35 | |||
55 | 11 | 53 | 亀裂 | 1991年8月号 | 40 | ||
56 | 54 | 無をいく者たち | 1991年10月号 | 34 | |||
57 | 55 | 四十億年のプロメテウス | 1991年11月号 | 42 | |||
58 | 56 | 開かれた箱 | 1991年12月号 | 40 | |||
59 | 57 | 来訪者 | 1992年1月号 | 26 | |||
51 | パズル2 | ニュウ・エイブ七つの試練 | 外伝(幽霊船編期) | 1991年9月号 | 38 | ||
60 | 12 | 58 | 人魚のクリスマス | 遊撃編 | 1992年2月号 | 38 | |
7 | 61 | 59 | ダードV.S.ラドウ | 1992年3月号 | 55 | ||
62 | 60 | 叢雲(むらくも)の中の影 | 1992年4月号 | 13 | |||
63 | 61 | 意外なる再会 | 1992年5月号 | 34 | |||
64 | 62 | リプミラV.S.スガラ | 1992年6月号 | 36 | |||
65 | 63 | 忘却の彼方へ | 1992年7月号 | 44 | |||
66 | 13 | 64 | リプミラV.S.ゲン | 第八の軍団編 | 1992年8月号 | 40 | |
67 | 65 | 湾曲宙域 | 1992年9月号 | 40 | |||
68 | 66 | 虜の谷 | 1992年10月号 | 32 | |||
69 | 67 | 翼の迷走 | 1992年11月号 | 32 | |||
70 | 68 | 闇の中 | 1992年12月号 | 40 | |||
71 | 69 | 逆襲のドラム | 1993年1月号 | 35 | |||
8 | 72 | 14 | 70 | 幽霊船V.S."針(ニードル)"! | 1993年2月号 | 50 | |
73 | 71 | 十の翼 千の翼 | 1993年3月号 | 71 | |||
74 | 72 | そして千と一の・・・・・・ | -幕間- | 1993年4月号 | 9 | ||
75 | 73 | 静か― | 1993年5月号 | 40 | |||
76 | 74 | 帰ってきた"地図たち(マップス)" | 決戦編 | 1993年6月号 | 49 | ||
77 | 15 | 75 | 拡大! | 1993年7月号 | 34 | ||
78 | 76 | 巣より出でし者 | (stub) | 30 | |||
79 | 77 | 龍の吹き荒れる時 | (stub) | 32 | |||
80 | 78 | 乱戦 | (stub) | 52 | |||
81 | 79 | あらゆる敗北という名の― | (stub) | 32 | |||
9 | 82 | 80 | ―敗北という名の結末のあとで | 1994年1月号 | 30 | ||
83 | 16 | 81 | 反撃 | 1994年2月号 | 31 | ||
84 | 82 | 龍より継ぎしもの | 1994年3月号 | 35 | |||
85 | 83 | よみがえる翼 | 1994年4月号 | 32 | |||
86 | 84 | 記録という永遠 | 1994年5月号 | 32 | |||
87 | 85 | 大再会 | 1994年6月号 | 31 | |||
88 | 86 | 解放 | 1994年7月号 | 39 | |||
無番 | 17 | 無番 | インターミッション(1) | 単行本描きおろし | 4 | ||
89 | 87 | 突入 | 1994年8月号 | 34 | |||
無番 | 無番 | インターミッション(2) | 単行本描きおろし | 2 | |||
90 | 88 | 激突!! | 1994年9月号 | 33 | |||
無番 | 無番 | インターミッション(3) | 単行本描きおろし | 3 | |||
91 | 89 | 終幕 | 1994年10月号 | 40 | |||
92 | 90 | 暁に天使は眠らずに・・・・・・ | 1994年11月号 | 42 | |||
93 | 91 | そして風は翼に乗り、翼は・・・・・・ | エピローグ | 1994年12月号 | 45 |
[編集] 外伝
MF文庫 | ノーラコミックス | サブタイトル | 作中時期 | NORA掲載号 | 頁数 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
巻 | 外伝 | 巻 | パズル | ||||
10 | 1 | 外 伝 1 |
1 | 千光の聖櫃 | ACT.1の約200年前 | ワイド版が初出 | 76 |
6 | 3 | 時に疾風のように | 放浪編期 | 1995年2月号 | 50 | ||
8 | 4 | 五千万光年の風 | ACT.90~ACT.91の間 | 1996年9月号 | 48 | ||
3 | 外 伝 2 |
5 | リプミラ最大の敵!? | 初期編期・ACT.4以後 | 1997年2月号 | 8 | |
4 | 6 | 勇者は花を届けに | 放浪編期 | 1997年3月号 | 40 | ||
5 | 7 | 宇宙船デスグラウド号の秘密 | 放浪編期 | (stub) | 39 | ||
7 | 8 | その日 街に流星が降った・・・ | 放浪編期 | 1997年7月号 | 38 | ||
2 | 9 | 失楽園 | 本編前日談 | (stub) | 40 | ||
9 | 10 | 最強の者ども宇宙(そら)をゆく | 本編後日談 | (stub) | 37 |
[編集] 登場人物
[編集] 主人公一行
- 十鬼島ゲン(ときしま げん、ACT.1~)
-
- 地球人。本編の主人公。初出時は18歳の高校生。リプミラと出会ったことにより銀河を又にかけた冒険を繰り広げることになる。
- 「さまよえる星人」の子孫で、彼らが地球に隠した秘宝「風まく光」そのものであり、「風まく光」の伝承に記された「銀河を統一する伝説の勇者」である(ただしこの伝承は伝承族によって巧妙に仕組まれたものである)。ただし本人はあまりその自覚がない。
- 銀河で一等航海士の資格を持っているが、あくまで念のためである(リプミラ号の航行には全く関係ない)。
- 「マップマン」「風まく光」「ダイナック・ゲン」「ゲン・トーキジャマ」などの異名を持つ。
- 普段は空気のようにボーっとしている(星見談)だが、ここ一番では大活躍する。こう表現すると典型的なハーレムアニメの主人公みたいに聞こえるが、実際はそれらとはかなり異なるキャラクターである
- ※とはいえ、漫画史・アニメ史的観点から言えば影響関係が全くないとは言い切れない面がある(補足事項の節を参照のこと)。
- リプミラ・グァイス(RYPMILLA GUAICE、ACT.1~)
-
- リプミラ号の頭脳体である半有機合成人間(ビメイダー)。ゲンと出会うまでは「宇宙海賊カリオン」と名乗っていた。カリオンとは元々のリプミラの主で、リプミラは彼の意思を受け継いで「風まく光」を探していた(詳しくはカリオンの項も参照のこと)。
- 宇宙海賊だった頃は同業者ばかりを狙い、宇宙海賊の間では「女狐」「白い女神」と呼ばれていた。
- ヒロインをやるにはちとトウがたった感じの美女(ゲン談)。普段は露出度の高いビキニ風の格好をしており(それでもその実態は武器である)、「何か着ているときのほうがこういうの(「月刊コミックNORA」読者ページ企画の月間ベストショットのこと)に選ばれちゃうのも彼女ぐらいのものだろう」と作者にまでいわれるほどである。
- かつて宇宙海賊だったため海賊戦法を得意とし、宇宙へ旅立ったばかりのゲンにも伝授した。
- 「十の魔物」の1人であり、銀河統一会議(ACT.46)で彼らが始めて集結したときにゲンの真意にいち早く気づき真っ先に名乗りをあげた。
- ちなみに、本作の実質的な主人公はゲンではなくリプミラであるという見解も一部にある。また、リプミラのキャラクター造形は他の長谷川裕一作品は無論、他の作者の作品でもあまり見られない非常に特徴的なものである(長谷川裕一作品に関しては作者自身が「禁じ手」にしていると語っている)。
- 君塚星見(きみづか ほしみ、ACT.1~)
-
- ゲンがまだ普通に地球で生活していた頃からのガールフレンド(どの程度の仲だったのか詳しく語られていないので不明)、17歳。ゲンとともにリプミラに出会い、共に宇宙に旅立つ。
- 髪型が数種類あり、よく変化している。
- リプミラはもちろんのこと、ジャルナ・リム・プテリスetcと次々登場する女の子とゲンとの仲には気が気でないようである。
- 「十の魔物」の1人であるが、リプミラと違ってゲンの真意に全く気づいていなかった。遊撃編以降、地球に残ることでゲンを精神的に支える役割になる。
- ニュウ・エイブ(ACT.1~)
-
- 初登場時は風まく光を目当てにリプミラ号を追ってきたスペース・パトロールの隊長で、どちらかというと悪役的な役回りだった。紆余曲折を経てゲンたちと行動を共にする。
- リプミラ号内での仕事はコックで、その腕前は確かなもの。
- ESP検知器でも検出できない特殊な波長をもった超能力者である。顔はラクガキのようにも見え、髪型は『超人ロック』の主人公ロック風である(ちなみに初めて超能力を披露した際にゲンは「使いそうな髪型だとは思ったけどさ・・・」と言っている)。
- 実は妻子持ちであることがACT.6で発覚した。
- 後に七つの試練をへてスペース・パトロール提督となり、「十の魔物」の1人として第7軍となったスペパトを指揮する。
- ちなみに、本作の連載終盤頃から長谷川裕一の自画像としても使用されている。
- ツキメ(ACT.4~)
-
- 秘密結社ギドロによって彼らの秘密基地・星見ちゃんスター(星見が勝手に名づけた)に拉致されていたところを偶然からゲンと星見に助けられる。
- 高重力生物で、一般的な重力の惑星では非常に力持ちとなる。
- その正体はジャンバ王国の正統王位継承者「ミンにゃろにゃぐかーみゃこす殿下」であることがACT.12で発覚。「十の魔物」の1人として第1軍ジャンバ星人を率いる。
- ツキメという名前は目に三日月形の模様があるところから。星見になついており(妃に迎えようとしたことまである)、またリプミラは過去の経験から当初はツキメのようなネズミ型生物が苦手だった。
- リプリム・グァイス(RYPRIM GUAICE、ACT.12~)
-
- 元・6人の幽霊船のひとりにして最年少。見た目は10~12歳くらいの少女。
- 惑星リングロドでの紆余曲折を経て、ゲンたちと行動を共にすることになる。
- 明るく素直な子供らしい性格だが、かなりの耳年増。リングロドで自分を守ってくれたゲンにひとかたならぬ好意をよせている。
- 以前は旅芸人一座にいたこともあり、演技力はなかなかのものである。
- ラドウ1101(クローンラドウ)を妹のようにかわいがっている。
- リプシアン・グァイス(RYPSHIAN GUAICE、ACT.12~)
-
- 元・6人の幽霊船のひとり。
- もともとラドウに対して不信感を抱いており、カミオ星での戦闘後、なし崩し的にゲンたちと行動を共にすることになる。
- いたって真面目で一本気な性格の持ち主。ボケ役の多いゲン一行の中では、ほぼ唯一のツッコミ役で常識人である。
- 体表面が次元屈折を利用した反射ミラーになっており、基本的にビーム攻撃が通用しないという特性を持つ。戦闘能力は非常に高い。
[編集] 十の魔物(マップス)
- ガッハ・カラカラ
-
- ケチで強欲なカミオ人の武器商人。
- 彼が死の商人をしているのは商品として扱われているカミオ人を解放するための資金稼ぎであり、自分たちを差別した銀河への戦争の種をまくことによる復讐でもある。
- しかしながらカミオ人解放という悲願が達せられた後も金儲けはやめられなかった。曰く「骨の髄まで金の亡者になってしまった。」
- リプミラが元々“幽霊船”の一体だったことを知っており、以前からことあるごとに対立していた。
- 十の魔物の一人として、カミオ星人軍を率いる。
- ザザーン・クロマミス
-
- 惑星ドドーの軍人。階級は最初少佐だったが、ACT.11で大佐に昇進し、後には「大将軍」を自称する。
- 白兵戦から艦隊指揮までこなす有能な軍人。
- 筋金入りのレズビアンで、配下の機甲部隊「愛人部隊」もウディナ以外は全員レズの女性で構成されている。
- リプミラを押し倒して手篭めにしたり、風呂場でリムにセクハラするなど本編のお色気担当を一手に引き受けている。
- 十の魔物の1人として、第2軍のドドー軍を率いる。
- メタル・ビーチ
-
- 脳だけで半死半生の状態だった伝承族(ゲンが「オヤジ」と呼ぶ惑星リングロドの正体。彼の名前は本人を含め誰も知らない)がガッハによって惑星サイズのサイボーグにされた宇宙要塞。
- アマニ・オーダックの戦闘で失われた月の変わりに地球の周りを公転する。
- 最終決戦では外装を外し、3本のアームを持った機動要塞となって銀河軍の中核をになう。
- シスター・プテリス
-
- 植物惑星の出身で、自身も植物異星人である。
- 十の魔物の1人として、第5軍を率いる。
- 一時期リプミラ号に乗船していた時があり、ゲンに好意を持つがゲンとリプミラの間に立ち入る事が出来ず身を引く。
- ヘクススキー教授
-
- (stub)
- キャプテン・ヒィ
-
- 数十億年前、伝承族に戦いを挑んだものの敗北。鹵獲され、伝承族アマニ・オーダックのコレクションとなっていた。
- 青き円卓近辺における銀河連合軍対アマニとの戦闘の最中に再び覚醒し、瀕死のシアンを救出する。以降、ゲンたちと行動を共にすることになる。
- 人間の姿をしているが、これは伝承族と戦うために造り上げた仮の肉体であり、本来は恒星の中に住むエネルギー生命体である。
- 第6軍となる光破船団の復活をめぐってのニードル・コレクションとの戦闘で戦死。以降は実弟である「最後の男」が2代目キャプテン・ヒィとして光破船団を指揮することになる。
[編集] リープタイプの頭脳体
[編集] 六人の幽霊船
リプミラ・リプリム・リプシアンに関しては主人公一行の節を参照のこと。
- リプラドウ・グァイス(RYPRADOU GUAICE)
-
- リープタイプが創られた20万年前からの記憶を持ち続けている唯一の存在。ガダリオンを絶対の存在として、その忠実な道具でありつづけようとする。
- 何度もリプミラ達の前に立ち塞がるが、最後にはガダリオンを失った怒りと憎しみのままにリプミラに襲い掛かり倒された。
- リプダイン・グァイス(RYPDYNE GUAICE)
-
- リプミラに似た容姿をしているが、性格はキツイうえどこか残虐なところがある。リプミラの影として扱われた(実際にはラドウに利用されていた)ため、リプミラに憎悪を抱いている。
- 最後はラドウを倒すためにリプミラと共闘したが、致命傷を受けて砕け散っていった。
- 彼女のデータをもとにリプミラが再生したのが、リプデニーである。
- リプレイン・グァイス(RYPRAIN GUAICE)
-
- 本来は非常に穏やかで優しい性格の持ち主だったが、現在はラドウに精神を支配され、操り人形にされてしまっている。ラドウの精神支配が弱まった時のみ、自我を取り戻すことが出来る。
- リプミラの前身であるミラーの親友だった。(今のリプミラ自身にこの頃の記憶はない。)
- カミオ星での戦闘において、強制発射された「星の涙」を無理矢理止めようとして致命傷を負う。最期は「星の涙」をリプミラに託し、散っていった。
- 6人の幽霊船の中では、ラドウに次ぐ古株と思われる。
- 彼女のデータをもとにリプミラが再生したのが、リプレニーである。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] ニードルコレクション
- スガラ・リップ
-
- ニードルコレクションのリーダー格。
- 仲間のリープタイプの命を救うため、ギツアートの配下として破壊活動に従事していた。
- ゲン一行の助力を得てギツアートを倒した後は、仲間のリープタイプたちと共に銀河連合軍に加わる。
- 銀河連合軍の戦列に加わった後、なぜか髪型を変えるも、周囲の評判はいまいちだった。「かわいくしてみようと思った」とは本人の談。
- ゼル・リップ
-
- 2人一組のリープタイプ。いつもルゼ・リップと一緒にいる。
- 特殊能力であるデンジャーノイズを使用した際は、片方がもう片方の記憶をバックアップすることになる。
- ルゼ・リップ
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- 2人一組のリープタイプ。いつもゼル・リップと一緒にいる。
- 容姿・能力共に全てゼルと同じ。
- バオン・リップ
-
- 基本的に美女揃いのリープタイプにおいて、アフロっぽい髪型にタラコ唇、丸メガネ、ウロコと非常に個性的な容姿が特徴。
- ちなみに名前は「オバン」のアナグラムである。
- ハーザン・リップ
-
- 女ターザンのような見た目をしており、喋る言葉はカタコト。見た目どおりパワーとスピードが武器の肉弾戦タイプである。
- ソフティカ・リップ
-
- 飄々とした性格で、無類の酒好き。いつも酒の入ったヒョウタンらしきものを手にしている。
- 軟体を利した拳法のような技を使う。
- ニードルコレクションのサブリーダー格と思われる。
- ちなみに『轟世剣ダイ・ソード』で千導今夜がソフティカのコスプレっぽい衣装を身に着けているシーンがある。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] その他の機体
[編集] テュリオム通商圏の人々
- ジャルナ(ACT.5~)
-
- ベニュアス平和使節の少女。宇宙港でリプミラ号を乗っ取リ、開戦目前のイスナに向かう。
- その正体はベニュアス王国第一王女(彼女を含め、平和使節は国王の9人の子供たちだった)。ゲンたちの協力を得てガッハの妨害を跳ね除け、使節としての使命を果たした。
- ゲンに好意を持ちつつ、一行の旅立ちを黙って見送った。
- ササンドラ(ACT.5~)
-
- イスナ主席。平和主義でロマンチストかつ優れた手腕を振るう政治家で、近隣星々からも慕わている。
- テュリオム通商圏連合軍の首脳陣にも加わる。主な仕事は調整役か。
- イーダク(ACT.5)
-
- ベニュアス国王。登場は名前と写真のみ。
- アド(ACT.5~)
-
- ジャルナの妹。ベニュアス国第三王女。
- 成長後、ジャルナとそっくりになった外見を利用しゲンたちを騙した。
- イサン(ACT.5~)
-
- ジャルナの弟。ベニュアス国第一王子?。
- ACT.31、91のコマから類推するに、王位継承権一位は彼ではなくジャルナにあると推測される。
- ゼオ(ACT.5)
-
- イスナ軍将軍。イスナの実権掌握を狙いベニュアスとの開戦を画策する。
- イブン、サマモ、ルソク、トーホ(ACT.5)
-
- それぞれジャルナの弟・妹たち。
- アババ・バトッターシャ(ACT11~)
-
- ドドー第一元帥の老婆。テュリオム通商圏の重要人物で、連合軍においても指揮権を発動できる存在。
- 伝承のワナを知りゲン抹殺を決定したり、青き円卓への全軍出撃を即決したりと、果敢な判断が特徴。
- ザザーンの曾祖母。趣味はロールプレイングゲーム。
- ダンジョン・クロキ(ACT11)
-
- ドドーに駐在するベニュアス大使。熱い男のようだ。
- ガマニタンド(ACT31)
-
- ガンピ軍大提督。テュリオム通商圏連合軍の首脳に加わる。
- 「ドロガニめ」(アババ談)の通りの外見。ただし図体はデカい。
- アマサ侍従長(ACT31)
-
- パウトゥーヤ連邦の要職。テュリオム通商圏の会議に参加するが、他の個性的な連中に圧倒され影薄し。
- ウディナ・ブイア(ACT35~)
-
- ドドー人としては希少な男性。
- ザザーンの部隊に所属するが、ひ孫に子供を作ってほしいアババが無理やり編入させたのが理由。だが女らしく(注:ドドー項参照の事)育てられたためかアババの思惑通りにはならず。本人は星見にホレてしまう。
- ケザレヒン殿下(ACT.50)
-
- どこかの星の王位継承者で、ジャルナの婚約者とされる。登場は写真のみ。
- 強欲で、女好きで、思慮に欠ける人物との評判。ゲンに嫉妬し殺し屋を雇う。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 地球人
- ゲンの父(ACT.2~)
-
- ACT.2で一コマだけ登場した際には、眼鏡をかけた平凡な親父だった。
- これが、ラドウ戦後夜空にかかるメタル・ビーチを風情が無いと評したり、13年振りに会うゲンに鷹揚と接したりと、大物ぶりを示す。
- ゲンの母(ACT.2~)
-
- 初出時は買い物帰りのエプロン姿。13年後の再登場では、父が白髪になったのと比べてあまり老けて見えない。
- 十鬼島ヨシキ(ときしま よしき、ACT.43~)
-
- ゲンの弟。産まれたのはゲンが宇宙に旅立った後。
- 兄と相似形。親を放り出して旅に出たゲンに反発している。
- 星見に好意を寄せており、同志のとしお・ウディナとは奇妙な連帯感を持っている。
- 鈴木としお(すずき としお、ACT.44~)
-
- 対異星文明大使館副所長。ゲンとは2年B組で同級生。
- テレビアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』主人公のユウちゃん(声:太田貴子)を真似て名を呼ばれる事に拒否反応を示す。これと、プロレス研究会譲りのコブラツイストを以って、ゲンに認識してもらえた。
- 独身なのは職務に忙しかったから、だけでは無い。
- ちなみに、名前の元ネタは初登場当時に長谷川裕一のアシスタントだった人物である。この人物はニューリプリム号(初期型)のデザインを手がけている。
[編集] 銀河伝承族
銀河最大の謎・究極の生命体と言われる種族。全長一万五千km、その姿はさながら惑星サイズの生首。 巨大な神経束や自らの重力を使った物理攻撃、または超巨大脳からの念動力や精神攻撃を主な武器とする。脳内では神経末端を感覚器の様にも使える。だが、その巨大過ぎる頭脳がまた弱点ともなっている。 その成長には段階がある。二齢といわれる段階までは通常の生物と変わらない姿だが、三齢に達すると脱皮を経て生首様に変化し、物質を吸収しながら急激に成長する。 睨まれたら命は無いが無関係な者を巻き込まないと言われていたが、ゲンが宇宙に旅立ってから、真の目的に向けた行動を加速し始める。
[編集] 評議会
伝承族全体を統括する集団。銀河障壁を張り巡らし、またリープタイプや協力者を使い、銀河中を生命で満たして来た。だが、それらは繁栄のためではなく、破壊をもたらす事を目的としている。
- ギルディオ(ACT.3)
-
- 評議会の命を受けザナイン滞在中のゲン一行を襲う。三百年前にリプミラを念動力で操りカリオンを殺している。
- ブゥアー(ACT.31)
-
- 評議会の長にして伝承族を統べる『神帝』。
- テュリオム通商圏連合、未確認宙域がそれぞれ形になりつつあるまさにその時、突如その姿を銀河中に現し、一年後の生贄砲使用を宣告した。それが青き円卓を舞台とした戦いへと繋がってゆく。
- 正体は太古の先史文明人が産み出した生体記憶装置。無数の宇宙の誕生と崩壊を記録し続け、その任務を遂行する為に伝承族を産み出した。
[編集] 反乱軍
評議会ひいては伝承族の目的に対し反乱する勢力。ただし、その行動は隠密裏に進められている。
- ガタリオン(ACT.5~)
-
- 秘密結社ギドロに拉致されていたところを、情報を求めるゲンが接触した宇宙民族伝承学者。その実態は伝承族の幼生体だった。
- オプタの一族(ACT.37)
-
- 五万年前に伝承族内から反逆者の一味。リープタイプに進化能力を与え、伝承族に対抗できる機体を造りだそうとした。しかし途中で計画が発覚してしまい、『六人の幽霊船』を残しリープタイプとともに処分された。
- ガタリオン一党は、このオプタ一族反逆の動機を知り、自らも反乱軍を立ち上げた。
- アマニ・オーダック(ACT.38~)
-
- 機械学者を名乗る成体。自分をないがしろにした評議会への復讐のために反乱軍に加わる。
- 「マニアオタク」のもじりであるその名のとおりの兵器マニアで、脳内に50億年かけて集めた銀河中の兵器コレクションがあり、破壊力別にA級~C級に等級付けられている。
- キャプテン・ヒィやニードル・コレクションも彼のコレクションの一部である。
- ギャダ(ACT.37~)
-
- 銀河統一会議会場を襲撃した二齢の幼生体。襲撃と同時に三齢に脱皮する。
- ギツアート(ACT.49~)
-
- 銀河系外にある伝承族の刑務所の所長。評議会員であるが、さらなる権力を求めて反乱軍に加わる。
- 収監されているリープタイプの開放をエサにニードル・コレクションを従えている。
- 当初は幼生体かと思われていたが、実際には成体である。彼が力を使わなかったのは評議会に裏切りが発覚するのを恐れたためである。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 本編のその他の登場人物
- カリオン
-
- リプミラ号の元主人。三百年前に死亡。
- かつては銀河伝承族の協力者だったが、その真意に気付き裏切った。予知能力者でもあったため、自らの死を事前に知り、あえて宇宙海賊としての覚悟をリプミラに教えた。
- ジモン(ACT.3)
-
- ザナインの武器商人。リプミラは彼から風船弾を購入する。
- アルガン、ゴウキ(ACT.5)
-
- それぞれカミオ星人。“カミオの箱船”号の乗組員。
- ニュウ・スソクホウ(ACT.6~)
-
- ニュウ・エイブの妻。夫を情熱的に愛しており、この夫婦はめいっぱい子沢山。
- 強力仮面(ACT.6)
-
- スソクホウの再婚相手として現れた仮面の男。実はオロロ星人ではなく、スペース・パトロールの権力を狙っている。
- 一度はエイブを退けるが、結婚式会場に現れたスパイラル・メタモルフォース形態のエイブに踏み潰された。
- パズル2にて『強力レッド』として再登場。スーパー戦隊『協力仮面』を組み試練に挑むエイブの前に立ちはだかった。
- 星雲所長(ACT.6)
-
- スソクホウの実父、つまりニュウ・エイブの義父。スペース・パトロールではそれなりの地位にある模様。
- まともな超能力を持たないエイブに失望しており、体面を保つため強力仮面を婿にしようと画策する。
- 超機動グラジオン(番外編)
-
- テビレ・アミメのロボット俳優の卵。姓は超機動、名はグラジオン。
- 「リアルで暗い戦争物ばかりになった映画を変える」という青雲の志を抱く。
- リプミラから師事を受け、武器に頼らない素手格闘でのアクションスターとして開眼。見事新番組の主役となる。
- 後に地球へやってきて銀河統一会議を傍聴したり、プロパガンダの為のドラマの監督をしたりしていた。
- シャーザ(ACT.8?~)
-
- パトズマでガッハに打ち捨てられた外人部隊など異星人社員の代表。ゲンに雇われた。
- 右手の形が違うのはACT.8でザザーンと戦った際に負傷したため。ゲンとの縁もゲンが(潜入するためとはいえ)重傷を負った彼を基地まで運んだことがきっかけと思われる。
- 三隻の船で始めた会社を半年で千倍規模に発展させるなど、かなり有能。
- 会社は一度ツブれるが、張本人たるゲンに向ける忠誠は変わっていない。
- あーぎゃこ(ACT12)
-
- ジャンバ星間大使。たまたま立ち寄ったドドーで消息を絶っていた王子(ツキメの事)と涙の再会を果たす。
- クバル(ACT.15)
-
- カミオ星人。「五人の幽霊船」に襲われる母星の救援を求め各国を巡るが、悉く拒絶された末ドドーに至った。
- ランザック(ACT.19)
-
- カリオンの回想にのみ登場。伝承族の協力者だったがカリオンの裏切り計画に加わり、リプレインとともに脱出するが逃げ切れず死去。
- ロジュル(ACT.21~)
-
- カミオ星人のオペレーター。ガッハを愛している淑やかな女性。
- ゾロン(ACT.21~22)
-
- メザラル星のビメイダー・ハンター。無数の虫状の個体を、女王首がフェロモンでコントロールしてリプミラたちを襲う。
- アゼン(ACT.24)
-
- カミオ星人の探検家。一万七千年前惑星リングロドを調査し星図を譲り受けたが、自身はくだけちって死亡。
- ジャンバ国王(ACT.25)
-
- ツキメの父。対異星人開国政策を執っている。
- エジベ(ACT.25)
-
- ジャンバ国公爵。鎖国派。王朝転覆を図りクーデターを起こす。
- ダード・ライ・ラグン(ACT.26~)
-
- ヨッペ上空で、リプミラの前に現れた男。
- 二百四十年前、リプミラの設計図を元にライ族が製作したビメイダー。銀河各地から逃亡したビメイダー達の流浪船団に君臨していた。
- 自らを兵器として定め、一貫して強さを求める事をアイデンティティーとしている。しかしその心の有り様は、リプミラとの戦いや、その後変化してゆく。
- オルシス(ACT.29~)
-
- 女性型ビメイダー。ダートからの離反後は流浪船団を指揮する。
- ナチュラリアンとは非協力の立場にあり、ビメイダーの現実をゲンに語る。
- イタラ(ACT.34)
-
- 流浪船団の要職にあると思われるビメイダー。
- 男の子(ACT.35~)
-
- 修理のためリプミラ号が立ち寄った惑星の大気圏外でゲンが空間生物から受け取ったカプセルで眠ってい子供。成り行きでゲンが故郷の惑星に送り届ける事になった。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 外伝の登場人物
[編集] 悪人帝国
- 侵略大帝(しんりゃくたいてい、パズル6・バズル10)
-
- 悪人帝国の首領。パズル6では銀河の侵略を、バズル10では全宇宙の侵略を企てる。
- よく似た同名の人物が『わかりすぎた結末 あるいは失笑した宇宙 もしくはキャプテン・オーマイガーの華麗なる挑戦』と『クロノアイズ』『クロノアイズ・グランサー』にも登場しているがこの3者は全くの別人である。
- パズル6でゲン一行にあっさりと負けた後、約千年の冷凍刑に処されたがバズル10で復活。が、またしてもラドウとダードにあっさりと負けてしまった。
- 機動将軍ヒトーリン(バズル10)
-
- 悪人帝国の暗黒三幹部の1人。初出は『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場したネオ・ジオンの司令官。
- 怪獣王バタリ(バズル10)
-
- 悪人帝国の暗黒三幹部の1人。初出は『最終生命』に登場した場足教授。同名の人物が『メデューサ・ブレード』にも登場する。
- 超常博士アザーゲルン(バズル10)
-
- 悪人帝国の暗黒三幹部の1人。初出は『ドラゴン・ハリアー』に登場した大魔導士アザー・ゲルン。
- 惑星クリスタライナの王(バズル10)
-
- 銀河系の外のL28銀河系にある悪人帝国の支配下の惑星の王。結晶生物から進化した人類。
- 悪人帝国の命により「悪者に襲われている」というニセのSOS信号を出し、ラドウとダードをおびきよせた。
- どでかスライム(バズル10)
-
- 怪獣王バタリの作品で、作品No.182(アザーゲルンには「ひどい名前だね」と言われた)。
- プールの水に化けてラドウを捕らえることに成功した。
[編集] その他
- ギドジ(パズル1)
-
- 星へシャランナがさらわれてきた時に、主を裏切ってシャランナと一緒に逃げるように駆け落ちしてきた少年。
- 宇宙海賊に捕らえられていたところを、たまたまその宇宙船を襲撃したリプミラに助けられる。
- 元は星の王を守るために造られたガード・ビメイダーで、腕からビームを撃つことができる。
- いずれはシャランナと子供を作りたいと思っている。
- ちなみに、本編にもシャランナと共にACT.71で2コマ、ACT.91で1コマのわずか3コマだけだが登場している。
- シャランナ・テクマキス(パズル1)
-
- 銀河最高とまでいわれた予知能力者の少女。父母を早くになくしたため、多くの星がその力を狙い、どこへ行っても追われる身であった。
- リプミラの運命を「お嫁さんになる」と予知した。
- バタケー(パズル1)
-
- ライ族の浮遊・実験移動基地にある研究所の所長。
- リプミラの遺伝子を元にしてダード・ライ・ラグンを生み出し、子孫が作れるかどうかの賭けをした。
- ゴイイケン・ムーヨ(パズル3)
-
- 暗黒街のボス・チーボスの令嬢で、典型的な「やな女」。常に2人の部下を引き連れている。
- 銀河ハロにあるケンゲ星団最大のイベント「星団一周スピードレース」で連続12回優勝しているが、その実は「スタート会場を爆破」「人造マイクロ・ブラックホールをコース上にばらまく」「隕石を相手にぶつける」などと非合法手段を用いた妨害工作によるものである。
- にもかかわらず、リプミラに僅差で負けてしまった。
- サリ(パズル4)
-
- クオリネスの子供達の姉。宇宙船をコントロールしている。
- シジ(パズル4)
-
- クオリネスの少女。「下半身が割れている」ことからゲンとリプミラを怖がっていた。
- パル(パズル4)
-
- クオリネスの少女。
- エミュー(パズル6)
-
- 通商惑星ペンタズーのジマル・ジルの孫姉妹の妹(姉も登場しているが名前は不明)。
- チンピラ(?)に絡まれていたところを偶然通りかかって助けたゲン一行を宅配便屋だと思い、祖父の元へ花を送り届ける依頼をした。
- ジマル・ジル(パズル6)
-
- かつてオーウィザッハ戦役でドクター・ジェノサイドと呼ばれ数々の新兵器を生み出した機械工で、一撃で銀河の半分を吹き飛ばすことのできる最終兵器「空曲次元臨界絶対砲」を設計した(完成はしていない)。
- 辺境の惑星デントウリプスで悪人帝国に捕らえられる。
- ドン・ザクリ(パズル7)
-
- 史上最も残忍とも言われた暗黒街のボス。
- 一人息子のダウロアに秘宝が渡せなかったことが心残りで幽霊としてさまよっていた。
- ドン・ダウロア(パズル7)
-
- ドン・ザクリの一人息子。
- リムに似ていることから、星図を探すためにダウロアに変装したリムが宇宙船デスグラウド号に乗り込んだ(ちなみに変装したリムは81人目の息子だった)。
- ミナトリ(パズル8)
-
- まだ文明レベルが低く、どこの宇宙文明圏との接触もない未開の惑星の小学校7年生。将来の夢は宇宙船のパイロット。
- 偶然事故で不時着したゲンとリプミラを友人のゴムと共に海岸で発見し、2人をかくまう。
- ゲンとリプミラを宇宙人だと確信し「スッポンパー(宇宙生物)」と呼ぶ。
- ゴム(パズル8)
-
- ミナトリの友人。
- ゲンとリプミラを見て「軍の実験用生物兵器」と考えた。
- ヨッペ(パズル8)
-
- ミナトリの友人。
- チモ(パズル8)
-
- ミナトリの友人。
- ガトー(パズル8)
-
- ミナトリの友人。
- ハカセ(パズル8)
-
- ミナトリの友人で物知り。
- ゲンとリプミラを見て「海モグネラの一種の変異」「大きさが違うのでおそらく母子」と推測した。
- ププラ博士(パズル8)
-
- ミナトリの星の博士(名前だけ出てくる)。物体は光より早く飛べないという「光速基準論」を唱えている。
- ミジュゴラ可変生命体(パズル8)
-
- あらゆる物体に変形できる生命体。リプミラ号のメカニックの一部に化けていた。
- 軍人のおじき(パズル8)
-
- ミナトリの友人の内の1人の知人の軍人。
- ミナトリの友人がうっかりゲンとリプミラの事を話したために、「軍が開発した生物兵器」という名目でゲンとリプミラを軍の手中に収めようとした。
- オウガ(パズル9)
-
- 封建社会の星の国のハドックの君主で「銀の君主(ロード)」と呼ばれる馬族(ダーヴィ)。シアンの主で、シアンを拾い育てた。
- 過去に馬族が高度な文明を手にしたがために星を焼き尽くしてしまったがために、禁忌を守ろうとする。
- ルプル(パズル9)
-
- ハドックの人族(フィトン)の少女。
- シアンを姉のように慕っていたが、戦火の犠牲になる。
- 蒼騎士(あおきし、パズル9)
-
- ハドックの隣国マスタングの騎士。
- その正体はマスタングが発掘した禁忌兵器で、複数体存在する。
[編集] 登場する組織・勢力・惑星
[編集] 組織・勢力
- スペース・パトロール
-
- ACT.1で宇宙海賊(リプミラの事)に拉致されたゲンと月見を救った正義の味方、と思わせておいて同じように宝を狙っていた組織。
- 実はただの秘密結社だとACT.4で判明する。ただし、どこの勢力にも属さない組織として未確認宙域側にも知られていた。元々は固有の軍を持たない小さな星系を守るために結成されたらしい。
- 本拠地は惑星テパト。
- ニュウ・エイブ提督の指揮の元、銀河統一軍の第7軍となる。
- ガッハ商会
-
- ガッハ・カラカラが経営する超巨大企業。
- ACT.8では7億、ACT.47では70億の子会社を持つ
- 社員にはカミオ人などの被差別民族が多い。
- 銀河統一軍では第3軍となる。
- 愛人部隊
-
- ザザーン率いるドドー軍装甲兵団。
- カミオ救出に向かった際は戦艦1隻だったが、青き円卓戦時の規模は総人員二万人、戦艦40隻。ひとりを除いてすべて女性。しかも全員がザザーンと関係を持っている。
- 戦時には優秀だが、やたら宴会好きな集団でもあり、酒席にはリプリムが妙に溶け込んでしまっている。
- 銀河統一軍では第2軍となる。
- ビメイダーの放浪船団
-
- ナチュラリアンの支配下から逃れたビメイダーたちによる独立組織。一時拠点となる惑星に定住していたが、王と崇めていたダードから逃れてからはオルシスを中心とした放浪に戻る。
- 伝承族からの宣戦布告後もナチュラリアンへは非協力的だったが、ギツアートに打ち勝ちリープタイプを解放したゲンたちを見て、銀河統一軍への参加を表明する。
- テュリオム通商圏(てゅりおむつうしょうけん)
-
- ドドーを中心とした経済エリア・惑星文明群。イスナやベニュアスもここに含まれる。
- ダイナック伝説が伝承族の罠と知り、対抗すべく他の文明圏との連携を積極的に進め、連合化してゆく。
- 未確認宙域(アンアイデンティファイドゾーン)
-
- テュリオム通商圏側から見て、今まで調べていなかった銀河内の未知のエリア。当然ながら多数の文明圏が存在している。
- テュリオム連合の形成と争うように急速に統合され、結果として銀河を二分する軍事勢力の一翼となり、青き円卓の前で両者は対峙した。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 惑星
登場する惑星に関しては架空の惑星一覧も参照のこと。
- 地球(ACT.1~)
-
- 銀河では青き円卓と呼ばれる。
- 銀河系内のあらゆる文明から遠く、鉱物資源に乏しいため軍事的重要性が低く辺境惑星とされている。
- そのため「怪奇!辺境惑星地球に超人の異常繁殖を見た!!」といった全くのでたらめなテレビ番組が作られたりもしている。
- ザナイン(ACT.3)
-
- ゲン一行が立ち寄った通商惑星。伝承族ギルディオの襲撃により跡形もなく破壊された。
- 星見ちゃんスター(ACT.4)
-
- 元々は名もない惑星で星見が勝手に名づけた。
- 楕円形高重力星で、300年前から秘密結社ギドロの秘密基地となっている。
- ベニュアス(ACT.5~)
-
- テュリオム通商圏に属す惑星。ヒューマノイドの王制国家。
- 白鳥座のデネブの第三惑星。
- 「トゥインク」のトゥインクもここの出身。
- イスナ(ACT.5~)
-
- 鳥から進化した人類による共和制国家が敷かれた惑星。ベニュアスとは良好な関係にある。
- ドドーとは三千五百年もの間国交を断絶していたが、伝承のワナに対抗するためテュリオム通商圏へ参加する。
- オロロ(ACT.6)
-
- スペースパトロールの拠点。エイブの家がある。
- ディテールの少ない人類と、奇想天外な乗物が闊歩する、ゲンさえついてゆけない星。
- この惑星の美的規準ではヒューマノイドの顔はグロテスクに見える。
- クロア第4惑星(ACT.7~)
-
- 爬虫類系の人類文明を持つ惑星。名称クロアは国家名とともに同恒星系の他の惑星にも適用されている。
- 千年前バララ共和国と紛争状態にあったが、三百年前に和平が成立している。
- バララ(ACT.7~)
-
- 共和国制を敷く惑星。千年前クロアと紛争状態にあり、その時代に亜光速弾を発射していた。
- パドズマ(ACT.8)
-
- 真ん中にある小型の太陽を囲む穴だらけの二重地殻を持つ惑星。
- 風まく光の伝承にある4枚の地表を持つ星。伝承に予言された通り、ガッハが小型生贄砲を据え、誘い出したリプミラ号を破壊する。
- ドドー(ACT.7~)
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- テュリオム通商圏の中核を成す惑星。
- ヒューマノイド・タイプの国家だが、男女比が1:792という安直な設定(ゲン談)。そのためか、ドドーで言う「男らしい」という概念は、地球の「女らしい」に相当してしまっている。
- 高い文化と軍事力を誇り、他の惑星文明群とも広い繋がりを持つ。行政は国家代表権を持つ第一元帥以下の政府によって運営されている模様。
- アバロス(ACT.11)
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- テュリオム通商圏に属する惑星。名称のみ登場。星見ちゃんスターでゲンたちが救出した大女優(外見は爬虫類だが)の故郷。
- クバルト、アダドール、サビオ、ジト(ACT.15)
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- それぞれ文明を有する惑星。名称のみ登場。カミオ星人クバルの救援要請を拒絶した。
- カミオ(ACT.15)
- メザラル(ACT.21)
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- 名称のみ登場。ビメイダー・ハンター、ゾロンの母星。
- テダン(ACT.23)
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- 名称のみ登場。かつて商品としてガッハを買い取っていた星。プガ星域間戦争で陽子弾の直撃を受け消滅。
- ジャンバ(ACT.25)
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- 高重力惑星。ツキメの故郷。
- 水に浮かぶ人工都市ヨッカイドを首都とした王政国家。二十数年前から始まった異星人との接触に対する国内の意見が分かれていた。
- カモノハシのたぐい(ゲン談)のような人類は揃って怪力の持ち主。彼らがのち第1軍となる。
- ヨッペ(ACT.26)
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- ドドーを抜け出したザザーン部隊が本拠とする無人惑星。その名はドドーの神話にある天国から取って勝手につけられたもの。
- 大地の八割を大ブドウの原生林が占め、数万年にわたり落ちた果実が発酵した結果、海水成分の50%はワイン。
- ライ星(ACT.29、パズル1)
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- 本編では回想シーンのみ登場。ダード・ライ・ラグンを作りだしたライ族の星。
- 「龍の一族」の異名を取るライ族はドラゴンと昆虫を合わせたような姿で、種族全員が戦うために戦う狂戦士であり、研究するために研究するマッドサイエンティストである。
- “千光の聖櫃”より脱出したダードによって滅ぼされる。
[編集] 登場メカ
[編集] リープタイプ
[編集] 機体概要
リープタイプ(REEPTYPE)は、主人公・ゲンの搭乗するリプミラ号をはじめとした、本作において最も中心的な役割をもつ天使型宇宙船である。各機には頭脳体と呼ばれる女性型ビメイダーが存在し、機体をコントロールする。船体と頭脳体は一体であり、船体がダメージを受けると頭脳体も船体がダメージを受けた箇所にダメージを受ける(ただし、あくまでもダメージを感じるだけであり、致死のダメージまでは影響しない)。ちなみに一体であるがゆえに「船体にラクガキをする」といった程度のことでも頭脳体は非常にわずかながらダメージを受けてしまう。
頭脳体が失われた場合は船体の再生装置から頭脳体が再生され、船体が失われた場合は頭脳体が自分の船体を再建造するため、頭脳体と船体の両方が同時に失われない限り失われることは無い(ただし、船体から頭脳体を再生した場合は以前の頭脳体からの記憶の引継ぎは無い)。船体再建造の際には、頭脳体がそれまでに得た新技術や身に付けた戦法を盛り込んで改良を加えるため、元は同一仕様だった機体は遥かな年月を経て各機ごとに全く別のものに分化進化している。基本的に頭脳体の個性(性格)がそのまま船体の個性(能力)に反映されているといってよい。
[編集] 各機解説
[編集] 六人の幽霊船
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- リプミラ号(初期型、ACT.1~)
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- 頭脳体 リプミラ・グァイス
- 全長 319.5m
- 全高 348m
- 全幅 最大363m
- 武装 プロミネンス砲(2門)、加速時粒子砲、重力共鳴砲、キック・ビーム、大型ビーム砲、星の涙
- 海賊戦法を得意とし、「固定ポーズの宇宙船がスゲェ迫力でケリを入れた」とグラジオンを驚かせたこともある
- 星の涙をレインから受け取る前は、代わりに全長300mの天然ダイヤが入っていた
- 他の機体が程度の差こそあれ船体再建造の際にデザインが変化しているのに対して、リプミラ号は一切デザインの変化がない。理由は「ゲンが気に入ってくれているから」(リプミラ談)
- リプミラ号(中期型、ACT.47~)
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- 外観・全長・全高・全幅は初期型と変化なし
- ガッハ商会製
- 武装 プロミネンス砲(4門)、加速時粒子砲、重力共鳴砲、キック・ビーム、大型ビーム砲、光子魚雷、ビーム砲、リフレクト・バリヤーボール、オプション、星の涙
- 艦載機が存在する
- リプミラ号(後期型、ACT.81~)
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- 外観・全長・全高・全幅は初期型と変化なし
- 地球製・反応が遅いため手動操作との併用が必要。
- 武装 初期型に準じるが、プロミネンス砲は6門あり、回収できなかった星の涙は使用不可
- リプミラ号(外伝型)
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- 外観・全長・全高・全幅は初期型と変化なし
- 「パスル4 五千万光年の風」に登場。後期型が偶然出会ったクオリネスによって再生された機体。
- 武装 初期型に準じる
- リプダイン号(初期型、ACT.11~)
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- 頭脳体 リプダイン・グァイス
- 全高 380m
- 全長 最大398m
- 武装 高周波サーベル、高振動カッター、クレージーキャノン、対空砲、ハギサン弾、攻撃用ミサイルシャワー
- リプダイン号 (後期型、ACT.15~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- 艦載機として無人の戦車や戦闘機を搭載
- 武装 初期型とほぼ同等と思われる
- ネオ・ダイン(ACT.39~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- 元はラドウのコントロール下にあった船体で、頭脳体再生装置は搭載されていない
- 武装は不明
- リプリム号(ACT.12~)
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- 頭脳体 リプリム・グァイス
- 全高 299.5m
- 全幅 最大333m
- 外部からの衝撃をエネルギーに変換する「時空振動エンジン」搭載。
- 武装 空曲砲、ディメンジョンウォール、トワイライトボール
- ニューリプリム号(初期型、ACT.47~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- ガッハ商会製
- ヘクススキー教授の個人用実験室を接続することも可能(ウィズ・ポシェット)
- 外見はリム自身がモデルだが、納入直後に外見についてのリコールをガッハに出し、若干デザインが変化している
- 武装 空曲砲、ディメンジョンウォール、トワイライトボール、レインボースローダウン
- 「真っ直ぐ飛ぶような武器は何一つ持っていない」(リム談)
- ニューリプリム号(後期型、ACT.67~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- 初期型がラドウのデータを参考に変態したもの
- 翼を持たず、脚部から光の翼を発信する
- 伝承族の念動力を折り返して対抗する「ESP反転システム」搭載
- 武装は不明
- リプシアン号(初期型、ACT.11~)
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- 頭脳体 リプシアン・グァイス
- 全高 351.2m
- 全幅 最大362m
- 全体が次元屈折を利用した装甲で覆われており、ほとんどのビーム兵器を反射し、かつ全身がビームの発射口である
- 腕は可動式
- 武装 超バリアー伝導サーベル(ディスラプト)、360度回転ビーム砲
- リプシアン号(中期型、ACT.20~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- ガッハ商会の元社員が大破した初期型を急ピッチで修復したもの
- 武装 ディスラプション・ソード、ディスラプション・ビーム、ミサイル
- リプシアン号(後期型、ACT.41~)
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- 全長・全高・全幅は不明
- 中期型の内部で長い時間をかけて再生していた本体
- 中期型の外装の破片は自由にコントロールでき、武器やビーム反射鏡として使用可能
- 中期型の外装と同様の性能を持った増加装甲を装着可能(ウィズ・メイル)
- 武装 中期型に準じる
- リプレイン号(ACT.12~)
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- 頭脳体 リプレイン・グァイス
- 全長 319.5m
- 全幅 最大378m
- レインの力場によって支えられた液体金属で、あらゆる攻撃が通過する
- 武装 対空用小口径レーザー砲、星の涙
- デニー・レニー号(ACT.75~)
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- 頭脳体 デニー&レニー
- 全長・全高・全幅不明
- 2体のリープタイプを背中合わせに張り合わせた外見
- ガッハ商会製
- 武装は不明だが、体当たりだけでも伝承族やラドウにダメージを与えられる
- リプラドウ号(初期型、ACT.12~)
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- 頭脳体 リプラドウ・グァイス
- 全長・全高・全幅不明
- ビーム兵器を吸収する
- 武装は不明
- リプラドウ号(後期型、ACT.18~)
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- 全長・全高・全幅不明
- 初期型の内部に隠されていた真の姿だが、ラドウにとってはこれもまた仮の船体
- 他のリープタイプに比べて生物的な外見と内装を持つ
- ラドウクローンの一体であるラドウ1101は本編中ではこの船体を使用した
- 武装 “黒い炎”他
- 真ラドウ(オリジナル、ACT.39~)
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- 全長約3km
- ラドウの真の船体
- 伝承族の遺伝子により驚異的な再生能力を持つ
- 伝承族の念動より強力な牽引ビームと生贄砲を内部に持つ
- 無頭なのはリプミラ号の頭をそこへ据えるため
- 武装 “輪”他
- 真ラドウ(クローン、ACT.76~)
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- 頭脳体 ラドウクローン
- オリジナルの撃墜によって無数に生まれたクローンの船体
- 外見はオリジナルと同一
- 充分な質量があればそこから元素を変換して作り出すことが可能
- 8万機以上が存在する
- ラドウ司令船(ACT.78~)
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- 頭脳体 ラドウクローン(複数)
- ラドウクローンの母艦
- 巨大な真ラドウの中心部の背中に多数の真ラドウが接続されている外見
- ジェンド・ラドウ(ACT.78~)
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- 頭脳体 ジェンド・ラドウ
- 無数のラドウクローンを統合制御する旗艦
- 大きさは通常のリープタイプと同じ300m級
- 星の涙に対抗するための武装や戦術を持つことから、対リプミラ号に作られたと思われる
- リプラドウ号(外伝型)
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- 頭脳体 ラドウ1101
- パズル8「最強の者ども宇宙をゆく」に登場。通常はダード号の胸部に格納されている
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] ニードルコレクション
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- スガラ・リップ
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- 頭脳体 スガラ・リップ
- 相手の船体をコピーする能力を持つ。
- ゼルルゼ・リップ
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- 頭脳体 ゼル・リップ、ルゼ・リップ
- 二つの頭脳体を持ち、船体を二つに分離できる。
- 強力な電磁波でビメイダーの記憶を破壊する「デンジャーノイズ」を使う。
- バオン・リップ
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- 頭脳体 バオン・リップ
- 流体を自由に操る。
- ハーザン・リップ
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- 頭脳体 ハーザン・リップ
- 飛び道具を一切持たず、超硬質の船体による体当たりで攻撃する。
- ソフティカ・リップ
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- 頭脳体 ソフティカ・リップ
- 船体がゴムのように柔軟に変形する。
この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] その他の機体
[編集] 他作品における類似のもの
リープタイプはアン・マキャフリイの『歌う船』シリーズの影響を受けているといわれている。宇宙船ではないが、本作と同じく長谷川裕一の作品である『クロノアイズ』『クロノアイズ・グランサー』に登場するクロノダイバーもやはり頭脳体が存在し、本体とリンクしているという設定でありリープタイプと類似するものであるといえる。他の作者の作品で同様に宇宙船と人型が一体であるという例としては『天地無用!(梶島正樹)』の魎皇鬼、『ロスト・ユニバース(神坂一)』のソードブレイカー、『成恵の世界(丸川トモヒロ)』の星船などがある。
[編集] その他の宇宙船・宇宙戦艦
- ギタニモン(ACT.1~)
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- スペース・パトロールの強襲捕戦艦。元々は対リプミラ号用に開発された機体で、1度はリプミラ号を破壊寸前に追いつめた。
- 十字型のシューティングフォーメーションに変形することで相手を一斉射撃できる。
- 初登場こそACT.1だが、名称が判明したのはACT.16である。この時戦ったリプダイン号(後期型)には全く歯が立たず、あっさりと大破して負けてしまった。
- ACT.41では同型艦が多数登場。ACT.51ではニュウ・エイブ率いる第7軍・旗艦として三番艦(?)のギタニモンIIIが登場。
- “カミオの箱船”号(ACT.5~)
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- ガッハ・カラカラの乗艦。
- 厚さ700mのバリアー伝導装甲で覆われているため、極めて防御力が高い。
- ACT.16においてリプシアン号の攻撃で撃沈するが、ACT.41にて同型艦が再登場。ただしACT.21においてガッハが登場した際には別の戦艦を使っていたため、建造時期はACT.26以降と思われる。
- ACT.51以降は第3軍・旗艦となる。
- “歌う流星”(ACT.7)
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- 千年前にバララ共和国が発射した亜光速弾。かつての敵国・クロアの太陽に迫る。
- 元々は医療船、それ以前は探査船だった。艦内に人格付与された据付型頭脳を持つ。
- 兵器にされる前、まだ誕生間もない少女リプミラと交流を持った。
- “青いボルバ”(ACT.11~13)
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- 銀河障壁に向かうためゲンが使用したフルオート外宇宙超高速艇。性能いいらしい。
- 揚陸艦アラモード(ACT.15~)
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- ザザーンと愛人部隊が惑星カミオの戦闘にて使用。使うまでもなくリプシアンを制圧してしまったため、搭載兵器など詳細は不明。
- “黄金の黄昏号”(ACT.38~)
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- 未確認宙域軍と“青き円卓”を挟んで対峙したテュリオム通商圏連合軍の旗艦。ドドー製。
- “殲滅号”(ACT.38)
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- テュリオム通商圏連合軍の超弩級戦艦。おそらくガンピ製。自慢のミサイルは披露できず仕舞。
- グァレロン(ACT.39)
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- ドドーの惑星規模艦。木星並みの巨大さを誇り、銀河中でも5艦と無い。
- 伝承族アマニを主砲で攻撃する寸前、真ラドウ号の“輪”で一瞬のうちに輪切りにされた。
- ヒィ・シップ(ACT.42~49)
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- キャプテン・ヒィの船。伝承族アマニのA級コレクションとして、四十億年の間とりこになっていた。
- 先住銀河文明が生み出した恒星規模破壊戦用宇宙船。一番小型の砲でも惑星を分解できる程の破壊力を持つ。
- 量産を目的とした分析のため、ACT.49において解体された。
- グレイティスト・ロイヤル・ミンにょろ(ACT.49~)
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- 第1軍・旗艦。といっても旗艦しか無い。ツキメの乗艦。
- ジャンバ初建造の宇宙船。その実態は、ツキメの姿を模した本体を、ヨソで買ったエンジンに引っ張らせているだけ。
- コジシン(ACT.51~)
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- 第2軍・旗艦兼遠征軍大旗艦。ザザーン・クロマミスの乗艦。
- 全艦隊を一気にワープさせる新型エンジン、エントランス・アウトメイカーを搭載していたが、亜空域戦で破壊され、以後はブリッジ部のみで航行する。
- ヒィ・シップ・レプリカ(ACT.51~56)
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- 第6軍・旗艦。オリジナル解体後の試作一号機にして、キャプテン・ヒィの乗艦。
- 完全に再現できず、パーツがはみ出している。オリジナルの60%の出力ながら、高い戦闘力はリプシアンを驚愕させた。
- ACT.56の赤色巨星内の戦闘で破壊された。
- “真理は我にあり”号(ACT.51~)
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- 第4軍・旗艦。なのに艦長のヘクススキー教授はほとんど乗艦していない。
- ホウミン・ベイル号(ACT.51~)
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- 第5軍・旗艦。シスター・プテリスの乗艦。大きな花のような、特殊な形状を持つ。
- サイドウォッチャーの船(ACT.54~73)
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- 銀河障壁の外側でゲンたちが出会った、銀河系外文明の宇宙船。
- 全長30km級。艦内には森林が広がり、風が通り、彫刻まである。実は艦内気温調整機が壊れた結果。
- リプミラ号と同じく修理のために物質を取り込めるが、やり方は驚く程直接的。
- バイオ・シップ(ACT.72)
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- 伝承族の細胞から作られた輸送船。脳みそに脊髄が引っ付いたような、グロい形状をしている。
- “加速の女王(クイーン・オブ・ブースター)号”(パズル3)
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- ゴイイケン・ムーヨのレース用宇宙船。リープタイプっぽい外観をしているが、普通の宇宙船にフィギア・ヘッドをつけているだけ。
- クオリネスの船(パズル4)
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- 外銀河の宇宙船。クオリネスのサリがひとりで操作する。
- 真珠貝のような形状を持ち、貝殻状の外殻を開く事ができる。若干の武装もあるが強力なものではない。
[編集] 用語
- さまよえる星人(さまよえるほしびと)
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- 2万年前に銀河障壁を越えて銀河系へ来た旅に生きる流浪の民族。伝承族によって滅ぼされ、生き残りは似通った遺伝形質を持つ惑星(地球)へ移り住んだ。
- 民族とはいっても、特定の種族ではない。
- ゲンは彼らの子孫である。
- 風まく光(かざまくひかり)
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- 伝承773。内容に関してはあらすじの節を参照のこと。
- 銀河伝承族の言葉では「ダイナック」と呼ばれる。地球の言葉で言えば「ダ」は「十」、「イ」は「鬼」、「ナック」は「島宇宙」となる。すなわちゲンのことを指しているのである。
- 伝承中の「風」はゲンを、「翼」はリプミラをそれぞれ意味する。
- 伝承(でんしょう)
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- 予知能力者とコンピュータを総動員して作られた、風まく光を含む予言体系。
- 作られた背景には銀河伝承族が深く関わっており、一部が一般に漏れ伝わっているのも伝承族の陰謀によるもの。
- 最後の一節には伝承族の勝利、風まく光の敗北があるという。
- 星図(せいず)
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- 半径6億光年分の星間地図を収めたデータプレート。さまよえる星人の遺産。
- 3枚存在し、それぞれ別の座標軸に対応している。1枚目は伝説の宝として地球の中心に隠されていた。2枚目はアゼンがリングロドから譲り受け、ガッハが所有。3枚目は真ラドウ号オリジナル機内でゲンが入手する。
- 生贄砲の替えのない照準装置に使われる。
- 広大な領域をカバーしつつ、名も無き惑星の詳細情報まで記録している。そのデータ量は、開放するとバリアとしても使える程膨大だった。
- 3枚揃えると伝承族の本拠地が判明すると思われていたが、実際に記されていた座標にあったのは廃棄された筈のリープタイプが幽閉された牢獄であった。
- 核(かく)
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- 地球人の認識では、最終兵器。宇宙での認識は、虫歯につめるようなもの。
- たとえ相手が口から核爆弾を吐くような奴でも、気を付ければ何とかなるらしい。
- 怪奇!辺境惑星地球に超人の異常繁殖を見た!!
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- 初出は長谷川裕一の初期作品『ビクトリィマンまいあがる!』で、本作作中では番外編「超機動グラジオン」で初登場。
- 東銀河テレビ制作のドキュメント番組。後に書籍化される。地球のアニメや特撮のヒーローは全て実在するという内容のインチキドキュメントだが、制作スタッフも地球に来るまでヒーローの実在を信じていた。また、書籍版には「サンタクロースとは有史以前から活躍するヒーロー、サンダークロスがなまったもの」という記述もある。
- 宇宙側の地球への誤解を最大限に表したような番組だが、こうした偽情報によって侵略者がヒーローの反撃をおそれたため、地球侵略を躊躇する原因となったらしい。
- 亜光速弾(あこうそくだん)
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- 物体が光速に近づくにつれ見かけの質量は増大し、やがて擬似ブラックホールとなる現象を利用した兵器。行く手の全てを粉砕する。
- 通常は長い時間を掛けて宇宙船を加速させ亜光速弾とするが、理論的にはどんな小さな石コロでも瞬時に加速さえさせれば作り出す事は可能。
- 伝承族99の謎
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- いわゆる謎本の類と思われる書籍。ACT.7でゲンがイスナ大使から貰った期待外れの報酬(既にエイブが持っていた)。架空の書物・文献一覧も参照のこと。
- 元ネタは、産報ジャーナル社が1977年前後に出版していた「99の謎」シリーズと思われる。
- ビメイダー(Bemader)
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- 人造人間の一種で、長谷川裕一による造語。初出は本作よりも少し前に発表された『BEMADER・P』で、後の作品『クロノアイズ』『クロノアイズ・グランサー』にも登場する。
- 遺伝子工学や人工知能の発達によって生まれた既存のロボットやクローンといった概念では括られない存在を表すための造語で、英語の「Be made」(作られた)に人称を表す「er」を付けた合成語である。その規準は『その意識(心)が人工的に作られたものか否か』で、対義語はナチュラリアン(自然発生人)である。
- マップスの作品世界の銀河では「便利な道具」として扱われており、未確認宙域側ではビメイダー達の一部が集団脱走して独立国家を作ろうとしている。
- 生贄砲(いけにえほう)
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- 生物の断末魔の叫びを集めてエネルギーに変えて発射する最終兵器。「死の苦しみ」はあらゆる生物に共通する感情であるため、数さえそろっていればどんな生物でもかまわない。
- ガッハは小型の生贄砲を開発した。
- 伝承族の最終目的は銀河全体を利用した生贄砲を使用することである。
- 銀河障壁(ぎんがしょうへき)
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- 銀河全体を覆っている直径10万光年のサイコバリアー。生贄砲計画の一環として伝承族によって50億年前からかけられている。
- これが存在することにより、通常は銀河の内と外を出入りすることは不可能である。
- 外宇宙(銀河の外側)でもその存在は知られているようである。
- 勇者屋(ゆうしゃや)
- 公用宇宙語(こうよううちゅうご)
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- 主にテュリオム通商圏で用いられる言語で、厳密には「広域通商語」というべき言語。
- 語彙の少なさ(各星系における独自の概念がカットされるため)と多少語順が変わっても通じる融通性が特徴。
- しかし、語彙の少なさ故に凝った嫌味や皮肉を使う事が出来ず、ACT.31のように本音で会議をやると壮絶な悪口合戦になってしまう。
- エナジー落とし(エナジー・フォール・ダウン)
-
- 船体から逆流させたエネルギーを纏い体当たりをぶつける、頭脳体ならではの戦闘法。
- 元々はダードの技だが、リプミラ、リプダイン、ニードルコレクションも使いこなせる様になる。一度見れば容易に模倣できるらしい。
[編集] OVA
[編集] 1987年(学研)版
正式タイトルは『マップス 伝説のさまよえる星人たち』で、原作のACT.1をベースにした作品。1987年7月14日に松竹富士系にて劇場公開されている。併映作品は聖悠紀原作の『TWD EXPRESS』。OVAとしてのソフト販売は1987年7月21日で、ジャケットイラストは長谷川裕一自身によるもの。また、同時期に「アニメディア」誌上でフィルムコミックが連載された。
[編集] スタッフ
- 作詞作曲・関口和之(サザンオールスターズ)、編曲・田中公平、歌・橋本潮
- 制作協力 スタジオぎゃろっぷ・ギャガ・コミュニケーションズ・日本テープ・ジャパンホームビデオ
- スペシャル・サンクス 学研NORA編集部・メモリーバンク
- 企画・制作 学研アニメ映像事業室
- 製作 日本コロムビア
[編集] キャスト
[編集] 1994年(KSS)版
原作のACT.1・ACT.5と「六人の幽霊船編」をベースにした作品、全4話。
[編集] サブタイトル
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[編集] ソフト
VHS
販売用(全4巻)とレンタル用(全2巻)の2種類存在する。
- 販売用
- V-1(1994年7月8日発売)
- V-2(1994年9月9日発売)
- V-3(1994年11月25日発売)
- V-4(1995年2月24日発売)
- レンタル用
- R-1(ACT1~2を収録)
- R-2(ACT3~4を収録)
LD
全4巻、発売日は販売用VHSと同一。初回特典に長谷川裕一描き下ろしイラスト付きライナーノートがついた。
- L-1(品番・JSLA-22395)
- L-2(品番・JSLA-22435)
- L-3(品番・JSLA-22455)
- L-4(品番・JSLA-22465)
DVD
全2巻。
- D-1(1999年8月6日発売、品番・KSXA-23687、ACT1~2を収録)
- D-2(1999年9月10日発売、品番・KSXA-23688、ACT3~4を収録)
サントラCD
- マップス オリジナル・サウンド・トラック(1995年1月27日発売、品番・JSCA-29009)
- ミニドラマ「遠く地球を離れて・・・・・・」収録。
[編集] スタッフ
- 作詞・長谷川裕二、作曲・TUKASA、編曲・Teddy & Melvin、歌・水島康宏
[編集] キャスト
- 十鬼島ゲン 緑川光
- リプミラ 冬馬由美
- 君塚星見 國府田マリ子
- ツキメ 安西正弘
- カリオン 谷口節
- ダイン 折笠愛
- リム こおろぎさとみ
- シアン 緒方恵美
- レイン 井上喜久子
- ラドウ 冨永みーな
- ジャルナ 高橋美紀
- ガッハ・カラカラ 大塚芳忠
- ササンドラ主席 峰恵研
- ゼオ 金尾哲夫
- ガタリオン まるたまり
- リングロド 加藤精三
[編集] 補足
- 当初は第2期シリーズ以降も計画された。そのため、OPには本編には全く登場していない伝承族が出ていたりする。
- 監督はKSSのイベントで「実は原作をまだ全部読んでない」と発言し、同席していた作者を怒らせた。
- 「月刊コミックNORA」1994年4月号から8月号にかけて長谷川裕一による『マップス アニメ制作日誌』という連載がなされた。
- 主題歌を作詞した「長谷川裕二」は長谷川裕一の別名である。ちなみに、これ以前に『ハイスピード・ジェーシー』で長谷川裕二名義が使用されたときには「長谷川裕一の弟」という名目だったが(実在する弟で、本作初期の頃にアシスタントを務めていたアニメ脚本家の長谷川勝己とは無関係である)、今回は上記の連載中で正体が初めからばらされていた。
- 脚本を担当した辻真先はこの当時既にアニメ脚本の第一線から退き小説の執筆が中心であった。後に著書『マンガで育った60年 現代コミック私史(東京新聞出版局刊・ISBN 4-8083-0684-0)』の中で本作およびその他の長谷川裕一作品について記述しており、原作を高く評価している一方で「(テレビアニメから足を洗った自分には)荷が重かった」とコメントしている。
- うるし原智志イラストによるジャケットイラストと宣伝ポスターが作られている。また、サントラ盤のCDジャケットは梶島正樹が手がけており、この中に収録されているミニドラマの脚本は黒田洋介である。しかし、3人ともアニメ本編には参加していない。
- ADV Filmsが英語版を販売している。[1][2]
- 『星图传说』というタイトルで中国語版も販売されている。[3]
[編集] 補足事項
- 梶島正樹は本作のファンであるらしく、自作である『天地無用!魎皇鬼』OVA第1期シリーズやOVA『Space Ofera アッガ・ルター』などには本作のパロディともとれるシーンがいくつかある。
- 作者が長谷川裕一ファンとしても知られている『ベルセルク(三浦建太郎)』にも本作のパロディと思われるシーンがいくつかあり、本作連載末期には同作掲載誌の作者コメントで頻繁に取り上げられていた時期がある。
- 本作は『うしおととら(藤田和日郎)』との類似性が指摘されることがある(発表されたのは本作の方が先)。
- 海洋堂からリプミラ・グァイスとリプシアン・グァイスのガレージキットが、マックスファクトリーからリプミラ号のメタルキットが販売されていた。
- 連載当時、読者によるリープタイプのデザインコンテストが行われたことがあり、その結果は「月刊コミックNORA」1991年9月号掲載の「パズル2 ニュウ・エイブ七つの試練」で発表された。
- このとき入賞した大庭美穂は後に長谷川裕一のアシスタントになり、大庭園名義で本作MF文庫版のあとがき漫画や長谷川と連名で『無人惑星サヴァイヴ』のコミック版を手がけている。
- 最優秀作品2機はACT.66で実際に本編に登場している。
- アニメーター・メカニックデザイナーの大河広行は応募しようとしてデザインをしたが、結局応募はしなかったという。ちなみにそのデザインはMF文庫版第7巻に大河が寄稿しているイラストで見ることができる。
- 連載当時「Interstellar Bemaders Factory(IBF)」という本作の会員制ファンサークルが存在していた。また、同サークルは「Online MAPS」という草の根BBSを運営していた。
- 1995年に第26回星雲賞コミック部門の参考候補作に挙げられていたが、受賞にはいたらなかった。ちなみに、この年の受賞作は『風の谷のナウシカ(宮崎駿)』のコミック版であった。また、長谷川裕一研究本『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界(太田出版刊・ISBN 4-87233-869-3)』の著者稲葉振一郎は同書や自身のサイトで両作の類似性に関して考察している。
- OVAは2作品存在するが、これ以外にもボツ企画となったテレビアニメやOVAの企画が何度かなされていたという。
- 「月刊コミックNORA」で連載されていた四コマ漫画『デコレーションパック(神北ハヤト)』には「リプミラ号のお人形」をはじめとした本作由来のネタがいくつかある。
- 本編連載終了直後の「ぱふ」1994年12月号に作者インタビューが掲載された。
- 長谷川裕一の本作の直系の次作に当たる『飛べ!イサミ』コミック版の作中で「目つきの悪いリプミラらしき」が描かれているコマがある。また、作者の自画像にエイブが使われている由来は同作の作者コメント、本作は元々読みきりのつもりだったというエピソードは原作アニメの監督佐藤竜雄との対談が初出である。
- CELSYSの漫画制作ソフトComicStudioとのコラボレーション企画でACT.1冒頭のシーンが3Dで再現されたことがある。[4]
- 松下電器産業が運営しているiモードサイト・コミック@メールのキャラクターとして2004年10月から採用されている。
- 2005年に放送されたテレビアニメ『ぱにぽにだっしゅ!』第25話に「銀河は風にそよいでいた」という張り紙があるシーンがあるが、これの元ネタはACT.91のナレーションである。ちなみにこの回には『クロノアイズ・グランサー』が元ネタの張り紙も登場している。
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