渡辺菜生子

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渡辺菜生子 （わたなべなおこ、本名：松藤菜生子（まつふじなおこ）1959年 11月21日 - ）は、東京都杉並区出身の女性声優。青二プロダクション所属。

代表作に『とんがり帽子のメモル』（メモル役）、『ちびまる子ちゃん』（たまちゃん（穂波たまえ）役）、『ドラゴンボール』シリーズ（プーアル、チチ役（2代目））、『夢戦士ウイングマン』（小川美紅役）、『小公女セーラ』（ロッティ役）など。

[編集] 経歴・人物像

日本大学芸術学部演劇科卒業、テアトル・エコー附属養成所出身。1984年に『リトル・エル・シドの冒険』の主人公・ルイ役で声優デビュー。また、約1ヵ月後に放送開始となった『とんがり帽子のメモル』でも主人公のメモルを担当し、人気を獲得していった。

室井深雪らと共に、幼い子ども（特に少女）の声を十八番とする声優として知られ、『ちびまる子ちゃん』、『ドラゴンボール』、『モリゾーとキッコロ』（キッコロ役）など数多くの作品でこの系統を担当している。

一方でそれだけには留まらず、『吸血姫美夕』の美夕ような妖艶な美少女、『ジャングルはいつもハレのちグゥ』のグゥのようなエキセントリックな役もこなし、幼児に留まらない演技面の幅を見せている。

元々は声優でなく舞台役者を目指していため、舞台出演の経験も豊富に持つ。TARAKOと共に、プロデュースを行ったこともある。

私生活では酒豪として知られており、堀川りょう曰く「一升瓶を空けても全く乱れない」ほどだという。

ドラゴンボールでの配役について

『ドラゴンボール』シリーズではアニメ第2作『ドラゴンボールZ』第86話より、それまでの持ち役・プーアルに加え、育児休業の為降板した荘真由美の後任としてチチの声も担当することになる。チチが主人公・孫悟空の妻で主要キャラクターだった都合上、以後渡辺のメインの持ち役は自然にチチとなり、マスコット的存在になりつつあったプーアルは極端に出番が減少していった。
当初より演じていたプーアルは、渡辺が得意とする系統ということもあって、持ち役として高評価が下されることも多いが、チチは元々荘の声と演技の人気が高かったこともあって、渡辺の持ち役としては現在でも賛否両論である。最終的には荘以上の年数を担当したにもかかわらず、チチファンや『ドラゴンボール』ファンには「チチは荘の持ち役」と考える人物も非常に多い。
しかし、番組開始当初よりプーアル役として参加していたため、ほぼ前後に登場したチチのキャラクターや作品の世界観を把握していたこと、途中起用にもかかわらずプーアルと変わらない愛着を持って役作りした事などから、チチ役も演技そのものの評価は低くない。不満はあくまでキャスティングに対してなされることが多く、また荘の降板後よりシリーズを視聴し始めた世代には、それほど違和感を抱いていないファンも多いようである。
荘は現在では業界に復帰しており、ゲーム等では交代でチチの声を担当している。