ドラえもんの道具 (ろ)
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ドラえもんの道具 (ろ)では、藤子・F・不二雄の漫画及びアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「ろ」で始まるものを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ローラ
ローラ(-は、『お友だちロボット』(アニメオリジナル作品。『ロボ子が愛してる』(てんとう虫コミックス2巻収録)のリメイク版もしくはアレンジ版)に登場する。
どこへ行っても仲間はずれを食らうのび太のために、ドラえもんが未来から連れて来た美貌の友達ロボット。「トモダチロボット」同様にレンタル制の女子ロボットであり、レンタル期限が切れれば、彼女の機能は自動的にストップする。のび太を守る気持ちや、凄まじい怪力、階段を使わずして5,6階の高さから飛び降りれる強靭な身体、嫉妬深い性格等を持ち合わせている。また、愛する人のためならば、手段を選ばぬ程の性能の悪さまでもロボ子とよく似ている。そういった事から、彼女のレンタル料もそれ程高額ではない事が伺える。声優はかないみか。
[編集] ろく音フラワー
ろく音フラワー(- おん -)は、『ろく音フラワー』(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』1巻収録)に登場する。
音楽を栄養にして育つ花。植木鉢に種を蒔いておくと、間もなく発芽し、3時間ほどでつぼみをつけ、やがて花が咲く。そして成長の過程で周囲に流れていた音(音楽やラジオ放送はおろか、周囲の人間の会話や寝ている人のいびきまで)が、花の中から聞こえてくる。
[編集] 録験機
録験機(ろくけんき)は、『録験機で楽しもう』(てんとう虫コミックス31巻収録)に登場する。
体験したことを記録しておき、また後で体験を味わうことのできる道具。本体であるテープレコーダーにヘッドフォンが繋がったような構造をしている。ヘッドフォンを頭につけておくことで、体験がコンパクトカセット状のテープに記録され、後でそのカセットを再生してヘッドフォンをつけると、その体験を五感で味わうことができる。人の体験を味わう以外にも、宇宙探検などの様々な体験がAVソフトのように売り出されている。
[編集] 六面カメラ
六面カメラ(ろくめんカメラ)は、『六面カメラ』(てんとう虫コミックス24巻収録)、映画『のび太の大魔境』に登場する。
その名の通りカメラの形をしている。写真に写る対象物を一方向から写し、シャッターを切ると、前・後・上・下・右・左の六方向が写った写真が各6枚その場で出てくるインスタントカメラ。
形状は立方体をしており、ルービックキューブのように、各面には縦と横にそれぞれ2本ずつのスジ、線が入っている。
対象物は人や物以外にも写真でも良く、例えば後姿しか映っていない人物写真でもこのカメラで顔が分かる。
[編集] ロケットガム
ロケットガムは、『小学一年生』1972年3月号掲載作品(無題)に登場する。
このガムを噛むと強烈なおならが出て、その反動でロケットのように空を飛ぶことができる。
てんとう虫コミックスでは、11巻収録『ドラえもん大事典』で紹介されている。
[編集] ロケットストロー
ロケットストローは、『のび太のスペースシャトル』(てんとう虫コミックス25巻収録)に登場する。
ロケットのように空を飛べるストロー。口に咥える部分がロケット型になっており、息を吹き込むと、本物のロケットの噴射ガスと同じくらいの力で空気を吹き出せる。息の強さや加減を調整すれば、自在に空を飛べる。但し、飛行中にストローを口から離すと墜落してしまうので危険。
[編集] ロケットそうじゅうくんれん機
ロケットそうじゅうくんれん機(- き)は、『ロケットそうじゅうくんれん機』(てんとう虫コミックス13巻収録)に登場する。
ロケット操縦訓練用のシミュレーター。訓練機の座席からの操縦により、小型の円盤を無線で操る。円盤のカメラが捉えた家や町などありふれた映像が、惑星や宇宙など映像に変換され、座席のスクリーンに映し出され、宇宙探検さながらの臨場感を楽しめる。円盤が強い衝撃を受けて破壊されると、訓練機自体も爆発してしまう。
[編集] ロケットのたこ
ロケットのたこは、「よいこ」1970年1月号掲載作品(無題)に登場する。
ドラえもんが自作した大きな凧。凧自体にポケットが付いており、ここに人が3人ほど乗り込むことができ、2基のロケットノズルで空を飛ぶことができる。
なお登場エピソードは単行本未収録だが、ドラえもんの公式Webサイト『ドラえもんチャンネル』内の『コミックチャンネル』に、『ザ・ショートその2』のタイトルで掲載されている。
[編集] ロケットペーパー
ロケットペーパーは、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻収録)に登場する。
巨大な折り紙。乗り物を折ることで、本物の乗り物そっくりに動き、人を乗せることもできる。
初出時の「小学四年生」1976年3月号掲載『未来の遊び百科』では、名称は「動力おりがみ」となっていた。
[編集] ロッカーカッター
ロッカーカッターは、『ロッカーカッター』(ぴっかぴかコミックス11巻収録)に登場する。
カッターナイフ型の道具で、壁、床、地面など何でもこれで切り開くと、そこに「超空間ロッカー」と呼ばれる空間が作り出され、物をしまうことができる。超空間なので、厚みのないものでも充分な広さの空間ができる。物をしまった後は、蓋を切り開く前同様に元に戻しておけば、見た目はロッカーがあることが全くわからなくなる。
[編集] ロビンソンクルーソーセット
ロビンソンクルーソーセットは、『ロビンソンクルーソーセット』(てんとう虫コミックス39巻収録)に登場する。
漂流ごっこのスリルを味わうためのレジャー用品。20cmほどの大きさの樽に、サバイバル生活の必需品が詰まっている。樽自体にはボタンが付いており、ボタンを押すと霧が流れ、その霧の中を進むと、たとえどこにいる状況であろうと本物の無人島に辿り着く(劇中では公園の池から海上の孤島へ流れ着いた)。もう一度ボタンを押すと霧が晴れ、元の場所に戻ることができる。
樽の中に入っているセット内容は以下の通り。
- マイハウスガス
- 木にガスをふきつけると、幹がキビがらのように軽く柔らかくなり、人力で折ったり持ち運んだりして簡単に小屋を作り上げることができる。小屋の完成後は、木は元通りの頑丈さに戻る。
- キモノン液
- 植物にこの液を注射すると、葉が布のような形に変わり、衣服として使用できる。
- 食べ物さがしめがね
- この眼鏡をかけると食べ物しか見えなくなるので、野生の植物などを食料として採取する際、食用に適する物のみをより分けることができる。
- 魚型かまぼこのもと
- 瓶の中に小さな魚型のかまぼこが入っており、海にばら撒くと海水で膨張し、本当の魚のようになる。焼いて食べることができるが、かまぼこだけあって骨はない。
[編集] ロボ警官と署長バッジ
ロボ警官と署長バッジ(ロボけいかんとしょちょうバッジ)は、『のび太の地底国』(てんとう虫コミックス26巻収録)に登場する。
警官を模した4体のロボット「ロボ警官」と、星型の「署長バッジ」のセット。署長バッジを付けた人の命令でロボ警官が動き、悪事を犯した者を懲らしめる。
地底国を築き上げたのび太が、国の平和を守るために使用。小型ながらも4体がかりでジャイアンを捕縛するほどの活躍を見せた。だが、のび太のあまりの独裁ぶりにクーデターが勃発。ドラえもんら5人がかりの力により倒された。
[編集] ロボ子
※ トモダチロボットを参照。
[編集] ロボッター
ロボッターは、『ロボッターの反乱』(てんとう虫コミックス19巻収録)などに登場する。
どんな物でもロボットにできる道具。瓶の中に仁丹のような粒「ロボッター」が沢山入っており、一つ一つにコンピュータと動力装置が内蔵されている。このロボッターを物につけることでロボットになり、命令すればそれに従って動くようになる。感情らしきものもあり、劇中ではのび太の横暴のあまり、ロボットたちが反乱を起こしてしまった。
動力は電池だが、小型だけに容量も少なく、700mほど動くと電池が尽きる(『のび太の宇宙小戦争』)。
『のび太と雲の王国』でも登場するが、前述のものと大きく異なり、機械仕掛けの骨組みのような形をしている。また無数にあった粒状のロボッターと異なり、ドラえもんは当初「高価だから」と言って数体しか所持しておらず、また動力源は使い捨ての電池から太陽電池に変わっている。
[編集] ロボッターとりもどしじしゃく
ロボッターとりもどしじしゃくは、『ロボッターの反乱』(てんとう虫コミックス19巻収録)に登場する。
その名の通りロボッターを回収する磁石。U字型磁石の形をしており、物に付けたロボッターを引き寄せて回収する。
[編集] ロボット足
ロボット足(- あし)は、『ロボット足』(ぴっかぴかコミックススペシャル収録)に登場する。
10cm程度の大きさの足の形をした道具で、これを品物につけると何でもロボットになり、ひとりでに歩く。物の名前を呼ぶことで手元へ呼び寄せたりできるが、完全に命令に従うわけではなく、勝手に散歩に行ってしまったりもする。
てんとう虫コミックスでは11巻収録『ドラえもん大事典』でのみ紹介されている。
[編集] ロボットえんぴつ
ロボットえんぴつは、『ロボットえんぴつ』(ぴっかぴかコミックススペシャル収録)に登場する。
その名の通りロボット仕掛けの鉛筆で、鉛筆に目を足が付いた形をしている。書きたいものを言葉で命令すると、その物をひとりでに描く。鉛筆1本でどんな色でも描くことができる。
欠点として勘違いしやすいことが挙げられ、似顔絵を書くつもりで「顔を書け」と言えば人の顔自体に落書きをしたり、紙でなく壁に書いてしまったりする。
[編集] ロボット・カー
ロボット・カーは、『ロボット・カー』(カラーコミックス3巻、藤子不二雄ランド4巻、カラー作品集5巻収録)に登場する。
自分の意思を持つ2人乗りオープンカー。フロント部分が顔のデザインになっている。操縦は不要で、目的地までの地図を鼻に入れることでひとりでに走る。自動車としての性能も優れ、道のないところでも壁面を走ったり、ジャンプで進む事が出来る。
言葉は話せないものの感情があり、悪口を言われて怒ったり、美しい車に一目惚れしたり、速い車に対抗意識を燃やしたりもする。
[編集] ロボット消しゴム
ロボット消しゴムは、『ロボットえんぴつ』(ぴっかぴかコミックススペシャル収録)に登場する。
ロボットえんぴつと同じくロボット仕掛けの消しゴム。消しゴムに目と口と足がついており、命令することで書いたものを消す。
劇中ではロボットえんぴつの落書きを消すために用いられた。人の顔に描いた落書きを消す際は、髪の毛や鼻まで消してしまうという、「取り消しゴム」に似た効果もある。
[編集] ロボットねん土
ロボットねん土(- ど)は、『ロボットねん土』(ぴっかぴかコミックス10巻収録)に登場する。
缶の中に粘土が入っており、これで動物などを作ると本物同様に動く。缶は小さいが中の粘土は大量で、象でも作り上げることができる。しかし、あくまで形に忠実に動くので、本人が犬のつもりで作っても、造形が下手だった場合は、犬ならぬ猫のように動いたりもする。
[編集] ロボットのおに
ロボットのおには、『おにロボット』(ぴっかぴかコミックススペシャル収録)に登場する。
2mほどの大きさの鬼型ロボット。節分の豆が足りないときに使う。あちこちの家を回って脅かし、その家で鬼目掛けて投げられた豆を、口で受け止める。後でロボットの腹部を開くと、豆をどっさりと取り出すことができる。
[編集] ロボットのもと
ロボットのもとは、『ロボット雪だるま』(藤子不二雄ランド9巻、コロコロ文庫「ロボット編」収録、初出時『うごくゆきだるま』)に登場する。
スプリング状の手足を持つ小さなロボット型の道具で、これを雪だるまの中に入れると雪だるま自体がロボットとなり、命令したとおり自在に動く。
のび太が使用した際は、壊れたロボットのもとを雪だるまに入れてしまい、命令に反抗して暴れ出してしまった。
[編集] ロボット背後霊
ロボット背後霊(- はいごれい)は、『ロボット背後霊』(てんとう虫コミックス37巻収録)に登場する。
人工的に造られた背後霊で、缶詰に入っている。缶を開けると煙が出て、開けた人に目に見えない背後霊が取り付き、使用者が心に思ったことを何でもしてくれる。使い捨てで、効果は24時間持続する。
あまりに気が利きすぎる上に、やり方がかなり乱暴なことが難点。たとえば人が漫画本を読んでいるところを見て、ちょっと「面白そう」と思っただけで、その人をボコボコにして漫画を取り上げたりする。また、風呂にも一緒に入ってくるため、お湯が押し出されてすぐなくなってしまう。
[編集] ロボット服
ロボット服(- ふく)は、『ロボット服』(カラー作品集3巻に収録)に登場する。
長袖シャツとズボンがつながったような服で、それ自体がロボットになっており、襟元のボタンを押して言葉で「○○へ行け」「□□をしろ」などと命令すると、その通りに服が動く。この服を着て自分で命令すれば、自分で体を動かさなくても服がひとりでに動くので、あまり疲労を感じず、また寝たままでも動くことができる。命令しさえすれば喧嘩でジャイアンに勝てるほどの性能を持っている。
[編集] ロボット福の神
ロボット福の神(ロボットふくのかみ)は、『ロボット福の神』(藤子不二雄ランド1巻収録)に登場する。
福の神こと七福神の大黒天を模した小型ロボット。スイッチを入れると笑い出し、この笑い声を聞いた人は、スイッチを入れた人に対して親切にしたくなったり、物をあげたくなったりする。効き目は非常に強力で、物や金をあげたくなるのは序の口で、劇中では国会が日本そのものをのび太にあげそうになった。
但しドラえもんの持つロボット福の神は中古品であり、調節し損なうと不気味な笑い声をあげ、それを聞いた人は逆に怒り出して、スイッチを入れた人を殴ったりする。
[編集] ロボットペーパー
ロボットペーパーは、『ロボットペーパー』(てんとう虫コミックス11巻収録)に登場する。
一見ただの紙だが、これを切って人、動物、乗り物などの工作を作ると、本物のように動く。
のび太が紙相撲でジャイアンたちに勝つためにドラえもんに借りたが、作った力士はあまりの怪力で、ジャイアン本人まで投げ飛ばしてしまった。