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ゴシック建築 - Wikipedia

ゴシック建築

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

セーヌ川より望むノートルダム寺院
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セーヌ川より望むノートルダム寺院

ゴシック建築Gothic Architecture)は、12世紀後半から花開いたフランスを発祥とする建築様式。最も初期の建築は、パリ近くのサン・ドニ(聖ドニ)大修道院教会堂(Basilique de Saint-Denis)の一部に現存する。イギリス、北部および中部イタリアドイツライン川流域に渡る広範囲に伝播した。

「ゴシック」という呼称は、もともと蔑称である。15世紀から16世紀にかけて、アントニオ・フィラレーテジョルジョ・ヴァザーリらが、ルネサンス前の中世の芸術を粗野で野蛮なものとみなすために「ドイツ風の」あるいは「ゴート風の」と呼んだことに由来する。(ゴート族の建築様式というわけではない)

ルネサンス以降、ゴシック建築は顧みられなくなっていたが(この時期をゴシック・サヴァイヴァルと呼ぶ)、その伝統は生き続け、18世紀になると、主として構造力学的観点から、合理的な構造であるとする再評価が始まった。18世紀から19世紀のゴシック・リヴァイヴァルの際には、ゲーテフランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンフリードリヒ・シュレーゲルらによって、内部空間はヨーロッパの黒い森のイメージに例えられて賞賛され、ドイツ、フランス、イギリスでそれぞれが自らの民族的様式とする主張が挙がるなどした。

目次

[編集] 概説

ロマネスク建築からゴシック建築への転換は、11世紀末期から12世紀早初期にかけて、イングランドノルマンディー地方において行われた建築活動によってもたらされた。この地方では、すでに交差リブヴォールトを分厚い構造壁に架ける試みが成されていたが、それ自体はロンバルディアアルザス、プファルツのロマネスク建築においても同様に行われている。しかし、ここでは後にゴシック建築に共通する、あるいはそれに発展する要素のいくつか(すなわち、フライング・バットレスに発展する側廊の屋根裏に設けられた梁状の控壁とトリフォリウムに発展する二重シェル式壁(ミュール・エペ)など)が指摘されている。

[編集] 初期ゴシック建築

サン・ドニ修道院
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サン・ドニ修道院

1130年、サン・ドニ修道院(現在は大聖堂)のシュジェール院長が、修道院の改築工事を始めた。最初に多数の巡礼者のための大きな入り口が造られたが、重要なのは1140年に着工し1144年に完成した内陣の工事である。三つの広間を修めた前廊(西正面)と聖歌隊席を含めた一部が現存しているが、円柱を束ねた支持柱と尖頭リブヴォールトによって区画された空間は、ノルマンディーの後期ロマネスクをゴシック建築のものに発展させている。しかし、サン・ドニはあまりにも早熟した建築であり、これに追従する建築は、12世紀後期になるまで比較的小規模な教会でひっそりと真似られるだけであった。

12世紀後半、ブルゴーニュとノルマンディーでは活発な建設活動が行われ、初期ゴシック建築の発展を促したが、これは個々の独自性やロマネスク建築の伝統を阻害するものではなかった。この当時建設されたサンス大聖堂、ノワイヨン大聖堂、サンリス大聖堂、トゥールネ大聖堂、サン・ェルメール・ド・フリなどは、それぞれロマネスク建築特有の平面を持つもの、あるいは逆にその伝統的形態を全く失ったものもある。初期ゴシックの教会堂で、建立当時の状態が比較的よく保存されているのは、ノワイヨン大聖堂、ラン大聖堂、そしてパリノートルダム大聖堂である。

ラン大聖堂内部教会堂中央の交差部光塔と奥に見えるバラを模した「ばら窓」が初期ゴシック建築の最も完成された構成となっている。
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ラン大聖堂内部
教会堂中央の交差部光塔と奥に見えるバラを模した「ばら窓」が初期ゴシック建築の最も完成された構成となっている。

ノワイヨン大聖堂は、その平面形態はロマネスク建築の伝統を色濃く残しているが、身廊立面にはゴシック建築の特徴である、ギャラリー、トリフォリウム、クリアストーリという側廊上部の三層構造がみられる。この手法によって、壁面から重苦しい感じが取り払われ、ロマネスク建築とは異なった趣を見せている。

ラン大聖堂(Cathedral of Laon)は、十字プランの中部にトゥール・ランテルヌ(光塔)と、はじめて円形のばら窓を用いた13世紀ゴシック建築のまぎれもない傑作である。その形態は、ロレーヌラインラント地方に広がった。

細分化され過ぎた構成と下部構造による採光不足という欠点があるものの、パリのノートルダムもやはり初期ゴシック建築の傑作である。この建築物は、はじめから薄い壁を意識して設計され、上部のヴォールト構造を支えつつ周歩廊と側廊を跨ぐ控え壁を建設するため、フライング・バットレス(飛び梁)を採用した。当時のフライング・バットレスがどのように架けられていたかは、必ずしも明確ではないが、この形態はすぐに決定的なものとなった。ランスのサン・レミ聖堂は、これらの形態を組み合わせた、初期ゴシック建築の最終的な完成形態である。

[編集] 盛期ゴシック(クラシカル・ゴシック)

1194年の火災によって焼け落ちたシャルトル大聖堂は、1210年には身廊が再建され、1230年頃には大凡の完成をみた。盛期ゴシックの最高傑作と呼ばれるこの大聖堂は、ラン大聖堂とパリのノートル・ダムを踏襲した平面をもっている。身廊側の柱身はヴォールトの始まる高さまで真っすぐに伸びており、それまでの聖堂の柱が独立した印象を与えていたのに対して、リブともに垂直性の高い輪郭となっている。身廊の壁面は高いアーケードと低いトリフォリウム、そしてアーケードと同じ高さのクリアストーリの三層構造となり、光を取り入れるための大きな高窓が形成された。ここに嵌め込まれた聖書のモティーフをちりばめたステンドグラスと、多数の彫刻にられた扉口によって、シャルトル大聖堂は、しばしば中世スコラ学世界の結晶とみなされ、「凍れる音楽」とも評される。なお、「凍れる音楽」という言葉はドイツの哲学者シェリングに由来すると言われる。

シャルトル大聖堂のプロポーションの影響は、ソワッソン、ランス、アミアンの大聖堂に見ることができる。

ランス大聖堂
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ランス大聖堂

ランス大聖堂は、歴代のフランス国王を聖別する司教座であり、政治的な意味でも重要な聖堂である。その平面と立面の構成は、シャルトル大聖堂に準じたもので、装飾を除けば両者の違いはほとんどない。ランスは、シャルトルとは対照的に内部空間にも植物を模した豊かな装飾をもっており、この点はシャンパーニュ地方の特性を示している。

アミアン大聖堂は、盛期ゴシックの最も洗練された大聖堂である。1221年にロベール・リュザルシュによって計画されたその大きさは、前述の大聖堂を全て凌駕しており、このため身廊最上部の薔薇窓下に四組窓が追加されている。一つのベイに対して二つの三組アーチの窓が取り付けられ、これらを除いては、ほとんどシャルトルの形態と共通するが、その構成は完全なる均衡を保っている。

シャルトルはゴシック建築の一つの頂点であるが、これとは異なった系統に属する聖堂も存在する。盛期ゴシックは、シャルトル大聖堂で確立された系譜のみで語れるものではなく、イングランドやノルマンディ、ライン川流域やアルプスでは、全く別系統の様式が採用された。

ブールジュ大聖堂
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ブールジュ大聖堂

ブールジュ大聖堂は、シャルトルとほぼ同時期に建設された。平面は、パリのノートルダムを直接の源泉としているように思われるが、主廊立面は、全体的にほっそりとした印象を与える非常に高いアーケードと、背の低いトリフォリウム、小さなクリアストーリから成る。その構成は独創的ながら完璧である。しかし、他のいかなるゴシック教会にもこれに類似するものはなく、またこの構成を真似たものもたいへん少ない。

ブールジュの影響を受けた数少ない建築物の一つに、ル・マン大聖堂がある。この聖堂の建設経緯は複雑なものであったらしく、ブールジュとの共通点は高いアーケードを保有することをおいて他にない。この部分は、従ってブールジュの建築家の手によるものと考えられる。高窓を高くするためにトリフォリウムが排除され、身廊立面はアーケードとトリフォリウムの二層構造であるが、これは後のレヨナン様式の到来を告げるものである。

[編集] 後期ゴシック

1250年頃に始まるゴシック建築の新たな段階は、それまでの盛期ゴシックの様相とは本質的に異なる。そのいくつか諸相には、レヨナン様式やフランボワイヤン様式などの名称が与えられているが、これらは先行するいくつかの建築物のなかにその萌芽を見ることができる。ただし、発展的と呼べるゴシックの潮流は、フランス本土ではなくむしろイングランドのゴシック建築であった(これについては次章を参照)。

サント・シャペル礼拝堂の内部空間外部に張り出した控え壁と鉄製補助材の仕様により「鳥籠」のような軽やかな空間を形成する。
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サント・シャペル礼拝堂の内部空間
外部に張り出した控え壁と鉄製補助材の仕様により「鳥籠」のような軽やかな空間を形成する。

後期ゴシックにおいて、大聖堂はどちらかと言うと小型化の様相を示し始めた。これによって内部空間の(特に垂直方向に対する)分節化は解け、装飾に対する集中が建築理念を凌駕するようになり始めた。フランスの後期ゴシックを特徴づけるのは、全体のダイナミックな躍動感ではなく、細部の技巧的洗練と開口部の拡大である。シュジェール院長による起工の後、1281年に竣工したサン・ドニ大聖堂は、身廊のトリフォリウムにも開口が開けられ、全体が透明な壁と化している。サン・ドニの形態はトロワ大聖堂とストラスブール大聖堂に影響を与えているが、後者はレヨナン式の影響を神聖ローマ帝国の領内に拡大させたと言う意味で重要である。ルイ9世によって、キリストの荊冠の保管所として建てられたパリのサント・シャペル礼拝堂は、鳥籠のような構造で、全体が大きなステンドグラスの箱のような印象を与える。同じくパリのノートルダム大聖堂の巨大なばら窓を持つ袖廊も、この時期に建設されたものである。

1340年代以降は、百年戦争の最も熾烈な時期であり、また黒死病の流行にともなってイングランドとフランスの建築活動は完全に停滞した。ヨーロッパのあらゆる活動が再び活発化するのは15世紀になってからであり、この時期まで多くの計画が放棄されたままであった。大教会堂は建設されなかったが、この時期にいくつかの城郭建築と都市自治体の公共建築が建てられている。特に城郭建築は戦時における火器の使用により砦式から稜堡式に移行したが、その結果、居住性は失われ、城郭と宮殿は乖離した。

[編集] アーリー・イングリッシュ、華飾式、垂直式

アンジュー帝国プランタジネット朝)の広大な領地では、ノルマンディが初期ゴシックの発展に寄与したにも関わらず、13世紀前半に至るまで、ゴシック建築とよべる聖堂は建設されなかった。ゴシックの形態が浸透するのは、アンジュー帝国の崩壊以後のことである。しかし、最初の試みは、シャルトルの系譜にもブルージュの系譜にも属さない独自のもので、アンジェ大聖堂とポワティエのサンチレール大聖堂の系統、アンジェのサン・セルジュ教会の系統に分けることができる。特に後者は、枝リブ(リエルヌ)と呼ばれる網状のリブと細く優美な支柱がベイを縁取る独特な構成で、イングランドの大聖堂では広く採用されるものである。

イングランド本土に建設された最初の本格的なゴシック建築は、1174年に起工されたカンタベリー大聖堂である。最初の建設はギョーム・ド・サンスによって設計されたが、不慮の事故によって工事はイギリス人のウィリアムに引き継がれた。カンタベリー大聖堂は後陣が二重シェル式で造られており、全体として彫塑性の強いイングランドのロマネスク建築の伝統を残している。

リンカーン大聖堂はカンタベリーの後継であり、パリのノートルダムと対照的なロマネスク建築の厚い壁を思わせるクリアストーリ、屋根裏に開いたトリフォリウムなどの特徴は、イングランドの独自性を物語っている。

アーリー・イングリッシュ(early english)と呼ばれる段階において、イングランドのゴシック建築は大陸と同様、採光を増すことに力点が措かれた。しかし、イングランドでは厚い壁の工法が堅持されたため、軽さよりもマッシブな印象を受ける。ウエストミンスター寺院は、このようなアーリー・イングリッシュの形態に対し、大陸のレヨナン式の意匠を上手く融合させ、新たな空間を創出した。ウエストミンスターの様々な要素、トリフォリウムやクリアストーリは典型的なイングランドの形態であるが、三葉形と多弁飾りの複合トレーサリーといった装飾や、後陣のヴォールト架構は明らかに大陸由来のものである。特に窓のトレーサリーは、以後のイングランドのゴシック建築に大きな影響を与えた。

1250年以降のイングランド・ゴシック建築は、華飾式または曲線式(decorated gothic)、そして垂直様式(prependicular gothic)などと呼ばれる。華飾式とされるエクセター大聖堂は、アーリー・イングランドの典型的な平面を持つが、身廊立面は線的ではなく面的に見える。イングランドでは大きな窓面が好まれたため、この大聖堂でも湾曲したアプスではなく、大きなステンドグラスを持つ平面的な後陣が採用されている。ヨーク大聖堂、リッチフィールド大聖堂などは、エクセターと全く同じ構成で、ほとんど同じ印象を受ける。

ブリストル大聖堂の側廊
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ブリストル大聖堂の側廊

イギリスのゴシック建築で、国民的様式とされたのが、いわゆる垂直様式である。発祥はイングランド南西部とロンドンでほぼ同時期に確立されたため、どちらをその起原とするかについては議論があるが、あえて直角的構成を採用したことを特徴とする。
1298年に起工したブリストル大聖堂は、バシリカ型ではなく、広間型の平面を持ち、側廊と身廊の高さが同じためクリアストーリが欠如している。従って、内部空間は両者を鮮明に区分することはない。また、ブリストルの建築家たちは、ゴシック建築特有の構成を驚くほど自由に操作し、コンポジット・ピアの柱身をヴォールトにまで伸ばし、リブ・放射リブ・枝状リブという三段階のヴォールト架構を用いた。側廊の荷重は、簡素な方杖によって横断アーチに渡されておりこれがトンネルのヴォールトを形成している。

荷重を方杖によって簡潔に伝達し、これに美的効果をもたらしている最も印象的な例は、ウェルズ大聖堂である。1338年に、交差廊の上部に光塔の建設が計画されたが、この際、塔の荷重を支えるため、交差廊と身廊との間に巨大な方杖が架けられた。その形の奇妙さと大胆さは、大変強い印象を与える。

一方で、ヴォールトに対する自由な発想は、グロスター大聖堂の回廊などにも生かされている。グロスターの回廊はファン・ヴォールト(扇形ヴォールト)を用いており、そこに交差リブヴォールトに覆われたゴシック建築の典型的な構成を見ることは不可能である。垂直様式では、交差リブ・ヴォールトが全く捨てられたわけではなかったが、多くの場合、多数の辻飾りが設けられており、その印象は木々の枝張りに例えられたネット・ヴォールトと変わらないものとなった。垂直様式のリブはヴォールト架構とはもはやなんらの関係性もなく、構造的合理性という観点から説明できるものではないのである。

垂直様式における最高傑作として名高いのが、ウエストミンスター寺院の東端にあるヘンリー七世チャペルである。壁面を埋め尽くす装飾は、ほとんど櫛の目を見るようであり、また天井からは、鍾乳石を思わせる石飾りが、幾つも垂れ下がっている。ここでは本来、石造建築における力学的な都合から誕生したヴォールトが、ほとんどその力学を無視するかのような装飾へと発展しているのが興味深い。

[編集] 特徴

一般にゴシック芸術と呼ばれているものに一貫して用いられる形態的、図像学的な特徴はなく、実際にはゴシックとは、芸術史家たちによって慣習的に使用される概念である。今日においても、ゴシック建築の定義づけが行われているが、その議論は多角的かつ複雑である。

最も馴染み深い特徴は、交差リブヴォールトとヴォールトの横への応力を支持するための側壁または控壁(バットレス)だが、これらはそれぞれ東方に起原を持っている。尖頭アーチはササン朝ペルシャ帝国において既に用いられているし、控壁はビザンティン建築においても見られる主要構造である。実際、ゴシック建築に特有とされる特徴は、ほとんどの場合、ゴシック建築において独自に発明されたものではない。ゴシック建築において重要なのは、これら技術的特徴ではなく、それぞれを組み合わせた独自の美的感覚や空間性にあると言えよう。

[編集] 交差リブヴォールト

ゴシック建築の技術的な特徴は、11世紀に導入された尖頭アーチ、およびこれを構成する交差リブヴォールトである。ロマネスク建築において用いられた交差ヴォールトは、壁のうち四支点に荷重を架ける構造になっている。この場合、構造を安定させるためには、そのベイを正方形にしなければならなかった。長方形平面にヴォールトを架ける場合、各辺上と対角線上のヴォールトは、それぞれ異なった半径を持ち、かつ対角線上にあるヴォールトは、かなりつぶれたものにならなければならない。これは構造上たいへん危険である。

ゴシック建築では、ベイに架けるアーチを尖頭型にすることによって、水平方向にはたらく荷重を軽減し、長方形のベイに対しては、単に角度を異なったアーチを架ければよいだけになった。また、これによって非常に高いヴォールトを架けることが可能になり、その高さは、ラン大聖堂で24m、パリのノートル・ダム大聖堂で35m、シャルトル大聖堂36.55m、ランス大聖堂37.95m、アミアン大聖堂では42.3mである。

アーチに付加されているリブは、ヴォールトを造営の際に重要な役割を果たしている。建設では、まずベイに対して横断アーチとリブが架けられるが、これは簡素な仮枠による支持で済む。天井面(セル)の造成は、すでに造られたリブに仮枠を取り付けて塗り込むだけなので、非常に経済的である。

この工法では、あたかもリブとセルが独立しているように考えられるため、19世紀ゴシック・リヴァイヴァルの際には、ヴィオレ・ル・デュクがリブを独立した構造体とみなし、ゴシック建築を構造露出型の正直な建築であると評価した。ただし、戦時中に爆撃を受けたゴシック教会で、リブが破壊された場合でもセルが単独で持ちこたえていた例があるため、今日では、リブは構造的な解決策というよりも、むしろ天井を軽く見せるという意匠的な意図のほうが重要であると考えられている。

[編集] ゴシック建築の装飾

ゴシック建築の達成は、中世スコラ哲学の理念、つまり神を中心とした秩序を反映したことにあると言える。中世の人々にとっては事物の全てに象徴的な意味があり、故に、ゴシック教会を彩る様々な装飾は、聖職者たちの世界に対する理解そのものであった。彼らは、美を神の創造と同義であると考え、教会を装飾することを神への奉仕と捉えていた。従って、扉口のマリア像や聖ペテロ像、聖ニコラウス像、ステンドグラスに画かれたキリストの生涯といったものは、決して現代人の意味するところの「装飾」などではなく、石に刻まれた中世精神の表象なのである。

[編集] スコラ学

トマス・アクィナスによるスコラ学の大成とゴシック建築の発達はほぼ同時期であり、両者の関連性について議論が行われている。

[編集] 主要建築物

ロマネスク建築の場合、誰でも知っている有名な建築物を挙げるのに苦労するが、ゴシック様式には広く知られたものが多い。やはりいかにも教会堂らしい様式がゴシック建築、と言えようか。

[編集] フランス

[編集] イギリス

フランスと並びゴシックが栄えた。

[編集] ドイツ

長らくロマネスク様式の名残を残し、小さめの窓と簡素な装飾のものが多い。また西部ではフランスの影響が大きい。

現在はフランス領だが、ドイツ文化圏といえる
チェコだが、元神聖ローマ帝国の重要都市。

[編集] イタリア

イタリアではゴシックはあまり受容されなかった。

  • ミラノ大聖堂 フランスの職人が招かれて建設された
  • サッサリ大聖堂

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • ルイ・グロテッキ著・前川道郎 黒岩俊介訳『図説世界建築史 ゴシック建築』(本の友社)
  • ニコラス・ペヴスナー著・鈴木博之訳『世界建築辞典』(鹿島出版会)
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