クセニッツ
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クセニッツ(kutsenits)は、オーストリアに本社を持つバス車体メーカーである。主にノンステップバスの製造を手がける。
日本国内では、石川県金沢市、埼玉県戸田市(toco東循環:車両置き換えに伴い除籍)・蕨市、東京都西東京市(はなバス)・小平市、岐阜県、千葉県浦安市、群馬県前橋市、茨城県龍ヶ崎市・つくば市(つくバス)、富山県新湊市(現射水市)、長野県長野市等でコミュニティバスの納入実績がある。しかし、2005年にディーラーが輸入業務から撤退してしまい、他のメーカーも発売を中止しているため、2006年1月現在でこのクラスの小型バスを国内で新規に購入することは難しくなった。
[編集] 車種
フォルクスワーゲンのフロントエンジン(FF・エアサス)シャーシに、自社製ボディを架装して完成させる。全長や車体幅、燃料の仕様などユーザーの要望に応じてきめ細かくカスタマイズが可能である。2004年にモデルチェンジでデザインを一新した。国産の大型・中型の路線バス同様の大型行先表示機を前面に搭載できるのも大きな特徴である。なお、バスのほか、同じシャーシをベースとした貨物仕様の製造も行っている。貨物仕様は「CARGO-」と呼ばれる。
- CITY-I L
- CITY-I L CNG(CITY-I LのCNGタイプ)
- 全長6m未満のタイプで、特に需要の小さいまたは狭隘な路線で使われる。東京都小平市「にじバス」が代表例。
- CITY-II
- 全長6m級のタイプ。後面に車椅子乗車用の扉を設け、エアサスによりほぼ地面と同じ高さまで車体を下げることが可能である。
- CITY-IV
- CITY-IV CNG(CITY-IVのCNGタイプ)
- モデルチェンジ前はCITY-IIIと称した。全長7m級で後輪が2軸となっているのが特徴。後面に扉を設けて車椅子の乗降が可能な仕様もある。
[編集] 関連項目
- 日野・ポンチョ
- オムニノーバ・マルチライダー
- メルセデス・ベンツT1Nミニバス