クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡
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クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡(-にじいろちょうのきせき)はカプコンより1996年9月に発売されたアーケード用クイズゲーム。カプコンお得意のクイズゲームに当時ブームだった恋愛ゲームの要素を盛り込んだ「恋愛クイズゲーム」という異色作となっている。
1997年6月27日にはQUIZなないろDREAMS 虹色町の奇跡というタイトルでセガサターンとプレイステーションに移植された。また、2006年には携帯電話のiアプリ移植版が配信開始された。
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[編集] ストーリー
3月31日の夜、星を見ていた主人公は虹色町に8つの流星が降り注ぐのを見る。主人公めがけて落ちてきたそのうちの一つは手のひらサイズの妖精少女だった。
彼女の話によると、異世界で魔王を封印していた「封印のクリスタル」が7つに分裂し虹色町に降り注ぎ、この町に住む7人の女の子と同化してしまったという。半年後に復活するであろう魔王を再封印するためにはその女の子たちと心を通わせることが必要だという。果たして主人公は世界を救うことが出来るのであろうか?
[編集] システム
ゲームは分岐する双六状になっているカレンダー(マップ画面)の上を1~6の目の出るルーレットで出た目の分前進し、そのマスで登場したヒロインが出すクイズをノルマ分こなすことでそのヒロインとの好感度が上昇していく(コンシューマー版ではオプションでルーレットを使用しない設定も可)。好感度が一定分上昇した状態でヒロインのマスに止まればイベントが発生し、ストーリーが進行していく。
マップ画面上ではヒロインが立っていたりアイテムが置いてあるのが見えるマスがあり、ルーレットを目押しすることである程度狙いのマスに止まることが可能。しかし、ルーレットはランダムで目押ししたマスからずれることがある上に外れの目が存在し、外れた場合は強制的に6マス進まされた上にオジャマキャラであるリンツとのクイズ対戦となりヒロインの好感度を稼ぐことは出来ない。また、日曜日のマスはヒロインの代わりに妖精が登場し、彼女の出すクイズをクリアするとライフ(お手つき可能回数)を1回復した上でヒロイン一人の好感度を確認できる。ゲームは1ヶ月ごとのステージに区切られており、それぞれの月末では強制的にリンツとのクイズ対戦に、最終日では魔王との最終決戦となる。
ストーリー上では「魔王の封印にはクリスタルの力が必要」とあるが、実際には魔王との最終決戦のときに最終イベントまでストーリーを進めたヒロイン1人につきライフが1増えるだけなのでクリスタルの力がなくとも魔王を倒すことは可能。しかし、最低でも一人のヒロインと仲良くなっていないと非常に寂しいエンディングになることは避けられない。
[編集] 携帯電話版
ケータイカプコンより配信。ヒロイン別に1丁目~4丁目の4本に分割されている。月に1タイトルしかダウンロード出来ないプラチナアプリに分類されているが、1月に1~4丁目まで全てダウンロード可能。登場ヒロインが削減された分、ゲーム期間も3ヶ月に圧縮されている。
- 虹色町1丁目(2006年3月1日配信開始、めぐみ編)
- めぐみ・桃子・絵美の攻略が可能。
- 虹色町2丁目(2006年5月1日配信開始、久美子編)
- 久美子・真由美の攻略が可能。おまけとしてボツになった話がある。
- 虹色町3丁目(2006年7月3日配信開始、サキ編)
- サキ・シャーロットの攻略が可能。おまけとして絵美シナリオのボツ案がある。
- 虹色町4丁目(2006年8月2日配信開始、妖精)
- 妖精・リンツの攻略が可能。おまけとして虹色町の案内がある。
[編集] 登場人物
恋愛ゲームとしてはかなり破天荒な設定のキャラが多い。また、アーケード版では7人のヒロインは製菓会社の名前がつけられていたが、コンシューマー版ではキャラクター名が変更となっている。また、アーケード版では一人の声優が複数役だったのがコンシューマー版では一人一役となった。
- 16歳。主人公が最初に出会う女の子。ペンダントを拾ったことをきっかけに仲良くなるが、彼女がモデルにスカウトされたことで徐々に二人の気持ちがすれ違うようになっていき……
- キャッチフレーズは「1億人の妹」。「ときめきメモリアル」の藤崎詩織を意識した正統派ヒロインキャラ。髪型はピンクのロングヘアにヘアピン。
- 趣味は散歩と昼寝であり、何故か日中でも町中をぶらついていることが多い。
- 16歳。眼鏡が似合う積極的な女の子。その行動力で主人公とも仲良くなるのだが、実は彼女の正体は……
- 独特の髪型は「きしめん」と称されることもある。ラジオドラマでは真由美から「クルクルした綿菓子みたいな可愛い髪」と言われていた。
- 17歳。水泳一筋のスポーツ少女。無口で感情を表現することが苦手だった彼女も、主人公と仲良くなるに連れ徐々に打ち解けてくるのだが……
- 緑色の髪の毛と水泳は清川望、無表情で無口な性格は綾波レイと対比されることが多い。
- 鐘紡サキ(声:根谷美智子)/想鐘サキ(声:根谷美智子)
- 16歳。虹色町に頻出する怪獣に立ち向かう地球防衛軍隊員(国際公務員)。主人公と知り合い、互いに心引かれる二人だが、プラネタリウムでサキが見せた涙の意味は?
- 彼女のシナリオには特撮ネタが多く散りばめられており、特にウルトラシリーズを見ておくとニヤリとさせられる場面が多い。『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』でもスペシャルパートナーとして登場する。
- 25歳。虹色中央高校の教師で主人公の担任。教師と生徒の壁を越えて徐々に仲良くなる中で、彼女の周囲で頻発する不思議現象の数々。実は先生の正体は……
- 担当科目は多分理科。見た目はセクシーだが、性格は非常に子供っぽい。髪型は普段はロングだが、夏になるとアップにまとめる。
- 12歳。虹色町の豪邸に養育ロボットに囲まれ一人で暮らしているこの少女に気に入られた主人公は家族の温かみを教えようとするのだが、彼女を守ろうとする養育ロボとの対決により町は大騒ぎに……
- 主人公を「サル」と呼び、騒動に巻き込む。「歯茎&コイル」とも呼ばれる個性的な髪型。
- アーケード版では見事なまでの貧乳を露出するイベントシーンがあったが、流石にコンシューマー版ではカットされてしまった。
- 妖精(声:白鳥由里)
- 年齢不詳。魔王を封印しようとする主人公を陰から支援する。コンシューマー版ではヒロインに追加され、日曜日に何度も止まっていると進行する彼女のストーリーが追加。
- 食いしん坊で、結構嫉妬深い。通常は全裸であり、胸や股の部分は長い髪の毛で隠れている。昆虫のような羽が生えており、空が飛べる。
- 彼女がヒロインになるシナリオでは次第に人間の感情を持っていく設定になっており、服を着るようになったりグレて野良猫と仲良くなったりするシーンがある。
- リンツ(声:根谷美智子)
- 17歳。魔王の手下の悪魔娘で、主人公を邪魔すべく付きまとう。しかし、個人的には主人公のことを気に入っている節も……。アーケード版では名前の綴りが「Lindt」(スイスのチョコレート会社リンツ&シュプルングリーと同じ)だったが、コンシューマー版では「Linz」に変更されている。コンシューマー版ではルーレットの外れの目を出し続けることで彼女とのエンディングが追加。
- 複数のキャラクターのシナリオの途中で登場する。めぐみシナリオではいかにもやり手そうなプロデューサー(CVは西村知道)に変身し、めぐみの貞操が狙われているのではないかと主人公を悩ませる。真由美シナリオでは対決するシーンがあり、リンツが女性であることが明かされるのはアーケード版ではこの絵のみである(アーケード版ではリンツは攻略できない)。
- 親は妖怪「天井下がり」。典型的ツンデレキャラ。
- 魔王(声:西村知道)
- アーケード版ではチョコレートメーカーにちなんで「魔王ゴディバ」という名があったがコンシューマーでは「魔王」としか呼ばれない。封印のときに垣間見える素顔は意外にも美形。
[編集] 外部リンク
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