オークランド (カリフォルニア州)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オークランド(英語:Oakland)はアメリカ合衆国カリフォルニア州アラメダ郡にある、サンフランシスコ湾に面した港湾都市。食品工業や機械工業がさかん。人口は402,777人(2002年7月1日現在)。アラメダ郡の郡庁所在地である。
目次 |
[編集] 概要
サンフランシスコの対岸に位置する。大陸横断鉄道開通から栄えたが、1906年のサンフランシスコ大地震後に被災者が流入し、大幅に人口を増やした。オークランド港は鉄道ターミナルと連動したコンテナ輸送基地として世界的に有名。オークランド国際空港 (CA)は国内線を中心に運行され、国際線の多いサンフランシスコ国際空港を補完する役割も持つ。
また、市内には、アムトラックの駅があり、ここを始発・終着駅とし、シカゴとの間を結ぶ「カリフォルニア・ゼファー」号や、ロサンゼルス-シアトル間を結ぶ「コースト・スターライト」号をはじめとする長距離列車などが発着する。なお、オークランド市内にあるアムトラックの駅とサンフランシスコ市内との間は、アムトラックの専用バスが連絡している(1989年に発生したサンフランシスコ地震により、被害を受けたオークランド市内のアムトラック駅は使用停止となり、近郊のエメリービルにアムトラックの駅が設置され、1990年代からは、「カリフォルニア・ゼファー」や「コースト・スターライト」などの長距離列車は、エメリービル駅において発着していたが、現在はオークランド駅の修復も完了し、元通りにオークランド駅において発着している)。
メジャーリーグのオークランド・アスレチックス、NFLのオークランド・レイダーズ、NBAのゴールデンステイト・ウォーリアーズの本拠地がある。
人種オークランドはカリフォルニア州の中でもとりわけ人種の入り混じりが多い、アフリカ系アメリカ人、アジア系(中国人、韓国人、日系人、ベトナム人など)、白人、メキシコ系アメリカ人(チカーノ)などである。
市の中心部には湖(レイクメリット)があり、湖の西側にはオフィス街、ビルやチャイナタウンなどが広がっている。1962年10月13日、福岡市と姉妹都市提携を結んだ。その後、福岡市とは交換教育プログラムなどを通して交流を深めている。
[編集] 地理
オークランドは北緯37度47分43秒、西経122度13分41秒 (37.795227, -122.228111)1に位置する。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積202.4 km² (78.2 mi²) である。このうち145.2 km² (56.1 mi²) が陸地で57.2 km² (22.1 mi²) が水地域である。総面積の28.28%が水地域になる。
[編集] 人口動勢
2000年現在の国勢調査GR2で、この都市は人口399,484人、150,790世帯、及び86,402家族が暮らしている。人口密度は2,751.4/km² (7,126.6/mi²) である。1,084.8/km² (2,809.8/mi²) の平均的な密度に157,508軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人31.29%、アフリカン・アメリカン35.66%、先住民0.66%、アジア15.23%、太平洋諸島系0.50%、その他の人種11.66%、及び混血4.98%である。人口の21.89%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市内の住民は25.0%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が9.7%、25歳以上44歳以下が34.0%、45歳以上64歳以下が20.9%、及び65歳以上が10.5%にわたっている。中央値年齢は33歳である。女性100人ごとに対して男性は93.2人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は90.2人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は40,055米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は44,384米ドルである。男性は37,433米ドルに対して女性は35,088米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 (per capita income) は21,936米ドルである。人口の19.4%及び家族の16.2%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の27.9%及び65歳以上の13.1%は貧困線以下の生活を送っている。
参照: w:Maps of Oakland, California
[編集] 姉妹都市
オークランドは Sister Cities International によって指定された、7つの姉妹都市を有している:
|