オリンピックシンボル
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オリンピックシンボルは、オリンピックムーブメントの象徴的である国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・旗・シンボルのことである。また、大会に関連して、聖火・ファンファーレなどがある。
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[編集] 旗
[編集] オリンピック旗
オリンピックマークは青・黄・黒・緑・赤の五色をリングした形になっている。IOC設立20周年記念式典で発表された。初めて旗が掲揚されたのは1920年のアントワープオリンピックからで、この大会からはオリンピック宣誓が行われた。旗は大会の開会式で掲揚され、閉会式で降納する。また特別旗はオリンピック開催都市の市役所に保存され、そのオリンピックの閉会式で市長からIOC会長に返還され、次回オリンピック開催都市の市長に引き継がれる。このことをアントワープセレモニーと呼ぶ。
[編集] アントワープ旗
アントワープ市から寄付したアントワープ旗は夏季オリンピック開催都市に渡される。旗竿には青・黄・黒・緑・赤・白の6色のついたリボンで結ばれている。1984年のロサンゼルス大会でその役目を終え、現在はオリンピック博物館に展示されている。
[編集] オスロ旗
オスロ市から寄付したオスロ旗は冬季オリンピック開催都市に渡される。なお、表裏ともに同じオリンピックマークがついている。
[編集] ソウル旗
アントワープ旗の後継としてソウル特別市から寄付されたソウル旗は1988年のソウルオリンピックから使われている。
[編集] ファンファーレとテーマ
ジョン・ウィリアムズのオリンピックファンファーレ&テーマはよく有名であるが、これは第23回オリンピアード競技大会ロサンゼルス1984公式音楽に収録されていた。ちなみにボストン・ポップス・オーケストラとウィリアムズ指揮の演奏が再録されている。同曲は1985年のグラミー賞を受賞した。
日本で行われたオリンピックのテーマソングでは1964年の東京五輪音頭、1972年の虹と雪のバラードが有名である。
[編集] 大会マスコット
1968年のグルノーブルオリンピックから初登場した大会マスコットは、大会を象徴するマスコットとして親しまれている。1980年のモスクワオリンピックのマスコットミーシャは、FIFAワールドカップのマスコットを上回る大人気であった。さらに、開閉会式、アニメ化されるほどの大ヒットだった。
[編集] マスコット一覧
- 謎のスキーヤー(1968)
- 無名の赤いジャガー(1968)
- ワルディ(1972)
- スノーマン(1976)
- アミク(1976)
- ロニ(1980)
- ミーシャ(1980)
- ブチコ(1984)
- イーグルサム(1984)
- ハウディ、ハイディ(1988)
- ホドリ(1988)
- マジーク(1992)
- コビー(1992)
- ハーコン、クリスティン(1994)
- イジー(1996)
- スノーレッツ(スッキー、ノッキー、レッキー、ツッキー)(1998)
- シド、オリー、ミリー(2000)
- パウダー、カッパー、コール(2002)
- アティナ、フィボス(2004)
- ネーヴェ、グリッツ(2006)
- 福娃(フーワー)(ベイベイ、ジンジン、フアンフアン、インイン、ニーニー)(2008)
- ?(2010)
[編集] 関連項目
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オリンピック競技 • メダル獲得数 • NOCコード メダリスト • シンボル |
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夏季オリンピック:1896, 1900, 1904, 1906¹, 1908, 1912, (1916)², 1920, 1924, 1928, 1932, 1936, (1940)², (1944)², 1948, 1952, 1956, 1960, 1964, 1968, 1972, 1976, 1980, 1984, 1988, 1992, 1996, 2000, 2004, 2008, 2012, 2016, 2020 | |||||
冬季オリンピック:1924, 1928, 1932, 1936, (1940)², (1944)², 1948, 1952, 1956, 1960, 1964, 1968, 1972, 1976, 1980, 1984, 1988, 1992, 1994, 1998, 2002, 2006, 2010, 2014, 2018 | |||||
¹IOC非公認大会 ²戦争のため中止 |