ウィルタ
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ウィルタ (UILTA, Orok) 民族は、樺太(サハリン)の先住民族で、ツングース系である。本来の言語はツングース諸語の系統であるウィルタ語である。樺太では中部・北部に暮らし、シベリアのツングース系諸族と交流をもったほか、樺太中部のニヴフ、南部のアイヌとも交易をしていたらしい。
ウィルタの特徴的な生業は元来、トナカイ牧畜や狩猟、漁労であった。
伝統的住居はエヴェンキやオロチョンなど他のツングースと同様、比較的細い木の幹の柱を何本も組んで、外部を毛皮で覆った円錐形の天幕式住居であった。
アイヌからはオロッコ (Orokko) と呼ばれていた。
第二次世界大戦後、スターリン政権下のソ連から敵国であった日本に協力した民族とされ、追放(強制送還)によって多くのウイルタが北海道移住(主に網走市)を余儀なくされたという。1975年にはウィルタ民族の人権や戦後補償の問題を解決する趣旨によりオロッコの人権と文化を守る会が設立、翌年12月にウィルタ協会が設立された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ウィルタ協会公式サイト(日本語、リニューアル中)
- 北方少数民族資料館ジャッカ・ドフニ公式サイト(北海道水産林務部水産経営課「漁村ふれあい検索」)