ふたりっ子
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『ふたりっ子』(-こ)は、1996年度下半期にNHK連続テレビ小説として放送されたドラマである。脚本を大石静、音楽を梅林茂が担当した。
それまで直近の連続テレビ小説(走らんか!など)が不評で、視聴率的にも苦戦していた中で、久々の大ヒット作となった。
それを受けて原作が書籍化、漫画化された。
大阪市南部の下町・天下茶屋と新世界を舞台に、全く性格の違う双子のヒロイン・麗子(れいこ)と香子(きょうこ)の挑戦と、それを取り巻く人間関係をほのぼのと描いた。
目次 |
[編集] 主要キャラクター
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 野田麗子(のだ れいこ、演:少女期:三倉茉奈、青年期:菊池麻衣子)
- 野田香子(のだ きょうこ、演:少女期:三倉佳奈、青年期:岩崎ひろみ)
- 野田千有希(のだ ちあき、演:手塚理美)麗子・香子の母
- 芦屋の有沢家の令嬢。なぜか豆腐屋の光一を想い、駆け落ちする。その後は豆腐屋の女将として店を切り盛りし、二人の娘を育てる。度々光一と離婚すべきか悩むが、憎むことから生まれる愛情を見出す。
- 野田光一(のだ こういち、演:段田安則)千有希の夫、麗子・香子の父
- 黒岩政夫(くろいわ まさお、演:伊原剛志)
- 野田豆腐店のある商店街に店を構えるバーバー黒岩の息子。娘にも「マサ」の通称で呼ばれる。幼い頃より麗子に憧れ、ついに結婚する。豆腐屋事業に苦悩する妻と麗子・香子に性格がそっくりの双子の娘に苦労する。両親の引退で理容店を継ぐことになる。
- 森山史郎(もりやま しろう、演:少年期:伊藤譲二、青年期:内野聖陽)
- 少年時代は賭け将棋に打ち込んでいた父を憎み、父に会おうとした銀じいと香子に将棋の駒を投げつけたことがある。後には奨励会員となり、高校卒業を間近に控えた香子と将棋対局をし、彼女を負かした。これがきっかけで、香子に女性が正式な棋士になる道を開拓させることとなり、やがて香子と結婚する。しかし、勝負師としての本能に目覚めた香子から離婚を望まれ、彼女への愛情からそれを承諾する。のちに、香子へもう一度求婚する。
- 佐伯銀蔵(さえき ぎんぞう、演:中村嘉葎雄)
- 海東壮平(かいとう そうへい、演:山本太郎)
- とある財閥の御曹司。麗子のフィアンセになったことがある。
- オーロラ・輝子(オーロラ てるこ、演:河合美智子)
[編集] その他の登場人物
[編集] 有沢家
芦屋市にある野田千有希の実家。
[編集] 天下茶屋の人々
- 黒岩良夫(くろいわ よしお、演:宮川大助) 伸代(のぶよ、演:宮川花子)
- バーバー黒岩の鴛鴦夫婦。野田夫妻のよき相談相手である。ドラマの中でも夫婦漫才のような台詞が多い。理髪店を息子政夫夫妻に任せ、和歌山の故郷で余生を過ごす。
- 谷武蔵(たに むさし、演:河島英五)
- たこやきビリヤードのマスター。政夫の親友で良き相談相手。
- 梅屋音吉(うめや おときち、演:夢路いとし)
- 通天閣将棋センターの席主。
- 伊能義臣(いのう よしおみ、演:麿赤兒)
- 賭け将棋を生業とする真剣師で、銀じいのライバル。
- ダイナマイト玲子(ダイナマイト れいこ、演:叶麗子)
- 演歌歌手。大阪を去ったオーロラ輝子に代わり、通天閣の歌姫として人気となる。
- 掛布雅之(その後、未来編では阪神タイガースの監督として出演)
[編集] 棋士
- 米原公紀(よねはら きみのり、演:桂枝雀)
- 棋界のドン・永世名人。森山史郎の師匠。
- 米原桂子(よねはら けいこ、演:三林京子)
- 米原永世名人の妻。
- 猿渡夏彦(さるわたり なつひこ、演:國村隼)
- 新進棋士奨励会の幹事。初登場時は五段、後に六段。初めは香子を軽視していたが、次第に実力を認めるようになる。香子と森山の結婚式では幹事を務めた。対局の解説を担当することが多い。
- 雨宮秋彦(あめみや あきひこ、演:田口浩正)
- 奨励会員。弱気な将棋だったが、佐伯銀蔵に教えを乞うて攻め将棋に開眼する。しかし、互いにプロ入りを懸けた大一番で香子に敗れ、年齢制限規定により奨励会を退会する。その後はレストランで働き、棋士を辞めようとする香子を慰留した。
- 羽柴秀明(はしば ひであき、演:茂山宗彦)
- 未来編に登場する天才的な若手棋士。突如、香子にプロポーズするが、森山に敗れて引退してしまう。
- 織田信雄(おだ のぶお、演:岸部一徳)
- 毛利元彦(もうり もとひこ、演:古田敦也)
- 「棋将」のタイトル保持者。
- 上杉康治(うえすぎこうじ、演:桂小米朝)
- 「飛王」のちに「王棋」のタイトル保持者。
- 三枝桂一郎(さえぐさ けいいちろう、演:桂三枝)
- 「竜将」のちに「飛王」のタイトル保持者。終盤の妙手で一度は森山の挑戦を退ける。
- 日本将棋連盟所属の実際のプロ棋士
[編集] ナレーション
[編集] 音楽
- 主題歌
- 挿入歌
- 夫婦みち(作詞:津城ひかる、作曲:弦哲也、歌:オーロラ輝子)
- 河合美智子はこの曲のキャンペーンで、実際にカラオケ用テープレコーダ持参で全国を回った。
- 夫婦みち(作詞:津城ひかる、作曲:弦哲也、歌:オーロラ輝子)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ふたりっ子感想戦(ファンサイト)
- 通天閣(つうてんかく)オフィシャルサイト(本作の主要な舞台となった通天閣のオフィシャルサイト。当地に生まれた棋士・阪田三吉を称える王将碑がある)
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