近鉄生駒線
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生駒線(いこません)は、奈良県北葛城郡王寺町の王寺駅から奈良県生駒市の生駒駅までを結ぶ近畿日本鉄道の鉄道路線。
生駒山地の東側を走る。沿線には住宅地が広がり大阪・奈良への通勤路線となっている。
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[編集] 路線データ
全線、大阪輸送統括部(旧上本町営業局)の管轄である。
[編集] 運行形態
全列車各駅に停車。王寺~生駒間の列車が毎時4本運転されているほか、平日朝に東山~生駒間の区間運転列車がある。 2004年3月から全列車でワンマン運転を実施している。
[編集] 車両
- 1020系 (ワンマン改造された車両のみ)
[編集] 歴史
信貴山朝護孫子寺への参詣鉄道として、信貴生駒電気鉄道が王寺~山下(現在の信貴山下)間の鉄道と山下~信貴山間の鋼索線(のちの東信貴鋼索線。1983年廃止)を開業させたのが始まり。生駒まで全通したのは1927年である。信貴生駒電気鉄道改めた信貴生駒電鉄は王寺~枚方間を結ぶ計画を立て、1929年私市~枚方東口(現在の枚方市)間に枚方線を開業させたが、これは後に交野電気鉄道を経て京阪交野線となった。生駒~私市間は地形が複雑で勾配がきついことから、建設を断念した(後に国道168号が建設された)。王寺~生駒間が近鉄の路線となったのは1964年のことである。
- 1922年(大正11年)5月16日 信貴生駒電気鉄道が王寺~山下(現在の信貴山下)間、鋼索線山下~信貴山間を開業。
- 1925年(大正14年)11月6日 信貴生駒電鉄に信貴生駒電気鉄道の路線全線を譲渡。
- 1926年(大正15年)10月21日 信貴生駒電鉄 山下~元山上口間が開業。
- 1926年(昭和元年)12月28日 信貴生駒電鉄 元山上口~仮新生駒間が開業。
- 1927年(昭和2年)4月1日 信貴生駒電鉄 仮新生駒~新生駒(現在の生駒)間が開業。
- 1964年(昭和39年)10月1日 近畿日本鉄道が信貴生駒電鉄を合併。生駒線・東信貴鋼索線に。
- 1969年(昭和44年)9月21日 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
- 1977年(昭和53年)7月31日 菜畑~南生駒間複線化。
- 1983年(昭和58年)9月1日 東信貴鋼索線 信貴山下~信貴山間が廃止。
- 1992年(平成4年)12月13日 菜畑付近高架化。
- 1993年(平成5年)1月29日 元山上口~萩の台間線路短絡化。東山駅移設。
- 1993年(平成5年)3月17日 東山~萩の台間複線化。
- 1994年(平成6年)2月10日 菜畑~生駒間複線化。
[編集] 駅一覧
(運行系統上の下り方向に記述。なお、『鉄道要覧』では起点を王寺駅としている)
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
生駒駅 | 0.0 | 近畿日本鉄道:奈良線・けいはんな線、生駒鋼索線(鳥居前駅) | 奈良県 | 生駒市 |
菜畑駅 | 1.2 | |||
一分駅 | 2.3 | |||
南生駒駅 | 3.5 | |||
萩の台駅 | 4.5 | |||
東山駅 | 5.4 | |||
元山上口駅 | 6.7 | 生駒郡平群町 | ||
平群駅 | 7.9 | |||
竜田川駅 | 9.3 | |||
勢野北口駅 | 10.7 | 生駒郡三郷町 | ||
信貴山下駅 | 11.5 | |||
王寺駅 | 12.4 | 近畿日本鉄道:田原本線(新王寺駅) 西日本旅客鉄道:関西本線(大和路線)・和歌山線 |
北葛城郡王寺町 |