風雲!たけし城
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風雲!たけし城（ふううんたけしじょう）は、TBSで1986年5月2日～1989年4月14日の金曜20:00-20:54（日本時間）に放送された視聴者参加アトラクションバラエティ番組。正式な番組名は「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」。現在CS放送・TBSチャンネルで再放送中（火曜22:00～23:00、3:00～4:00、翌週火曜10:00～11:00）。
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[編集] 概要
- ビートたけしが城主をつとめる、難攻不落の「たけし城」を討ち落とす為、毎回約100人の一般応募者からなる攻撃軍を谷隼人“隊長”が率い、緑山スタジオに作られた難関（アトラクション）を攻略する。
- たけし軍が仕掛けた、数々の難関を攻め行くうちに攻撃軍のメンバーは次々と脱落していき、最終的に勝ち残った者が賞金100万円を獲得するルールであったが、滅多な事では最後まで勝ち残る者は出ないほどの過酷さを誇っていた。また、珍プレー好プレーなどを見せた挑戦者には敢闘賞として賞金10万円が贈られた。
- 「子供の頃の原っぱでの冒険ごっこや泥遊びを再現したかった」という趣向で番組の企画にはたけし自ら携わり、セットには総工費一億円がかけられた。ちなみにたけしが「殿」と呼ばれるようになったのはこの番組がきっかけ。また、たけしはその後“たけし城の殿”として「志村けんのバカ殿様」にゲスト出演した。
- 中盤からはたけし軍団によるチャレンジコーナー（デモンストレーション）が挿入され、着ぐるみなどの扮装でゲームに挑戦し、失敗した軍団メンバーのうち1人だけが「おしおき洞窟」でクレーン宙吊りやホースによる水責めなどの罰ゲームを受けるコーナーがあった。これらのコーナーは姉妹番組である「号外版 風雲!たけし城」（後述）に引き継がれた。
- 1988年からの番組リニューアルで、緑山スタジオまたはスタジオセットでのコントコーナーが導入された。たけし軍団が様々な罰ゲームに近いゲームに挑戦したり、城主と家老があの手この手で谷隊長を倒そうとするが必ず失敗するパターンのコント、時代劇や映画、サスペンスドラマのパロディコントがあった。
- 番組終了後も「金曜テレビの星!」などの特別番組枠で数回放送された。また、たけし城も数年のあいだシンボル的に緑山スタジオに残されていた。
- 2005年4月2日には「オールスター感謝祭」にて赤坂の再開発地区に「竜神池」と「ジブラルタル海峡」の2種目を当時の雰囲気そのままに再現して放送され、谷隼人は、旅番組以外の久々の仕事だったと言う。「ジブラルタル海峡」では本放送時にはなかった初田啓介アナの実況を加えておこなわれた。
[編集] 主な出演者
- ビートたけし（たけし城城主）
- フライデー襲撃事件でたけしが逮捕され暫く謹慎していた間は、たけしの顔に似せたハリボテのお面を被った“影武者”（たけしくん人形）が登場した（ラッシャー板前が扮した。声は出さず）。
- たけし軍団
- たけし軍団セピア
- 石倉三郎（初代家老）
- 谷隼人（攻撃軍隊長）
- スペシャル版では谷は「谷城城主」と設定され、実妻でもある松岡きっこも「愛情出演」と称して登場した。
- 柳沢慎吾（初代戦場レポーター）
- 坂本あきら（二代目戦場レポーター）
- 稲川淳二（三代目戦場レポーター）
- ストロング金剛
- 丹古母鬼馬二
- 亜仁丸レスリー
- 岡田正典
- 上田馬之助
- 渡嘉敷勝男
- 大念寺誠
- 城みちる
- 島田洋七
- ポップコーン
- 大木凡人
- 忍竜
- すがぬま伸
- 大富士
- 山川豊（戦車隊長・初期に出演）
- 宮内鎮雄（当時TBSアナウンサー・ナレーター）
※なお戦場リポーターには休暇時の代打として立川志の輔やTBS男性アナウンサー（生島ヒロシ、柄沢晃弘、松下賢次ら）が登場する週もあった。
[編集] 難関
1回につき、8〜9つの難関が待っている。番組開始から終了まで109のアトラクションが作られた。人気で長く続いたものも多いが、1回で終わったものもいくつかあった。また火事で焼失したものもあった。「～でポン」の名のアトラクションがいくつかあるが、これは桂プロデューサーがかつて手がけた番組「笑ってポン!」が由来である。
[編集] 主なアトラクション
- 国境の壁 - 最初の難関。制限時間内で2メートル以上ある高い塀を超える。
- 国境の坂 - 制限時間内で滑りやすい坂を越える。
- 国境の沼 - 制限時間内で沼を渡り切る。
- 国境の関所 - 「国境の壁」とほぼ同じ。
- 国境のルーレット - 自らチップとなり、最初に抽選でどのマスに座るかを決定。そしてルーレットを回して、止まった数字・色に該当する人が失格。それ以外の人は次の関門へ進める。
- 国境シリーズには他にも、履き物を履いてとりもちの上を走る「国境のジョイナー」、手持ちのピースを正しい場所に当てはめるパズル「国境のパーフェクション」、クリスマスブーツの中に入っているゼッケンを着けて6人7脚で走る「国境のメリークリスマス」等があった。また「国境」という名前はつかないが、パン喰い競争の「腹がへっては戦はできぬ」、カップル大会限定の最初の関門「ベッドでベットリ」等もあった。
- 第一砦 - 待ち構えるたけし軍団と水鉄砲の撃ち合いをしながら砦を越えてゆく。額の的を破かれると失格。ちなみにBGMはテレビ映画「サンダーバード」テーマ曲。
- 悪魔の館 - 幾つもの部屋に分かれた館を抜ける。中には2人の悪魔（ストロング金剛、初期は上田馬之助、のちに丹古母鬼馬二）が潜んでおり、悪魔につかまるか池に落ちると失格。初期は部屋の形が四角形だったが、後に六角形に変更。更にその後バージョンアップ、部屋数の増加と悪魔側も亜仁丸レスリー加入で3人体制となった。当初は自力で抜けないといけなかったが、後に親子大会での仕様（子供のナビゲートを手がかりに親が館内を抜ける）が標準となり、谷隊長が上からナビゲートする形となった。BGMは映画「燃えよドラゴン」挿入曲。
- ザ・ロンゲストヤード - アメフトのユニフォームの着ぐるみを着たたけし軍側の妨害をかわし、倒されずにゴールを目指す。
- 悪魔の口 - ゴンドラに乗ってスタート地点からロープをたぐり、適当な場所で扉を開けて地上の着地点に飛び降りる。ゴンドラは窓がないため外が全く見えず、地上に降りるタイミングは勘だけが頼り。運良く着地点に飛び降りられれば合格だが、運悪く泥に落ちると失格。
- アドベンチャーゾーン - 横スクロール式テレビゲーム風のセットを、制限時間（セット上部の悪魔メカがゴールに到達する）までにゴールする。途中には数々のトラップが待ち構える。後期では悪魔の館に代わる定番アトラクションとなった。
- 竜神池 - 池の上の飛び石を使って向こう岸まで渡りきる。池に落ちると失格。ただし水面に浮いているだけで、固定されていないトラップの岩もあった。アトラクションの中で一番人気があった。BGMは映画「ランボー」挿入曲。なお初期はこの池を渡りきっても次の「自由への壁」を突破しないとクリアにはならなかった（のちに自由への壁は竜神池から独立）。
- 自由への壁 - 壁に張られた4枚の扉のうち1つを選んで破っていく。破れない堅い壁の扉や網の張られた扉を選ぶと失格。途中に大きな鎧武者の着ぐるみ「よろい注」が邪魔をする（「よろい注」の名は視聴者からのハガキ公募で決定）。初期は、竜神池の終わりに1枚だけ設置されていた。
- 遥かなる自由への壁 - 自由への壁をリニューアルし、最初の難関となったもの。扉が8枚に増えたが堅い壁を選んでも失格にはならず、壁を抜けたらゴール地点で小麦粉の中からボールを探す障害も追加。
- 第二砦 - 第一砦同様、水鉄砲と的を付けて砦を越えてゆくが、こちらは1対1対決。たけし軍団は動きづらい着ぐるみで自滅する事が多く、また守備隊長の城みちるが実は最弱だった、というくらい失格者が非常に少なかった。時にはたけし自らも戦闘機に扮して登場し、攻撃軍と戦うこともあった。
- これは玉RUN - 第二砦をリニューアルし「玉RUN砦」となったもの。コース上を流れてくる巨大な玉をさけながら、頂上まで駆け上がる。
- すまきで玉RUN - 「これは玉RUN」と同じルールだが、挑戦者はすまきの着ぐるみを着用する。なおこのアトラクションは火災に見舞われ、ニュースにもなった。そのため1回きりで終了。
- どんぶらこっこ - 水が流れる坂の上を、大きなお椀に乗って落ちないよう滑っていく。
- すもうでポン - まず、くじ引きでたけし軍側からの対戦相手を決め、その相手と相撲を取って勝てば合格。対戦相手は、元力士から最弱の起き上がりこぼし型人形“コニシキ君”まで実力差が極端で運任せな要素が大きかった。時には番組の桂プロデューサーも対戦相手として登場した事もあった。バリエーションとして土俵の周りが海や池の「すもうでチャッポン」、尻相撲で対戦する「尻ずもうでポン」等があった。
- キノコでポン - 回転するキノコにしがみつき、対岸まで渡りきる。途中からは着陸地点が中島に変更になった。なおこのアトラクションの名はハガキによる視聴者からの一般公募で決まった。BGMは映画「インディ・ジョーンズ」テーマ曲。
- だるまさんがころんだ - 巨大なだるまの着ぐるみを着て、子供の遊びの「だるまさんがころんだ」の要領で坂を上っていく。途中で倒れると失格。BGMはアーケードゲーム「ソンソン」挿入曲。
- 戦場に架ける橋 - 板の上に腹這いになり、池の上に作られたローラーの付いたレールを滑る。チキンレースの要領で、ゴール地点（緑の三角が書かれている地点）にぴったりたどり着く。通り過ぎて池に落ちると失格。また途中で止まると岡田正典扮する海坊主が出現し池に突き落とされる。BGMも映画「戦場に架ける橋」挿入曲。
- 天国と地獄 - ロープにしがみつき、ターザンのごとく対岸に着地する。初期は直線状に進むだけのものだったが、後にリニューアル、円形の軌跡を辿るようにぐるりと回って対岸に着地するルールになった。
- 親子の重み／愛の重み - ペア大会（親子・カップル）限定。水上に浮かぶシーソーの両端に2人で乗り、沈まないように歩調を合わせながら数台のシーソー全てを渡りきる。途中で池に落ちると失格。
- ローラーゲーム - いくつかの巨大なローラーの上を落ちないようにバランスをとりながら渡っていく。
- カルタでお手柄 - 手の形をした巨大な着ぐるみに入って、読み上げられたカルタの絵札を他の人より早く取る（実際には札の上で倒れる）。バリエーションに、計算問題が出題され正解の数字の札を取る「カルタでお勉強」、イントロクイズ版の「カルタでドン」などがあった。
- チャレンジ競馬 - 馬の着ぐるみを着て、障害物のあるコースでレース。6人対戦で先にゴールした先着2人が次の関門へ進める。
- 飛び出せ青春 - マシン（マラドーナッテンノ君）が高く放つサッカーボールをキャッチする。足場が泥沼なので、動きがとりにくい。
- じゃじゃ馬ならし - ロデオの馬型マシンに乗りながら、制限時間内に水鉄砲で標的を落とす。
- まさかのドミノ - 巨大なドミノ牌の上を落ちないようにバランスをとりながら渡っていく。『KUNOICHI』の「倒連板」の原型ともなっている。
- アニマルBANG（ドカン） - 細い道を落ちないよう進んでゴールを目指す。途中で亜仁丸レスリーの投げる巨大な野球ボールによる邪魔が入る。
- 跳んでおめでとう - 棒高跳びの要領で池をわたり、対岸に着地する。池に落ちると失格。オランダのスポーツ「フィーエルヤッペン」が元ネタ。
- コリントでポン - 球状のカプセルに押し込められ、巨大なコリントゲームを模したセットを転がる。ドクロのボックスに入ったら失格。
- 玉ったもんじゃない - 巨大なパチンコ台の上から玉を落とし、下に駆けおりて鍋でキャッチする。
- ペッタンコ - 粘着式のスーツを着てロープにつかまり、壁に張りつく。『東京フレンドパーク』の「ウォールクラッシュ」の原型とも言える。
- まわってコマネチ - 回転する2本の平均台を渡りゴールを目指す。粉のクッションや池に落ちると失格。
- ビーチボーイズアンドギャルズ - 動くサーフボードに乗り、上と下から障害物をかわしてゴールする。落ちると失格。後にまわってコマネチと合体した「まわってビーチボーイズアンドギャルズ」となった。
- まわってビーチボーイズアンドギャルズ - 回転する平均台の先に着けられたサーフボードに乗り、障害物をかわしてゴールする。池に落ちると失格。途中でネイティブアメリカン風の女装をした島田洋七のいる島に上がり、その端で再びサーフボードに乗るが、ここで乗りそこねても失格。ちなみにBGMもザ・ビーチ・ボーイズの「サーフィンUSA」のインストゥルメンタル曲。
- 地震だ爺さん - 男性は爺さん、女性は婆さんのカツラをつけた挑戦者が、重ねた座布団の上に正座し、起震車を利用した地震のような揺れのする部屋で規定時間が過ぎるまで持ちこたえる。座布団が崩れていたり、本人が床に着いてしまっていると失格。同じルールのバリエーションとして「地震だカメさん」「地震だ金次郎」等があった。
- 君も宇野君 - 野球ユニフォームの着ぐるみを着た状態で、ポップコーンがノックしてくる球をキャッチする。ちなみに「宇野君」は宇野勝のことである。
- スターボウリング - ボウリングのピンの形をした着ぐるみを着て、転がってくる巨大ボールに耐える。ピンの位置は事前の抽選（トランプを引く）で決まる。倒れたら失格。プロボウラー中山律子がボウラー役で出演した事もある。
- 街かどテレビ - コーナー司会は本家本元「街かどテレビ11:00」司会の大木凡人。スナックバーを模ったセットでカラオケを歌詞を見ずに歌う事が出来たら合格。曲のジャンルは演歌、ポップス、フォーク、童謡、洋楽に至るまで幅広く、歌う曲目は運次第。部屋に入ってマイクを握ったとたん曲が流れ出し、緊張のあまり歌えなくなることも。1コーラス歌い切ればバニーガールに迎えられて次のアトラクションへ続く扉へ誘導されるが、歌えずに失格になると悪役商会扮するヤクザ達に追い出されたり、着ぐるみのタコの墨を顔にかけられたりされた。
- ひっぱり地獄 - 数本のヒモから1本選び壁の向こうの見えない対戦相手と綱引きをする。対戦相手は軍団や女性など。運が悪いと金剛･鬼馬二･アニマル･馬之助の4人組と戦う羽目に。
- ジブラルタル海峡 - まず、谷隊長が放つ金のボールを受け取り、それを抱えた状態で不安定な吊り橋を渡りきる。落ちたら失格。途中、たけし軍側が黒いボールをぶつけてくる。金のボールを落とした場合は、受け取り地点に戻れれば再びもらうことができる。初期では吊り橋でなく一本の綱を渡る関門であったり、吊り橋渡りでも金のボールを運ばなかったり、吊り橋自体にも障害物が設置されていていた。ちなみにBGMはテレビ映画「コンバット!」テーマ曲。
- 人喰い穴 - たけし城に通じる最後の難関。5つの穴のどれかを選んでたけし城に向かわなければならないが、うち2つは大念寺誠・渡嘉敷勝男が潜んでいる罠。もちろん罠の穴に入ったら失格。穴の前で「よろい注」が邪魔をし、これが原因で罠の穴に誘導される事もあった。
[編集] カート戦
すべての難関を突破すると、谷隊長に「よくぞ生き残った我が精鋭達よ！」と迎えられる。自己紹介の後、たけし城前での決戦（カート戦）が待っている。攻撃軍とたけし軍が戦車に乗り込み、水鉄砲でたけし軍の戦車の的を破く。たけしが乗る戦車の的を破くと攻撃軍の勝利となり、勝ち残った参加者に賞金100万円が贈呈される。番組の後期には水鉄砲から光線銃に変わった。ただし、たけしの戦車の的は攻撃軍のものと比べると頑丈なもので、またスピードも速く、滅多な事では攻撃軍が勝つ展開にはならなかった。稀に攻撃軍が勝った場合には、その翌週はたけし軍がたけし城の奪還に動く展開になった事もあった。また、たけしが乗る戦車の事故で勝負引き分けになった事もある。
ちなみに番組初期ではカートには乗らず、第一・第二砦同様に直接たけし城に攻め込み水鉄砲で撃ち合う方式だった。また後期には、たけしはクレーンで吊った飛行機から援護射撃する形になったり、ラッシャー板前がパンツ一丁でダンボール製の戦車ボディーを身に纏った「歩く戦車ラッシャー号」として攻撃軍に立ち向かった事もあった。
[編集] エンディング
敗戦の場合、谷隊長の敗戦の弁と、次に挑戦する「精鋭たち（出場者）」の募集、花火の中、勝ち誇るたけし軍の姿と、出場者・スタッフのロールとともに出場者の敢闘シーンを映して終わる。勝利の場合、見事にたけしの戦車の的を射抜いた出場者に谷隊長から賞金100万円が授与され、カート戦まで進出した他の出場者とともに雄たけびを上げ、その後出場者の敢闘シーンに接続する。締めの文句は基本的に、「参加してくれたすべての人々に、ありがとう」である。
[編集] 海外での放送
諸外国に番組自体が輸出されて放映されたり、番組のフォーマットが輸出され現地版が作られたりした。
- 90年代には台湾のテレビ局が「たけし城」アトラクションの図面を購入し「百戦百勝」の名で放映された。日本版との違いとして、個人でたけし城攻略を目指す日本版に対し「東京フレンドパーク」のような楽しいアトラクションゲーム的な番組に仕上げていて、1回に20人以上の団体で5チームが参加する。参加者同士の対抗もあるが、最終的は5チームがはっきりの順位を並べない遊園地式番組になっている。またゲームにもいくつかオリジナルの要素を加えている。なお本家「たけし城」でも台湾に遠征し「百戦百勝」にチャレンジする特別版が行われた。また2006年現在は台湾のJETにてTBS版「たけし城」が「百戦百勝王」の名で放映された、放送は50分間で一部の内容がカットされている。
- 2003年4月よりアメリカで「Most Extreme Elimination Challenge」として放映される。30分番組のため、オリジナルと比べるとかなり編集されており、2チームの対戦という設定に勝手に変えられている。吹き替えもアメリカンジョークを多用したまったく異なる（より失礼な）セリフになっている。例えば「今日は警察官対犯罪者チームです」とでっちあげ、当時の日本の一般人の映像に「この人は前科何犯のレイプ犯です」などとでたらめなナレーションをつける。たけしとそのまんま東はそれぞれ "Vic Romano", "Kenny Blankenship" と呼ばれており、日本の一般人出演者も現実とは異なる適当な名前がつけられている（なぜか、中東の料理名である "Babaghanoosh" というラストネームが使われることが多い）。出演者の台詞も全部でっちあげ。特定のステージだけをピックアップして放送するため、カート戦もカットされている。
- イギリスでは「Takeshi's Castle」として放送している。これは「たけし城」をそのまま英語に吹き替え忠実に再現したもの。また、Takeshi's Castleや日本の昔のテレビ番組をごちゃ混ぜに編集した番組「Sushi TV」がある。これは「たけし城」から、いきなり日本の犬のドキュメンタリーや老人の健康法、地方の風習を放映したりという具合で、内容は海外から見て奇異に見える日本の姿を笑い飛ばすという趣向が強い。
- スペインでは「Humor Amarillo」として吹き替え版が放送されている。
- フィリピンの場合、吹き替え版ではなく映像と（現地の）タレント達のコメントを交えながら放送している。放送時間は30分と短い。タイトルはイギリス版と同じ。
[編集] 番組の影響
- 放送当時は人気番組となり、水鉄砲、ボードゲーム、ファミコンソフト（ファミリートレーナー対応）等、番組のアトラクションの雰囲気を楽しめるグッズ・ゲームがいくつか発売されていた。
- 子供たちの間で、学校や公園の遊具を使った「たけし城ごっこ」が流行したが、その一方で「危険である」としてPTAの槍玉にあげられ、たけしが当時PTAに非難されていたことも相まって、挙句に低俗番組の烙印を押されてしまった。
- 当番組は野外アトラクションチャレンジ番組の元祖とも言える存在で、TBSののちの番組である「筋肉番付」「SASUKE」「DOORS」「スポーツマンNo.1決定戦」などは「たけし城」をモチーフにしていると思われる。
- また、当番組の放送時期に同じ金曜日に日本テレビが当番組を意識した「ガムシャラ十勇士」が放送されていた（結果としては半年で終了となる）。
- 初期の出場者には、後にオフィス北野所属俳優となる寺島進（第4回）、浅草キッド結成前の玉袋筋太郎（第4,5回など）、デビュー間もない頃の女子プロレスラー工藤めぐみ、コンバット豊田（第5回）がいた。
- 映画「ドラえもん のび太と竜の騎士」にひみつ道具として「風雲ドラえもん城」が登場する。ドラえもんが当時のテレビ番組をパロディにするというのは今となっては非常に珍しく、一つのギャグとして成り立っていることから原作者藤子・F・不二雄の遊び心が垣間見れる。
- 「松浦亜弥のオールナイトニッポン」に「風雲あやや城」というコーナーもある。
- TYPE-MOONというブランドから出ている『fate/hollow ataraxia』というパソコンゲームでは「風雲イリヤ城」というミニゲームがある。
- アニメ版ギャラクシーエンジェルの第2期第5話「想い出激走八宝菜」でもたけし城の舞台に似たパロディが登場する。
[編集] CS放送でNGとなるケース
CS・TBSチャンネルでオンエアされている再放送では、肖像権や著作権などの権利関係によって、欠番回が存在したり、人喰い穴のコントなど一部シーンがカットされている場合がある。ここではその一例を紹介する。
[編集] 欠番エピソード
[編集] スタッフ
- プロデューサー/桂邦彦
- 構成/たけし城保存会（ほぼ、たけしが関わっている構成作家が中心）
- ナレーター/宮内鎮雄・桝井論平（共に当時、TBSアナウンサー）（桝井は宮内が出演できない時の代役）
- 音楽/小野寺忠和
- 演奏/アーチストマジソン
- 美術/中嶋美津夫、橘野永
- 協力/東通、緑山スタジオ・シティ、太田プロダクション
- 演出/三角英一、三田村泰宏、渡辺香、難波一弘／村木並雄
- 製作著作/TBS
（スタッフは「豪華版 風雲!たけし城スペシャル 全国制覇冬の陣2」[1987年12月30日（TBSチャンネルでは2006年5月5日）放送]より・一部省略）
[編集] 号外版 風雲!たけし城
号外版 風雲!たけし城（ごうがいばん・ふううん - じょう）は、1987年10月4日から1988年5月29日までの約8ヶ月間、TBS（関東ローカル）にて日曜10:30からの1時間枠で放送されていた、本番組の姉妹番組である。
本編とは異なりスタジオでの収録がメイン。司会はそのまんま東が務め、たけし軍団及び稲川淳二がレギュラー出演（ビートたけしはビデオ出演のみ。谷隼人はゲストとして出演したことがある）。その週の本編の名場面の再編集版や新ゲームの募集企画、以前本編で展開されていたチャレンジコーナーが引き継がれた（ちなみに失敗した軍団メンバーのうち、たけしや稲川に選ばれた1人が、その場でおしおき地獄という日替わりの罰ゲームを受けなければならなかった）。しかし、同じ時間帯に放送されている「笑っていいとも!増刊号」（フジテレビ）の牙城を崩すには至らなかった。
原則として関東ローカルの番組であったが、一部系列局でも番販で時差放映されていた。系列局外では当時フジテレビ系列だった山形テレビで日曜の昼3時に放映されていた。
[編集] 関連項目
- ファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城 - 本番組を元に制作されたファミコンゲーム。
- やすきよの腕だめし運だめし
| TBS系 金曜20時台（1986年5月 - 1989年4月） | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 痛快なりゆき番組 風雲!たけし城 | 次番組 |
| セーラー服通り | 総天然色バラエティー 北野テレビ | |
| TBS 日曜10:30～11:30枠（1987年10月 - 1988年5月） | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 号外版 風雲!たけし城 | 次番組 |
| 10:30 ザ・ビッグデー（毎日放送制作） 11:00 モモコクラブ |
あっ・アッケラカン! | |
