業平橋駅
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業平橋駅(なりひらばしえき)は、東京都墨田区押上1丁目にある東武鉄道伊勢崎線の駅である。
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[編集] 駅名の由来
近くに掛かる隅田川の「吾妻橋」(あづまばし)に由来する。この由来として在原業平を主人公とした『伊勢物語』の中にこの付近を舞台とした「都鳥」があり、「吾妻橋」の別称として業平橋の名称を用いたとされる。
[編集] 駅構造
- 島式ホーム1面2線の地上駅(築堤上)。
- のりば
- ■ 下り 曳舟・北千住・春日部・東武動物公園・久喜・南栗橋方面
- ■ 上り 浅草方面
- 駅東方には留置線があり、特急列車等の車両整備や通勤用車両の閑散時の留置が行われている。
- 1995年頃までは、地上部に貨物駅を併設していた。住友大阪セメント栃木工場から同社業平橋サービスステーションまでセメント貨物列車が運行されていた。さらに遡る1960年代までは、蒸気機関車の車両基地(浅草機関区)も存在していた。
- 1990年から2003年まで、旧貨物駅の一部に10両編成対応の2面3線の頭端式ホーム(3~5番線)が設けられ、半蔵門線乗り入れ開始まで使われていた。
[編集] 駅周辺
[編集] 路線バス
- 業平橋駅前
- 業平橋
[編集] 歴史
- 1902年4月1日 - 吾妻橋駅(あづまばしえき)として開業。
- 1904年4月5日 - 東武亀戸線開業により曳舟駅から亀戸駅経由で総武鉄道両国橋駅(現・総武線両国駅)までの乗り入れを開始し、吾妻橋駅一時廃止。
- 1907年3月1日 - 貨物運輸のみ再開。
- 1909年3月27日 - 浅草駅(あさくさえき)に改称。
- 1918年3月27日 - 軽便鉄道の扱いで旅客輸送再開。
- 1924年10月1日 - 西新井駅までの電車運行開始。
- 1931年5月25日 - 浅草雷門駅(現・浅草駅)開業により、現駅名の業平橋駅に改称。
- 1990年9月25日 - 北千住駅改良工事に伴い、電留線の一部を使って10両編成が停車可能なホームを設け、伊勢崎線の10両編成列車はこの駅を始終着駅とする。また、押上駅までの地下連絡通路も建設された。
- 2003年3月19日 - 伊勢崎線・営団地下鉄半蔵門線(現・東京地下鉄半蔵門線)押上駅開業により、10両編成が停車可能なホームが廃止。また、押上駅までの連絡通路も同時に廃止された。
[編集] 隣の駅
なお1931年~1943年には、浅草~業平橋間に隅田公園駅が存在した。