未確認少年ゲドー
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『未確認少年ゲドー』(みかくにんしょうねんげどー)は、岡野剛による少年漫画。週刊少年ジャンプにて2004年15号から2005年12号まで連載。単行本全5巻。未確認生物たちが繰り広げるSFコメディー。
[編集] 登場人物
- 外堂祭門
- 頭脚人間・外堂祭門が、首なし人間・外堂賀亜夫安来の上に乗ることで人間に擬態している。
- 外堂祭門(げどう さいもん)
- 外堂の頭部分。未確認生物専門の医者で、頭脚人間一族の検索者(シーカー)。一族をむしばむ致死率100%の病気、「死斑病」の特効薬を作るため、人間界に来た。讃良からはエジプトの壁画の目と言われるが、擬態のため普通の人からは美形に見える。(擬態能力をフルに発揮させていないことが原因)身長は30㎝未満、体重はリンゴ10個分くらい。内臓がほとんど無い為、消化の良い物(豆腐、ヨーグルト、離乳食など)しか食べられない。時々、樹理亜と合体して、「ミニ外堂」になる。名前の由来は音楽デュオの「サイモン&ガーファンクル」のサイモン。以下に列挙する数々の眼力を使用可能。
- 望遠眼(ボウエンガン)
- 望遠鏡のように長い眼球を突き出す。名前の通り、遠くを見れる眼力。暗視機能付き。
- 麻酔眼(マスイガン)
- 眼からでる神経や細胞に作用する波動で生物を眠らせる。
- 治療眼(ヒーリンガン)
- 眼から出る光線で生物を治療する。別名「必殺癒しビーム」・「元気モリモリ光線!」。鏡で反射させることにより自分の治療も可能。
- 透視眼(スケルガン)
- 名前の通り、物を透視する。生物・非生物問わず透視可能。
- 破壊光線眼(レーザーガン)
- 名前の通り、眼から破壊光線が出る。この時は眼球の大きさが直径20㎝になる。
- 機関銃眼(マシンガンガン)
- 望遠眼の応用技。眼球を素早く出し入れして、攻撃する。眼球を直接ぶつけるため自分へのダメージも大きい。そのため「使いたくない技」らしい。
- 渦・救命眼(スパイラル・レスキューガン)
- 望遠眼の応用技。眼球をねじり合わせて一本の太いロープを作って救護する。
- 奇跡眼(ミラクルガン)
- 望遠眼・麻酔眼・治療眼・透視眼・破壊光線眼の5つを全て同時に放ち、光の粒子を自分の分身として病巣を摘出する、外堂の真の眼力。対象者には体力が要求されるため、使用できる場面は限られる。頭脚人間は通常一種類の眼力しか使えないが、外堂が複数の眼力を使えるのは、もともと1つだった奇跡眼の能力を使いにくさを理由に5つに分割したためである。
- 反動眼(スプリンガン)
- 望遠眼の応用技。眼球をバネのようにして飛んで攻撃する。
- 目玉乱舞(めだまらんぶ)
- 最終話で使用。眼球を無数に出し入れして攻撃する。機関銃眼に似ている。
- 結城讃良(ゆうき さらら)
- 「生き物好き」の女子高生。外堂を下宿させている。未確認生物にはそんなに驚く事は無いが、オバケとかユーレイとかは、「腰は抜けるわ、手足はふるえるわ、髪は抜けるわ、じんましんは出るわ」と言っている。家ではパンツ一丁になったり、バスタオル姿で居たりとかなり色気を出している場面が多い。名前の由来は、万葉歌人、「鸕野讚良皇女」。よく名前を「有機サラダ」と間違えられる。
- 偽田茂時(にせだ もどき)
- ヒトモドキ(アンドロミムス)。未確認生物で同じクラスの人間にいじめられていたが、外堂の言葉で目覚めた。親の仕事の都合で、引っ越していったが、終盤では一緒に行動していた。
- 柿本人丸(かきもと ひろまる)
- 人間。讃良の幼馴染で、讃良に好意をもっている。外堂のことはいい奴だと思っている。讃良には前歯を三本(乳歯)折られたこともある。
- ミカ・ハナ
- 讃良のクラスメート。いつも二人で行動している。讃良の胸をもむ癖がある。
- 鬼逐城司(キチク ジョウジ)
- 鬼逐城司が鬼逐安怒竜の上に乗って擬態している。
- 鬼逐城司(キチク ジョウジ)
- 外堂のライバルの頭脚人間。検索者(シーカー)に選ばれなかった為、村を恨み、外堂より先にフェニックスを探しだし独占しようとしていた。だが、根は悪くない。名前の由来は音楽デュオの「ワム!」のジョージ。以下の眼力を使う。
- 遺伝子構造解読眼(ゲノムリーティングアイ)
- 生物の複雑な遺伝子の構造を瞬時に解読できる。
- 鬼逐安怒竜(キチク アンドリュウ)
- 城司の相棒の首なし人間。出番はかなり少ない。名前の由来は「ワム!」のアンドリュー。「情け無用のキチクパンチ」という技を使う。
- 大角豆あずさ(ささげ あずさ)
- 鬼逐の助手。須賀幌高校創立以来の天才と呼ばれる。あだ名は「あずき」。鬼逐は彼女の家に下宿している。父は大会社の社長。ネタ元はHNKの某アニメ。
- 矢番影人(ヤバン カゲト)
- トカゲ人間。代々未確認生物を守ってきた為、未確認生物に慣れている。人間が嫌いで最初は外堂にも敵対的だったが、自分と母の腫瘍を治療してもらい、その恩に報いて協力するようになる。讃良の事は「デカチチ女」と呼ぶ。ペットに、「ツチノコ」や「ケルベロス」を飼っていた事もある。
- 東雲あかり(しののめ あかり)
- 音楽部で、チェロを演奏している。動物と話がしたくて、チェロを演奏し始めた。人型仙人掌に殺されかけていた。
- 外堂玲奈
- 外堂祭門の妹。レナが樹里亜の上に乗って擬態。
- 外堂玲奈
- 兄と違い擬態能力をフルに発揮するため外見は美少女。
- 外堂樹理亜
- レナの相棒となる首なし人間。
[編集] 未確認生物
作品に登場する架空の未確認生物一覧。
- 頭脚人間(とうきゃくにんげん)
- 名前の通り、頭に手足が生えている某ゲームキャラクターによく似た未確認生物。頭脚人間の故郷は暖かい南の楽園で、そこで採れる果実(一年中とれて栄養満点、更に消化吸収もとてもよい果実)を主食にしていた為、消化器官が不要になり胴体が小さくなった。クロマニヨン人からの襲来から逃げる為、首なし人間と人間のふりをしてきた。そして頭脚人間の脳の中の胴体を管理してきた神経がヒマになり、目の神経の強化に使われるようになって、その結果、「眼力」という、眼にそなわった力ができた。ちなみに、消化器官がほとんど無い為、消化の良いものしか食べられない。
- 首なし人間(くびなしにんげん)
- 頭と胴が一体化している未確認生物。首なし人間の故郷は極寒の雪山の過酷な環境で、体温の放散を防ぐ為、頭を窄めるしぐさを長い間続けた結果、頭部と胴が一体化した。頭脚人間と同様、クロマニヨン人からの襲来から逃げる為、頭脚人間と人間のふりをしてきた。顎の自由度が少ない為、発声・発音が苦手。食べ物に制限は無く、何でも食べられる。
- 六脚ハエトリグサ(ろっきゃくはえとりぐさ)
- 食虫植物のハエトリグサが進化して移動性を得た未確認生物。作中では描かれなかったが、口を開いて虫を食べる瞬間は恐ろしいらしい。「くぅ~」と鳴く為、讃良からは「くーちゃん」と呼ばれる。
- カラス?アゲハ
- 集団で擬態を行うアゲハ。羽に目玉の模様がある。普段はカラスの姿をしているが、訓練次第でどんな形にでも合体させる事ができるらしい。ちなみに実在のカラスアゲハとは別物。
- ゴミミミズ(ダストワーム)
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- 分類 - 環形動物門/ミミズ鋼/ゴミミミズ科
- 学名 - ルンブルクス=プルガレウス(そうじするミミズ、の意)
- ゴミを体内で浄化する能力を持った地球に優しいミミズ。ちなみに汚い人間をきれいにする能力まであるらしい。
- ヒトモドキ(アンドロミムス)
- 脳モドキ・髪モドキ・顔モドキ・目玉モドキ(左右)・歯モドキ・腕モドキ・肺モドキ・肋骨モドキ・心臓モドキ・肝臓モドキ・胃モドキ・腸モドキ・足モドキの13種14体の共生による生物。
- キョウリュウモ
-
- 分類 - シダ植物門/シダ鋼/キョウリュウモ科
- 学名 - メガロヘルバ=アクアティカ(水生の巨大な草、の意)
- 単体の水中植物としては世界最大。その重さゆえ水底に沈んでいる事が多く、浮かび上がる事は稀。ある種の意思を持っている。
- メタモスライム
-
- 分類 - 不定形動物門/スライム鋼/メタモスライム科
- 学名 - ブレナンリムス=メタモルフォシス(変形するブレナンの泥、の意)
- 姿を自由に変えることができ、他の生物の子供に化けて養ってもらうカッコウのような習性がある。不定形だが、人間のような大型生物に化けても型崩れをおこさない。
- 原作ではパンを食べさせたら分裂したという。
- スイカムシ
- スイカに擬態した巨大な進化したダンゴムシ。他にもカボチャムシ、メロンムシなどの亜種がいるらしい。復讐をする「遺言フェロモン」を体液に含んでいる。
- 八ツ目ウサギ
- 丸ウサギが突然変異で生まれたウサギ。耳は目を隠すカバーにもなる。
- オオユウガイ
- 見かけは普通のオウムガイだが、目つきが険悪で大いに有害な生物。毒液・毒ガス・毒触手・毒舌で毒電波を出す説もある。
- おまるハコガメ
- 甲羅がおまるになっているハコガメ。日光浴をしていても、白鳥かアヒルにしか見えないので、天敵に襲われる事は無い。
- 平面ダコ(へいめんだこ)
- 薄っぺらのタコ。保護色が優れていて、外堂が身体測定の時につなぎ目を隠す為、使用した。別名、「ド根性ダコ」。
- 鳥人間(とりにんげん)
- 腕と翼が一体化しており、天使や迦陵頻伽のモデルになった未確認生物。だが、胸筋が発達していない為、飛べない。
- 原作では鳥人間のメスが飛ぶために胸筋を鍛えたが外見がオカマになった。
- 電磁ウナギ
- 泣き別れ村(正式:豊羅井村)の特産のウナギ。皮下に磁性体の層があり、磁気データを記録でき、「生きたビデオテープ」と言われている。長さによって録画時間が異なり、専用の再生機器がないと再生できない。
- マイホーム・マイマイ
- 親・子・孫と一緒に同居しているカタツムリ。石灰質が不足していた為、このような姿になった。
- シシカバブー
- 獅子(ライオン)のたてがみと、カバの歯を持つブタ。
- 風船ツバメ
- 体内にヘリウムガスの袋を持つ丸いツバメ。風任せにフワフワと飛ぶ渡り鳥。
- ウン●ドリ
-
- 学名 - メルダアビス=キチクシス(鬼逐氏が発見したウン●の鳥、の意)
- 鬼逐が発見した未確認生物。完全変態をするウン●に擬態した鳥。見分け方は先っちょをつまんで伸ばす。だがこの見分け方は生物じゃなかった時の精神的ダメージが大きいのでおすすめはしない。
- 錬金バクテリア(れんきんばくてりあ)
- 金を錬金する(金塩化物から金を取り出す)バクテリア。イソップ寓話の「金の卵を産む鶏」は、体内にこの菌がいた鶏がモデルと言われる。
- イヌモドキアリクイ
- アリクイが進化した未確認生物。犬に擬態している。おしり(しっぽ)が犬の顔の形・模様までもがそっくりになっている。
- コウモリ人間
- 祖先の倒立猿人(ピテカントロプス=ペルバーサス)がホモ・サピエンスに住処を追われ、有毒ガスがたちこめる洞窟で逆さまになって生活していた為、体の向きが逆さまになっている。頭が下の状態でも、血が上らないように血圧が調整されている為、急に頭を上にすると、頭に血が届かず、貧血になる。
- 興奮状態などになれば頭に血が上るため頭を上にしても大丈夫になるばかりか、普段体を支える両腕で常人以上の力を発揮することも出来る。
- ツチノコ(ハバヒロアシナシトカゲ)
- 肋骨が折りたためるアシナシトカゲ。人間に見つからないようにいつもは蛇に擬態している。矢番の森にすんでいる為、名前は「ツチベエ」。
- トカゲ人間
- ステコニコザウルスが進化した未確認生物。恐竜人間(ディノサウロイド)。爬虫類なので、ヘソ・乳首がなく、髪の毛は羽毛で出来ている。人間に化けるときにはうろこを一枚一枚はがさなくてはならない。(ちなみに鼻毛を一本抜くときの痛みが『1ハナゲ』とすると、このときの痛みは0.5ハナゲ。)鱗がなければ人間と大差ない。腕には鋭いカギヅメがある。食事も昆虫しか食べない。
- トビクラゲ
-
- 分類 - 刺胞動物門/鉢虫綱/トビクラゲ目/トビクラゲ科
- 学名 - プテロメデューサ=ニンバス(雲のような、羽のあるクラゲ、の意)
- 海の上で竜巻が発生すると、魚などが舞い上がる現象がある。ほとんどはそのまま墜落してしまうが、根性のあるクラゲが風に乗り進化して生きのびた。
[編集] 関連項目
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