星のカービィ
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星のカービィ | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ゲームボーイ |
開発元 | HAL研究所 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | ROMカセット |
発売日 | 1992年4月27日 |
売上本数 | 約172万本(日本) |
その他 | 世界市場累計約500万本以上 |
『星のカービィ』(ほしのカービィ)は、1992年4月27日に任天堂より発売された全てのゲームボーイ共通のアクションゲームである。開発元はHAL研究所。星のカービィシリーズの第1作目。
後に星のカービィ スーパーデラックス内に於いて、「はるかぜとともに」としてリメイクされている。ただしステージ2「LoLoLo Castle」が削除されている、コピー能力やヘルパーが使えるなど、ゲームボーイ版といくつかの点で違いがある。
元々は『ティンクル・ポポ』という作品名で開発されていたが、完成間際の所で任天堂の宮本茂に見初められて、任天堂発売の『星のカービィ』として作り直す事になる[1]。
目次 |
[編集] 概要
操作キャラクターであるカービィが画面左に登場し、そこから右方向に進んで行ってゴールを目指す横スクロール型のゲームである。本作では、2作目以降にみられるようなコピー能力は無く、カービィの攻撃方法は空気弾、さつまいも、カレー、吸い込み、吐き出しという単純な攻撃方法のみであるが、その分ゲームシステムとしては非常に単純で、誰でも操作し、進んでいくことが出来る間口の広いゲームとなっている。
全5ステージの構成で、各ステージの最後にはボスキャラクターがいる。それらを倒さなければ先へ進めない。クリア後には敵の殆どが変化し、ボス敵などの行動パターンが強化されたエクストラモードも用意されている。
カービィは6目盛のライフを持つ。敵に触れたり、敵から攻撃を受けると減っていき、ライフがなくなると1ミスとなる。敵からのダメージは種類によって1~3目盛分である。後の作品では全ての敵からのダメージが1目盛で固定されている。
コンフィグモードという隠しモードがあり、ここでは、ライフや残り人数を変更することができる。設定はゲームを終了しない限り有効で、設定したままでゲームを続行できる。
[編集] 操作方法
ゲームボーイのコントローラで行なう操作は以下の通りである。これらの操作を使い分けていくことにより、ステージ内にいるカービィを進めていく。
- 十字キー:カービィの移動。上ボタンでホバリング。ホバリング中は左右移動に加えて高度調整。下ボタンですり抜け床のすり抜け。ほおばり中は飲み込みになる。
- Aボタン:ジャンプして飛び上がる。
- Bボタン:吸い込み。吸い込んだ後さらにBボタンを押すことで吐き出し。ホバリング中は空気弾。
[編集] 攻撃方法
カービィがステージを進む際に出現する敵キャラクターを倒すために使える攻撃は以下の通りである。
- 吸い込み
- カービィが口を大きく開け、吸い込みを行なう。カービィ前方におり、ある程度の近さまで近づいている敵キャラクターはカービィの口の中に吸い込まれる。この敵を吸い込んだ状態をほおばりという。ここから吐き出し、飲み込みの動作につながる。また、同時に吸い込めるのは最大で2体までである(稀に3体)。なお、敵キャラクターの中には吸い込めない敵もいる。
- 吐き出し
- ほおばった敵キャラクターを吐き出す。その際、敵は星となって飛び出す。星は画面の端まで真っ直ぐに進んで行き、星にぶつかった敵キャラクターを倒すことができる。ボスキャラクターにぶつけるとダメージを与える。この吸い込み→吐き出しという攻撃方法が、ゲームを進める上で主体となる攻撃方法である。
- 飲み込み
- ほおばった敵キャラクターをゴクンと飲み込む。吸い込んだ敵を完全に倒したことになる。特に吐き出す必要が無い場合に使う。
- 空気弾
- ホバリング中にBボタンを押すことで、カービィが勢い良く空気の塊を放出する。これが空気弾であり、敵キャラクターにぶつけると、その敵を倒すことができる。空気弾の射程距離はそれほど長くなく、カービィ1体分ほど進んだ後消失する。
- さつまいも
- ステージ中に置いてあるさつまいもを取ることにより行なうことのできる攻撃方法。空気弾を連続して放出できるようになる。この空気弾は画面端まで届き、吐き出しと同じ感覚で使うことができる。この攻撃は特定のボスキャラクターにも通用する。
- カレー
- ステージ中に置いてあるカレーを取ることにより行なうことのできる攻撃方法。一定時間、炎を連続して放出できるようになり、炎に当たった敵キャラクターを倒すことができる。射程は4マス。この状態で水中に入ると、効果は消える。
- マイク
- ステージ中に置いてあるマイクを使うことにより行うことの出来る攻撃方法。一度吸い込んでから吐き出すか、マイクに直接触れることで、画面内の敵を全て倒すことが出来る。ちなみに吸い込んだ際、間違って飲み込んでしまうと攻撃は出来ない。
- 爆弾
- ステージ中に置いてある「爆弾」を吸い込んで吐き出すと、あたった敵を連続で倒せる。吸い込まずに一定時間放置すると爆発し、その爆風にあたるとダメージになる。
[編集] 登場キャラクター
[編集] 操作キャラクター
[編集] 敵キャラクター
基本的に何か攻撃を当てれば、一撃で倒すことができる。
- ワドルディ
- ワドルドゥ
- キャピィ
- スカーフィ
- ブロントバート
- ツイジー
- シャッツォ
- ゴルドー
- ポピーブロスJr.
- カブー
- マンビーズ
- トゥーフェイス
- ブーラー
- フラッパー
- グリゾー
- グランク
- スクイッシー
- パフィー
- サーキブル
- ゴルドーは倒せない。
- シャッツォは無敵時間中に何回もぶつかる、もしくはマイクで倒せる。
- スカーフィは吸い込めないが、星型弾や空気弾で倒せる。
[編集] 中ボスキャラクター
三回攻撃を当てれば倒す事ができる。各ボスと同じ吸い込める物体を定期的に放ってくるので、それを吸い込み、吐き出して攻撃する必要がある。
- ポピーブロスSr.
- ロロロ
- クラッコJr.
[編集] ボスキャラクター
何度か攻撃を当てることで倒すことができる。各ボスは吸い込める物体を用いて攻撃してくるので、それを吸い込み、吐き出して攻撃する必要がある。原則として空気弾は通用しない。
- シリーズ最初のりんごの木のボス。りんごを落としたり、空気弾を吐いて攻撃する。本人が動かない上、画面いっぱいにいるため倒しやすい。カービィの基本動作をマスターしたり、ボス戦のシステムを理解するためのボスといえる。
- ロロロ・ラララ
- 道が4段に分かれていて、両端から一人ずつ箱のようなものを持って移動する。特に攻撃はしない。元ネタは「エッガーランド」の「ロロ」と「ララ」。
- カブーラー
- 飛行船に大砲をつけたボス。このボスのみサツマイモを取って、空気弾で戦う特殊なタイプでシューティングに近い。弾を撃つほか、突進をする。
- 周りにとげが付いた雲の中心に目玉があるボス。まわりにビームを発生させたり、ザコキャラを出す。
- 今作のラスボス。ハンマーや大ジャンプしてカービィを潰すといった攻撃をする。ほかのボスよりも体力が高い。
[編集] ステージ
- GREEN GREENS
- 基本操作を覚える基本的なステージ。ボスは「ウィスピーウッズ」。
- LOLOLO CASTLE
- 個性的な敵キャラが多く登場するステージ。ボスは「ロロロ」「ラララ」。
- FLOAT ISLAND
- 上から落ちて来るヤシの実や砲台などの仕掛けが多く、難易度も上がっている。ボスは「カブーラー」。
- BUBBLY CLOUDS
- 全体的に難易度が高く、ステージの地理上ステージ下へ落ちやすい場面がいくつもある。ボスは「クラッコ」。
- Mt.DeDeDe
- 最終面。今まで戦ってきたボスたちともう一度戦って勝利すると、ラスボス「デデデ大王」とのバトルが始まる。
[編集] その他
- エクストラモード
- 一回クリアした後に、タイトル画面で、十字ボタン上とBボタンと、セレクトボタンを押すと、エクストラモードをプレイできる。ステージ構成は一緒だが、敵キャラの動き、強さが段違いでさらにバイタリティが2つ減る敵が多くいるという上級者向けのモード。
- コンフィグモード
- タイトル画面で、十字ボタン下とBボタンとセレクトボタンを押すと、設定画面に行き、サウンドテストや、カービィの体力の最大限を変えたり、カービィの残り人数を変えたりすることができる。
[編集] 外部リンク
- 星のカービィ(ゲームボーイ)