サッポロビール
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種類 | 株式会社 |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号 |
設立 | 2003年7月1日 |
業種 | 食品業 |
事業内容 | ビール・発泡酒・その他の酒類の製造・販売、輸入ビール・ワイン・洋酒の販売、他 |
関係する人物 | 福永勝 (代表取締役社長) |
外部リンク | http://www.sapporobeer.jp/ |
サッポロビール株式会社(Sapporo Breweries Ltd.)は日本を代表するビールメーカーの一つ。1876年に政府の開拓使が札幌市に開拓使麦酒醸造所を設立し、そこで作られた「冷製札幌ビール」が社名の由来とされている。
目次 |
[編集] 概要
1886年大倉喜八郎率いる大倉組商会が開拓使麦酒醸造所の払い下げを受けるが、1887年大倉と渋沢栄一、浅野総一郎らが札幌麦酒株式会社を設立し、同社が製造販売を行う。
1906年に日本麦酒醸造(ヱビスビールを製造販売。三井物産系)・大阪麦酒(アサヒビールを製造販売。)と合併し、大日本麦酒株式会社となる。この時、静岡県東部・長野県・新潟県以東での同社のブランドとしてサッポロビールは存続。
1933年日本麦酒鑛泉(ユニオンビール・三ツ矢サイダーを製造販売。根津嘉一郎経営。)を、1943年櫻麦酒(サクラビールを製造販売。1939年帝国麦酒から社名変更。旧鈴木商店系。)を合併し、大日本麦酒製品のシェアは全体の7割以上を占める事になった。
しかし、1943年に麦酒の商標が禁止されサッポロビールのブランドは消滅。1949年に、過度経済力集中排除法に基づき、朝日麦酒(現・アサヒビール)と、後にサッポロビールとなる日本麦酒に分割された際も、日本麦酒はニッポンビールのブランドを採用する事になり、サッポロブランドは引き続き封印されたまま。
やがて、ニッポンビールの苦戦と共に愛飲家の中からサッポロビール商標復活の声が起こるようになり、1956年にまず北海道で復活。1957年より日本全国でサッポロビールが発売されるようになり、1964年に会社の商号も「サッポロビール株式会社」となる(なお、商標復活は当時の社長、松山茂助の肝煎りで、ビール業界で数少ない醸造技術者出身の社長だった)。
現在のサッポロビールは、2003年7月1日に当時のサッポロビール株式会社(同日付でサッポロホールディングス株式会社と商号変更)の会社分割により設立されたものである。
1970年代の生ビール競争で躍進し、一時期は栄華を誇った同社であるが、現在は日本におけるビール類のシェアは第3位である。自ら開拓した第3のビール分野では先発にもかかわらずシェア第2位で、ほぼキリンビールとの2強対決に絞られつつある。サッポログループ全体では恵比寿ガーデンプレイスなどの不動産事業による利益が酒類販売による利益に匹敵するほどの位置を占めるため「サッポロビル株式会社」と揶揄された事も。
その経緯から北海道では最もポピュラーなビールとなっている。北海道内での鉄道の駅では同社の看板がよく見られる、北海道でただビールを注文するとサッポロビールが出ることが多いことが長かった、などである。しかし、北海道でも他社のビールの追い上げが激しい。また中央研究所を道外に置くなど、必ずしも同社は北海道を重視していない。
なお、サッポロビールのラベルに描かれている星は北極星を表し、前身の開拓使麦酒醸造所を保有していた北海道開拓使の徽章であり、サッポロビールとなったあとも使用が続けられ、同社の伝統となっている。
ちなみにキャンペーンガールは2000年以降、眞野裕子、紗川理帆、鈴木ゆかり、村上恵梨、大友みなみと、5年連続で愛知県出身者が選出されている。
また、現在海外からのビール・酒類を販売する「日本ビール」という会社が実在するが、これは現在の当社とは一切関係がない。
[編集] 主力商品
[編集] ビール
ビール、発泡酒に共通するスローガンは品質は、畑から。
- サッポロ生 黒ラベル
- 同社の主力商品。金色の星がシンボル。
- サッポロラガービール
- 日本のビールメーカーでは数少ない「熱処理」によるラガービール。赤色の星がシンボル。現在は飲食店中心の販売。
- ヱビスビール <黒>
- 発売当初、予定販売量を超えて売れ、販売を一時中止した。
- ギネスビール(アイルランドのギネス社からの輸入販売)
- サッポロクラシック(北海道限定ビール)
- エーデルピルス
- 業務用樽生のみ
- 冬物語(日本初の冬季限定ビールとして発売され現在でも毎年発売されている。2005年より原材料に米、コーンスターチ含から麦100%に変更された)
- 2005年版はシンガーソングライターのさだまさしが缶のデザインを担当している。
- 畑から百三十年(2006年サッポロビール130年を記念して創られたビール。大麦を標準より1.5倍使用)
[編集] 発泡酒
- サッポロ北海道生搾り(発泡酒)-CMには、北海道日本ハムファイターズのSHINJO選手が登場。2005年秋の缶、パッケージリニューアルからは、ミュージシャンの中島みゆきと桜井秀俊(真心ブラザーズ)に代わった。
- サッポロ雫<生>(発泡酒)-CMは宮藤官九郎を起用。
[編集] ビール風味飲料
- サッポロドラフトワン
- 麦芽も麦も一切使わず、えんどう豆から抽出した『エンドウたんぱく』を麦芽の代わりに使用したビールテイストの新アルコール飲料。CMには、これまで格闘家の吉田秀彦、とんねるずの木梨憲武が出演したが、2006年9月14日からは俳優の阿部寛が出演し、架空の国「ドラフトワン公国」のアベール王子に扮する。『その他の醸造酒(発泡性)1』に分類する。参考:第3の生
- CMにおいてアベール王子に任命された、サッポロドラフトワンにあう料理ドラフード
- サッポロスリムス
- ドラフト・ワンと比較しカロリー・糖質・プリン体を減少させている。CMには布袋寅泰を起用。
- スーパークリア
[編集] 低アルコール飲料
- スミノフアイスシリーズ ライセンス生産
[編集] ワイン(果実酒)
通年販売
季節限定
- トロピカルスパークリング(パイン・パッションフルーツ)(夏季限定)
- シングルメイド(スパークリングワインというコンセプトで近畿地方限定発売。のちの全国発売時に「ザ・フルーツスパークリング」に改称される。CMには、オセロを起用)
- ポレールワイン
- ヴァンリッシュ
その他、輸入ワイン各種。
[編集] 焼酎・洋酒
- イエローストーン輸入バーボン・ウィスキー
- 大上州☆
- トライアングル☆キッコーマンより継承
下記は独自ブランド
- ドルチェ(ブランデー)
- V.S.O.PとX.Oの2種。
- 氷彩(ホワイトブランデー)
- サッポロ☆焼酎(キッコーマン時代は『万上焼酎』として発売。尚酒類調味料製造のため『万上』ブランドは、キッコーマンが保有)
- 和ら麦(製造は子会社の楽丸酒造)
- からり芋(小正醸造製造)
[編集] サッポロ飲料製品
- CMに、いつもここからが出演していたことがある。
[編集] 過去に存在した商品
[編集] ビール
- ぐい生(ジョッキタイプのガラス瓶に入った生ビール)
- 生ひとくち(栄養ドリンクタイプのガラス瓶に入った生ビール)
- サッポロジャイアンツ(1963年 - 正式名称「サッポロ生 特大びん」。総容量1957mlで大びん三本分に相当。)
- サッポロドラフト(坂本龍一がCMに出演 1988年 )
- 以上は、サッポロ生 黒ラベルと中身は同一である。
- サッポロドライ(ドライ戦争が激化した1988年、アサヒビールの「スーパードライ」に対抗する形でサッポロもドライ(辛口)ビールを投入したが、アサヒビールに完敗した。)
- モルト100(1988年 - )
- オン・ザ・ロック(1988年 - 非冷蔵目的としたビール。)
- エクストラドライ(1989年 - )
- ハーディ(1989年 - )
- クールドライ(1989年 - )
- ハイラガー(1992年 - )
- 北海道(1990 - 2000年)
- 吟仕込(1991年 - )
- 焙煎(1992年 - )
- カロリーハーフ(1993年 - )
- ブラック (戦前から販売されていた黒ビール。)
- シングルモルト
- 生粋
- 蔵出し生ビール
- 春がきた(1996 - 1998年 春季限定)
- 夏の海岸物語(1996年 - 夏季限定)
- スーパースター(アルコール分7%のビール、江角マキコがCMに出演 1997 - 1999年)
- グランドビア(2000年 - )
- ピルスナープレミア
- オーガニック100<ピルスナータイプ>
- オーガニック100<ウィンナータイプ>
[編集] 地域限定ビール
- サッポロ・クラシック(北海道限定)
- 東北ビール物語
- 北陸限定生(1995年、1996年)
- 名古屋仕込み
- 名古屋名水生ビール(愛知県、岐阜県、三重県限定)
- 夏づくり(近畿地方限定 1995年 夏季限定)
- 九州づくり(沖縄県を除く九州地方、山口県限定 1994年 夏季限定)
- よか生(1995年 - )
[編集] 発泡酒
- ドラフティー(1995年 - )
- ドラフティーブラック(1996年 - )
- ブロイ(1998年 - )
- スタールビー(1998年)
- 冷製辛口(2000 - 2002年)
- ブロイ本選り(2002年)
- きりっと(2002年)
- ファインラガー(2002年)
- 樽生仕立(2002年)
- 鮮烈発泡(2003年)
- 五穀の恵み
- 五穀まるごと生
- のみごたえ〈生〉
- 北海道生搾り ハーフ&ハーブ
- 北海道生搾り ファイバー
- 北海道生搾り とれたてホップ
- 麦100%生搾り
- クールルビー(2004年、イオングループ限定)
- サッポロ冷醸〈生〉(発泡酒、北海道限定) - CMには、北海道日本ハムファイターズの小笠原道大選手が登場した。
[編集] キャッチフレーズ
- ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー(サッポロビール商標復活時)
- 男は黙ってサッポロビール(イメージキャラクター・三船敏郎)
このキャッチフレーズにまつわる実話で、このCMが流れていた時に同社を就職面接で訪れた学生が、面接の際にどんな質問にも一切答えない黙秘を貫き通し、呆れた試験官が「もう退室してください」と指示した帰り際に一言つぶやく「男は黙ってサッポロビール」。この一言が妙にインパクトを残し採用。という(現在も同社に在職中)話がある。
- 私たちは味わいライフを追求します(コーポレート・スローガン)
- 結局飲んでる黒ラベル(イメージキャラクター・蓮舫、川合俊一、藤井フミヤほか)
- 大人になったら黒ラベル(イメージキャラクター・とんねるず)
- ビールだなぁ。黒ラベル(イメージキャラクター・加山雄三、田原俊彦)
- よーし、もっと黒ラベル(吉本興業の所属タレントがテレビCMに出演、近畿、中国、四国、九州地方限定)
- もっと、ビアホールの生へ。(黒ラベル)
- Love Beer?(黒ラベル)
- ヱビスビールあります。(ヱビスビール)
- ヱビス。ちょっと贅沢なビールです。(ヱビスビール)
- 品質は、畑から。(コーポレートスローガン。2006年から。)
- スポーツマンシップに乾杯。(スポーツ中継の時に使われる。)
[編集] 本社
- 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号 恵比寿ガーデンプレイス内
- 北海道本社
[編集] 工場
- 北海道工場 北海道恵庭市戸磯542-1
- 仙台工場 宮城県名取市手倉田字八幡310-1
- 群馬工場 群馬県太田市新田木崎町37-1
- 群馬焼酎工場 群馬県太田市世良田町1969-2
- 千葉工場 千葉県船橋市高瀬町2 京葉食品コンビナート内
- 静岡工場 静岡県焼津市浜当目708-1
- 大阪工場 大阪府茨木市岩倉町2-1
- 新九州工場 大分県日田市大字高瀬6979
[編集] 企業活動
- コンサドーレ札幌や北海道日本ハムファイターズをサポートしており、また箱根駅伝の冠スポンサーでも知られる。
[編集] 歴代キャンペーンガール
- 初代 アンジェラ(1987年)
- 2代 ケリー(1988年)
- 3代 青木美津子(1989年)
- 4代 松本洋子(1990年)
- 5代 渡辺利恵(1991年)
- 6代 C.C.ガールズ(1992年)
- 7代 武田久美子(1993年)
- 8代 中村英子(1994年)
- 9代 井上晴美(1995年)
- 10代 ビビアーノ大野(1996年)
- 11代 小澤理詠(1997年)
- 12代 畑野浩子(1998年)
- 13代 植松真実(1999年)
- 14代 眞野裕子(2000年)
- 15代 紗川理帆(2001年)
- 16代 鈴木ゆかり、小川奈那(2002年)
- 17代 村上恵梨(2003年)
- 18代 大友みなみ(2004年)
- 19代 小林恵美(2005年)
- 20代 山下奈々(2006年)
- 21代 あゆみ(2007年)