名君
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名君(めいくん)とは優れた君主のこと。
一般的には、内政において力を尽くし、法を整備したり有能な臣下を登用したことによって民が住み易い世を作ったり、国を繁栄させた君主のことを指す。主に内政面での評価であり、外征を繰り返して版図を広げた君主について名君と評価する場合は、内政への配慮を欠かさなかったか少なくとも国家の安定を損ねなかったという条件がついている。すなわち、外征を繰り返して版図を広げた結果、国を衰退させてしまう君主のことを名君とは言わない。しかし外征を繰り返す一方、国内を繁栄させた君主の場合でも、始皇帝のように民を虐げたとされ名君とは言われないこともあるし、日本の織田信長のように、戦国時代を事実上収束させ領国の繁栄に努めたが、延暦寺焼き討ちなどの政策が後世の史観から悪逆と見られ、名君とは言われないことがある。また、水戸黄門のように治世においては疑問符がつくものの民間からの人気が高いため名君と呼ばれることもある。つまり偉大な君主=名君ではないこともままある。
名君の対語は暗君(あんくん)である。
日本では赤字だった財政を黒字に転換させたり、学校を整備するなど教育に尽くした大名のことも名君という。征夷大将軍や執権などの事実上君主と同等の地位に就いた人物で優れた政治を行ったとされる人物について名君と呼ぶことがある。
[編集] 有名な名君
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