交渉人 真下正義
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交渉人 真下正義 | |
監督 | 本広克行 |
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製作 | 亀山千広 |
脚本 | 十川誠志 |
出演者 | ユースケ・サンタマリア 寺島進 小泉孝太郎 水野美紀 高杉亘 松重豊 石井正則 國村隼 |
音楽 | 松本晃彦 |
撮影 | 佐光朗 |
編集 | 田口拓也 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2005年5月7日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 42億円 |
前作 | 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! |
次作 | 容疑者 室井慎次 |
(■テンプレート/■ノート) |
『交渉人 真下正義』(こうしょうにん ましたまさよし、英題:NEGOTIATOR)は、2005年5月7日に『THE ODORU LEGEND CONTINUES』として公開された踊る大捜査線のスピンオフ映画。
主人公は踊る大捜査線のテレビシリーズにてブレイクしたユースケ・サンタマリア演じる真下正義。宣伝展開はじわじわと盛り上げていき、最終的にはスカパーに専門チャンネルを作ったほどであった。
スカパーでは本編の事件前日(交渉課準備室正式開設前日)の様子を描いた映画導入のためのミニドラマ『前日も交渉人 真下正義』が放送された。
機動警察パトレイバー the Movieや同シリーズとの高い類似性が指摘されているが、本広克行監督等スタッフが同作品へのオマージュである事を雑誌等で公言している。
目次 |
[編集] キャッチコピー
『He's back up?(彼は脇役だろ?)』
[編集] 続編製作の可能性
既に2005年6月12日に東京で行われた、200万人動員記念舞台挨拶に於いて、プロデュースの亀山千広(フジテレビジョン映画事業局長)が「やる・やらないは別として、既に『2』のリサーチには入っている。また「冒頭は真下と雪乃の結婚式から始まる」「『室井』の中である人物が室井に結婚式の招待状を持って行く」等の発言が同挨拶で行われている。現在ジャンボ機を借りるのに幾ら掛かるか調査中」と発言した。 この作品は、最終的に犯人がわからないが犯人らしき人物が登場し、電車のストラップをつけていた。そのストラップを弁護士 灰島秀樹が携帯ゲーム機につけている。このことから続編に灰島秀樹も関連して来る可能性が高いと思われる。それは、沖田仁美(真矢みき)が灰島に対して、「灰島さん…またいつか闘うことがありそうね。」と言っていたことから伺える。
ちなみに容疑者 室井慎次で、真下と雪乃の結婚式の招待状を室井慎次に届けたのはスリーアミーゴスの3人。
[編集] さらなるスピンオフ
この映画から登場した新キャラクター、寺島進演じる木島丈一郎警視が好評だった事から、踊るレジェンドドラマスペシャル『逃亡者 木島丈一郎』として木島丈一郎主役の2時間ドラマが、本広克行プロデュースで制作され、フジテレビにて2005年12月10日に放送された。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の事件終結から数時間後、事件は始まっていた。台場会社役員連続殺人事件の翌年(2004年との設定)のクリスマスイブの午後、大混雑している東京の地下鉄で警視庁史上最悪の大規模テロ事件が勃発。東京トランスポーテーションレールウエイ(TTR)の最新鋭実験車両クモE4-600(通称『クモ』)が何者かに乗っ取られ、地下鉄の中を暴走し始めたのだ。警視庁は緊急対策会議を召集、第1級テロの可能性ありと見た捜査一課の室井慎次管理官(警視正)は、緊急対応メンバーの召集を指示、その司令塔として日本初の犯罪交渉人、真下正義課長(警視)率いる刑事部交渉課準備室CICチームをTTR総合司令室へ急派するよう命じた・・・。
この作品の最後の部分で、室井は新宿北警察署の捜査本部に呼び出されるが、これは踊るレジェンドムービー第2弾となる『容疑者 室井慎次』の事件へと間接的に繋がる事になる。
[編集] キャスト
踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧も参照のこと。
- 真下 正義:ユースケ・サンタマリア
- 警視庁刑事部交渉課準備室 課長(交渉人) 警視
- 木島 丈一郎:寺島進
- 警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査一係(SIT)係長 警視
- 小池 茂:小泉孝太郎
- 警視庁刑事部交渉課準備室CICルーム 係長 警部
- 草壁中隊長:高杉亘
- 爆発物処理班班長:松重豊
- 警視庁警備部特科車両隊爆発物処理班 班長 警視
- 片岡 文彦:國村隼
- 東京トランスポーテーション・レールウェイ(TTR)総合司令室 総合指令長
- 矢野 君一:石井正則
- 東京トランスポーテーション・レールウェイ(TTR)広報主任
- 緒方 薫:甲本雅裕
- 警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係 巡査部長
- 森下 孝治:遠山俊也
- 警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
- 室井 慎次:柳葉敏郎
- 警視庁刑事部捜査一課 管理官 警視正
- 柏木 雪乃:水野美紀
- 警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
- 安住部長:大和田伸也
- 警視庁組織犯罪対策部 部長 警視監
- 町屋 忠正:辻萬長
- 警視庁刑事部 部長 警視長
- 菅野部長:矢島健一
- 警視庁公安部 部長 警視長
- 片岡 智代:八千草薫(特別出演)
- 片岡文彦の母
- 前主 十路:西村雅彦
- クラシック指揮者
- 熊沢 鉄次:金田龍之介
- 元東京トランスポーテーション・レールウェイ(TTR)運航ダイヤ編成担当者(通称:線引屋)
[編集] 映画に登場する用語
- 東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)
- 劇中に登場する、元政府系の地下鉄会社。渋谷線(モデルは東京地下鉄銀座線)、八重洲線(東京地下鉄丸ノ内線)、目黒線(東京地下鉄日比谷線)、東陽線(東京地下鉄東西線)、代々木線(東京地下鉄千代田線)、桜田門線(東京地下鉄有楽町線)、九段下線(東京地下鉄半蔵門線)、白金線(東京地下鉄南北線)の8路線を運行し、さらに現在14号線(仮称)(東京地下鉄13号線)の建設計画を進めている。東京地下鉄(東京メトロ)がモデルとされている。当時、東京地下鉄は発足前だったこともあって、ロゴは帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代のSマークをモデルにしている。
- 因みに、TTRに出てくる車両は神戸市交通局の地下鉄5000形車両その物でカラーリングは一緒でマークだけが違う。
- クモE4-600
- 「東京トランスポーテーションレールウェイ」が開発中の試験車両。搭載してあるコンピューターで、線路の幅が違う路線でも自由に走ることができるフリーゲージトレインであり、また搭載してあるバッテリーで、電化されていない路線でも走ることができる。プラレール・チョロQで実際に製品化された。因みに鉄人28号や南海電気鉄道の50000系電車「ラピート」に外観は似ており、実際にラピートと南満州鉄道の「あじあ号」を牽引した「パシナ形蒸気機関車」をデザインのモデルとしている。
- なお当然ながら、映画上の架空の設定であるため、フリーゲージトレインは現在でも実験段階で実用化されておらず、また複雑な車両構造になることから製造・保守費用がかかるため大量の車両が必要な大都市の地下鉄に投入など考えられない話である。
- 新東京鉄道(新東)
- 東京都内に四路線を運行している地下鉄事業者。TTRと共に地下鉄路線について路線のカラーコードと路線記号・駅番号制を実施している。都営地下鉄がモデルとされている。
- 真下のPC
- 真下が劇中で使用しているノートPCは、IBMの Thinkpad X40である。この機種は、Thinkpadのシリーズの中でも、軽量であり、パフォーマンスとバッテリーライフのバランスのとれたモデルである。交渉のような、長時間の作業と、持ち運び時の安定を重視して選ばれたと思われる。
- 脇線
- 営業路線以外の路線
- ダンパ
- 車両待機用の路線
[編集] ロケ地等
本作品は東京都内の地下鉄内で起こるパニックを扱ったものであるが、まだ地下鉄サリン事件の記憶が残る東京都内の地下鉄運営社局(帝都高速度交通営団(当時)と東京都交通局)から撮影許可が下りなかったため、地下鉄内シーンの撮影は札幌市(札幌市営地下鉄)、さいたま市(埼玉高速鉄道)、横浜市(横浜市営地下鉄)、大阪市(JR西日本)、神戸市(神戸市営地下鉄)、福岡市(福岡市営地下鉄)と東京都以外の各都市で行われた。
特に、神戸市、横浜市ではフィルム・コミッション活動が熱心であることなどから、大掛かりなシーンのほとんどは、神戸市営地下鉄および横浜市営地下鉄内で行われている。(神戸市営地下鉄では海岸線で行われ、車両など大半は海岸線のものを使っている)
例
- 暴走するクモE4-600に襲撃される東陽線車両およびTTR西車両基地(神戸市営地下鉄海岸線5000形電車および御崎車両基地)
- 犯人によって爆破されるTTR東車両基地 横浜市営地下鉄3号線の新羽車両基地
- 物語の重要な鍵を握る、地下鉄14号線(仮称)の建設現場 横浜市営地下鉄4号線建設現場
[編集] ソフトウェア
[編集] 書籍
- 公式ガイドブック『交渉人 真下正義』完全FILE (角川書店 2005年4月8日) ISBN 4048538446
- 真下警視完全読本コンプリートブック(ぴあMOOK ぴあ 2005年5月20日) ISBN 4-8356-0726-0
- 交渉人真下正義ネゴシエイションズガイドブック(TJ MOOK 宝島社、2005年5月23日) ISBN 4-7966-4589-6
- 小説 交渉人真下正義 (フジテレビ出版 2005年6月20日) ISBN 4594049737
- 「交渉人 真下正義」シナリオガイドブック (キネマ旬報社 2005年6月22日) ISBN 4873766184
[編集] CD
- 交渉人真下正義 オリジナルサウンドトラック - ユニバーサルミュージック株式会社
[編集] DVD
- 交渉人 真下正義 プレミアム・エディション(限定生産) - 株式会社ポニーキャニオン
- ※特典として『逃亡者 木島丈一郎』本編ディスクを同梱
- 交渉人 真下正義 スタンダード・エディション - ポニーキャニオン
[編集] スタッフ
- 製作(エグゼクティブ・プロデューサー):亀山千広
- 監督:本広克行
- 原案:君塚良一
- 脚本:十川誠志
- 音楽:松本晃彦
- プロデューサー:臼井裕詞・堀部徹・安藤親広
- アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹
- ラインプロデューサー:石田和義・村上公一・古郡真也・羽田文彦
- 撮影:佐光朗
- 照明:加瀬弘行
- 録音:芦原邦雄
- 美術:相馬直樹
- 装飾:田中宏
- 編集:田口拓也
- VFXプロデューサー:浅野秀二
- VFXディレクター:山本雅之
- 助監督:波多野貴文
- 制作担当:片岡俊哉
- スクリプター:山内薫
- 製作:フジテレビジョン・ROBOT・東宝・スカパー!WT
- 制作プロダクション:ROBOT
- 配給:東宝
[編集] 関連項目
- 踊る大捜査線
- 容疑者 室井慎次
- 逃亡者 木島丈一郎
- 弁護士 灰島秀樹
- ボレロ - モーリス・ラヴェル作曲の管弦楽曲。ストーリーの重要なキーワードとなった。
- 地下鉄にまつわる都市伝説 - TTRの路線にはこの都市伝説が実在するという設定であった。
- 東京地下秘密路線説