弁護士 灰島秀樹
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弁護士 灰島秀樹(べんごし はいじまひでき)は、日本のテレビドラマ。
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[編集] 概要
1997年にフジテレビ系で放送されたドラマ『踊る大捜査線』のスピンオフ作品。「踊るレジェンドムービー」として2005年に公開された映画『容疑者 室井慎次』に於いて、室井慎次を追い詰める弁護士として登場した灰島秀樹(演・八嶋智人)を主人公とした、スピンオフ映画からのさらなるスピンオフドラマである。
2006年10月28日に「踊るレジェンドスペシャルプロジェクト」の第4弾としてフジテレビ系『土曜プレミアム』枠(21:00 - 22:54(JST))で放送された。視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ)。
なお、本作品は八嶋智人にとって全国ネットにおけるドラマ初主演作となった。
[編集] あらすじ
2006年3月。灰島法律事務所を取り仕切る若きやり手弁護士・灰島秀樹のもとへ、ある日1人の男が弁護の依頼にやってきた。男の名は瀬籐賢三、千葉県の県議会議員。国と千葉県が進める「東京湾海洋博覧会」の開催予定地として千葉県・神ヶ浦町が選ばれたが、現地の環境保護を訴え地元の住民達は反対。国を相手取り計画取り消しを求める裁判を起こすも、住民達の訴えは第1審で退けられてしまった。瀬籐はその上訴審の弁護を灰島に依頼するが、灰島らは見返りの報酬が期待できないとして依頼を一旦断る。
しかしその直後、IT関連企業社長・速水龍人から別の依頼が舞い込んだ。速水が進めるテーマパーク計画の予定地が先の海洋博覧会予定地と重なっているため、速水は1億円の報酬をちらつかせ、秘密裏に博覧会計画を潰すよう灰島に求めてきた。
速水の依頼を快諾した灰島法律事務所は、神ヶ浦町住民達の依頼を引き受ける振りをし、環境保護運動を盾に世論を味方に付け、海洋博覧会を中止に追い込むシナリオを企てる。
[編集] キャスト
踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧も参照のこと。
- 灰島秀樹(灰島法律事務所所長 弁護士):八嶋智人
- 篠田真一(灰島法律事務所 弁護士):吹越満
- 河野脇子(灰島法律事務所 弁護士):松永玲子
- 渡部広太(灰島法律事務所 弁護士):佐藤恒治
- 根本強兵(灰島法律事務所 弁護士):野間口徹
- 流川茂(灰島法律事務所 弁護士):村上航
- 芦川淑子(海洋博覧会反対派住民代表):石田ゆり子
- 瀬籐賢三(千葉県議会議員):野村宏伸
- 速水龍人(IT企業「Wonder Codec」社長):長井秀和
- 芦川直道(淑子の息子):中村咲哉(子役)
- 木下輝子(弁護士、海洋博覧会協会代理人):深浦加奈子
- 安田宗孝(衆議院議員、海洋博覧会協会会長):伊東四朗
- 灰島法律事務所 受付担当:佐藤めぐみ
- 神ヶ浦町住民の1人:でんでん
- 神ヶ浦町住民の1人:真下有紀
- 神ヶ浦町住民の1人:福井博章
- 三善博之(千葉県議会議員):春海四方
- 車イスの老人(架空投資詐欺裁判の原告の1人):鈴木清順
- 野口達夫(秋葉原大学生殺害事件の容疑者):伊集院光 (声のみ、ノンクレジット)
- 沖田仁美(警視庁刑事部捜査第一課管理官 警視正):真矢みき
[編集] スタッフ
[編集] シリーズ他作品とのリンク
- 『踊る大捜査線』ドラマシリーズ
- 『交渉人 真下正義』『容疑者 室井慎次』
- 灰島が持っている携帯ゲーム機「アルファフラップ2」に掛かっているチョロQキーホルダーは、『交渉人 真下正義』に登場するTTR(東京トランスポーテーションレールウェイ)の車両「クモ E4-600」。犯人が乗っている黒いカエル急便の車両内のバックミラーに掛かっていたキーホルダーと同一のものと思われ、『容疑者 室井慎次』劇中でも確認できる。
[編集] 備考
- 劇中で灰島が提案する東京湾海洋博覧会の妥協案のモデルは、2005年日本国際博覧会(通称「愛・地球博」)である。当初一般博(相当であり、実際は「特別博」→「登録博」扱い。博覧会国際事務局の申請ルールの変更のため)として申請をするが、会場予定地(海上の森)が絶滅危惧種のオオタカの生息地であったことから、反対住民との折衝の末、会場規模を減らし既存の愛知青少年公園をメイン会場にするなど、環境に配慮する環境博覧会に変遷した経緯がある。
- また、灰島が生まれたのは、東京都清瀬市(実在する自治体名)と語られている。
- 劇用車はやはりスポンサーの絡みで日産とホンダが登場している。ただ、今回は舞台が警察でないので登場する数は限られている
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 踊る大捜査線 | 2006年のテレビドラマ | スピンオフ作品