三豊市
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三豊市(みとよし)は、香川県の西讃地方にある市。瀬戸内海に突き出たような形の荘内半島を含む風光明媚な地域で、紫雲出山や浦島太郎伝説で知られている。
香川県では高松市、丸亀市に次いで3番目に人口の多い都市である。
2006年1月1日に仁尾町、高瀬町、豊中町、山本町、財田町、詫間町、三野町の7町が合併してできた。当面は旧豊中町役場が市役所となった。また、同所近くの松下寿電子工業工場跡地に市役所を建設する予定であったが白紙状態となっている。
目次 |
[編集] 地理
香川県の西部に位置し、北西部に紫雲出山、妙見山を頂く荘内半島を持ち、西側は燧灘に面しており、仁尾港の沖合いに蔦島、小蔦島が浮かんでいる。北部には詫間湾を挟み粟島・志々島が浮かんでおり、その先には備讃瀬戸が広がっている。気候は瀬戸内海式気候で温暖。西日本最大級のマリーナを有している。 東は大麻山や琴平山(象頭山)で中讃に、南は讃岐山脈で徳島県に接する。
[編集] 歴史
- 縄文時代から人が住んでおり、南草木、小蔦島(ともに仁尾町)に貝塚が残されている。南草木貝塚は香川県で最大の貝塚で、矢じり皮、剥ぎ器といった生活用具に加えて、竪穴式住居跡が発見された。小蔦島貝塚は瀬戸内地方で最も古い貝塚であり、ハマグリ、シオフキ等のほか淡水にすむヤマトシジミの貝殻等が見つかっている。
- 古くは、三野郡(勝間郷、高瀬郷、熊岡郷、高野郷、大野郷、本山郷)豊田郡(刈田郡)山本郷に属していた。
- 戦国時代の1579年陰暦3月3日、仁尾城が長宗我部元親の侵攻により落城。城主細川頼弘は自刃。
- 沿岸では古くから製塩業が盛んであった。
- 江戸時代、仁尾では丸亀藩や土佐藩から茶の取引を許可され、茶のほか搾油、魚、肥料問屋や酒、醤油、酢などの醸造元の大きな店が数多くあり、西讃で最も繁栄を極めた。
- 1863年(明治6年)6月26日上高野(豊中町)で西讃竹槍騒動発生。
- 鉄道が開通したが、仁尾には駅ができなかったため、駅のできた観音寺などに人口が流出してしまった。
[編集] 沿革
- 1890年(明治23) - 市制、町制施行
- 上勝間村、下勝間村が合併して、勝間村が誕生。
- 上麻村、下麻村が合併して、麻村が誕生。
- 羽方村、佐股村が合併して、二ノ宮村が誕生。
- 上高瀬村、新名村が合併して、上高瀬村が誕生。
- 比地村、比地中村が合併して、比地二村が誕生。
- 財田上村、財田中村が合併して、財田村が誕生。
- 大野村、財田西村が合併して、財田大野村が誕生。
- 岡本村、下高野村が合併して、桑山村が誕生。
- 笠岡村、竹田村が合併して、笠田村が誕生。
- 寺家村、本大村(一部)が合併して、本山村が誕生。
- 詫間村、香田浦、松崎村が合併して、詫間村が誕生。
- 大浜浦、生里浦、箱浦、積浦が合併して、荘内村が誕生。
- 粟島村、志々島が合併して、粟島村が誕生。
- 仁保村、家浦が合併して、仁尾村が誕生。
- 1924年(大正13) - 4月1日町制施行となり、仁尾町となる。
- 1942年(昭和17) - 4月15日詫間町町制施行
- 1955年(昭和30)
- 詫間町・荘内村・粟島村が合併し、詫間町が誕生。
- 大見村、下高瀬村、吉津村合併し三野村となる
- 3月31日 - 上高瀬村、勝間村、比地二村、二ノ宮村、麻村が合併して、高瀬町となる。(高瀬町#昭和の大合併も参照のこと。)
- 3月31日 - 本山村・上高野村・笠田村・比地大村・桑山村が合併し、豊中村となる。
- 4月1日 - 辻村、河内村、財田大野村、神田村が合併し、山本村となる。
- 1957年(昭和32)
- 1961年(昭和36)9月1日 - 三野村が町制施行により三野町となる。
- 1968年(昭和43)4月1日 - 詫間町と徳島県海部郡日和佐町(現、美波町)が姉妹都市提携。
- 1970年(昭和45)2月15日 - 財田村が町制施行により財田町となる(この結果香川県から村が消滅)。
- 1975年(昭和50)4月1日 - 財田町と北海道虻田郡洞爺村(現、洞爺湖町)が姉妹都市提携。
- 1990年(平成2)9月4日 - 詫間町とアメリカ合衆国ワシントン州タコマ市が友好都市提携。
- 1995年(平成7)
- 8月 - 三野町とアメリカニューヨーク州オディゴ郡ユナディラ町が友好都市提携。
- 9月 - 三野町とベルギーリュクサンブール州フロランヴィル町が友好都市提携。
- 1996年(平成8)7月13日 - 高瀬町と大韓民国慶尚南道陜川郡が友好都市提携。
- 1997年(平成9)
- 1998年(平成10)3月5日 - 詫間町と岡山県勝山町(現、真庭市)が姉妹都市提携。
- 2002年(平成14)5月 - 三野町と中華人民共和国陝西省三原県が友好都市提携。
- 2006年(平成18)1月1日 - 仁尾町・高瀬町・豊中町・山本町・財田町・詫間町・三野町合併により市制施行。
[編集] 行政
[編集] 首長
- 横山忠始
[編集] 産業
[編集] 農林・漁業
- 古くから製塩業が盛んであったが、臨海部の開発に取り組み、詫間港を中心とした臨海工業ゾーンを創出している。一方、半島、島しょ部では従来の除虫菊に代わり、マーガレット等の花卉園芸や自然と気候をいかした観光・レジャーに力を注いでいる。
- 仁尾町に西日本最大級のマリーナを有している。
- 特産品
[編集] 工業
詫間港では港湾産業の誘致に成功し、臨海工業ゾーンを形成してる。1970年に、香川県で3番目の貿易港に指定されている。
- 工業団地
- 原下工業団地
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
- ワウパカ市(アメリカ合衆国 ウィスコンシン州)
- タコマ市(アメリカ合衆国)
- 1990年9月に友好都市提携
- ユナディラ町(アメリカ合衆国)
- 1994年8月に友好交流都市提携
- フローランヴィル(ベルギー王国)
- 1995年9月に友好交流都市提携
- 陜川郡(大韓民国慶尚南道)
- 1996年7月に友好都市提携
- 三原県(中華人民共和国)
- 2005年7月に友好都市提携
[編集] 地域
[編集] 伝承
- 浦島太郎伝説
現在の荘内地区は、かつて「浦島」と呼ばれていたことがあり、町内に浦島太郎に由来する地名がいくつか存在する。また、三代目浦島太郎が存在する。
町興しの一環として、浦島太郎関連のモニュメントが数多く作られている。竜宮城を模した公衆トイレも設置されている。
[編集] 風習
[編集] 教育
[編集] 小学校
全て市立である。
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[編集] 中学校
[編集] 高等学校
- 私立
[編集] 高等専門学校
[編集] 専修学校
- 瀬戸内総合学院(瀬戸内短期大学併設)
[編集] 大学・短期大学
[編集] 公共施設
[編集] 警察
[編集] 消防
- 三観広域行政組合北消防署
- 本署(高瀬町、豊中町)
- 第二分署(山本町、財田町)
- 第三分署(詫間町、三野町、仁尾町)
[編集] 医療
- 主な医療機関(三豊市立)
- 永康病院
- 西香川病院
[編集] その他
- たくまシーマックス
- 三豊市立民俗資料館・考古館
- マリンウェーブ(三豊圏域健康生きがい中核施設)
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
- 津島ノ宮駅 - 津嶋神社の夏の大祭に合わせて1年に2日間(8月4日のほぼ終日と8月5日の8時ごろ~15時30分ごろ)しか営業しない臨時の駅。大正4年に設置。時刻表に載るのは6月号~8月号のみ。
[編集] バス
- 高瀬乗り愛バス(原下 - 西香川病院、宮奥 - 長畷、原下 - 下司 )
- 詫間100円バス(荘内線・詫間線)
- 仁尾バス(観音寺駅 - 仁尾 - 詫間駅 - 善通寺駅)
- 財田町コミュニティバス(吉田 - 黒川駅)
[編集] フェリー
(連絡船・渡船)
- 粟島汽船(粟島・志々島行き)
- 仁尾港 - 蔦島(渡船)
[編集] 道路
[編集] 高速道路
[編集] 一般国道
(ただし、国道319号は徳島県三好市山城町川口まで国道32号と重複している。)
[編集] 県道
- 香川県道5号観音寺池田線
- 香川県道6号込野観音寺線
- 香川県道21号丸亀詫間豊浜線 (さぬき浜街道)
- 香川県道22号善通寺綾歌線
- 香川県道23号詫間琴平線
- 香川県道24号善通寺大野原線
- 香川県道35号豊中三野線
- 香川県道48号善通寺詫間線
- 香川県道49号観音寺善通寺線
- 香川県道197号財田まんのう線
- 香川県道202号春日讃岐財田停車場線
- 香川県道218号財田上高瀬線
- 香川県道219号神田高瀬線
- 香川県道220号大見吉津仁尾線
- 香川県道221号宮尾高瀬線
- 香川県道222号下高瀬高瀬線
- 香川県道224号岡本高瀬線
- 香川県道225号羽方豊中線
- 香川県道226号財田西豊中線
- 香川県道229号本山停車場線
- 香川県道230号帰来本山停車場線
- 香川県道231号詫間仁尾線
- 香川県道232号紫雲出山線
- 香川県道234号大浜仁尾線
- 香川県道271号豊中仁尾線
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・名産
- 地理
- 神社・仏閣
- 大坊市 - 11月末に本門寺境内で開催。
- 祭事・催事
- 仁尾八朔人形祭り
- どぶろく祭り(宇賀神社)
- 観光スポット
- 香川用水記念公園
- 不動の滝カントリーパーク
- 爺神公園 - 讃岐七富士の爺神山にある。
- 朝日山森林公園
- 朝日山森林公園郷土資料館(城を模した展望台)
- 仁尾マリーナ
- みかんの里
- たかせ天然温泉
- 道の駅たからだの里さいた
- 道の駅ふれあいパークみの
- その他
- 名産
- 鳥坂まんじゅう
[編集] 出身有名人
- 栗本キミ代(旧姓:松崎) - 元卓球選手、世界チャンピオン 。
- 三瀬幸司 - プロ野球選手(福岡ソフトバンクホークス)。
- 洋菓子「タカセ」前社長 - 旧高瀬町出身であることが店名の由来。
[編集] 郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。
- 本山郵便局:769-15xx、768-01xx
- 高瀬郵便局:767-00xx、767-85xx、767-86xx、767-87xx
- 財田郵便局:769-04xx
- 詫間郵便局:769-11xx、769-14xx
[編集] 諸問題
- 2006年12月12日三豊市は、高瀬町上麻の原下工業団地において、土中に埋設されていた焼却灰から環境基準値を超過するダイオキシン類と鉛が検出されたことを公表。企業へ売却済みの土地において、購入した企業が2005年12月に実施した基礎工事において焼却灰の埋設が確認された。鉛は環境基準の約2倍、ダイオキシン類は少し上回った値であった。同市は、埋設物が埋設されていた理由として、団地が土地造成以前に谷地形を利用した廃棄物処理場だったこととしている。